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グロッサ国
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お兄様が仰るには、ゴリさんは生まれた時からお兄様の所有物。
その所有物が主に黙って姿を消したので探し出して、再び己の元に戻ってくるよう手を回した。……という所ですかね。
そもそも、赤子の時から自分のものだと思い込んでいるお兄様の思考が狂気じみています。
──……という事は、お兄様はゴリさんの命ではなく、存在自体を狙っていた。という事ですね。
「……兄さん。何度も言っているが、俺は貴方のものでは無い」
「あはは。ルッツ。君の答えなんて聞いてないんだよ。君は一生僕の元にいればいい。ただそれだけ。難しい事なんてないだろ?」
顔は笑っていますが、目が笑っておりません。
お兄様は本気で、ゴリさんを自分のものだと思っています。
「……あぁ、もしかして、後ろにいる奴らが邪魔で僕の元に来れないのかな?それなら……」
パチンッと指を弾くと、マリアさんが飛びかかってきました。
ユリウス様がすぐに前に出て、剣を交えます。
「そうそう。今のマリアは僕の力で攻撃力上げているから。……せいぜい気をつけてね?」
クスッと微笑むお兄様に「なに!?」とユリウス様が声を上げた瞬間、剣が弾かれ床に転がりました。
「ユリウス様!!下がってください!!」
「──くそっ!!」
マリア様は無表情で攻撃を仕掛けてきます。
どうやら、お兄様の力。傀儡が使われている様で間違いなさそうです。
──確かに速度、太刀筋、防御。全てが素晴らしい。
ヤンさん、ジェムさんと共に攻撃を仕掛けますが、全て交わされてしまいます。
「……傀儡の洗脳を解くには、掛けた親を殺るか掛けられた本人を殺るかしかない」
後ろからニルスさんの声が聞こえました。
「殺る以外は!?」
ジェムさんがニルスさんに問いかけますが、ニルスさんは黙って首を横に振り「ない」と仰りました。
「……チッ!!」
ジェムさんは激しく舌打ちをし、ヤンさんの援護に回りました。
「おや?そこにいるのは、NO.1のウーナじゃないか。──……君、僕を裏切ったの?」
ようやくニルスさんの存在に気づいたようで、声をかけてきました。
「裏切ったも何も、あんたの元に付いた覚えはないね。僕は自分の意思でここにいる。あんたの思惑通り行かなくて悪かったね」
そう仰るニルスさんをお兄様は鋭い目付きで睨みつけているので、大変お怒りのようです。
「……まったく……どいつもこいつも、僕の言う事聞かないんだから……仕方ないね……」
何やらお兄様の雰囲気が変わりました。
「兄貴の目を見るな!!」
ゴリさんの叫び声が響きましたが「もう遅い」と不吉な言葉が聞こえました。
見ると、ゆっくり剣を構えてこちらに鋭い目を向けるユリウス様と、シモーネさん、ジェムさん。
──まさか……!!!?
「あはははははは!!!これでコイツらは僕のものだ!!仲間を斬れるなんて出来ないよなぁ!?」
──やられましたね……
「…………」
『弟子が師に勝てるはずなかろう』と、ヤンさんはジェムさんとやる気です。
「……仕方ないね。相棒の不始末は相棒が片付けないと」
ティムさんはシモーネに向き合います。
……と言うか、いつから相棒になったんですか?
