【完結】猫の飼い方、飼われ方【その後を更新中】

アキノナツ

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【後話】特別な日の猫 (前半) ※

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長くなってきて終わりそうにないので、『前半』戦です(^_^;)
よろしくお願いします。


============



今日は、秀悟しゅうごの誕生日。

ちょっと頑張ったご飯を準備した。ケーキは二人ともあまり得意じゃないから小さめのホールを買ってきた。二人で食べ切れるサイズ。

今日は……頑張ろうと思う。
念入りに洗って、ローションも仕込んだ。

秀悟からの指示はない。
ないけど、今日は頑張りたい。だって…特別だもの。

タオルを敷いて、全て準備したベッドの上に並べた小物をひとつ、ひとつ確認しながらつけていく。姿見で見ながら首輪をつける。垂れ下がる細い鎖の先に付いたクリップが揺れている。

クリップを乳首につける為、自分でプニプニと刺激して、小さな突起を勃たせて、乳輪ごと摘んで、ゆっくり、そっと、クリップで挟んだ。

「ゔぐぅ、ん…ッ……」

ピクピクと全身が震え、はぁぁ…と吐息が漏れる。
あークソッ、片側だけでコレか。
もう片方……。
震える指先で、ツプっと摘みクリップでぷにゅっと挟む。乳首が潰れてクリップが付いた。小さな鈴がリンと鳴る。

「あはぁん…もぉ…」

じわっと熱が生まれ、脚を擦り合わせる。腰が僅かに揺れて、首輪と胸の鈴がそれぞれに密やかに鳴る。
音に悶える……。

ベッドに手をつき、震えが治まるのを待つ。
全身が燃えるようだ。

勃ってしまった前を宥めつつ、お尻が丸見えのパンツを履く。ベッドに腰掛け、ストッキングを肌に這わせた。
腿の途中で止まる。
頭に猫耳をつけ、姿見で整える。

ハーネスをつけて、全身の位置をチェック。
顔が火照って熱い。

黒い長いしっぽを手に取る。
プラグにローションを塗りつける。
身体が火照る。熱が溜まる一方で……。
秀悟の特別な日の為。ただその為だけにしてるだけなんだから…。

乾く唇をペロリと舐めた。

腰を上げてお尻を突き出してみるが、角度がいまいち。いつものプラグより長い。
少し考え、ベッドに手をつき、片膝も乗せて、お尻を突き出し、脚を開いて後孔にプラグを当てた。コレなら、孔も広がって挿れやすいかも。

ふぅと熱っぽい息を吐く。

事前に解した。ローションもした。
指示で嵌めてるプラグと一緒だ。
自分に言い聞かせる。
コレは秀悟の特別な日の為、自分の為じゃない。自分の熱の為じゃないから。自分の意志で準備してるけど、自分で……。
ツプッと先っぽを挿れ、ツププッとナカに挿し入れていく。挿さるぅぅぅ。

「あ、あ、あぅ、あぅうん…」

自分がエッチだからしてるんじゃないんだから。
喜んでしてるんじゃないんだからぁぁぁ。
秀悟の誕生日の為なんだからぁぁ……

少しずつ慣らしながら奥まで挿れ切った。

馴染むまでプルプル震えながら、ベッドの上で入れ切った姿勢のまま、腕で身体を支え、耐える。
しっぽが揺れてる気がする。ナカが普段の準備より満たされてるが、じわじわと疼く奥には届いていない。熱が渦巻いて焦ったくなってくる。尻が揺れる。
後ろに手が伸びて…尻肉に触れた時点で手は止まったが、戸惑った。
何をしようとしてる……?!

