46 / 46
46
しおりを挟む
あれから数年の歳月が過ぎた。
そして今日、カルロとの結婚式を迎えた。
会場にはカナリヤ、アレン、ジルベルト、エリオにダンテとマウロ、それに大きくなったリリもいる。
当然、サラや兄様、父様も。
ここまでの道のりは、それはそれは大変だった。
兄様はカルロにブチ切れ、あわや外交問題に発展しかけた。
父様が必死に止めていたのが、昨日の事のように思い出せる。
アレンとジルベルトは、一発ずつカルロを殴って納得した。
カナリヤは泣いて喜んでくれたし、サラは結婚しても専属侍女として付いてきてくれる。
エリオも同様に付いてくる。それはアレンも承知してくれた。むしろ、何かあったらすぐ知らせろとの事らしい。
そして迎えた式当日。
結婚式のドレスはやっぱり白がいいと思い、白をチョイスした。
胸元には刺繍レース。スカートにも刺繍レースが入っている美しいドレス。
「さて、私の奥さん。行きますか?」
「ああ、だ、旦那様?」
カルロ手を取りながら、顔を真っ赤にして言ってみた。
「はあ、またそうやって私を煽る。……この場で押し倒しますよ?」
抱きしめられ、頭にキスされる。
頭から頬、首筋とキスされる位置がどんどん下がっていく。
「ちょ、待った!今から式!!」
慌ててカルロの口を塞いで、止めに入った。
「残念ですね。ま、お楽しみは夜に取っておきましょう」
ニコッと笑ってキスをされる。
その言葉にますます赤くなる。
「ふふっ。ミレーナ、真っ赤ですよ?白のドレスが映えますね」
「誰のせいだ!!」
そんな会話をしながら、教会のドアを開けた。
中には沢山の人達。
拍手の中、神父の前まで二人で行き、婚姻書にサインする。
これで、私達は夫婦になった。
──あんまり実感がないね。
※
その後、国民に挨拶を済ませ、一旦着替え国王様に挨拶。
そして、夜にはお披露目会。
自室に戻れたのは、深夜を回ろうとした頃だった。
──目まぐるしい一日だった。
正直このまま寝たい。が、それを許してれる様な奴ではない。
コンコン
ほらな。
「ミレーナ、お疲れ様。一杯どうです?」
「……付き合うよ」
ワインの瓶と二つのグラスを手にカルロがやって来た。
そしてソファではなく、ベッドに腰掛けながらグラスにワインを注ぎ、飲み始める。
「やっと私のものに出来ましたね」
「……ものではない」
昔の記憶を思い出した時にはどうなるかと思ったが、結果良ければ全て良しかね?
本当、私は今も昔も周りの奴に恵まれている。
これは神様に感謝すべき事だね。
この世界で色んな事を学んだし学べた。
これからも学んでいく予定。
実はカルロと世界を巡る旅を計画している。
カルロは私の夢を尊重してくれた。
カルロは第三王子だから、結構融通が聞くらしい。
その話を聞いた時は、泣いて喜んだ。
カルロを選んだ時点で、叶えられない夢だと思っていたから。
「何を考えているんです?」
「ん?いや、やっぱり好きだなってね」
ははっと笑いながら答えたが、カルロからの返事はなかった。
代わりにベッドに押し倒された。
「私の奥さんは私を煽るが本当に上手いですね。もう逃がしませんよ?」
「上等だよ。カルロも覚悟してなよ?」
「まったく、貴方には敵いませんね……」
言い終わると深く熱いキス。
そのまま、長い夜は更けていく……。
本当幸せ過ぎて辛い……。
こんな結末もあり……かね?
──そう言えば、大臣の息子現れなかったな……?