残るはマリアさんとユリウス様。
「僕がマリアを相手するよ」
声をかけてきたのはニルスさんでした。
「元とは言え、この組織に属してたからね。まあ、これで僕の信用度が上がれば万々歳だよ」
マリアさんの相手はニルスさんに決まりました。
──……という事は、残るのは……
王子兼騎士団長のユリウス様。
「いや、ちょっと待ってください!!王子に手は出せません!!すみませんが、誰か変わって──」
慌てて声を掛けましたが、既に皆さん戦闘中。聞き耳を持ちません。
私はその場に立ちすくんでしまいましたが、悩む隙も与えてくれないユリウス様に腹を括りました。
──後で、ゴリさんに何とかしてもらいましょう。
その所有物が主に黙って姿を消したので探し出して、再び己の元に戻ってくるよう手を回した。……という所ですかね。
そもそも、赤子の時から自分のものだと思い込んでいるお兄様の思考が狂気じみています。
──……という事は、お兄様はゴリさんの命ではなく、存在自体を狙っていた。という事ですね。
「……兄さん。何度も言っているが、俺は貴方のものでは無い」
「あはは。ルッツ。君の答えなんて聞いてないんだよ。君は一生僕の元にいればいい。ただそれだけ。難しい事なんてないだろ?」
顔は笑っていますが、目が笑っておりません。
お兄様は本気で、ゴリさんを自分のものだと思っています。
「……あぁ、もしかして、後ろにいる奴らが邪魔で僕の元に来れないのかな?それなら……」
パチンッと指を弾くと、マリアさんが飛びかかってきました。
ユリウス様がすぐに前に出て、剣を交えます。
「そうそう。今のマリアは僕の力で攻撃力上げているから。……せいぜい気をつけてね?」
クスッと微笑むお兄様に「なに!?」とユリウス様が声を上げた瞬間、剣が弾かれ床に転がりました。
「ユリウス様!!下がってください!!」
「──くそっ!!」
マリア様は無表情で攻撃を仕掛けてきます。
どうやら、お兄様の力。傀儡が使われている様で間違いなさそうです。
──確かに速度、太刀筋、防御。全てが素晴らしい。
ヤンさん、ジェムさんと共に攻撃を仕掛けますが、全て交わされてしまいます。
「……傀儡の洗脳を解くには、掛けた親を殺るか掛けられた本人を殺るかしかない」
後ろからニルスさんの声が聞こえました。
「殺る以外は!?」
ジェムさんがニルスさんに問いかけますが、ニルスさんは黙って首を横に振り「ない」と仰りました。
「……チッ!!」
ジェムさんは激しく舌打ちをし、ヤンさんの援護に回りました。
「おや?そこにいるのは、NO.1のウーナじゃないか。──……君、僕を裏切ったの?」
ようやくニルスさんの存在に気づいたようで、声をかけてきました。
「裏切ったも何も、あんたの元に付いた覚えはないね。僕は自分の意思でここにいる。あんたの思惑通り行かなくて悪かったね」
そう仰るニルスさんをお兄様は鋭い目付きで睨みつけているので、大変お怒りのようです。
「……まったく……どいつもこいつも、僕の言う事聞かないんだから……仕方ないね……」
何やらお兄様の雰囲気が変わりました。
「兄貴の目を見るな!!」
ゴリさんの叫び声が響きましたが「もう遅い」と不吉な言葉が聞こえました。
見ると、ゆっくり剣を構えてこちらに鋭い目を向けるユリウス様と、シモーネさん、ジェムさん。
──まさか……!!!?
「あはははははは!!!これでコイツらは僕のものだ!!仲間を斬れるなんて出来ないよなぁ!?」
──やられましたね……
「…………」
『弟子が師に勝てるはずなかろう』と、ヤンさんはジェムさんとやる気です。
「……仕方ないね。相棒の不始末は相棒が片付けないと」
ティムさんはシモーネに向き合います。
……と言うか、いつから相棒になったんですか?
残るはマリアさんとユリウス様。
「僕がマリアを相手するよ」
声をかけてきたのはニルスさんでした。
「元とは言え、この組織に属してたからね。まあ、これで僕の信用度が上がれば万々歳だよ」
マリアさんの相手はニルスさんに決まりました。
──……という事は、残るのは……
王子兼騎士団長のユリウス様。
「いや、ちょっと待ってください!!王子に手は出せません!!すみませんが、誰か変わって──」
慌てて声を掛けましたが、既に皆さん戦闘中。聞き耳を持ちません。
私はその場に立ちすくんでしまいましたが、悩む隙も与えてくれないユリウス様に腹を括りました。
──後で、ゴリさんに何とかしてもらいましょう。
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