異世界の冒険の果てに。~ハーレムなんて当たり前!果てに至るは天帝~

シロガネーダ

文字の大きさ
74 / 88
異世界の冒険の旅立ち(ジェルゴ王国篇)

68話 お風呂

しおりを挟む


 屋敷に帰って来たヒサは奴隷契約を済ませ、鑑定が上手く出来ない事からこれからの事が面倒な事に発展する予感がするも、今からはゆっくりまったりのんびりとすると決意し、リビングで寛ぎ、夕飯を食べ風呂に向かった。

「ん~?そういえば、この屋敷で風呂って初めてだよなぁ。石造りの風呂だったな。檜風呂とか作りたいな。檜ってあるのかな」

 っと独り言を話していたつもりだったが、何故かずっとパティが後ろに付いてきており、ヒサの返事を返す。

「はい!屋敷のお風呂は石造りです。檜は確かかなり値を張りますが、御座います。檜のお風呂は聞き及びませんが、良いのですか?」

「えっ?あぁ。檜はあるのか。檜風呂は檜の香りも楽しめるんだ。って、な、何でいつまでも付いてきているのだ?」

「いえいえ。御主人様の御背中を流そうと思いまして。いえ!流したく思いまして!いえ!流したいです!絶対です!」

「要らん!俺は風呂に一人で入りたい!」

「そ、そんなぁ。駄目なんですか?絶対ですか?そ、その~私もは、裸で………御背中………流します。だ、駄目………ですか?」

「だ!だだだ駄目に決まっておろうが!」

「分かりましたぁ。シュン。チラッチラッ」

「そんなシュンとかチラッチラッとか言っても駄目だかんな!」

「はい………。」

 本当に泣きそうに落ち込むが、ヒサは知らん顔で一人風呂に向かった。

 屋敷購入時に風呂の確認はしており、脱衣場で服を脱ぎ、風呂場に直ぐ様向かった。

 風呂場に入ると直ぐに掛け湯をして、風呂に入った。

「はぁ~。やっぱ風呂はいいなぁ!なんかホッとするというか、疲れが取れるというか、一日の終わりは風呂がいいなぁ」

 ずっと風呂に入れず、クリーンの魔法で清潔に保っていたが、やはり風呂入った方が気持ち的に綺麗になった気がする。

 風呂でまったりとして目を瞑り風呂を楽しんでいると、誰か風呂場に近付いているのを感じた。

「お風呂♪お風呂♪初めてのお風呂♪楽しみだぁぴょ~ん♪」

「ワカバも楽しみ~♪お風呂♪お風呂♪とっても楽しみ~にゃ~ん♪」

 ウサミとワカバの声だ。

 二人は入って来る気満々だ!

 食後の後、シルフィ、ウサミ、ワカバに「俺は風呂に一人で入るから入って来るなよ」っと言った筈なのに、何故来るっと思っていると。

「ウサちゃん、ワカちゃん、走ったら駄目ですわ!脱衣場、風呂場は特に駄目ですわよ!」

「「はーい!シルフィお姉ちゃん」」


 っとウサミとワカバはきちんと返事をして、脱衣場の入口扉の開く音がした。

 そしてウサミ、ワカバ、そしてシルフィの声が脱衣場から聞こえてくる。

「な、何でシルフィまで風呂場来てんの?確かに俺は風呂に一人で入ると行った筈だぞ!」

 ヒサは思い悩むが、決意してシルフィ達に叫んだ。

「シルフィ!俺は一人で風呂に入りたい!だから風呂に入って来ないでくれ!」

 ヒサはシルフィ達に聞こえるように叫んだ、が、返事が来ない!?

 シーンっとした風呂場で何故か服を脱ぐ音が聞こえて来た。

(ま、まさか入って来る気か)

 っとヒサが湯面を見ながら思っていると、ヒサを背にウサミ、ワカバ、が入って来た。

「ごめんなさいぴょん。でもやっぱりご主人様と一緒にお風呂入りたいぴょん!」

「ワカバもご主人様と一緒に入りたいにゃん!ご主人様が独りぼっちは寂しいにゃん!」

 ウサミとワカバは裸で隠さず泣きそうな声で自分達の思いを話しだした。

 そしてシルフィは一応布で隠しながら風呂場に入って来て話しだした。

「ごめんなさいですわ。でもウサちゃんとワカちゃんはやっぱりヒサ様と一緒が良いのですわ!家族なのでしょう?確かに一人になりたい時もありますが、でも今は、いえ、ずっと一緒にいたいと思っているのですわ。わ、私も勿論一緒に………いたいですわ。も、勿論今いる私達以外は駄目ですわ!(これから増えそうなきがしますが……)」

 シルフィ達の思いに負け、仕方がないかと思い

「はぁ~。分かったよ。掛け湯してから風呂に浸かれよ」

「はーいぴょん♪「はーいにゃん」」

 ウサミとワカバは嬉しそうに掛け湯して、ウサミは右側、ワカバは左側のヒサの隣に座った。

 そしてシルフィも掛け湯をしてウサミの隣に、顔を朱に染めながら布を外し湯船に浸かった。

(はぁ。シルフィ達の混浴に慣れないとな。下半身を抑える事、できるかなぁ。)

