【完結】逃げる男と追う男

アキノナツ

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夜に霞む

【7】 ※

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男性の妊娠出産表現があります。


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バキバキといつもの活動開始。

天蓋が閉じてる。裸だけど、シーツのかかったマットレスの上で布団に包まれての目覚めだった。

ガチャガチャと玄関が開く音がした。タクが帰ってきた。

天蓋が開いた。オレと目を合わせる彼。初めて、見惚れる優しい笑顔のタクがいた。
オレも笑ってたと思う。

「着替えたら、行こうか」
天蓋から出ると、服とか向こうの置いてた小物があった。
「持ってきてくれたの? ありがとう」

さっさと身支度を整えると、タクについて行く。
「ボスは、バイト先で知り合った先輩。起業の時に誘われて、法律関係で手伝ってる。半分趣味で人探しとか犬猫探しとかの仕事もさせて貰ってた」

あの雑居ビルの興信所の事務室。ソファにタクの横。ちまっと大人しく。

オレはタクの服の裾を掴んで、離れないようにして、厳ついおじさんと対峙していた。

「話は、大体分かった。そいつを相棒に独立てな感じか? 仕事は変わらずやって貰うのは、有り難いんだが。辞められるよりはいいんだが、」
歯切れが悪い。
「弁護士を辞めるってのはぁ…そうさ、すぐじゃなくても、いいんじゃないのか? もう少し、」

「そうだな。先でもいいか」
まだ厳ついおじさんが、話してる感じだったのに、タクが少し考え込んだ風だなと思ったら、すぐ返答した。

「新しい弁護士探すまで…あ、そう? じゃそう云う事で」
話してる途中で気づいたおじさんが、慌てて手を出してきた。
おじさんとタクが握手してる。締結らしい。

今後の話を纏めてる。後は電話とメールでとなった。

事務所を出た。なんだかあっさり終わった。オレくっついてっただけ。ぷらぷらタクと手を繋いでる。

「帰ったら、するぞ…」
犬の精力って絶倫ね。気持ちいいからいいけど……。
「いいよ」
握る手をきゅっと掴む。スリっと指がオレの手を撫でてきた。
エロいなぁ~。
嬉しそうですね、タクさん。

事務所を後にして暫く歩いてると、目の前に、高級スーツを着こなした。男が立ちはだかった。

「兄上! 久しぶりぃぃ」
タクの手を解いて、ポーンと跳躍。男に胸に抱きついた。

「エド。私が来ると言ってるのにウロウロするな。見つけるのに手間取った」
「そうだったね」
忘れてた。えへへ。

コアラの様に抱きついて、兄の胸にスリスリ。
兄上はいい匂いがする。
血縁じゃなかったら、噛み付いてたかも。

「アイツが『一緒』のヤツか?」
低い冷えた声がした。
不思議に思いながら、兄を見上げる。

「なんかよく分かんないだけど、オオカミ男さん。白尾しろお 拓未たくみくん。オレの番犬になってくれるって」

「調べた」
なら、話は早いね。
兄から降りると、手を引いて固まって突っ立てるタクのところに連れて行く。

「貴様、私の可愛い弟をどうするつもりでいる?」
よく見ると、タクの顔色が悪い。脂汗で襟元が湿ってる。

「タクは、オレの番犬。これで昼間安心して、寝れるし。血もくれるよ。食糧も困らなくなった」
イイ事だらけだと報告するけど、空気感が変わらない。
威圧が酷い。
このままだとタクが倒れる。なんとかしたい…。

「子どもでも産ませる気か?」
兄上が変な事を言う。
えーと、オレ、男だから、産めませんよ?
サラ~ニ、淫魔だから、子種は栄養源。どうやっても、子どもは産めませんよ?

土下座! タクが土下座した!

悩んでるオレの目の前で何事?

