1 / 8
全裸散歩
初めの一歩
しおりを挟む企画に参加させていただきました。
唐突に思いつきで書いたものです。
よろしくお願いします。
=============
ある日裸になって散歩することが日課になっていた私は、朝の始まる空気を全身全霊で感じていた。
徐々に目覚めていく住宅街。少しずつ活動を始める息遣い。その一部になる。
あの角から誰かが出てくるかもしれないスリルを楽しみながら闊歩する。
身につけてる物はこの白いスニーカーのみ。腕時計も無い。新聞配達に犬の散歩、全てのルートは把握している。ここまでになるには、コソコソと忍者の如く、僅かな気配で塀に隠れてやり過ごした事幾度。プリチーなお尻を擦ってしまったのは苦い思い出だ。
何度不審者情報メールに載った事か。皆の記憶に私個人の特徴など残ってはいない。
『白スニーカーの全裸男。』
コレが私の全て。
あははは…世界よ見よ!この完璧な裸体を!
全身で朝日を浴びる。
真っ直ぐ伸びた坂道の頂きに両手両足を広げ、彼方の海から昇ってくる陽光を浴びる。白く浮かびあがる解放された全肌が朝日を感じる。最高じゃないか!
目を開くと見慣れた天井が薄暗がりに浮かんでいる。またあの夢だ。願望であろうか。
シャッとカーテンを開ける。まだ寝ぼけている住宅街。眼下に白い影がチラッ。
口角が上がる。
やおらスウェットに手がかかった。
白いスニーカーを履くと、鼓動を高らかに打たせて扉を開けた。
=============
真っ直ぐ伸びた坂道のてっぺんで海から登る朝日を大の字で浴びてる画が浮かんじゃって、朝、猛然と書いちゃって、万年さんの波箱に貼り付けたんですよね~( ̄▽ ̄;)
万年さんに『健康的朝型HENTAI』を頂きました。
ありがとうございます!
さて、続き~。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる