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【後話】華が散ったあとで ※
しおりを挟む前回の回収話( ̄▽ ̄;)
よろしくお願いします。
============
風が頬を撫でている。
温もりも頬を乾いた涙あとを撫でてくれてる。
この感触は好き。
頬をその掌に押し付ける。
「目を開けて…」
耳に囁かれる大好きな声。
目を開くと最後の花火が光って消えるところだった。
終わっちゃった…。
散りゆく光りを見送る。
「もう少しいいか?」
ん?!
記憶が蘇ってきたと同時に後孔に刺さった肉杭の存在をまざまざと感じた。
ゆっくりだが、グラインドされる肉棒。腹の中が掻き回される。
喘ぎそうになる唇を塞がれた。
掌が加える力のまま身体を捩って、彼と口づけしてたのだ。
差し込まれる舌を受け入れ、自らも絡める。
片足を大きく彼に絡めて反転するような姿勢のまま、長いキスをしながら、緩い抽送を受けていた。
喘ぎは全て彼の口に吸い込まれ、密やかな水音だけが夜の空気に溶けた。
不意にコレはご褒美なのだと分かった。ちゃんとお仕置きが済んだ事を示している。
約束を守れた事の証。
吸い付くように貪り受け取った。
チュパッと唇が離れる。
あ、もう少し…。
銀の糸を繋いだ唇を物欲しげに見送ってる気がするが、繋がったまま意識を回復し、また快感が再燃している頭では、はしたないなどという感覚は曖昧だった。
上半身を前に倒され、腕を手綱のように掴まれると片足のままグリグリと結合部が揺すられる。
快感が湧き上がってくる。自らも腰が揺れてしまう。
絡めた足を下ろし、大きく開いた脚で身体を固定する。背中が自然と反り彼を受け入れる尻を押し付けた。彼は気を良くしたのかリズミカルに腰を振り始めた。
そうだ。ココはベランダ。不意にはっきり思い出す。
必死に声を殺す。
周りは静まり返って歓声も何も聞こえない。
車の音が響いてるだけだ。
快感の波に襲われてる頭が、皆が部屋に入ってしまったのだという事に気づく事はない。ただただ、耐えるだけだった。
「ん、ん、ぅんふ、ふぅ…」
鼻から抜けるような艶のある音はどうにも止まらない。
ぬちゃぬちゃと結合部で音がしているような気がするがそんな事にも気をやる余裕はなかった。熱に翻弄されていた。
ズブンッと奥に突き入れられて、吹き付ける熱を感じる。
注がれる熱に喜びを感じ、キツく肉筒を締める事で、この気持ちを伝える。脳天を突き抜ける絶頂。再び射精なき歓喜に全身が震える。
だらりと頭を下げて、腕を引かれる事でなんとか姿勢を保てていた。
ズブッと締めてる孔から彼が出て行く。嵌ってる楔が抜けてしまう事を寂しく思ってると、身体がふわっと浮き上がった。
「風呂に入るか」
彼の胸元に頬を寄せた。甘えた声でも出せば彼が喜びそうだが、照れ臭くなって、顔を埋めてしまった。
◇◇◇
甘えてくるソラを抱きしめる。
こんなに従順なのに、なぜ俺だけじゃないんだ。
イラついてきた。
準備が終えてる風呂に入る。
楽しみにしていた下着はろくに見もせずに脱がせた。
二度注いだ精液が漏れ出ていた。
結腸の奥に注いだ訳ではないので、致し方ないが、ひどく虐めたくなって、なじった。
詫びるように身体で俺を洗ってくる。
俺もソラを洗ってやりながら、まだ射精してない雄芯を刺激して嬲る。
切なく勃ち上がり先走り以上の涎でベタベタの雄芯を嬲り、泡で包み撫でてやる。
「しゅ、秀悟ぉ…」
背中を俺に擦り付けながら、懇願の響き。
「どうした?」
惚けてやる。
内腿がふるふると震えている。
イきたいのだろう。いつもなら、疾うにイかせてるか、イってる。
射精さないのは、ソラの精一杯の詫びかもしれない。そうだとは思うのだが、なぜか許せなかった。
「俺の為に準備したんだろ?」
怒りにも似たイラつきを抑えながら、絞り出す。
コクコクと頷く。
「なら、俺だけを考えてろよ…」
声が震えた。
ソラが不思議そうにこちらを見遣ってくる。
垂れた目が優しげに、不安気に見てくる。
半開きのぷっくりした唇に近づく。
「イけッ」
唇を塞ぎ、同時に雄芯を強く扱いた。
手に熱を感じる。
ソラの声が口腔を震わせる。
喉が震えてる。
全身を震わせて、放射の解放に弛緩していく身体を支えた。
全てを流して、湯船で揺蕩っていた。
摘みやすくなった乳首を捏ねながらビートについて尋ねた。
幾分かイラつきは消えたが、やはり気になる。
ソラの田舎の祭りの話をしてくれた。
櫓が組まれて、太鼓と笛が生で奏でられるのだとか。
花火を見ていて、太鼓囃子を思い出していたから口ずさんでいたかもと言っていた。
「秀悟、今度一緒に祭りに行こう。太鼓叩いてよ」
思わぬ誘いとリクエストを貰った。
「俺、和太鼓なんて叩いた事ないぞ」
驚きのまま口にしていた。諾の返事もしてないのに。
「大丈夫。おじさんか青年団の人が教えてくれるから。秀悟、ドラムできるからリズム感バッチリだし」
弾む声。もう一緒に行く気になっている。
「ドラムと和太鼓じゃ随分違う気がするんだが…」
チャプンと水音が響く。ぼんやり考えていた。和太鼓か…。
乳首をツッと摘み引っ張る。
頭を俺に擦り付けながら、艶のある吐息を吐いてる。
ソラの田舎か…。
帰省について行っていいのだろうか…。
迷いが指に出た。
グニクニキュッキュと乳首を捏ねて引っ張る。
湯が揺れる。
波立ち、ソラの手が俺の手に重なった。
「秀悟ぉ~」
垂れ目が更に垂れて困り顔が俺を見てる。
考えに囚われて、ソラを放置してしまった。詫びを込めて、黒子にリップ音も派手にキス。
「すまん。茹るな」
支えながら、立ち上がった。
これからゆっくりとベッドで仕切り直しの夜。
下着姿はまた今度じっくり見させて貰おう。
恥じらうソラを堪能してやる。
「秀悟、好き」
小さくソラが呟く。
不安にさせたか?
「俺も好きだよ」
口づけ。
ねっとりと唇を舐めれば、教えられたように唇を開き舌をそっと出して応えてくれる。
安心させるように舌を絡め、クチュクチュと音を立てるようなキスを交わした。
くったりと身体を預けてくる。
可愛いソラを抱きしめた。強く…。
===========
ベランダのお話は前回で終わりだったんですが、そこからの続きとなりました。
甘く書けたかな?
『自分の為に用意した時間は自分だけを想って欲しい』と思ってる秀悟くんでした。
ソラ猫の虜です。
もうちょっとイチャイチャしてるのが書きたいと思ってます。
不定期なので、「登録」か「しおり」をして貰えるといいかもです( ̄▽ ̄;)
感想とかスタンプとか貰えると元気になりますッ!
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