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滝川 海老郎

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60. 坑道ダンジョン

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 おじいさんたちと一緒にご飯を食べてこの日は終わりだ。

 22日目の朝、今日はさっそく教えてもらった坑道ダンジョンに潜ってみようと思う。
 お昼のブドウのサンドイッチを貰って、坑道の入り口まで来た。

「じゃあ入ろうか。取り敢えず地図の最奥まで鉱石を集めながら進もう」
「うん」
「そうしましょう」

 3人は戦闘服で、ツルハシ装備で坑道へ入っていった。

「はいほー、はいほー。今日も掘るぞ」

 銅、すず、それから深くなると鉄が取れるようになる。

 ダンジョンだから暗いかなということはなく、なんとなく明るい。
 なぜ明るいかは不明だけど、とにかく見通せる。

「ミケ、マップの最終地点まで来たよ」
「お、おう。じゃあここからが本番だね」
「頑張りますわ」

 3人でツルハシから武器に装備を変えて、前に進む。

 少しして、いきなり何か天井から落ちてきた。

 やわらかい、水まんじゅうみたいなやつ。

「これは、まさか、クルミなんだと思う?」
「ああ、スライムだよね。よく見ると黒い目がついてるし」

 クルミは槍でつついて攻撃を始める。
 スライムは、プルプルしていて、意外と可愛い。

「――ファイアショット」

 私の火魔法がスライムに直撃する。
 HPの減りが見えないし、とくに攻撃とかよけるとかしてこないので、効いているか全然わかんない。

 よくわからないうちに、スライムが死んで解体する。

 ドロップはですね。

 えっと「スライムの破片」以上。

 この後、進んでいくと、出るわ出るわ。次々とスライムが現れる。
 別に強くともなんともないんだけど、なんなんだろうね。

 いい加減、疲れてくるんだけど、それでも出てくるスライムさん。

 嫌になってきたころ、今度は犬顔のこん棒装備のやつがでてきた。

 こいつはあれだ。「コボルト」だ。
 クルミとサクラちゃんは、武器を持った敵と初めて戦う。

「あー。こいつら、こん棒のくせに意外とできるぞ」
「そうですね。盾を叩いて威嚇してきますし、剣も結構防御してきます」

「我が名はミケ。魔力を糧に、強大な火炎の弾丸を我に与え賜え。ファイアショット」

 一段、強くなった私の火魔法をコボルトにお見舞いする。
 やっぱり火は強力だ。

「詠唱、きたこれ。恥ずかしー」
「もう、いいじゃないクルミが言うわけじゃないんだから」

 クルミはこん棒相手に、リーチが長いので有利に戦えているようだ。

「よし、必殺、奥義、ランスアタック」

 クルミの槍攻撃が赤いエフェクトをまとい、コボルトを吹き飛ばした。

「それなにさ」
「必殺、奥義、って言ったじゃん。この前の訓練で、ザイールさんに教えてもらった」
「クルミもいいの覚えたんだ」

「あーあー。MPが減るうぅ。私の持て余しているMPがああ」
「余ってるならいいじゃん」

 適当にコボルトを葬り去る。1匹なら3人で戦えば余裕だね。

 ドロップは「コボルト金貨」。

 ●コボルト金貨
  コボルト族が使用する通貨。金の含有率は高くないが、ある程度高値で取引される。
  種別:収集アイテム
  レア度:3  ランク:2

「いいね金貨。コボルトって採掘している設定とかあるよね」
「そうなのですか。初耳ですわ」
「んー。わたしも知らないかも。でも儲かりそうだからオッケイよ」

 少し進むとまたコボルトだ。

「あー。コボルトさん2匹さんご案内」
「2匹なのか3匹なのか、よくわかんないよお」

「あー。ごめん。2匹です」

 クルミとサクラちゃんが1匹ずつ相手をしてくれて、攻撃を加える。
 人型は戦いにくいよね。

 私もサクラちゃんのコボルトにファイアショットを中心に使用して攻撃する。

 2匹は簡単に倒すことができた。

 今度はコボルト2匹とコボルトアーチャーのパーティーだった。

「弓は厄介だね」

 後ろから矢で攻撃を受けていて、クルミにダメージが入る。

「矢が当たった。痛い」

 刺さったりするかは不明。
 私は新調したロザリオに持ち替えて、クルミの支援に回ることにする。

「ヒールさんきゅ」
「いいよいいよ。でも攻撃力が下がっちゃうんだよね」

 たまにスライムも出てきて、コボルトもぼちぼちという感じ。

 お昼は持ってきているので、ブドウジャムサンドを美味しくいただいた。

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