威圧で筋肉が固まった様になってたから、ギクシャクした動きだけど、ザ・土下座。

何故なにゆえ

「『つがい』にと考えてます。人だった時は恋人になって欲しくて、探してました。今は、『つがい』にしたくて…したくて……。おいおい話そうと思ってました」

「既成事実を作ってからか?ーーーー遅かったか…。不安定だが、着床しようとしてる。ーーー嬉しいか?」

兄上はボソボソだけど通る低い声でタクに何か言ってる。怖い…。

「今日つがえば確実になるだろうな」

「なんの話?」

「お前の腹にコイツの子がいる。まだ未満だがな」

????
首を傾げながら、腹を触る。

ちょっと消化出来てないタクのが残ってる。
これの事かな?
もう少ししたら、消化出来そうだけど。

「もう少ししたら消えるよ?」
キョトンと兄上を見遣る。
「そうだな。消してしまえ」
兄上が今まで聞いたことにない冷えた声で言ってる。

嫌だ。

兄上が横に流れた。
オレが横合いから、タックルを受けてた。
横抱きにされて、猛スピードで景色が流れてる。タクが走ってる。
なんでこんなに必死?

兄上は追ってきてない。
出遅れたんだ。

小さくなってタクに身を任せる。
なんだ? なんだ???

屋上や色々越えて、繁華街の人混みに紛れた。
こんなに人が居ては、気が乱れて、見つけるのに時間が掛かる。

近くのラブホテルに連れ込まれる。
人通りも多い立地。

部屋に入ると、ベッドに転がされて、下半身をむき出しにされる。
尻だけ出された中途半端な格好。

タクは逸物を取り出す。もう勃起してる。
オレは、この流れにハテナでキョトンのまま。

「ねぇ、タクどうしたの?」
服も脱がずなんて…???

うつ伏せにされて、後ろの解しもそこそこに突っ込まれた。
「なんでぇぇん…?!」
どうして?

「消させない!」
始めっからトップスピードで穿ってくる。

「は、あ、あ、やぁぁん、はぁぁん……あぅぅん、あはぁん……はぁげぇ、しぃぃん……」

「うぐぅ、ふぅ、俺の、うぐぅ……はぁ、はぁう、どこにも、やらねぇ、から…」

後ろで、呻きながら腰を振ってる。
苦しそう…。
オレも苦しい…。でも、受け入れようとしていた。

ドチュンと最奥に突き穿たれ、捩じ込むように射精した。

「あ、熱ッ……タク、あつぃ…ょ……」
ドクドクと奔流が叩きつけるように放出されてる。
昂られもされずに無理矢理に胎に注ぎ込まれてる。
ドクドクと熱い放射が注がれていた…。



顔を舐められてた。
眠ってたみたいだ。気を失ってたのかな。
瞼を開くと視界が滲んでる。泣いてた?

涙を舐められてたみたい。

「泣かせる気はなかった。俺と一緒に居てくれ。結婚して欲しい」
結婚?
父上と母上みたいに?

「一生一緒っていうヤツ?」
「そう。ツガイになってほしい。俺の本能が突き動かしてくるんだ。『ツガイにしろ』って。気持ちを育ててから、こうすれば良かったのに。すまない…」

「どういう事?」
「子ども仕込んだ」
急に身体が冷えた。

ふいに、タクが話した昔話を思い出してた。

いきなり、部屋の扉が開いた。
兄が立ってる。

ズカズカと兄上が鬼の形相でタクの襟首を掴んで、オレから引き剥がした。部屋の隅まで吹っ飛んだ。

放出も終わってたので、陰茎は難なく抜けた。ずるっと抜けて這入ってた事に気づいた。

ずり下がってた下着とズボンを引き上げて、居住まいを正そうとしてたオレの腹の上に兄上の手が伸びる。

舌打ちと共に、力が込められる。

殺される!
腹を庇って蹲る。

殺させない!
消させない!

突然の衝動だった。

兄上を恐る恐る、見上げる。
見下ろす目が悲しそうだった。

「番うのか?」
「分かんない」
正直に言う。

「それはどうする?」
顎でクイっとして腹を指す。
「分かんない」
分かんないだもん…。

「今なら消せる」
「やめて…」

「…………分かった。父上と母上には事前に私から話す。挨拶は早めがいいと思うぞ。ーーーー聞いてるか、犬コロッ」
タクが身支度を整えて、土下座してる。

「聞いてます」
タクの側に白い四角いカードが刺さった。

「裏にプライベート番号を書いた。何か有ればかけてこい。暫く、日本にいる」
名刺を投げたらしい。

きゅっと兄上が抱き締めて頭を撫でてくれる。コレ好き。
くたっと兄上にすり寄る。

「こんな事になるなら、もっと早く呼び寄せれば良かった」
「日本が好きなの」

「そうだな。恩人が居た所だものな。ーーーアイツの村で神なんてモノになったオオカミ男の話は知ってる。調べてる内に思い出した。本人が語ってた話というのを誰からか忘れたが、聞いた事がある」

