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第二章
第18話 パンケーキとひよこ豆のスープ
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竜人王が南竜の岩山にそこにいると聞き、シーラン様は立ち上がりみんなに伝える。
「南竜の岩山には明日の朝向かう、いまから食事を取った後は一旦休憩をして目が覚めた者から明日の準備に取り掛かろう」
「はっ!」
「わかりました、シーラン王子」
明日の朝かに南竜の岩山か私も頑張らないと、1人で気合を入れているとシャリンと近くで音がして隣に来た白銀の女の人は嬉しそうにしていた。
[ありがとう、皆さん]
地図を見たり明日のルートを決めたり話したりと、広間のみんな明日の事を考え剣を磨き剣を振る者も現れた。
みんなで竜人王を助ける!と意気込んでいる。竜人王が助かり、竜人の国の瘴気が無くなれば国や倒れてしまったシーラン様とリズ様の両親、国王に王妃が助かる。
その為に
「私も頑張るね」
[シャルロットさんお願いします。私はこの場所からは離れられないから、ここからあなた達の無事を祈っているわ]
「うん、沢山祈ってね」
[ええ、任せて]
ふふっと、彼女と話しているとマリーさんとコッホ騎士団長が広間にご飯を運んできた、メニューはパンケーキとひよこ豆のスープ。美味しい匂いにお腹が空く。
「さて、手伝ってくるね」
[うん、私は外を眺めに行ってくるわ]
シャリンと近くの壁をすり抜けて消えていった、話が終わったことに気が付いたのかシーラン様が横に来る。
「シャルロット嬢、話は終わった?」
「はい、いま終わりました。シーラン様ふぅ、お腹が空きましたね」
「そうだな、お腹すいたな」
マリーさんのお手伝いをしてからパンケーキとひよこ豆のスープをもらい座った。そこにシーラン様やリズ様らリオさんが来る。周りにいる騎士達も休む前かみんな兜に鎧を取って楽な格好になっていた。
「やっぱりひよこ豆のスープは最高ね」
「シャルロット嬢はひよこ豆好きだな」
「みんなもでしょう?このひよこ豆を育てるときに願ったわ、みんなの笑顔に、元気でいてね、怪我をしないでと、私にラーロさん、マリーさん、お父様でみんなで願って育てたの」
「そうか…うん美味い」
隣でひよこ豆を頬張り顔をほころばせたシーラン様、私もと大きく育ったひよこ豆をスプーンで救いそれを噛みしめた。口の中でホクホクと解れ温かく体に染み渡るひよこ豆。
「ふふっ、ひよこ豆が塩っぱなくて良かった」
みんなを見て微笑むとみんなも微笑み返してくれる。
「このひよこ豆美味いよ、シャルロットちゃん」
「美味しいです、シャルロット様」
「ああ、美味い」
みんなの顔もほころぶひよこ豆を1人で苦しむ竜人王にも食べさせたいな。
そうしたら彼も…竜人王も元気になれる?
「マリーさんまだ煮ていないひよこ豆って残ってる?」
「はい、御座いますよシャルロットお嬢様」
だったら!
「シーラン様、リズ様、リオさん。いま毒で苦しむ竜人王を助けたいと願ってここにいるみんなで、ひよこ豆を育ててみませんか?」
私の出した案にみんなは一瞬だけ驚いた表情をしたけど…。
「それは、いい案だね」
リズ様がうんうんと頷いてくれ、リオさんもシーラン様も頷いてくれた。
「シャルロット嬢みんなで願いを込めて育ててみよう」
「その前に腹ごしらえが先だね」
と、大きなひよこ豆を私は頬張った。
☆☆☆
調理場にカチャカチャと音がなり、みんなの食べ終わったお皿を私とマリーさんとで洗い片付けている。
「あのね、マリーさん明日の話なんだけど」
「私も連れていってください!」
私が言う前に声を上げたマリーさん、でもな。
危ない所に行くのに簡単にいいよなんて言えない、マリーさんには怪我をして欲しくないもの。
「危ないからダメ、連れていけないマリーさんはここで待っていて欲しい」
「シャルロットお嬢様」
「ここでみんなに美味しいご飯を作って待っていて欲しいの、みんなでマリーさんの美味しいご飯を食べに帰ってきたいから…」
マリーさんの作ったご飯を食べるとほっこり笑顔になって元気になれる。
「分かりました私はここで待ちます、みんなに美味しいご飯を作って待ってます」
「あ、それと帰ってきたら、コッホ騎士団長のこと根掘り葉掘り聞いちゃうんだから覚悟しといてねマリーさん」
笑って冗談交じりに話した。
「お嬢様!」
急に声を上げて私の手を掴むマリーさん、洗っていたお皿がガチャンと音を立て流しに落ちる。
「マ…リーさん?」
彼女の顔はいまにも泣きそうな顔で私の手を掴んでいた。
でも、私の顔をしっかり見て
「はい、覚悟して待ってますシャルロットお嬢様、決してご無理をなさらないように、怪我をなさらないように帰ってきてください」
私もマリーさんを見て頷き
「帰ってくる、絶対に帰ってくるよマリーさん」
「はい、シャルロットお嬢様」
残りのお皿を洗い私達はひよこ豆の莢が入ったカゴを2人で持って広間に戻った、私とマリーさんが目を真っ赤にさせて広間に戻ったものだから、シーラン様、リズ様、リオさん、コッホ騎士団長が慌てた。
慌てて近寄って私達を囲み
私とマリーさんに仕切りに何があった?
どうした?
喧嘩をしたのか?
なんでそんな真逆の事を聞いてくるの、私達は仲良く帰って来たでしょう?