指示を出されて準備するのとは違う熱に戸惑っていた。同じ準備なのに…。

秀悟の為、特別な日の為と何度も言い聞かせるのに、身体が熱く昂ってしまう。

ただ準備してるだけなのに……。

するりとベッドに伸びて横たわった。
乳首に刺激。ちょっとベッドに接触しただけなのに。
ピクピクと身体が揺れて、鈴が鳴る。

このままでは恥ずかしいから、ロングパーカーを着る予定。膝上までの丈がある大きめのサイズの白のパーカー。バンドロゴが入ってるオレのお気に入り。

息が漸く落ち着いたところで、起き上がりパーカーを羽織って、リビングに向かった。

そろそろ秀悟が帰ってくる。
あのライブハウスは近くにお風呂があるから、秀悟のお気に入り。ライブを終わりに、ひとっ風呂浴びて帰ってくる。

ジッパーを上まで上げて、フードを被る。
ソファで待とうとして躊躇。ここまで来るのも後悔しながら来たのに、座れないよぉ~。
刺激が出来るだけかからない姿勢で、ソファに収まる。
暫くこのまま秀悟を待つ。早く帰ってきて欲しいようなそうじゃないような…。

クッションにしがみついて、ジリジリと焼いてくる刺激に耐えながら待つ。

見て欲しいような見られたくないような…。

玄関まで迎えに行こうと思ってたけど、無理かも…。吐息を静かに吐き出す。熱い。息も何もかもが熱く、熟れていた。

秀悟の為に準備をしたのに、指示がない事をした事を今になって後悔していた。でも、自分で決めた事なんだと自分を励ます。プレゼントなんだからと。

瞼を閉じて……じっと耐えた。

鍵が回る音に身体が跳ねて、刺激に悶えた。
寝てしまっていた。
緊張が少し緩んだのか、変に神経がピークに達して、逃避して寝てしまったのか、兎に角寝てしまっていた。

ライブの余韻だろうか。ビートを刻む鼻歌が聞こえる。

慌てて、顔を手で拭う。変じゃないかな……。

ふらふらと立って、玄関に向かう。
刺激に足が進まない……。
ソファのエリアを出たところで、玄関とリビングを仕切る扉が、向こうから開いた。
部屋の真ん中で、白のパーカーのフードを被ったオレは、モジっと佇んでいた。

「おかえり…」

嗚呼……後悔。やるんじゃなかった。
秀悟がドアのところで固まってる。

「ただいま…ソラ?」

「えっと、お誕生日おめでとう」
早々に告げた。

もうヤケクソになりつつある。恥ずかしさに、自室にしている部屋に飛び込んで隠れてしまおうかと思い出してるところで、ズカズカ入ってきた秀悟がオレのフードに手をかけて外した。

猫耳が晒される。
泣きそう…。
涙が滲む目で秀悟を見つめる。

ふわっと笑った。秀悟が笑ってくれた。

嬉しくって…。オレも釣られて笑った。ちょっと下を向いちゃったけど。

「ソラ。俺の為に?」
嬉しそうな声音で訊いてくる。

襟元から首輪が見えてると思う。
コクンと頷くと布向こうで鈴が鳴った。
あわわッと胸元を袖で覆われた両手で押さえた。刺激にピクピクと揺れちゃったけど。

「ねぇ、パーカー脱いで、見せて?」
噛んで含めるように、言ってくる。

「あ、後で。手洗ってきて。ご飯用意してるから」

逃げたけど、この状態で、給仕は……。自滅です。

「ふぅ~ん。いいよ。洗ってくる」
楽しげに去っていった。

食事…。
どうしよう。冷蔵庫のところまでは来れたけど、取っ手を持ったまま軽くイってしまっていた。縋りついてやり過ごす。
身体は熱が渦巻いてるが、胸の中は別の熱が広がっていた。
秀悟が喜んでくれてる。オレ、喜んでくれる事が出来たんだ…。嬉しい。

「ソラ。ありがとう」
取っ手に縋りついてる手に秀悟の手が重なり、耳元で、お礼を言われた。
今日は秀悟の特別で彼をもてなさないといけないのに、ご褒美が欲しくなってしまう…。

「ご飯は後でいいよ。軽く食べてきてるから」
時計を見たら、予定より遅かった。打ち上げでもあったのだろうか。
オレは自分の事で手一杯で、秀悟のスケジュールはライブの事など大まかなのしか知らない。

秀悟はライブ活動と学業をバランス良く熟してるようで、卒業後は音楽業界で頑張っていくみたい。事務所からも声が掛かってるらしい。
オレはもっと学びたくて進学を希望してるけど、コレばかりは試験を突破しないと叶わない事で。今は試験と卒業の為に机に向かう日々。

