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グロッサ国
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「──くっ!!!」
ユリウス様の剣を受け止めますが、流石は団長様。
怪我を負っていても、一振が重いです。
「……まったく、団長ともお方がこんな術に掛かるなんて……」
ボソッと不満を零すと、その言葉が聞こえたようでユリウス様が物凄い勢いで斬り掛かってきました。
「──……仮にも一国の王子じゃないんですか?こんな所で私に殺られて良いんですか?」
鍔迫り合いになりながらユリウス様に問いかけます。
もしかしたから、正気を取り戻してくれるかもと言う淡い期待を込めて。
「貴方はこんな所で殺られる様な方ではありません!!意志を強くお持ちなさい!!」
「……ぐっ!!」
一瞬ですが、怯みました。
そこにすかさず攻撃を仕掛けると、ユリウス様の片腕に当たり血が滴ります。
──これは自己防衛です。断じて王子に怪我を負わせようとは思っておりません。
そう自分に言い聞かせ、再びユリウス様に攻撃を仕掛けています。
しかし、ユリウス様の能力。神速により私の攻撃は避けられ、更には私の肩が斬られユリウス様同様血が滴っております。
「……これで、おあいこですね」
相変わらずの無表情で私を睨みつけています。
私は痛む肩を押さえながら、この事態を収める術を考えます。
──……私が話しかけたら、一瞬ですが怯みました。もしかしたから、ユリウス様本人の意思は残っているのかもしれません。
もし残っているのであれば、ご自身の肉体を止めてもらうしかありません。
まあ、それを確認する術はありませんが……
確率が0でない限り試す価値はありそうです。
結論が出た私は剣を構え、こちらに向かって来たユリウス様の剣を受け止め「ユリウス様!!負けてはいけません!!」と声を掛けます。
「貴方は何しにこの場にやって来たのですか!?」
更に言葉を掛けますが、顔色一つ変えません。
この言い方ではダメな様です。
「──……なるほど、騎士団長と名乗るお方がこの程度の事で敵の手中に落ちるのですか?」
その言葉を聞いたユリウス様は、ピクッと眉が上がりました。
──おや、これは……
「正直、残念です。もう少し役に立つのかと思えば、こうも易々と敵の術に陥り、私達を傷付けようとする。ユリウス様、貴方……ただのお荷物ですね」
その一言で、ユリウス様の表情が変わりました。
「わ、私は……」
フラフラと私から離れ、何やらブツブツ仰っています。
剣を構えたまま、その様子を伺っていると………──
「うわぁぁぁ!!!!!!」
叫び声と共に、ユリウス様は自分の剣で自分の太腿を突き刺しました。
「ユリウス様!!?」
慌ててユリウス様の元に駆け寄ると、見事に剣が貫通しております。
「ハァ……ハァ……誰が……お荷物だ……?」
いや、確かにお荷物だと口に出しましたが、それは本来のユリウス様の意識を取り戻す為に言ったまで。
まさか、剣を刺して意識を取り戻すとは思いもしませんでしたよ?
「……意識が戻りましたか?」
「あぁ。お陰様でな」
ズボッと自分の太腿に刺さった剣を抜き取り、鞘に収めました。
抜き取った傷口からは止めどなく血が溢れ出ているので、ユリウス様は自分の服を裂き、止血の為に太腿をキツく縛りました。
無事にユリウス様の意識が戻りましたが、剣を突き刺したことで先程より戦闘不能になったのでは?
「──……お前、名は?」
「私ですか?」
「あぁ」
やはり洗脳を解くためとは言え、王子に暴言はまずかったですかね……
しかし、言ってしまったものは取り消しなど出来ません。
仕方なく名を名乗ると「マリアンネ……か。覚えておく」と言われました。
これは、死刑宣告でしょうか?
──あとで、ゴリさんに泣きつきましょう。
ユリウス様の剣を受け止めますが、流石は団長様。
怪我を負っていても、一振が重いです。
「……まったく、団長ともお方がこんな術に掛かるなんて……」
ボソッと不満を零すと、その言葉が聞こえたようでユリウス様が物凄い勢いで斬り掛かってきました。
「──……仮にも一国の王子じゃないんですか?こんな所で私に殺られて良いんですか?」
鍔迫り合いになりながらユリウス様に問いかけます。
もしかしたから、正気を取り戻してくれるかもと言う淡い期待を込めて。
「貴方はこんな所で殺られる様な方ではありません!!意志を強くお持ちなさい!!」
「……ぐっ!!」
一瞬ですが、怯みました。
そこにすかさず攻撃を仕掛けると、ユリウス様の片腕に当たり血が滴ります。
──これは自己防衛です。断じて王子に怪我を負わせようとは思っておりません。
そう自分に言い聞かせ、再びユリウス様に攻撃を仕掛けています。
しかし、ユリウス様の能力。神速により私の攻撃は避けられ、更には私の肩が斬られユリウス様同様血が滴っております。
「……これで、おあいこですね」
相変わらずの無表情で私を睨みつけています。
私は痛む肩を押さえながら、この事態を収める術を考えます。
──……私が話しかけたら、一瞬ですが怯みました。もしかしたから、ユリウス様本人の意思は残っているのかもしれません。
もし残っているのであれば、ご自身の肉体を止めてもらうしかありません。
まあ、それを確認する術はありませんが……
確率が0でない限り試す価値はありそうです。
結論が出た私は剣を構え、こちらに向かって来たユリウス様の剣を受け止め「ユリウス様!!負けてはいけません!!」と声を掛けます。
「貴方は何しにこの場にやって来たのですか!?」
更に言葉を掛けますが、顔色一つ変えません。
この言い方ではダメな様です。
「──……なるほど、騎士団長と名乗るお方がこの程度の事で敵の手中に落ちるのですか?」
その言葉を聞いたユリウス様は、ピクッと眉が上がりました。
──おや、これは……
「正直、残念です。もう少し役に立つのかと思えば、こうも易々と敵の術に陥り、私達を傷付けようとする。ユリウス様、貴方……ただのお荷物ですね」
その一言で、ユリウス様の表情が変わりました。
「わ、私は……」
フラフラと私から離れ、何やらブツブツ仰っています。
剣を構えたまま、その様子を伺っていると………──
「うわぁぁぁ!!!!!!」
叫び声と共に、ユリウス様は自分の剣で自分の太腿を突き刺しました。
「ユリウス様!!?」
慌ててユリウス様の元に駆け寄ると、見事に剣が貫通しております。
「ハァ……ハァ……誰が……お荷物だ……?」
いや、確かにお荷物だと口に出しましたが、それは本来のユリウス様の意識を取り戻す為に言ったまで。
まさか、剣を刺して意識を取り戻すとは思いもしませんでしたよ?
「……意識が戻りましたか?」
「あぁ。お陰様でな」
ズボッと自分の太腿に刺さった剣を抜き取り、鞘に収めました。
抜き取った傷口からは止めどなく血が溢れ出ているので、ユリウス様は自分の服を裂き、止血の為に太腿をキツく縛りました。
無事にユリウス様の意識が戻りましたが、剣を突き刺したことで先程より戦闘不能になったのでは?
「──……お前、名は?」
「私ですか?」
「あぁ」
やはり洗脳を解くためとは言え、王子に暴言はまずかったですかね……
しかし、言ってしまったものは取り消しなど出来ません。
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これは、死刑宣告でしょうか?
──あとで、ゴリさんに泣きつきましょう。
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