異世界の冒険の果てに。~ハーレムなんて当たり前!果てに至るは天帝~

シロガネーダ

文字の大きさ
41 / 88
異世界の街と冒険者

38話 ヒサの誓いと・・・

しおりを挟む
 伯爵令嬢救出から一週間がたった。

 ヒサ達は、のんびりワイルドチキンとホーンラビットをウサミとワカバを訓練しながら、ランクを上げる為、依頼を受けていた。

 クリス女騎士団の稽古の指名依頼が偶に来るがいつも通り、走って、素振りしてからのクリスの模擬試合だった。

 今日も午前中にワイルドチキンとホーンラビットを討伐してきた。

 最近は、ウサミとワカバに仲のいい友達が出来たみたいだ。



「ご主人様行って来まーすぴょん!」

「ご主人様行ってきますにゃん!」

「おお!行ってこい!仲良く遊べよ!」

 友達が出来て嬉しそうなウサミとワカバを見送った。


 ヒサは、これから何が起こるか、まだ分からなかった、否、なると思って無かった。



 閑話休題

 シルフィ、偶には二人で出かけるか?

「はい!そうですね!そうしましょう!さあ!行きましょう!速く行きましょう!あっ!着替えなくちゃ!えっと!そう!広場のベンチで待ち合わせましょう!」

「えっ!一緒に「さあ!さあ!いってください!」わ、分かった!」

 シルフィに言葉を遮られ、ヒサは一人先に広場の公園に行った。

「おーい!ヒサ!んー!今日は、一人か!ん?振られたか?えー?」

「一人だよ!後からシルフィとデートってやつだ!振られてねーよ!」

「くそ!このリア充が!爆発しろ!くそが!あっ!今日の焼き鳥旨いよ!買ってくかい!」

「リア充だが知らんが!爆発しろって言われて・・・・買うよ」

 ヒサは、焼き鳥に負けた。

「毎度ありぃ!流石ヒサだぜ!これからも贔屓にな!」

「ああ。お前の焼き鳥旨いからな」

 ヒサは、だいぶ、否、かなり街に馴染んで来ていた。昔の村の仲間を少し思い出すヒサだった。

 ヒサは街の人達と話しながら広場に到着し、ベンチに向かい座った。

「ふぅ。うーん。やっぱりのんびりが一番だな。それと楽しくなくちゃな。あっ、シルフィだ。おぉ!綺麗だ!」

「お待たせしましたわ。」

「ん?待ってないぞ!可愛くて綺麗だよシルフィ。さあ行くか」

「うふふっありがとうございます。」

「まずは。行ったことない所行くか。」

「はい!いっぱい楽しみ楽しみましょう!」

 シルフィは、ヒサの手を取りそして左腕に腕組みをした。

「いらっしゃい!おっ!ヒサ!二人だけでデートか?羨ましいね~!この野菜ジュースうまいぜ!」

「まあな。親父十杯程くれるか?」

「さっすが!毎度ありぃ!」

 ヒサは、貰ったジュースをインベントリに入れ先に進んだ。

「ん~!こ、これは!汚いけど、もしや」

(おいおい!何か良い物が売ってんじゃねえか!よし、鑑定」

 名前 愛と絆の指輪 (アーティファクトには至らない)

 製作者 アイギス

 〔詳細〕
 この指輪は、千年前にアイギスの指輪と言われて、必ず幸せになると言われていた。
 アイギスの指輪を好きな人、愛してる人、大事な人に送ると、贈った相手との意思疎通テレパシーと指輪を嵌めている人の魔力と魔法力が上がる。

「ヒサ様。どうなされましたか?」

「ちょっとな。おっちゃん!これくれないか?」

「なんだ?こんな汚いのがいいのか?ふん!」

「ん~。じゃあ、これとこれもくれ!金貨二枚どうだ?」

「そうか、そうか。これもやろう。金貨二枚でいいぞ!」

「ほら、金貨二枚だ。じゃあな」

「毎度ありい!また頼むよ!」

(ふふふ♪でもなぁ。何か雰囲気とかなんとか、聞いたな。うーん。よし!そうしよう)

 ここで、ヒサはアイギスの指輪とネックレス二つ買い、おまけで腕輪を貰った。

 ヒサは、何か悩んで決めたようだ。

「ヒサ様。どうなされたのですか?」 

「ん?なんでもない。なんでもない。よし!甘いものでも食べに行くか!」

「はい!喜んで!行きますわ!」

 ヒサは、ちょっとおしゃれな喫茶店に入り、ヒサはみどり茶でシルフィはケーキセットを頼んだ!