でも、今日の為にスケジュール調整して準備した。今日から三日、休みにした。

「こっちで、ソラの頑張りが見たいなぁ」
手を引かれて、ソファまで来た。
お尻の中で刺激してくる感覚はあるけど、不思議と耐えれて歩けた。イきそうに昂ってるけど。

「見せて?」
耳に吹き込むように囁き、すいっと離れていく秀悟。
オレを眺め易い位置。にやけた顔もかっこいい。

パーカーのジッパーをゆっくり下ろす。
途中で止めて、肩からするりと布を落とした。足元でパーカーが蟠る。
秀悟に贈ってもらった一式を身につけた。
コレで良かったのだろうか…。

「自分で…ねぇ…。ソラからのプレゼント?」

コクンと頷く。
「誕生日プレゼント考えたんだけど…分からなくなって。いつもお願いされても出来なかったから…」

本気じゃない雰囲気で「して欲しいな?」って言われてたけど、「指示があれば」と逃げていた。
指示は無かったけど、オレに、して欲しいんだって分かってたけど、踏ん切りというか、ハードルが高くて、コレを超えてしまうと、何かが変わってしまいそうで、出来ずに今に至ってしまっていた。

でも、今日は、特別だからと自分で準備したのだ。
自ら全てを、準備した。

「特別な日だから、してみた。……出来てる?」

泣きたい気分で、伺うように、秀悟を見る。

「出来てる。俺のソラ猫、最高だよ。最高のプレゼント。ありがとう」

指がこっちにおいでとクイっと動く。

見えない糸でもあるかのように。引かれるように秀悟に歩み寄る。
ふわりと広げられた両手に招かれるように胸に寄り添う。
腕が閉じられ、抱きしめられた。

「俺のソラ。俺だけのソラ……」


◇◇◇


最高じゃないか。
やっと堕ちた。
完全に手に入れた。まだ仕込む事は色々あるが、俺の為に淫らに堕ちてくるソラに滾った。

擦り寄りしっぽを巻きつけ、ゴロゴロと喉を鳴らす黒猫が頭を掠めた。

背中を撫で下ろし、尻肉を揉み撫でた。

「あふぅ、うふぅ、ぁはぁ、ん、ふぅん…」

腕の中で、押さえきれずに漏れ出た声が聞こえてくる。
もう仕上がるにいいだけ仕上がっている。
箍が外れるのも、もう目の前。
こんな状態から淫乱ソラと相見えるのか。ワクワクが止まらん。
もっと乱れさせてやろう。

「お礼がしたいから、受け取って?」

濡れた目で縋りついて見上げてくる。
自分の足で立てるか怪しい感じだ。俺に完全に凭れかかっている。

「秀悟の為のプレゼント。受け取ってくれないの?」

可愛い事を言ってくれる!
無自覚なのがなんとも!

「もちろん受け取る。この最高のプレゼントに対するお礼がしたいんだ。ご褒美じゃなくて、お礼。頑張ったソラに。ダメ?」

尻を揉む。尻尾プラグを肉の揉み具合で擦ってやる。ナカがよれて、刺激されてるだろう。
上手く頭が回ってないんじゃないだろうか。
考えてるようだが、視線がおかしい。なんとかしようと頑張ってるようだけど…。

「ぅふ…。受けるぅ。なぁに?」
言葉が怪しい。考える事を放棄したか? 本能に従順になってきてる?
俺の勝利は目の前。間違えないようにせねば…。

尻が揺れ、尻尾が揺れてる。
胸のクリップもクニクニと身体の間で擦れてるだろう。

顎に手をかけて唇を重ねた。
褒美じゃないキス。
存分に好きなだけすればいい。俺からもするけどさ。
今日は無礼講だ。制限のないキスをしよう。

ハムハムと唇を上に下にと優しく啄み喰む。
舌が出てきた。教えられたキスとは違う舐め方。ソラのしたいようにしたらいい。淫らに自ら求めろ。

「プレゼントして?」
格好が、のつもりだったのだろうが、もうそこから飛び込んでおいで、今日はいいじゃないか。
でも、ここが始まりだ。

「誕生日だもんな?」
トドメだ。

「うん、あげる…」
トロンと蕩けた目でソラが呟いた。
「オレをあげる…」

そうだな。存分に受けとってやるよ。

尻を抱え持ち上げた。
ひゃぁんと啼いて俺にしがみついてきた。火照った身体が薄っすら汗ばんでいた。
しっぽが動いたのだろうか。後ろを気にしてるようだ。
寝室に移動しながら、少し出てきていたプラグをグッと押し込んだ。

