「悪役令嬢は愛おしきモフモフ♡へ押しかけたい‼︎」(完結)

深月カナメ

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 温かいくて、もふもふ、ふわふわ、なんだか心地よい。
 あれっ? わたし、また電気屋に置いてある高級マッサージ機で寝ちゃた? 店員さんに睨まれちゃう?

 
 ……

「…んんっ……あれっ」

 目を覚ましたわたしの横にもふもふ虎さん? わたし、こんな等身大の大きな虎さんのぬいぐるみ買ったかな? なんだか触り心地がリアル、いい毛並みそれにわたしの好きな匂いがする、もしかしてアロマ付き?

 目の前の、もふもふ、ふわふわに顔をすり寄せて、思いっきりぐりぐりした。

「うわぁ、なにこれ、気持ちいい!」

 もっと、もっと、もっと、スリスリ、ぐりぐりを楽しんでいた。もふもふしていた、虎のぬいぐるみがピクッと動いた。

「おい、そ、それ以上はやめた方がいいぞ。続けたら、どうなっても知らないからな」

 しゃべった!

「えっ、虎くんの声⁉︎」

 しまった、目の前のもふもふから顔を離して目線を上に向けた。その先には少し困った顔の彼がいた。

(このもふもふ、ほんものだった……)

 そうだ昨日、わたしは王様ベッドに飛び込んで彼の匂いを嗅いでそのまま眠り。目が覚めたわたしは彼の胸にじかにスリスリしていたんだ。
  
 怒ってる?
 
 でも、もふもふで気持ちよかった、もう少し楽しみたいと、顔がにやけて口元が緩む。ダメ、ここは我慢よ、だって視線が物凄く痛い、がっつりと見られている。

「あの、ごめんなさい」

 急いで離れようとしたけど、腕の中からは逃れる事ができなかった。ただ気持ちの良い、もふもふな腕の中で、もがいただけ。

「おい、おチビ動くな。別に怒ってない、いくらでもスリスリしたかったらすればいい、そのかわりに俺も容赦なくお返しはするけどな」

「お返し?」

 何のことか分からなくて首を傾げていると、彼がポフッと、わたしのちいぱいに顔を埋めたのだ。

 嘘!

「ひゃっ、ちょっ、……虎くん、ダメです……そこは、んんっ」

 わたしの少しだけ膨らんだ可愛いちいぱいなんです。しかし、彼は遠慮なくグリグリして、匂いも嗅いだ。

「なあっ、やめてちいぱいに顔を埋めないで、匂いも嗅がないでぇ~んんっ、やっ、待って~」
  
「甘い、なんていい香りだ」

 やだっ、そんなにグリグリしないで。ぞわぞわしてくるし……やめて、やめてぇ~。

「ひゃっ、あっ、あぁ……ははっ、くすぐったい」

「ふっ、そうだろう、さっきおチビはそれを俺にいいだけやったんだからな、覚悟しろよ」

「やっ……まってふふふ…ははは、やだ、んっ」

 女の子と男の人とでは違うと思うのですが? ……だからやめて、それになんだか変なの、気持ちがいい、というか…これ以上はダメだよ。

「んっ、やだ、虎くん?」

「可愛い、おチビ……噛みつきたい」

 かぷっと、ちいぱいの先端を噛んだ。

「えっ! かみっ……あっ……まっ、まって、それはダメ、ひゃっ……、待って、降参です、降参します!」

 心臓バクバクで、彼の胸を押すとやめてくれた。

「ちえっ、わかったよ。だけど……もう少しだけこのままいてもいい?」

「……いいですけど、グリグリと噛むのは控えめにお願いします」

「わかった」とグリグリはせず、わたしの胸に顔を埋めた。しばらくして、すーすーと彼の寝息が聞こえてきた。

「虎くん、寝ちゃったの?」

 熟睡した彼の体温が上がってきて心地よい、わたしもその体温を包みながら、眠りに落ちていった……
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