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32】いい訳ないだろ
しおりを挟む嬉し泣き?
なんじゃそりゃ? 気持ち弱くなりすぎだろ。涙腺緩みすぎッ。
「一旦落ち着こうか。美鈴さんは中毒を起こしてて、身体的に弱ってるんだよ。気持ちもそれに引きづられてるだけなの。なのだよ~?」
グスグスしながらも聞いてくれてる。
頬に赤みが差してる。確認はしたくないが、下半身も元気になってそうで、ちょっと引いた。
「中毒?」
「カフェインの過剰摂取というのかな。コーヒーがぶ飲みしてたでしょ。最近はコーヒーがエナジードリンクになって、錠剤にも手を出してたでしょ?」
んーッと腕組みして考え始めた。
加速してたのはここ最近だし、本人的には徐々にといった感じだろうとは思うが。よく心臓が保ってたよ。やばいよ?
喫煙室にも殆ど行かず、ほぼパソコン前に座ってた気がする。部署的にもなんだかピリピリしてたよなぁ。皆カタカタやってたし…。エナドリとジュースのペットボトルやチョコ菓子が各デスクに転がってた。色々大変そうだった。
「煙草の消費は少なく、なってたから、俺的には、健康的になった気が、してたんだが…」
ポツリ、ポツリとしゃべりながら頭を整理してるようだ。
「時間が…なんだろう…足らなくて。俺、遅いから…。頭がスッキリしないから、ドリンク飲んだり…。これがいいって教えてくれたのを…」
天井見て、テーブルの上のマグカップを見てと、ゆっくり身体も揺れてる。少しずつ彼を取り戻してる感じがする。まだまだ本調子じゃないだろうが、顔色もよくなってる。
「量、増えてた、かな…」
「この前から急激に増えてたんじゃないかな。無意識に口に運んでなかった?」
オレがちょっと目を離した隙に…。
菓子を摘むように、錠剤を口に運んでたのではないだろうか。
遠目に見てた時、この人の集中力は凄いなと思った事があった。
「そういえば…やってたかも…。良くなかったのか…。やってしまったか…」
ガシガシ頭を掻き回してる。
色ボケしたさっきの感じが引っ込んで、キリッとしたクールな美鈴さんが現れた。助かったかな?
やっぱ、綺麗な顔してるよなぁ。
けど、オレ知ってるだぁ~。おどおどと視線が動く小動物のような彼を。ムフフ…。
可愛いんだよねぇ~。
グリグリ撫で回したくなっちゃうんだなぁ~、これがッ。
===============
状況把握出来てきた美鈴さん。
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