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グロッサ国
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リチャードさんは、ゴリさんとゲルダさんの間に入り必死にゴリさんを止めています。
「待って下さい!!ゲルダを疑っているのですか!?」
庇われているゲルダさんは俯き、肩を震わせています。
「確かに盗み聞きをしていたかもしれませんが、それはお茶の用意を──……っかは!!」
「………………え?」
リチャードさんは血を吐き、腹部から血を飛び散らせその場に倒れました。
そして、その後ろのゲルダさんの手には血の付いた剣が握られていました。
「イヤ------!!!!!」
私達はレニさんの悲鳴で我に返り、すぐさまゲルダさんを拘束しよう飛びかかりましたが、素早い動きで躱されてしまいました。
レニさんはリチャードさんに縋り泣きじゃくっており、手当などできる状況ではないと判断したジェムさんが手当をしています。
「あ~ぁ、上手いこと誤魔化せてたと思ったんだけどなぁ」
纏めていた髪を解きながら、ゲルダさんが仰りました。
「……本当のゲルダはどこだ?」
「えっ!?本物いるの!?コイツも変装系!?」
空気を読まない男ルイスさんは、こんな場面でも空気を読みません。
「ふふっ。坊や、私は変装は一切してないわよ。たまたまゲルダが私に似てたのよ。だから、私がゲルダに成りすましたの」
「そんな事は分かっている。本物はどこだと聞いている!?」
遂にゴリさんが大声を上げました。
「そんな、声を荒げないでくれる?でも、残念。本物は私が本物になる為に、ちょっと協力してもらったの」
それを聞いたゴリさんの顔が、今まで見た事のない様な顔に変わりました。
「……貴様っっ!!ゲルダを手にかけたのか!!!?」
「あら、人聞きの悪いこと言わないで。これは、人助けよ?私が二人いたら困るもの」
クスクスと笑う偽ゲルダさんの言葉に、ゴリさんは恐ろしいほど顔を強ばらせ、握った拳が怒りで震えています。
──この方の言い方だと、本物のゲルダさんはもう……
「まあ予定は狂ったけど、当の目的であるトレースは始末は出来たし、私はもうここに用はないわ」
「じゃあね」と、何事も無かったかのように立ち去ろうとする偽ゲルダさんを「逃がさん!!!」とゴリさんがクナイを
投げ付け行き場を塞ごうとしましたが、挑発する様にクスクスと笑いながら器用にすり抜け、その姿が遠ざかって行きます。
ゴリさんは舌打ちをし、ヤンさんティムさんと共にすぐさま後を追って部屋を出ていきました。
残されたシモーネさんは、医者を呼びに。
私とルイスさんは、リチャードさんを手当するジェムさんの手伝いとレニさんを落ち着かせる為慌ただしく動きます。
リチャードさんの刺された傷は内蔵を損傷し、ギリギリ息がある程度。
手当をしているジェムさんの顔色が、あまり宜しくありません。
「お義父さん!!!目を開けてよ!!ねぇ!!!」
レニさんが必死でリチャードさんに声をかけますが、その返事はありません。
私達は、最悪の事態しか浮かんでません。
「──何事だ!?」
突然部屋に入って来たのは、レナード様でした。
レナード様は血を流し倒れているリチャードさんを見るなり「リチャード!!?」と、こちらも我を忘れてリチャードさんの名を叫んでいました。
「どうして……何があった!?」
レナード様は物凄い形相で私達を睨んできましたが、事情を話して良いのかどうなのか……本人が喋れない状況なので対応に困ります。
「ここは私の屋敷だ!!屋敷であった出来事は、当主である私に報告する義務がある!!」
そう言われてしまえば、何も言い返せません。
仕方なく、レナード様に一連の経緯を説明することにしました。
「待って下さい!!ゲルダを疑っているのですか!?」
庇われているゲルダさんは俯き、肩を震わせています。
「確かに盗み聞きをしていたかもしれませんが、それはお茶の用意を──……っかは!!」
「………………え?」
リチャードさんは血を吐き、腹部から血を飛び散らせその場に倒れました。
そして、その後ろのゲルダさんの手には血の付いた剣が握られていました。
「イヤ------!!!!!」
私達はレニさんの悲鳴で我に返り、すぐさまゲルダさんを拘束しよう飛びかかりましたが、素早い動きで躱されてしまいました。
レニさんはリチャードさんに縋り泣きじゃくっており、手当などできる状況ではないと判断したジェムさんが手当をしています。
「あ~ぁ、上手いこと誤魔化せてたと思ったんだけどなぁ」
纏めていた髪を解きながら、ゲルダさんが仰りました。
「……本当のゲルダはどこだ?」
「えっ!?本物いるの!?コイツも変装系!?」
空気を読まない男ルイスさんは、こんな場面でも空気を読みません。
「ふふっ。坊や、私は変装は一切してないわよ。たまたまゲルダが私に似てたのよ。だから、私がゲルダに成りすましたの」
「そんな事は分かっている。本物はどこだと聞いている!?」
遂にゴリさんが大声を上げました。
「そんな、声を荒げないでくれる?でも、残念。本物は私が本物になる為に、ちょっと協力してもらったの」
それを聞いたゴリさんの顔が、今まで見た事のない様な顔に変わりました。
「……貴様っっ!!ゲルダを手にかけたのか!!!?」
「あら、人聞きの悪いこと言わないで。これは、人助けよ?私が二人いたら困るもの」
クスクスと笑う偽ゲルダさんの言葉に、ゴリさんは恐ろしいほど顔を強ばらせ、握った拳が怒りで震えています。
──この方の言い方だと、本物のゲルダさんはもう……
「まあ予定は狂ったけど、当の目的であるトレースは始末は出来たし、私はもうここに用はないわ」
「じゃあね」と、何事も無かったかのように立ち去ろうとする偽ゲルダさんを「逃がさん!!!」とゴリさんがクナイを
投げ付け行き場を塞ごうとしましたが、挑発する様にクスクスと笑いながら器用にすり抜け、その姿が遠ざかって行きます。
ゴリさんは舌打ちをし、ヤンさんティムさんと共にすぐさま後を追って部屋を出ていきました。
残されたシモーネさんは、医者を呼びに。
私とルイスさんは、リチャードさんを手当するジェムさんの手伝いとレニさんを落ち着かせる為慌ただしく動きます。
リチャードさんの刺された傷は内蔵を損傷し、ギリギリ息がある程度。
手当をしているジェムさんの顔色が、あまり宜しくありません。
「お義父さん!!!目を開けてよ!!ねぇ!!!」
レニさんが必死でリチャードさんに声をかけますが、その返事はありません。
私達は、最悪の事態しか浮かんでません。
「──何事だ!?」
突然部屋に入って来たのは、レナード様でした。
レナード様は血を流し倒れているリチャードさんを見るなり「リチャード!!?」と、こちらも我を忘れてリチャードさんの名を叫んでいました。
「どうして……何があった!?」
レナード様は物凄い形相で私達を睨んできましたが、事情を話して良いのかどうなのか……本人が喋れない状況なので対応に困ります。
「ここは私の屋敷だ!!屋敷であった出来事は、当主である私に報告する義務がある!!」
そう言われてしまえば、何も言い返せません。
仕方なく、レナード様に一連の経緯を説明することにしました。
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