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あれから数年の歳月が過ぎた。
そして今日、カルロとの結婚式を迎えた。
会場にはカナリヤ、アレン、ジルベルト、エリオにダンテとマウロ、それに大きくなったリリもいる。
当然、サラや兄様、父様も。
ここまでの道のりは、それはそれは大変だった。
兄様はカルロにブチ切れ、あわや外交問題に発展しかけた。
父様が必死に止めていたのが、昨日の事のように思い出せる。
アレンとジルベルトは、一発ずつカルロを殴って納得した。
カナリヤは泣いて喜んでくれたし、サラは結婚しても専属侍女として付いてきてくれる。
エリオも同様に付いてくる。それはアレンも承知してくれた。むしろ、何かあったらすぐ知らせろとの事らしい。
そして迎えた式当日。
結婚式のドレスはやっぱり白がいいと思い、白をチョイスした。
胸元には刺繍レース。スカートにも刺繍レースが入っている美しいドレス。
「さて、私の奥さん。行きますか?」
「ああ、だ、旦那様?」
カルロ手を取りながら、顔を真っ赤にして言ってみた。
「はあ、またそうやって私を煽る。……この場で押し倒しますよ?」
抱きしめられ、頭にキスされる。
頭から頬、首筋とキスされる位置がどんどん下がっていく。
「ちょ、待った!今から式!!」
慌ててカルロの口を塞いで、止めに入った。
「残念ですね。ま、お楽しみは夜に取っておきましょう」
ニコッと笑ってキスをされる。
その言葉にますます赤くなる。
「ふふっ。ミレーナ、真っ赤ですよ?白のドレスが映えますね」
「誰のせいだ!!」
そんな会話をしながら、教会のドアを開けた。
中には沢山の人達。
拍手の中、神父の前まで二人で行き、婚姻書にサインする。
これで、私達は夫婦になった。
──あんまり実感がないね。
※
その後、国民に挨拶を済ませ、一旦着替え国王様に挨拶。
そして、夜にはお披露目会。
自室に戻れたのは、深夜を回ろうとした頃だった。
──目まぐるしい一日だった。
正直このまま寝たい。が、それを許してれる様な奴ではない。
コンコン
ほらな。
「ミレーナ、お疲れ様。一杯どうです?」
「……付き合うよ」
ワインの瓶と二つのグラスを手にカルロがやって来た。
そしてソファではなく、ベッドに腰掛けながらグラスにワインを注ぎ、飲み始める。
「やっと私のものに出来ましたね」
「……ものではない」
昔の記憶を思い出した時にはどうなるかと思ったが、結果良ければ全て良しかね?
本当、私は今も昔も周りの奴に恵まれている。
これは神様に感謝すべき事だね。
この世界で色んな事を学んだし学べた。
これからも学んでいく予定。
実はカルロと世界を巡る旅を計画している。
カルロは私の夢を尊重してくれた。
カルロは第三王子だから、結構融通が聞くらしい。
その話を聞いた時は、泣いて喜んだ。
カルロを選んだ時点で、叶えられない夢だと思っていたから。
「何を考えているんです?」
「ん?いや、やっぱり好きだなってね」
ははっと笑いながら答えたが、カルロからの返事はなかった。
代わりにベッドに押し倒された。
「私の奥さんは私を煽るが本当に上手いですね。もう逃がしませんよ?」
「上等だよ。カルロも覚悟してなよ?」
「まったく、貴方には敵いませんね……」
言い終わると深く熱いキス。
そのまま、長い夜は更けていく……。
本当幸せ過ぎて辛い……。
こんな結末もあり……かね?
──そう言えば、大臣の息子現れなかったな……?