※※※※※※※※※※※※※※
時は戻り……
カルロとミレーナが想いあった頃。
カナリヤを巡り、公爵家次男ステリオと大臣の息子カスパーの攻防が密かに激しさを増していたが、それはまた別のお話……。
後書き───
これで完結となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
新作も、宜しければ読んでやってください。
そして今日、カルロとの結婚式を迎えた。
会場にはカナリヤ、アレン、ジルベルト、エリオにダンテとマウロ、それに大きくなったリリもいる。
当然、サラや兄様、父様も。
ここまでの道のりは、それはそれは大変だった。
兄様はカルロにブチ切れ、あわや外交問題に発展しかけた。
父様が必死に止めていたのが、昨日の事のように思い出せる。
アレンとジルベルトは、一発ずつカルロを殴って納得した。
カナリヤは泣いて喜んでくれたし、サラは結婚しても専属侍女として付いてきてくれる。
エリオも同様に付いてくる。それはアレンも承知してくれた。むしろ、何かあったらすぐ知らせろとの事らしい。
そして迎えた式当日。
結婚式のドレスはやっぱり白がいいと思い、白をチョイスした。
胸元には刺繍レース。スカートにも刺繍レースが入っている美しいドレス。
「さて、私の奥さん。行きますか?」
「ああ、だ、旦那様?」
カルロ手を取りながら、顔を真っ赤にして言ってみた。
「はあ、またそうやって私を煽る。……この場で押し倒しますよ?」
抱きしめられ、頭にキスされる。
頭から頬、首筋とキスされる位置がどんどん下がっていく。
「ちょ、待った!今から式!!」
慌ててカルロの口を塞いで、止めに入った。
「残念ですね。ま、お楽しみは夜に取っておきましょう」
ニコッと笑ってキスをされる。
その言葉にますます赤くなる。
「ふふっ。ミレーナ、真っ赤ですよ?白のドレスが映えますね」
「誰のせいだ!!」
そんな会話をしながら、教会のドアを開けた。
中には沢山の人達。
拍手の中、神父の前まで二人で行き、婚姻書にサインする。
これで、私達は夫婦になった。
──あんまり実感がないね。
※
その後、国民に挨拶を済ませ、一旦着替え国王様に挨拶。
そして、夜にはお披露目会。
自室に戻れたのは、深夜を回ろうとした頃だった。
──目まぐるしい一日だった。
正直このまま寝たい。が、それを許してれる様な奴ではない。
コンコン
ほらな。
「ミレーナ、お疲れ様。一杯どうです?」
「……付き合うよ」
ワインの瓶と二つのグラスを手にカルロがやって来た。
そしてソファではなく、ベッドに腰掛けながらグラスにワインを注ぎ、飲み始める。
「やっと私のものに出来ましたね」
「……ものではない」
昔の記憶を思い出した時にはどうなるかと思ったが、結果良ければ全て良しかね?
本当、私は今も昔も周りの奴に恵まれている。
これは神様に感謝すべき事だね。
この世界で色んな事を学んだし学べた。
これからも学んでいく予定。
実はカルロと世界を巡る旅を計画している。
カルロは私の夢を尊重してくれた。
カルロは第三王子だから、結構融通が聞くらしい。
その話を聞いた時は、泣いて喜んだ。
カルロを選んだ時点で、叶えられない夢だと思っていたから。
「何を考えているんです?」
「ん?いや、やっぱり好きだなってね」
ははっと笑いながら答えたが、カルロからの返事はなかった。
代わりにベッドに押し倒された。
「私の奥さんは私を煽るが本当に上手いですね。もう逃がしませんよ?」
「上等だよ。カルロも覚悟してなよ?」
「まったく、貴方には敵いませんね……」
言い終わると深く熱いキス。
そのまま、長い夜は更けていく……。
本当幸せ過ぎて辛い……。
こんな結末もあり……かね?
──そう言えば、大臣の息子現れなかったな……?
※※※※※※※※※※※※※※
時は戻り……
カルロとミレーナが想いあった頃。
カナリヤを巡り、公爵家次男ステリオと大臣の息子カスパーの攻防が密かに激しさを増していたが、それはまた別のお話……。
後書き───
これで完結となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
新作も、宜しければ読んでやってください。
62
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
【完】相手が宜しくないヤツだから、とりあえず婚約破棄したい(切実)
桜 鴬
恋愛
私は公爵家令嬢のエリザベート。弟と妹がおりますわ。嫡男の弟には隣国の姫君。妹には侯爵子息。私には皇太子様の婚約者がおります。勿論、政略結婚です。でもこればかりは仕方が有りません。貴族としての義務ですから。ですから私は私なりに、婚約者様の良い所を見つけようと努力をして参りました。尊敬し寄り添える様にと努力を重ねたのです。でも無理!ムリ!絶対に嫌!あからさまな変態加減。更には引きこもりの妹から明かされる真実?もう開いた口が塞がらない。
ヒロインに隠しキャラ?妹も私も悪役令嬢?ならそちらから婚約破棄して下さい。私だけなら国外追放喜んで!なのに何故か執着されてる。
ヒロイン!死ぬ気で攻略しろ!
