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065 密談
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ムンジェスの失脚は方々に大きな影響を与えた。
すでにエルネスト商会がムンジェスの商会を潰しにかかっているのは周知の事実である。
急速に力を失いつつあるムンジェスに抑止する術は無い。
エレオノーラの手腕によってムンジェスの商会は風前の灯となりつつあった。
それ以外にも枢機卿間の権力争いに変化が生じていた。
絶対的な権力を握っていたムンジェスが失脚した事で、その後釜を狙う枢機卿が暗闘を繰り広げ始めたのだ。
次期教皇の座こそエリオットに決定してしまったが。
それを補佐する枢機卿の筆頭の座はまだ空いている。
エリオットが幼少だからこそ旨味の強い地位だ。
なぜなら外様で後ろ盾がないエリオットにとって派閥の力は必要不可欠になるからだ。
本来ならエルパウロ教皇が後ろ盾になるべきなのだが。
異例の大抜擢を受けて教皇になったため派閥を形成する時間がなかった。
そもそも42歳の若さで教皇の地位に就くなどエルパウロ自身も想定外だったに違いない。
そういう意味ではエルパウロ教皇も色々と苦労している。
派閥の力は無視できない。
教会の決定権はエルパウロ教皇が握っているが、議題の採決は枢機卿が行う。
そのためエルパウロ教皇が通したい案件があっても、枢機卿の認可が通らなければ案件の決定にまでたどり着かない。
つまり決定権を握っているだけでは意味がないのだ。
エルパウロ教皇が幸運なのは枢機卿に支持派が多く居る事だろう。
異例の大抜擢を受けるだけあってエルパウロ教皇は徳の高い人物である。
そのうえムンジェスも次期教皇の座を狙っていたため敢えてエルパウロ教皇に敵対していなかった。
もちろん水面下では失脚させる算段を巡らせていたが。
「忌まわしいムンジェスが居なくなったおかげで運が向いて来たな」
赤い法衣服を着た長身痩躯の壮年が低い声で笑った。
ブランドル王国の王都ヘルメールの聖教会地区にある豪邸の一室にて。
細面の神経質そうな目の細い壮年はワインの代わりに白湯で酒盃を満たし、一口ずつ味わうように舌の上で白湯を転がす。
「レミントン様が枢機卿の筆頭になられれば我等も恩恵に預かれるというものです」
対面に座る壮年は口角を上げてニヤリと笑った。
テーブルに置かれた紅茶と砂糖菓子には全く手をつけず祈るように手を組んでいる。
いかにも怪しい容姿の壮年は仕立ての良い衣服に身を包んでいた。
富裕層である事は疑う余地はない。
だが目付きが悪く鷲鼻で悪人面の顔立ちをしている。
「だがデグメットよ。ムンジェスの商会はエルネスト商会に併合されつつあるぞ?貴様の商会は手を出しておらんようだが良いのか?」
「ご心配には及びません。ムンジェスが現役の時は油断ならぬ商会でしたが手下に任せてからは低迷しておりました。そのため我がマグノフ商会はすでに販路を確立しております。いまさら争奪戦に手を出す理由は御座いませんよ」
「そうは言うがエルネスト商会が大きくなるのは脅威ではないのか?」
「確かにエルネスト商会は中堅ながら大手に負けぬ実力を持っています。ですがムンジェスの商会を併合しても我が商会の規模には及びません。恐れる必要は無いでしょう」
「……そうか。ならば良い」
レミントンは一つ頷くと白湯を飲んだ。
「ならば注意すべきは他の枢機卿か。エルネスト商会以外にも急拡大している商人がおるようだからな」
「さすがお耳が早い。もちろん調査しておりますとも。中堅所の奴等が結託しておる様ですな。ムンジェスの失脚を好機と見て東奔西走しておるようで。なかなか頑張っておる様子で御座います」
デグメットはクックックッと歯を見せて笑った。
小馬鹿にしたような笑い方にレミントンは眉をひそめる。
「その笑い方を改めろと言っているだろう」
「おっと、これは失礼いたしました。ですが癖とはなかなか直らぬものでして」
デグメットは手で口元を隠した。
「まあよい。それでそ奴等が肩入れしている枢機卿は、やはり奴か?」
「ご明察で御座います。私の調べでは残る八人の枢機卿の内、野心を持っているのはただ一人。ムンジェスの腹心だったシュキンベルかと」