「はぐぅん…はぁ…うぅぅん…」

余韻がソラを苛んでるようだ。楽しいねぇ。
楽し序でに、ツプクプとプラグを小刻みに浅く出し挿れ。リズムよくグラインドや抉りを織り交ぜる。
やってる俺は楽しいが、やられてる方はたまったもんじゃないだろうが、啼いてる声は艶やかで、ソラもノリノリなようだ。

もう理性は飛んだも等しい。

「ソラは俺を接待するつもり?」

ベッドの準備が済んでる。
ソラがどんな様子でコレらを用意したのか見れなかったのが残念だ。

頬を俺に擦りつけて甘えてくる。
にゃうと控えめに鳴いてる。
『にゃんこ』になってくれてるようだ。

なんて誕生日なんだろうな! 最高だよ。
ライブハウスのスタッフに祝って貰って今日が自分の誕生日だと知れてて良かった。すっかり忘れてたよ。

俺の猫をそっとベッドに下ろした。

膝立ちになって、俺の服を脱がせようとしてる。俺も早く脱ぎたいので、されるがままにさせ、俺も脱ぐ為に手を動かす。
下は下着ごと脱いだ。勢いよく俺の息子が飛び出てくる。タラタラと涎を垂らして先っぽを濡らしている。
いつもなら、ドードーと宥めるところだが、もう遠慮は要らないだろう。
存分に見せつけた。

ソラの手が自然な手つきで握り、扱く。
いつもなら、指示を出しての動作だが、積極的に動いてくる。

身体を倒し、俺の息子に鼻を寄せる。クンと臭いを嗅いで、しっぽを揺らし、懸命に俺の息子を手で撫であやし、舌で舐めて、垂れた液を拭ってくれる。
懸命に奉仕するソラ。可愛い。

チュッチュと先っぽにキスして、上目遣いに俺を見てくる。

「好きに…」

俺の声と同時にぱっくりと咥え込む。目を離す事なく、アムアムと唇で喰みながら喉へ導いていく。
竿に舌を擦り付ける事も忘れない。

舌を左右に動かし舐めながら、奥に導く。トンと喉奥に亀頭を迎えた。
生理的な反射でググッと押し返されるが、ググンとすかさず飲み込まれる。
喉を締め付け、しっぽを揺らし、猫耳の頭が揺れて、唇を捲れあがらせながら竿を出し挿れさせ、フェラをしてる。

今まで教えた全てをここで全力発揮する気かもしれない。鈴が鳴る。
ソラには恥ずかしさの象徴のような鈴の音をリンリンと抑える事なく、むしろ激しく鳴らしている。
耳に入っていないのかもしれない。
蕩けた、しかし、真摯な目がずっと俺を見ている。
竿を出して手で扱き、先っぽをレロレロと舐め、クポクポと口を含んで、唇でぷりぷりとカリに引っ掛けるように刺激して出し挿れ。
ソラの淫靡な姿に更に滾り、口淫に俺の分身はピクピク反応してるが、吐き出すまでには至らない。

激しくジュポチュポさせていたソラだったが、唐突に、口から先っぽを解放した。
目を泳がせ、再び視線を戻し、べろりと亀頭を舐めたが、手を離し、視線を泳がせた。
ベッドの真ん中にズリっと移動した。

自分だけベッドの上で、外に俺を立たせてた事に気づいて戸惑ってるようだ。自分だけ突っ走ってしまった事に戸惑ってるのかもしれない。積極的に自ら動いてしまう事に困惑しているのか。揺れてるな。まだ完全じゃないか…。

