ウブな二人のカウントダウン

アキノナツ

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【本編】〇〇までのカウントダウン

4・抱擁までのカウントダウン

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来たからには楽しまなくては!

学生証を提示して学割発動と行こうとしたが、んー、ゲーセンだけでいいんじゃね?って事で、学生証は出さず終い。
他の施設は使うをやめた。

ゲームセンターエリアに手を引かれて、向かう。

タケシが人混みだからって、手を離してくれない。
嬉しいけど…。うん、めっちゃ嬉しいッ。
照れてる自分に居た堪れないだけッ!

ちなみに、手繋ぎは普通な感じ。
駅に着いて、座席を立つ直前、気恥ずかしくなって、解いてしまった。
混み合う人波に思わず、タケシのシャツの裾を掴んじゃったら、手を繋いでくれた。

毎日のように見てた大きな手が、オレの手を掴んでる。

タケシが明後日の方向見て、耳が赤くなってた。オレは下見ちゃった。

これって、デートってヤツだなって今頃になって気づいた。

大きな手がオレの手を包んでる。
スリっと指で指を撫でてしまった。

ピクンと腕が揺れた。
ぎゅっと握られた。見れば、キッと切れ長の目が見下ろしてる。
怖いけど、ゾクゾクと背筋を上がってくる感覚は快感に近かった。
だって、タケシの目が、あのキスの時みたいに、熱っぽくて。
オレの心臓がトクントクンと跳ねる。
コレって、キュンキュンするってヤツだろうか。分かんねぇ~。
けど、ときめいてる……と思う。

クレーンゲームのを中を進む。

ケースの中に気がいく。

あっ、オレの好きなキャラのぬいぐるみ。
大きい…。でも、それにコレ獲れる位置かも。

「ちょ、これやる!」
軍資金は準備してる。
ムフフ、イエーイ!

スタート!

ーーーーーーイケると思ったんだけど。
アームが甘い。
なんども落ちて、バウンド。
もうダメだよコレ…。

項垂れるオレの後ろを密着されてる。
覆い被さられてるような体格差。

「そのまま…続けて」
屈んで耳元に囁くタケシ。
賑やかな音の中でもはっきり聞ける。

え、えーーー、む、無理…。背中に接触!
タケシってこんなにスキンシップしてくるヤツだったぁあ?

表示されてる回数は消費しよう。
掴んだけど、落ちちゃった…。
うー、あと一回しか残ってない。
あと少しみたいなんだけど、手持ちはもうない。……崩してこようかなぁ。

「崩してくるぅ」
「…やっていいか?」
「い、いいけど…」
場所を変わろうとしたが動けない。
「このまま。イケる気がする」
「そぉお?」
「そう。スタートして」
声がめっちゃ近いんですけどぉ~。手汗が…。

オレの手ごと操作してる。
なんだか動くアームの動きに集中してた。背中のタケシの存在は分かってるけど、気にならなくなっていた。

アームが止まった反動で、落ちそうになりながらも……来た、来たよ!
あ、あと少し……落ちないで…
大きなぬいぐるみが、ズル…ズルッと落ちてきた…。
ストンと落ちた。落ちたぁあああ。

穴に引っかかって、、、ポトンと入った。。。

やった? やった。やったよッ!
「やったぁぁあ!」
背中がフッと軽くなる。タケシが離れた。

取り出し口から取り出してる。
大きなぬいぐるみが、タケシ比だとあまり大きく見えない。

「ほら」
あ!
「タケシ、すごい! ありがとうッ」
喜びの勢いのまま、ぎゅっと抱きついた。
間にぬいぐるみが潰されてる。

クッと見上げる。
緩く肩を抱かれた。
「良かったな」
ニカッと笑ったら、頭を荒く撫でられた。
髪がぐしゃぐしゃだ。
嬉しい。
離れた。次どれにする?って言われた。

ホントはタケシと抱き合いたいが、こんなところじゃ難しい。さっきの接触で十分。

タケシの代わりにぬいぐるみをぎゅっと抱擁した。

上目遣いにタケシを盗み見た。
オレを見る彼は、いつもの無表情に近いけど、なんだか……エロいと思ってしまったんだ。



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