「タクに昔話の聴いたよ」
兄が頷いてる。それも知ってるらしい。

「たぶんちょっと違う。村が差し出した贄はすり替わって、娘ではなかったらしい。男だったとか。村に帰った男は妊娠してたそうだ。出産は……」
一度、口を噤んでから再び話し出した。

「仔犬を産んで死んだそうだよ。その血脈があの男に繋がってたんだな…。エドがしたいようにしていい。先の事はみんなで考えよう」
ゆっくり頭を撫でてくれる。

「そうなの? いいの?」
嬉しくなった。腹を摩る。

「お前の行動は、たぶん腹のヤツがさせてる事だろう。腹から出てきてから考えるとしよう。ーーー心配するな」
立ち上がると、オレの頭をひと撫でして、扉へ向かった。自動で扉が開き、くぐると閉まった。

威圧が霧散する。

タクが名刺をポケットに突っ込むとオレに駆け寄ってきた。
手を両手で包むように掴むと、まっすぐ見つめてきた。
「大切にする。ーーー帰ろうか」
コクンと頷いた。

抱っこされて、家に帰って天蓋の中に入った。
なんか色々あって、疲れた。
朝は遠いのに眠くなってきた。

タクが抱き込んで、腹を摩ってる。
活動を止める為の眠りでない眠りに入った。

不思議な感じだ。

水面がキラキラしてる。
綺麗だ。


◆◆◆


遥か昔のお話。

山間の村。
農業と林業、狩猟を生活の糧にしてる、極々ありふれた村。

村の隅に祀られていた小さな祠の山神さまの力が弱くなってしまったのか、山から獣が降りて来ては悪さをする様に。

村人は、精一杯の供物を捧げてお祈りしました。山神さは頑張りましたが、力及ばず山に溶けてしまったのです。

空の祠に悪いモノが入っては大変です。
いい神様が住んでくれるように、丁寧にお掃除して、供物を皆んなで少しずつ出し合って捧げました。
村はそう裕福ではないのです。

そこに現れたのは、大神おおがみさまでした。

大きな獣の神様です。
村人は皆で山神さまになって下さいとお願いします。

『贄を出せ。さすれば、俺が山神になってやろう』
村人は困惑しましたが、話し合い、色白の可憐な娘を差し出す事にしました。

娘は、家族を獣に殺され、弟と一緒に親戚の家に身を寄せていたのです。

娘には将来を誓った若者がいました。貧しい若者に村の総意に反論出来る力はありません。

娘は綿帽子を被った花嫁衣装で村人に囲まれて祠に向かいます。

娘がひとり祠の前で、佇んでいると、大神は見目麗しい人間の姿に変えて現れたのでした。

綿帽子を鷲掴み剥ぎ取るように投げ捨てると、睨みつけるように立っていたのは、娘の弟でした。

「貴方は良い神か?」

『良い神ではないが、守ってやれる神ぞ。そこな供物、気に入った。ココも気に入った』
祠を指して、笑ってる。
『お前も気に入った。俺の嫁になれ』

贄は山奥に攫われ、3日後ボロボロになって村に帰ってきました。
村人に発見された時『贄は受け取った。村は守る』と言い残して気を失いました。その声は大神さまの声でした。

2月後、贄の男は二匹の仔犬を産みました。
産後の肥立ちが悪く、山を治めた傷だらけの美丈夫が現れた時には、亡くなっていました。

村外れの貧しい男の家で仔犬たちを抱えた姉である娘は、「この仔たちを育てる」と言いました。

それから、大神さまが村に通ってきて、野良仕事を手伝ったりして村の大きくしていったのです。

大きな獣になって、ふさふさの白い尾で仔犬たちをあやしてる姿を見る事もありました。

仔犬たちは、やがて人に姿かたちを変えて、村人に溶け込んでしまいました。

村人は「オシロさま」と大神さまは呼ばれる様になり、手厚く祀られるのでした。


◆◆◆



==============

反応が怖い(・_・;;;;;;;
でも、書いちゃった。人外ムズイ。。。
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