追いかけるように、追い詰め過ぎないように。しかし、しっかりと圧はかけて詰めていく。
「よく出来たね」という体で、抱きしめて、キスをしてやると、緊張が解けてきて、再び竿を握り、シコシコと扱いてくれる。
クリップのついた胸も押しつけて。
自らの行動で起きた刺激に、ピクピクと身体を跳ねさせなからも奉仕の手と舌の動きは止まっていない。

快感を追っているようだ。
いい感じだ。このまま流されてくれたら、ステップアップといったところだろう。
一度ハードルを超えて仕舞えば、次は簡単なのでものさ。
次は簡単に超えられる。
甘やかし躾けていくだけ。

ソラは鼻を鳴らしながら、舌を絡めて、取り上げられないキスを存分に味わっている。

いつものご褒美は、もう少しってところで切り上げる。『もう少し』。少し物足りない程度。
その分、次の刺激が耐えられ、次のご褒美への期待も相まって、感度も上がってくる。

俺は少し受け身。されるがままにソラにさせる。
時折り、その事に気づいては戸惑い。それでいいんだよとあやし甘やかすように快感を与える。
リンとクリップを弾き、ご褒美なのかなんなのか分からなくなりながらも奉仕の手を忘れさせない。

自ら考え、自ら行動。自由にさせてるようで、俺の目の届く範囲内。俺だけに、俺の為に、ソラは擦り寄ってしっぽを振ればいい。
俺だけの黒猫なのだ。

キスに夢中になってたソラが、不意に離れた。
真っ赤になって俯く。ガチガチに勃ち上がってる息子を見て、揺れるように動いて、ゆっくり後ろを向く。
しっぽの尻をクッと上げて、上体を倒した。
身体を捻って、振り返って、尻を振る。

「にゃぁあ。にゃぁぁう…」
濡れた目で頬を赤らめて、強請ってくる。

「ソラ猫はしっぽを触って欲しいのかな? どうしたの?」

「お、奥が…」
消えいってしまった。

「奥が?」
イラッとしてしまったが、悟られないよう押し込む。

「奥が……疼くの。ーーーー来て……欲しい」
おずおずと言ってきた。
イラつきが漏れてしまったか。まあ、結果オーライ。言わせる事には成功した。

「そうか。しっぽが無くなると、猫じゃなくなっちゃうね」

「そんな事ないにゃぁ。お耳があるニャ」

なんだか必死な感じで、言ってくる。
尻をゆらゆら揺らしてる。
疼くというのは本当のようだ。自分じゃどうしようもない。突っ込んで貰わないと。プラグじゃなくて、コレを。俺のを。じゃなきゃ治まらない。そういう風に俺が躾けた。

この肉棒ネコじゃらし欲しさに、アピールする姿は猫そのものだ。
腹の底から嗤いが湧き上がる。

「ごめんね。すぐあげるよ。猫ちゃん」
猫なで声で尻に触る。
俺の手にプルルッと震えてる。軽くイったかもしれない。
ハァハァと漏れ出る息遣いを隠そうと必死だ。

やや乱暴に尻肉を割り開き、咥え込んだ穴を観察する。
ヒクついて、しっぽプラグをもっと奥へと咥え込もうとしている。

しっぽを鷲掴むと一旦グッと奥に突っ込む。
背が反ってピクピク反応する身体が開いて受け入れている。
背が丸まり、じわっと穴が締まり咥え込む。

「にゃぅぅぅん…」

グリグリとネジって掻き混ぜてやる。ニャウキャウンと啼いてやがる。でも、欲しいところまでは届かない。物欲しそうに尻が押し付けられてくる。
離すまいと孔が絞まったところで、思いっきり引き抜いた。

「ぎゃぅゥゥんーーーーーーーッ!」

あー、背中を反らしてピクピクしてる。
完全にイったね。漏らしちゃったかな? 出ちゃったかな?