「間違いあるまい。ムンジェスの子飼いで散々甘い汁を吸ってきた悪党だ。さぞかし野心が強かろう。目の上のタンコブだったムンジェスが失脚したのだ。好機到来と見て図に乗っているかもしれんな」
「中堅所の奴等が持ち上げておるようです。ムンジェスの後釜に就けば存分に権勢を振るえますからな。成り上がるには手っ取り早く確実でしょう。かくいう私もムンジェスが枢機卿になった頃は色々と苦労したものです」
デグメットは無意識に奥歯を噛み締めた。
金に汚いムンジェスに裏金を融通して難を逃れた過去を思い出したためだ。
「ムンジェスに潰された商会は数多い。そうやって奴は地盤を確立しおったのだからな。相当な恨みを買っておろう」
「それはもう、躍起になってムンジェスの商会を切り崩しておる様子ですな。エレオノーラが巧みに操っておるようで。エルネスト商会に潰されるのは時間の問題で御座いましょう」
「となればシュキンベルを警戒する必要はないか?」
権力争いには資金が物を言う。
中堅所の商人達がムンジェスの利権を手に出来なければ。
デグメットを擁する自分には敵わないだろう。
レミントンはそう判断した。
しかしデグメットはゆっくりと首を振り。
「いえいえ、そうとばかりも言えませぬ。表の利権はエルネスト商会が握りましょう。ですが奴等の狙いは裏の利権で御座います。ムンジェスが贅沢三昧できたのも裏の利権があればこそ。それゆえ警戒は怠るべきではないかと」
レミントンは不快感を滲ませた。
裏の利権がシュキンベルに流れれば厄介な事になる。
出来れば自分が掌握したい所なのだが。
いまだ尻尾を掴めずにいた。
「だが裏の利権は容易く奪えまい。かなり危ない商品を扱っておるのだろう?噂では貴族が関わっていると聞いているが」
「それは誠で御座います。残念ながら関わっている貴族の特定には至っておりません。かなり巧妙に正体を隠しておる様子でして」
レミントンは嘆息した。
その貴族に接触さえ出来れば。
事は簡単に運ぶというのに。
「どうにかして特定せねばな。シュキンベルに負ける訳にはいかん」
「手を尽くしましょう。ムンジェスの贅沢ぶりを見るに商品はかなり危険な代物を扱っていたはず。それを売り捌くとなると高位の貴族が関わっているかと」
「そうであろうな。大金を生み出す商品を見つからずに運ぶなどと、どんな手を使っておるのやら」
「さあ、私にも分かり兼ねます」
不可思議な事だと二人して首を傾げた。
まさか清廉潔白で不正を嫌うテオドールの息子が主犯だとは夢にも思わないだろう。
ジャミルも表向きの顔は猫を被って良い子を演じている。
邪な本性を知る者は極々限られているのだ。
だからエルロンドは早々にムンジェスの不正を特定したのだが。
それと知らないレミントン達が特定できないのも無理はなかった。
すでにエルネスト商会がムンジェスの商会を潰しにかかっているのは周知の事実である。
急速に力を失いつつあるムンジェスに抑止する術は無い。
エレオノーラの手腕によってムンジェスの商会は風前の灯となりつつあった。
それ以外にも枢機卿間の権力争いに変化が生じていた。
絶対的な権力を握っていたムンジェスが失脚した事で、その後釜を狙う枢機卿が暗闘を繰り広げ始めたのだ。
次期教皇の座こそエリオットに決定してしまったが。
それを補佐する枢機卿の筆頭の座はまだ空いている。
エリオットが幼少だからこそ旨味の強い地位だ。
なぜなら外様で後ろ盾がないエリオットにとって派閥の力は必要不可欠になるからだ。
本来ならエルパウロ教皇が後ろ盾になるべきなのだが。
異例の大抜擢を受けて教皇になったため派閥を形成する時間がなかった。
そもそも42歳の若さで教皇の地位に就くなどエルパウロ自身も想定外だったに違いない。
そういう意味ではエルパウロ教皇も色々と苦労している。
派閥の力は無視できない。
教会の決定権はエルパウロ教皇が握っているが、議題の採決は枢機卿が行う。
そのためエルパウロ教皇が通したい案件があっても、枢機卿の認可が通らなければ案件の決定にまでたどり着かない。
つまり決定権を握っているだけでは意味がないのだ。
エルパウロ教皇が幸運なのは枢機卿に支持派が多く居る事だろう。
異例の大抜擢を受けるだけあってエルパウロ教皇は徳の高い人物である。
そのうえムンジェスも次期教皇の座を狙っていたため敢えてエルパウロ教皇に敵対していなかった。
