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【2】 ※
しおりを挟む不定期につらつら書き連ねていく予定。m(_ _)m
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今日のヤサはどうしますかねぇ。
バイト代も入って懐はぬくぬくである。
るんるんとバーの扉を開ける。いつもよりちょっといいお店。ここのカクテルは美味いんだよ。
いそいそとカウンターに収まって、いつものバーテンダーさんがくるのを待ってると、横に以前肌を合わせてた猫ちゃんが擦り寄ってくれた。
今日はこの子んチか、ラブホかな。
人肌getッ。
おすすめのカクテルをお願いする。創作でもなんでもいい。オレの目を楽しませて。
ほろ酔いで店を出て、ラブホへ。
「泊まりでいいよね?」
「うふふ…いいよ。思いっきり甘えて…」
よくお分かりで。
腰を抱き寄せた。女と違う触り心地だが、これの良さは十分知ってる。前に血が集まってくる。滾ってくる。早く突っ込みたいねぇ。
相手も腰に腕が絡んで頭が肩に乗っけて可愛いなぁと気を良くしてるところ誰かが立ちはだかった。
進路妨害。
ムゥッと見れば、アヤツでした。
「なんだよ。ジャマ」
「俺はお前に用がある」
胸ぐら掴んで言われるような事、オレしてるかなぁ……。
人肌がスルッと離れていった。
あれれ???
手が空を切る。
「ま、またねッ」
遠退く足音。駆けて行っちゃったよ。
「アンッ。行っちゃったじゃん」
「俺にしとけ」
「えーっ、まだ終わってなかった? あっ、今日のバイト代で足りる?」
内ポケットに手を入れようとしたらその手を掴まれた。痛いぐらいの力で掴まれてます。
「コイッ」
入ろうとしてたラブホに連れ込まれました。
風呂で有無を言わせず洗われ、恥ずかしいやら腹が立つやらで、身悶えて抵抗してみたが、このところ肌を合わせてたので、オレの性感帯を掴まれていて、巧みだ。狡い…。
「はぁあああん、ヤダって…金は…」
「金じゃねぇんだよ…」
なんか思った言葉と違うのが返ってきて、意味が理解できない。思ってたのとは違うのだけ分かる。何言ってる?
頭が快感でボヤやんだ。役に立たない…。情けない。
「金…「お前が欲しんだよ…もう、聞こえてないか?」
オレの後孔に指をズブズブと出入りして、前立腺を的確に押し込んだり、擦り上げられたりして、湧き上がる射精感に苛まれて、思考がまとまらない。頭がピンクに染まり切っていた。
「あァァーーーーーんッ、もっとぉぉ…」
「完全にネコじゃん。後ろじゃ気持ちよくならなかったんじゃないの?」
意地悪い響きは理解できる。何か言い返したかったが、出てくるのは喘ぎ声で、もっと気持ち良くなりたいという欲望しか口をついて出て来なくなっていた。
ああ、もっと奥に欲しい…。
視線を下に向ければ、オレを気持ちよくしてくれそうなのが、美味しそうに揺れている。
無意識と言っていい動作で、それをむんずと掴んでずるりと撫であげる。
「ッきなり…。耐えた…。お前なぁ…聞いてねぇか」
唇が重なって、舌がチロチロ舐め出すと手に力が入らなくなって、口を開いて気持ちよくしてくれる舌を招き入れると同時にずるりと陰茎を掴む手が離れた。
ペチャ…ジュッ、チュパ…と唇が合わさる隙間から卑猥な音が途絶える事なく続く。
チュ…パ…とゆっくり糸を繋げながら離れた頃には全てを男に委ねていた。
「もういいだろう? 俺のになれって…」
首筋に唇が這ってる。ヌメリは舌か…。チリッと痛みが。尻が抱え込まれるようにされて割開かれ、肉棒が擦り付けられる。
尻が揺れた。はぁあん、早く欲しい…。
「挿れてやるから…」
乾く唇を舐めて、うなづく。早く欲しい…。
ズブズブ這入ってくる感覚に背が反り返って、快感を逃す。
プルプル震え、孔を締めてしまうオレの耳元に熱い息が掛かる。そこからもゾクゾクする。
「あー、あぅぅ…あー、あぁあー、ぅうん…」
高く間伸びする声が出て止まらない。
「お膳立てはしたじゃないか…。何が足らないんだ。ーーーー気持ちいい事したいだろ?」
気持ちいい事?ーーーーしたい。
コクコクとうなづく。
「俺だけのになるか?」
?
意味が……。
「ん…はぁあああん、あぁぁあああ…」
ズクンと押し込まれる。肉壁をカリが割り開きながら侵入してくる感覚に頭がどうにかなりそうだ。
「気持ちいい事好きだろ? 俺のも好きだよな? 気持ちいいよな? 俺、好きか?」
好き?
気持ちいいの?
気持ちいいのは好きだ。
うなづく。
「好きか?」
「す…き…ぃ…」
何度も促してくるので、なんとか返すとドチュンと腹の奥に突っ込んで、キタッ!
「はぁあああーーーーーーッ!」
ドスドスと抉るような突き入れに感じ入りながら悦楽に浸る。
腹の奥を突き上げる硬い肉棒が快感をくれる。気持ちよくしてくれるのは、コレ。
「しゅきぃぃぃいいいいーーーッ」
脚が伸び切って、しがみつく指に力が入り吐精した。
カクッと力が抜ける。ずるりと腕が落ちる。
弛緩した肢体が揺すられる。
暗い笑い声がぐちゅぐっちゅと尻で発してる音に重なった。
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