「ごめんなさい。ハァ、ハァ、秀悟、より、先にイっちゃった…」

はい、ちゃんと報告出来ました。
コレはきっちりお仕置き……と思いましたが、誕生日。恩赦ですな。

「大丈夫。誕生日特別ルール。頑張ってるソラに免じますよ」
俺は気分がいい。息子はバッキバキだがな。

ソラが震える手で尻肉を自ら開く。
こちらを向いて、肩越しの真っ赤な顔で、唇を開き…閉じ、言い淀んでいたが、ペロリと赤い舌が唇を舐めると、言葉を紡ぎ出した。

「挿れて、下しゃい。奥の…メス猫の、子宮に、子種を…ちょうだい、にゃぁ~」

ポスンと顔をベッドに押し付けて隠してしまった。
首が真っ赤だ。
まだ理性が残ってる状態でよく言えた。可愛がってあげるよぉ~。

息子の先端を用意された孔に当てる。
それだけで、感じてしまうようだ。
ヒクヒクと身体と孔が反応している。
チュッチュと孔がキスしてくる。早くと啄んでくる。

そのまま進む。
ツプ、ツププと先端が飲み込まれていく。
赤く熟れた孔はシワを伸ばし咥え込んでいく。
ムリっと亀頭が這入り込み、広がった襞がエラをムニュウっと包み込んで隠し、飲み込んだ……。
窄まりの向こうに俺の太い部分がローションの滑りも借りて狭い部分を押し拓いていく。

ズプンとそこを過ぎると、柔らかな襞が亀頭を撫で迎えてくれた。このまま射精してしまいそうになるが、ここは我慢のしがいがあるだろう。

前立腺を抉るように角度を調整しながら、数度擦って反応を楽しんで、通過。
指の間に肉が盛り上がる程に尻肉を掴んで快感に耐えてる。微妙な震えが心地いい。ナカでクンと愚息が育った気がする。

竿を健気に掴む窄まりの肉がローションに濡れ、肉棒が動くのに合わせてヌチヌチと捲れ蠢く。

「あ、あふ…あぅん…うふん…あぅぅん……」

猫の事も忘れたように、尻だけで感じ入って、喘いでる。
もう少しで待望の奥に到着だ。。。

ト…ンっと先っぽに肉の壁に当たる。

「んぅぅんん……」

ひと際鼻に掛かった声が艶めく。

ここは優しく背中から包むように抱きしめてやるか?
僅かに控えめに尻を擦り付けてもっとと強請って来やがる。
可愛いヤツだな。
ちょっと甚振ってやるか。
俺の息子も暴れたがって、ガチガチで限界だ。
ハーネスに手を掛ける。クッと掴み直して掴み心地を確認。

ソラが蕩けた顔に困惑を乗せてこちらを見てる。
嗤ってやった。
ぎこちない笑顔が返って来る。これから起こる事に期待して孔が震え、緩く締まっていく。身体は淫らに擦り寄ってきやがる。

ズルりと肉棒を肉筒の壁を抉り掻きながら引き出し、抜け切りそうなところまで来て、再び、ゆっくり挿し戻す。
前立腺辺りで、角度を変えて、グリっと乱暴に刺激を与えると、そのまま勢いよく奥まで突っ込んだ。肉壁にブチ当たる。

「ああぁぁぁぁん!」

衝撃に声を上げ、身体が逃げようとするのを腕を引いて戒める。ハーネスが肌に食い込んでいる。
シーツを握って、自分の行いを押し留めて脚を開き、詫びるように尻を突き出してきた

『ご主人様、ごめんなさいニャン』てのが聞こえてきそうだ。

いずれは言ってくれるようになるだろうか。
難しいだろうな。苦笑いに口角が上がる。

激しめに奥をノックする。リズミカルに緩急をつけて。
ハーネスを引き、背中を押して尻を上げさせる。背骨が軋みそうな姿勢も、艶めく啼き声で応える。

グインと腰を引き、突き挿れる。一気に扉をブチ破る。
「ひゃぁああん!」
子宮口にびったり亀頭をブチュブチュと押し付ければ、甲高く啼いて肩甲骨がうねり、掴むシーツが波打つ。