もちろん水面下では失脚させる算段を巡らせていたが。
「忌まわしいムンジェスが居なくなったおかげで運が向いて来たな」
赤い法衣服を着た長身痩躯の壮年が低い声で笑った。
ブランドル王国の王都ヘルメールの聖教会地区にある豪邸の一室にて。
細面の神経質そうな目の細い壮年はワインの代わりに白湯で酒盃を満たし、一口ずつ味わうように舌の上で白湯を転がす。
「レミントン様が枢機卿の筆頭になられれば我等も恩恵に預かれるというものです」
対面に座る壮年は口角を上げてニヤリと笑った。
テーブルに置かれた紅茶と砂糖菓子には全く手をつけず祈るように手を組んでいる。
いかにも怪しい容姿の壮年は仕立ての良い衣服に身を包んでいた。
富裕層である事は疑う余地はない。
だが目付きが悪く鷲鼻で悪人面の顔立ちをしている。
「だがデグメットよ。ムンジェスの商会はエルネスト商会に併合されつつあるぞ?貴様の商会は手を出しておらんようだが良いのか?」
「ご心配には及びません。ムンジェスが現役の時は油断ならぬ商会でしたが手下に任せてからは低迷しておりました。そのため我がマグノフ商会はすでに販路を確立しております。いまさら争奪戦に手を出す理由は御座いませんよ」
「そうは言うがエルネスト商会が大きくなるのは脅威ではないのか?」
「確かにエルネスト商会は中堅ながら大手に負けぬ実力を持っています。ですがムンジェスの商会を併合しても我が商会の規模には及びません。恐れる必要は無いでしょう」
「……そうか。ならば良い」
レミントンは一つ頷くと白湯を飲んだ。
「ならば注意すべきは他の枢機卿か。エルネスト商会以外にも急拡大している商人がおるようだからな」
「さすがお耳が早い。もちろん調査しておりますとも。中堅所の奴等が結託しておる様ですな。ムンジェスの失脚を好機と見て東奔西走しておるようで。なかなか頑張っておる様子で御座います」
デグメットはクックックッと歯を見せて笑った。
小馬鹿にしたような笑い方にレミントンは眉をひそめる。
「その笑い方を改めろと言っているだろう」
「おっと、これは失礼いたしました。ですが癖とはなかなか直らぬものでして」
デグメットは手で口元を隠した。
「まあよい。それでそ奴等が肩入れしている枢機卿は、やはり奴か?」
「ご明察で御座います。私の調べでは残る八人の枢機卿の内、野心を持っているのはただ一人。ムンジェスの腹心だったシュキンベルかと」
「間違いあるまい。ムンジェスの子飼いで散々甘い汁を吸ってきた悪党だ。さぞかし野心が強かろう。目の上のタンコブだったムンジェスが失脚したのだ。好機到来と見て図に乗っているかもしれんな」
「中堅所の奴等が持ち上げておるようです。ムンジェスの後釜に就けば存分に権勢を振るえますからな。成り上がるには手っ取り早く確実でしょう。かくいう私もムンジェスが枢機卿になった頃は色々と苦労したものです」
デグメットは無意識に奥歯を噛み締めた。
金に汚いムンジェスに裏金を融通して難を逃れた過去を思い出したためだ。
「ムンジェスに潰された商会は数多い。そうやって奴は地盤を確立しおったのだからな。相当な恨みを買っておろう」
「それはもう、躍起になってムンジェスの商会を切り崩しておる様子ですな。エレオノーラが巧みに操っておるようで。エルネスト商会に潰されるのは時間の問題で御座いましょう」
「となればシュキンベルを警戒する必要はないか?」
権力争いには資金が物を言う。
中堅所の商人達がムンジェスの利権を手に出来なければ。
デグメットを擁する自分には敵わないだろう。
レミントンはそう判断した。
しかしデグメットはゆっくりと首を振り。
「いえいえ、そうとばかりも言えませぬ。表の利権はエルネスト商会が握りましょう。ですが奴等の狙いは裏の利権で御座います。ムンジェスが贅沢三昧できたのも裏の利権があればこそ。それゆえ警戒は怠るべきではないかと」
レミントンは不快感を滲ませた。
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不可思議な事だと二人して首を傾げた。
まさか清廉潔白で不正を嫌うテオドールの息子が主犯だとは夢にも思わないだろう。
ジャミルも表向きの顔は猫を被って良い子を演じている。
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