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【本編】〇〇までのカウントダウン
5・自覚までのカウントダウン
しおりを挟むベッドで居座るぬいぐるみ。
「お前、大きいのな」
ぽつりと溢す。
あの広い空間とタケシとの比較でバグってたようだ。
学習机の椅子に跨り、背凭れに身体を預けて、ベッドのぬいぐるみを見てる。
弟は一人部屋がいいとか言って、姉が出てったのをいい事にココを出てった。
姉の部屋はベッドとクローゼットのみ残して綺麗に片付いて行ったから、机の運びを手伝っただけであとは自分で引っ越しし作業をして、只今、この部屋は一人部屋なんだけど、二段ベッドがなんとも……邪魔ッ!
んー、弟は行動が早い。
年功序列から考えて、あの部屋は俺が譲り受けるべきだったのではないだろうかと思うんだが、来年受験生になる二つ違いの弟にとやかく言っても栓ないと諦めてしまったオレ。
親も何も言わないからこうなってるんだけど……。ま、いいか。
二段ベッドは荷物置きに出来るし、いいかな。重いのは怖くて置けないけどなぁ。
長年この6畳の部屋に二人居たのが、一人になって、高校生活が始まって浮かれてたのは、自覚してます。
浮かれ過ぎて、無自覚に告白してしまったようで、オレ……、付き合ってるんだ、タケシと。
デートもしちゃって…恋人みたいだ…。
ん?
ん????
あーーーーーーッ!!!!!!
こ、恋人ってーーーーーッ。
きゃぁぁあああああ……ッ。
あはーーーッ、タケシと恋人になったんだよね?!
なったんだ、恋人同士に…!
『お付き合い』ってのをしてるんだ。
うきゃぁぁああああああ!
座ってられなくなって、立ち上がると、ベッドのぬいぐるみに抱きついた。
ベッドの上で悶えに悶えて、壁に打つかって大きな音が。
「うっせーぞ!」
ドアが勢いよく開く。
鍵壊れてるのは分かってるんだけど、それ壊したヤツが大きな顔して、そのドアを更に壊しそうな勢いで開けてんじゃねぇわ!
その声の方がうるさいし。
態度もデカいし、身体もデカい。
「ーーーーーキモッ!」
バタン!
なんなの?!
ぬいぐるみ抱き締め、横になったまま閉まったドアを見ていた。
でかいぬいぐるみ抱えて、ベッドに横になってたら……、確かに、キモいか。
ぬいぐるみ抱えたままもっそり起き上がる。
タケシの事好きだったけど、こんなに好きが大きくなるなんて思ってもみなかった。
怒涛の二日間だった。
明日からの学校どうしよう…。
どんな顔して、タケシ見たらいい?
ーーーー普通だ。いつも通りだ。
きっとそれがいい。
放課後、タケシ誘って…。
誘って?
分かんねぇ……。
分かってるのは、『めっちゃ好き!!!』って事だ。
ぎゅっと顔をぬいぐるみに埋めて抱きしてた。
タケシ、好き!!!!!
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