「ゔぐぐぅん…」

「ここに注ぐんだな?」

カクカクと猫耳の頭が揺れ激しく頷いている。
「そんなに欲しいのか?」
ブチュん、ぶちゅ、ぐりゅん、と出入りして刺激を与えながら、言葉を投げる。

「はぁあん、あ、あぅうん、欲しい、欲しいぃぃいん、にゃぁぁああん!」

その声に押されて、思いっきり良く腰を振りぶち当てる。
ドチュン!と奥にメリ込ませ、我慢に我慢を重ねた濃厚な熱い奔流を放出した。
ダクダクと注ぎ、腰を振って、更に奥にと押し込む。

「ひゃう、にゃぅぅううんん……はぅぅんん…」

一頻り出すと、ハーネスを離し、背中から前に腕を回し抱き込みんだ。
抱き起こす。指が強張ってるのかシーツに引っ掛かったが、足で布を抑え、引き剥がし抱き込んだ。自重で沈む身体に、戦慄いている。善き善き…。

頸に鼻を押し付け、スンスンと匂いを嗅ぐ。元々体臭は僅かだが流石に匂ってきてる。べろりと舐めてやった。汗が舌に乗る。
ジュっと吸い付いて痕を残す。噛みつきたくなった。プルプルと震える肩に唇を落とす。孔がキュウキュウと締まって吸い付いてきやがる。
噛むのは、もっと怯えさせてからの方が楽しい。

嵌まり込んだ子宮口をまだ固さを失わない肉棒で撫でる。
喰むように先っぽを肉が撫でてる。可愛いなぁ。喰っちまいたい。

しっとり濡れた肌を撫でる。ジリっと指が押し当たる。いつも通り乳首に指をやったのだが、硬い物に当たる。クリップだった。

そうだった。

背中がくねり、ピクピクと揺れて突然の刺激に耐えてる。揺れにナカが刺激されて、呻いてるが自滅だから俺には関係ない。ないが、後ろの締まりが断続的に変化して面白い。

ピンッと指で弾いて鈴を鳴らす。

「はぅッ。……ぅふ……ふぅん……」

ピクンと弾かれた反応のあとに余韻の刺激が長く苛むようだ。
くてんと俺に凭れ掛かって、鼻にかかる吐息のような喘ぎに耳を傾け、消え入りそうになるタイミングで、弾く。時間差で両方弾いたり。立て続けに連打とナカのうねりと共に楽しむ。ライブの熱が発散できずに俺の身体に蟠っていた。
リズムが甦り指を動かし弾く。

そろそろ啼きが泣きに変化しそうなところで、ピンッと鎖を掴み引き外した。
ヒャンとひと啼き。
腰が激しく動き、イったようだ。
ナカの蠕動が凄まじく俺を扱く。

「イっちゃったぁぁ……」

グスっと鼻が鳴ってる。
ヤバッ! ちょっとやり過ぎたか。
……ここでしくじる訳にいかない。

首輪とハーネスを外してやる。
優しく背中に唇を当てる。幾つもキスを贈る。
ナカの動きが収まり始めたところでゆっくり肉棒も抜く。
これは少し骨が折れた。
肉襞が行かないでと縋りついて、筒が絞められたが、白濁で濡れそぼった下着を脱がす為には繋がったままでは出来ない。ローションと精液でグズグズに濡れてるおかげで、ズルズルとなんとか出れた。
俺も出たくないんだがな。

ジョックストラップを脱がせ、綺麗に拭いてやる。
黒いガーター要らずのストッキングと猫耳だけになった。
乳首が赤く腫れぼったくなっていた。上がった息で緩く上下している。

波打つシーツの上で、くったりしながらも濡れた垂れた目が俺を見ている。
黒子が色っぽい。



===========

ソラの身につけてたアイテムは「贈り物」と「ハロウィンの夜」に出てきた物です。
なま脚を出してるのが恥ずかしくて、履いてみたら余計に恥ずかしくなったソラさんでした(^◇^;)

感想とか貰えると励みになりますニャン(=^ェ^=)

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「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ! あらすじ 「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」 貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。 冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。 彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。 「旦那様は俺に無関心」 そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。 バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!? 「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」 怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。 えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの? 実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった! 「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」 「過保護すぎて冒険になりません!!」 Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。 すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。

アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました

あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」 穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン 攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?   攻め:深海霧矢 受け:清水奏 前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。 ハピエンです。 ひよったら消します。
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