「はぁ。このみどり茶、故郷を思い出すなぁ。ずぅー。あちら!ちょっと熱すぎるな」


「そうなのですね。そのみどり茶、昔は私の故郷の名産でしたのよ。そう!私の故郷でもあるのよ!ヒサ様と同じですわ!嬉しいですわ!」

「そうか。俺も嬉しいよ。」

 と、ふたりは喫茶店で甘々になり、テーブル席で二人は椅子を動かし、椅子を隣同士にして、二人はくっつきながら話をしたり手を握ったりしてた。 

 この喫茶店には、男が殆どいなかったから、ヒサはシネシネオーラを浴びることが無かったが、女性のウラヤマオーラを、ヒサとシルフィは浴びていたが、二人は何も気にせずにいた。

 そして、夕方になりヒサは、シルフィを連れ大通りから外れ、人気の無い所で二人は何処かに転移した。

 そこは、薄暗く一箇所だけ青白いマジックアイテムが光っていた。

「シルフィ!お前は、ここが好きじゃないかも知れないが、俺とシルフィが初めて会った場所だ!これから先様々な危険や、困難、挫折、など俺らを苦しめるかも知れない!だが!俺とお前は、ここから始まりここから進むと、今、誓う!これからも一緒にいてくれ!好きだ!愛してる!結婚は、ウサミ、ワカバが自立出来るようになったら、しよう。これからもよろしく、頼むよ!」

 ヒサは、このシルフィと出会った場所で今からの事、これからの事、を話し、ヒサのシルフィへの思いを告げて、シルフィの左手を取り薬指に指した。

 シルフィは、泣きながら。ヒサに言った。

「嬉しいわ!とても嬉しいわ!グスン。私もヒサ様と出逢えたこの場所、いいえ、ヒサ様を待っていたこの場所は、好きよ。グスン。私も一緒に、グスン。ヒサ様と共に、グスン、グスン。危険と共に戦い、グスン、グスングスン。ヒサ様と悩み、そして、グスングスン、二人で助け合い、いいえ、皆で助け合いよ、グスングスングスングスン、これからも、ヒサ様がとても大好きで、愛しています。ヒサ様に愛の誓いをたてて貰えて嬉しいわ!も、もうむりですわー!えーん」

 シルフィは、ヒサの想いに答え、そしてヒサの愛を受け入れた。嬉しくて大事な所は、我慢していたが、最後には、完全に泣いてしまい、ヒサが抱き寄せ、優しく抱き締めた。シルフィは、抱き締められて更に泣き、ヒサの胸の暖かさの中で泣いていた。


 暫くしてシルフィが泣き止むと、シルフィが顔を上げたので、ヒサがシルフィにキスをした。

 二人は、とても熱い熱いキスをしてもう離さないとばかりに長くキスをしていた。

 やがて二人は、落ち着きつつも、やはりまだ熱は冷めておらずまたキスをして、それから宿屋に帰った。

 宿屋の裏手に着くと、まだ熱い二人はそのまま宿屋に入るが、ケーラも何かを察し、何も聞かずそっと部屋の鍵をヒサに渡し、ヒサ達は部屋に向かって行った。

 部屋に入るも二人は、甘々状態でずっといた。

 ヒサとシルフィが、そろそろウサミとワカバが、帰って来ると思っていると、

 “バタ―――――――ンッ”

 “ドタドタドタドタドタドタドタドタ”

 いきなり大きな音がしていたが、ヒサの部屋に向かっていた。

 “ドンッ”

 ヒサの部屋のドアが勢いよく開いた。

 そして開けたのは凄い焦ったシルフィだった。

「シルフィ静かに「ご、ご主人様!わ、ワカバが!クーちゃんがさ、攫われた!ご主人様ごめんなさい!」は?」

 ヒサは、静かに入ってに入って来なさいと言おうとしたら焦っていたウサミにこえを遮られそして呆けた、

 が、次の瞬間、

「あぁん?_____」

 “キ―――――――――――――――――――ン”

 ワカバが攫われた事を知ったヒサは、怒り、キレたヒサから殺気が音を立て、ケーラの宿屋を中心に、物凄い殺気が広がり、周囲五キロの耐性の無い市民が一瞬で気絶した。


クーちゃんは、面識が無かったので、そこまでの事だった。
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』

宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)

葵セナ
ファンタジー
 主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?  管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…  不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。   曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!  ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。  初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)  ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。

処理中です...