勿論、やられたら倍返ししますけど。
(異世界転生者が登場しますが、主人公は異世界転生者では有りません。)
続編として【まだまだ宜しくないヤツだけど、とりあえず婚約破棄しない。】があります。
シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした
黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)
悪役令嬢を演じて婚約破棄して貰い、私は幸せになりました。
シグマ
恋愛
伯爵家の長女であるソフィ・フェルンストレームは成人年齢である十五歳になり、父親の尽力で第二王子であるジャイアヌス・グスタフと婚約を結ぶことになった。
それはこの世界の誰もが羨む話でありソフィも誇らしく思っていたのだが、ある日を境にそうは思えなくなってしまう。
これはそんなソフィが婚約破棄から幸せになるまでの物語。
※感想欄はネタバレを解放していますので注意して下さい。
※R-15は保険として付けています。
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
【完結】転生者のお姉様は自分を悪役令嬢と言い張るのですが…どう考えても悪役は私です
白キツネ
恋愛
主人公、アリシアにとって、母とたまに帰ってくる父の三人での生活は裕福ではないが、それだけで十分なほど幸せに感じていた。
が、ある日、父が帰ってきた時の一言に、それに対する母の反応に、アリシアは自分が大好きだった両親が別人に見えてしまう。
父に連れられた家は市民が暮らすような家ではなく、貴族の屋敷であり、そこにはアリシアと同年代ぐらいの少女がこちらをずっと見ていた。
その少女は転生者であり、この世界での自分がどうなってしまうのかを話される。自分の名前を当てられたことで、その話を信じるが、その内容はとてもひどいものだった。
お姉様…それは私の方が悪役なのでは…
私はお姉様の敵にはなりません。私がお姉様に全てをお返しします!
お姉様!もう少し自分のことを大切にしてください!
お姉様!今ですか!?
お姉様!そういうことはもっと早く言ってください!
賢いのに少し空気が読めない姉と、翻弄されながらも姉を守ろうとする妹の物語
カクヨムにも掲載しております。
お人好しの悪役令嬢は悪役になりきれない
あーもんど
恋愛
ある日、悪役令嬢に憑依してしまった主人公。
困惑するものの、わりとすんなり状況を受け入れ、『必ず幸せになる!』と決意。
さあ、第二の人生の幕開けよ!────と意気込むものの、人生そう上手くいかず……
────えっ?悪役令嬢って、家族と不仲だったの?
────ヒロインに『悪役になりきれ』って言われたけど、どうすれば……?
などと悩みながらも、真っ向から人と向き合い、自分なりの道を模索していく。
そんな主人公に惹かれたのか、皆だんだん優しくなっていき……?
ついには、主人公を溺愛するように!
────これは孤独だった悪役令嬢が家族に、攻略対象者に、ヒロインに愛されまくるお語。
◆小説家になろう様にて、先行公開中◆
モブ令嬢は脳筋が嫌い
斯波@ジゼルの錬金飴③発売中
恋愛
イーディスは海のように真っ青な瞳を持つ少年、リガロに一瞬で心を奪われた。彼の婚約者になれるのが嬉しくて「祖父のようになりたい」と夢を語る彼を支えたいと思った。リガロと婚約者になってからの日々は夢のようだった。けれど彼はいつからか全く笑わなくなった。剣を振るい続ける彼を見守ることこそが自分の役目だと思っていたイーディスだったが、彼女の考えは前世の記憶を取り戻したことで一変する。※執筆中のため感想返信までお時間を頂くことがあります。また今後の展開に関わる感想や攻撃的な感想に関しましては返信や掲載を控えさせていただくことがあります。あらかじめご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
気おつける✕
気をつける◯
ルー様
ご指摘ありがとうございます!!(´இ□இ`。)°
訂正させていただきます!!┏○))ペコリ
完結ありがとうございました。
男前なヒロインカッコよかったです。
男勝りなのに心の中は乙女でかわいいから、モテモテなのも良く分かりますね。
お相手はカルロでしたが、私はアレン押しでした。
ミレーナとカルロでしたから、カナリヤとアレンかと思ったら、別のパターンですかw(°o°)w
そちらも楽しみです。
シスコンのお兄さんにもステキな恋をお願いします。
aporokita様こちらも読んでいただきありがとうございます!!
幸甚の至りでございます!!
今後も宜しくお願いします。