※※※※※※※※※※※※※※
時は戻り……
カルロとミレーナが想いあった頃。
カナリヤを巡り、公爵家次男ステリオと大臣の息子カスパーの攻防が密かに激しさを増していたが、それはまた別のお話……。
後書き───
これで完結となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
新作も、宜しければ読んでやってください。
そして今日、カルロとの結婚式を迎えた。
会場にはカナリヤ、アレン、ジルベルト、エリオにダンテとマウロ、それに大きくなったリリもいる。
当然、サラや兄様、父様も。
ここまでの道のりは、それはそれは大変だった。
兄様はカルロにブチ切れ、あわや外交問題に発展しかけた。
父様が必死に止めていたのが、昨日の事のように思い出せる。
アレンとジルベルトは、一発ずつカルロを殴って納得した。
カナリヤは泣いて喜んでくれたし、サラは結婚しても専属侍女として付いてきてくれる。
エリオも同様に付いてくる。それはアレンも承知してくれた。むしろ、何かあったらすぐ知らせろとの事らしい。
そして迎えた式当日。
結婚式のドレスはやっぱり白がいいと思い、白をチョイスした。
胸元には刺繍レース。スカートにも刺繍レースが入っている美しいドレス。
「さて、私の奥さん。行きますか?」
「ああ、だ、旦那様?」
カルロ手を取りながら、顔を真っ赤にして言ってみた。
「はあ、またそうやって私を煽る。……この場で押し倒しますよ?」
抱きしめられ、頭にキスされる。
頭から頬、首筋とキスされる位置がどんどん下がっていく。
「ちょ、待った!今から式!!」
慌ててカルロの口を塞いで、止めに入った。
「残念ですね。ま、お楽しみは夜に取っておきましょう」
ニコッと笑ってキスをされる。
その言葉にますます赤くなる。
「ふふっ。ミレーナ、真っ赤ですよ?白のドレスが映えますね」
「誰のせいだ!!」
そんな会話をしながら、教会のドアを開けた。
中には沢山の人達。
拍手の中、神父の前まで二人で行き、婚姻書にサインする。
これで、私達は夫婦になった。
──あんまり実感がないね。
※
その後、国民に挨拶を済ませ、一旦着替え国王様に挨拶。
そして、夜にはお披露目会。
自室に戻れたのは、深夜を回ろうとした頃だった。
──目まぐるしい一日だった。
正直このまま寝たい。が、それを許してれる様な奴ではない。
コンコン
ほらな。
「ミレーナ、お疲れ様。一杯どうです?」
「……付き合うよ」
ワインの瓶と二つのグラスを手にカルロがやって来た。
そしてソファではなく、ベッドに腰掛けながらグラスにワインを注ぎ、飲み始める。
「やっと私のものに出来ましたね」
「……ものではない」
昔の記憶を思い出した時にはどうなるかと思ったが、結果良ければ全て良しかね?
本当、私は今も昔も周りの奴に恵まれている。
これは神様に感謝すべき事だね。
この世界で色んな事を学んだし学べた。
これからも学んでいく予定。
実はカルロと世界を巡る旅を計画している。
カルロは私の夢を尊重してくれた。
カルロは第三王子だから、結構融通が聞くらしい。
その話を聞いた時は、泣いて喜んだ。
カルロを選んだ時点で、叶えられない夢だと思っていたから。
「何を考えているんです?」
「ん?いや、やっぱり好きだなってね」
ははっと笑いながら答えたが、カルロからの返事はなかった。
代わりにベッドに押し倒された。
「私の奥さんは私を煽るが本当に上手いですね。もう逃がしませんよ?」
「上等だよ。カルロも覚悟してなよ?」
「まったく、貴方には敵いませんね……」
言い終わると深く熱いキス。
そのまま、長い夜は更けていく……。
本当幸せ過ぎて辛い……。
こんな結末もあり……かね?
──そう言えば、大臣の息子現れなかったな……?
※※※※※※※※※※※※※※
時は戻り……
カルロとミレーナが想いあった頃。
カナリヤを巡り、公爵家次男ステリオと大臣の息子カスパーの攻防が密かに激しさを増していたが、それはまた別のお話……。
後書き───
これで完結となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
新作も、宜しければ読んでやってください。
応援ありがとうございます!
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完結ありがとうございました。
男前なヒロインカッコよかったです。
男勝りなのに心の中は乙女でかわいいから、モテモテなのも良く分かりますね。
お相手はカルロでしたが、私はアレン押しでした。
ミレーナとカルロでしたから、カナリヤとアレンかと思ったら、別のパターンですかw(°o°)w
そちらも楽しみです。
シスコンのお兄さんにもステキな恋をお願いします。
aporokita様こちらも読んでいただきありがとうございます!!
幸甚の至りでございます!!
今後も宜しくお願いします。