 っと思いながらずっと目を瞑っていた目を開けた。

 ウサミの嬉しそうな顔を見て、そしてワカバの嬉しそうな顔を見て本当に俺と一緒にいる事が嬉しいのだなっと思った。

 ふとシルフィを見ると、顔を俯きながら顔を真っ赤に染めていて、やっぱり恥ずかしいのだなっと思っていると、

「昔、軍にいる時は男に見られても恥ずかしくなかったのですわ。それは家族みたいな人ばかりで固まっていたのですわ。そして恋愛何てした事無かったのですわ。ヒサ様、やっぱり私はヒサ様が好きですわ。少し恥ずかしいけど、見られても全然大丈夫ですわ」

 シルフィは胸も隠さずヒサの方に顔を向け少し過去の事話してヒサにありのままの姿を見てもらおうと思った。

 が、

「シルフィ。とても嬉しい。でもやっぱり俺だって男だからなるべくならと思うかな。でもシルフィの事好きだ。勿論恋愛有りきでだ。ウサミもワカバは、今は妹的にだが、好きだ。守ってやると思う程だ。シルフィ。俺も恋愛した事が無いから分からないが、ゆっくりでいいと思うぞ」

 ヒサは今の気持ちをはっきりと皆の前で、今の気持ちを話した。

 ヒサの話を聞いたウサミは好きと言葉だけの意味でヒサの右腕に抱き付き、ワカバは妹的って聞いて少し残念そうにしながらも、恥ずかしげに嬉しそうに左腕に寄り添った。

 シルフィは嬉しさのあまり、気が動転して立ち上がりヒサの前に行くと、ヒサに真正面からそのままヒサの首を抱き締めるようにヒサを抱き締めた。

 そしてヒサの胸でシルフィの胸が直にむにょんむにょんと潰れるが、ヒサはいきなしのシルフィの行動に吃驚したが、性欲よりもシルフィの事が愛しく思い、ワカバが寄り添っていた左手でヒサの体とワカバと密着させて自由になった左手でシルフィの頭を撫で落ち着かせるようにした。

 それ見たウサミは、撫でて欲しくて右腕を離しヒサの右側の脇下に寄り添い目で訴え、分かったとヒサは頭を撫でてあげた。

 ふとワカバを見るとジーッとヒサを見つめていて、仕方がないなとシルフィとワカバとウサミを交互に順番に撫でていた。


 そして抱きついてからずっと無言のシルフィは心の中は、

(わーわーわー!私ったら、何しているのですか!は、はしたないので無いのですかーっ!わーわーわー!ヒサ様頭を撫でてくれるのは嬉しいのですが……何というか……うぅ~むぅ~、う、嬉しいですわ!もぉどうにもなれぇですわ!)

 シルフィの心の中はとても発狂していたが………とても嬉しそうであった。

 ワカバはは心の中では、
(シルフィお姉ちゃん、大胆だなぁ!凄いなぁ。ワカバももう少し大人になったらシルフィお姉ちゃんみたいに大胆になろう。そしていつか初めてをご主人様に捧げます!)

 っと思っていた。

 ウサミは一緒に風呂に入れて撫でられてそれだけでとても嬉しかった。

 そしてその後、シルフィ、ウサミ、ワカバはあまり風呂慣れしていなかったので長湯で湯あたりしてしまい、慌ててヒサはメイド達を呼び、何故かすぐ近くにメイドが待機しておりシルフィ達を素早く風呂から上がらせ風呂場から連れてかれた。

「ふぅーっ。なんだかんだと言っても、シルフィ、ウサミ、ワカバは可愛く思うし、愛おしく思うな。これからもあいつらを守る為、俺は心も体もならなくてはな。やはり風呂でのんびり考えると纏まるのも早いな。早急に旅立つ準備をしないとな。」

 っとヒサは今後のことを少し考えをのんびりと風呂を楽しみながら考え、旅立ちという冒険を楽しみにしていた。

 そしてずっと成り行きを観察して黙り込んでいた残念理沙さんの心の中では、

(はぁ。私も体が欲しいよぉ。一人で悲しくしたくないよ)

 何をしたいとは言わない。

 ──────────────

 そしてその頃ヒサがいつでも刀を持てるようインベントリの中に収納していた緋里は、

(私も久二郎様とお風呂御一緒したいです!火之華さん。早く力取り戻して!)

 と大精霊の炎帝の火之華は緋里(刀)の中で刀と同化する為に完全に精霊の力を消していた為に擬人化出来ない緋里だった。



 脱衣場で放置されている蒼守と雷薇は、

(私達も早く擬人化出来るようになり、あわよくばお情けを頂きたい)

 っと思っていた。



 ...おまけ

 ユニコーンの櫻彌とペガサスの白婀は屋敷に付いて疲れていたので直ぐ部屋を案内されたら、二人は別々の部屋で擬人化した状態でベットに飛び込み、気持ち良いなぁっと思っているとウトウトしだした。

 櫻彌、白婀は住処を出てから一番の安心な状況で、とてもベットが気持ち良く、安心しきった二人は安らかにぐっすりと眠ってしまった。

 因みに眠る二人の様子というと。

 ツンデレ櫻彌は普段とは違い大人しくて可愛いく丸まりながら涎を垂らして微笑みながら眠っていた。

 おっとりとしてしっかりしていた白婀だったが、残念な事にとても寝相が悪く、枕を抱き締めながらベットの中でクルクル転がったり、体を上下逆さまにクルクルと回り、良くもベットから落ちないように楽しげに眠っていた。

しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』

宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)

葵セナ
ファンタジー
 主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?  管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…  不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。   曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!  ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。  初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)  ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。

処理中です...