「もう、違うよ。私とマリーさんとで女の子同士の話をしていたの、男の子には教えないもん」
「ええ、そうですね」
て、微笑むと益々分からないと言った顔を浮かべるみんな。
「大丈夫喧嘩なんてしないから、ほら、持って来たよひよこ豆の莢」
みんなの前にカゴを出した。その中身を覗いたみんなの目がその大きさに驚きまん丸になる。
マリーさんは大きなひよこ豆の莢を取っておいてくれた。それは豆が2センチくらいのひよこ豆ばかりだった。
「さあ、みんなでひよこ豆を育ててみる?」
「そうだな、育ててみよう」
「おお、やるぞ!」
「ええ、やりましょう」
気合十分のみんなの思いを込めたひよこ豆育てよう!
「南竜の岩山には明日の朝向かう、いまから食事を取った後は一旦休憩をして目が覚めた者から明日の準備に取り掛かろう」
「はっ!」
「わかりました、シーラン王子」
明日の朝かに南竜の岩山か私も頑張らないと、1人で気合を入れているとシャリンと近くで音がして隣に来た白銀の女の人は嬉しそうにしていた。
[ありがとう、皆さん]
地図を見たり明日のルートを決めたり話したりと、広間のみんな明日の事を考え剣を磨き剣を振る者も現れた。
みんなで竜人王を助ける!と意気込んでいる。竜人王が助かり、竜人の国の瘴気が無くなれば国や倒れてしまったシーラン様とリズ様の両親、国王に王妃が助かる。
その為に
「私も頑張るね」
[シャルロットさんお願いします。私はこの場所からは離れられないから、ここからあなた達の無事を祈っているわ]
「うん、沢山祈ってね」
[ええ、任せて]
ふふっと、彼女と話しているとマリーさんとコッホ騎士団長が広間にご飯を運んできた、メニューはパンケーキとひよこ豆のスープ。美味しい匂いにお腹が空く。
「さて、手伝ってくるね」
[うん、私は外を眺めに行ってくるわ]
シャリンと近くの壁をすり抜けて消えていった、話が終わったことに気が付いたのかシーラン様が横に来る。
「シャルロット嬢、話は終わった?」
「はい、いま終わりました。シーラン様ふぅ、お腹が空きましたね」
「そうだな、お腹すいたな」
マリーさんのお手伝いをしてからパンケーキとひよこ豆のスープをもらい座った。そこにシーラン様やリズ様らリオさんが来る。周りにいる騎士達も休む前かみんな兜に鎧を取って楽な格好になっていた。
「やっぱりひよこ豆のスープは最高ね」
「シャルロット嬢はひよこ豆好きだな」
「みんなもでしょう?このひよこ豆を育てるときに願ったわ、みんなの笑顔に、元気でいてね、怪我をしないでと、私にラーロさん、マリーさん、お父様でみんなで願って育てたの」
「そうか…うん美味い」
隣でひよこ豆を頬張り顔をほころばせたシーラン様、私もと大きく育ったひよこ豆をスプーンで救いそれを噛みしめた。口の中でホクホクと解れ温かく体に染み渡るひよこ豆。
「ふふっ、ひよこ豆が塩っぱなくて良かった」
みんなを見て微笑むとみんなも微笑み返してくれる。
「このひよこ豆美味いよ、シャルロットちゃん」
「美味しいです、シャルロット様」
「ああ、美味い」
みんなの顔もほころぶひよこ豆を1人で苦しむ竜人王にも食べさせたいな。
そうしたら彼も…竜人王も元気になれる?
「マリーさんまだ煮ていないひよこ豆って残ってる?」
「はい、御座いますよシャルロットお嬢様」
だったら!
「シーラン様、リズ様、リオさん。いま毒で苦しむ竜人王を助けたいと願ってここにいるみんなで、ひよこ豆を育ててみませんか?」
私の出した案にみんなは一瞬だけ驚いた表情をしたけど…。
「それは、いい案だね」
リズ様がうんうんと頷いてくれ、リオさんもシーラン様も頷いてくれた。
「シャルロット嬢みんなで願いを込めて育ててみよう」
「その前に腹ごしらえが先だね」
と、大きなひよこ豆を私は頬張った。
☆☆☆
調理場にカチャカチャと音がなり、みんなの食べ終わったお皿を私とマリーさんとで洗い片付けている。
「あのね、マリーさん明日の話なんだけど」
「私も連れていってください!」
私が言う前に声を上げたマリーさん、でもな。
危ない所に行くのに簡単にいいよなんて言えない、マリーさんには怪我をして欲しくないもの。
「危ないからダメ、連れていけないマリーさんはここで待っていて欲しい」
「シャルロットお嬢様」
「ここでみんなに美味しいご飯を作って待っていて欲しいの、みんなでマリーさんの美味しいご飯を食べに帰ってきたいから…」
マリーさんの作ったご飯を食べるとほっこり笑顔になって元気になれる。
「分かりました私はここで待ちます、みんなに美味しいご飯を作って待ってます」
「あ、それと帰ってきたら、コッホ騎士団長のこと根掘り葉掘り聞いちゃうんだから覚悟しといてねマリーさん」
笑って冗談交じりに話した。
「お嬢様!」
急に声を上げて私の手を掴むマリーさん、洗っていたお皿がガチャンと音を立て流しに落ちる。
「マ…リーさん?」
彼女の顔はいまにも泣きそうな顔で私の手を掴んでいた。
でも、私の顔をしっかり見て
「はい、覚悟して待ってますシャルロットお嬢様、決してご無理をなさらないように、怪我をなさらないように帰ってきてください」
私もマリーさんを見て頷き
「帰ってくる、絶対に帰ってくるよマリーさん」
「はい、シャルロットお嬢様」
残りのお皿を洗い私達はひよこ豆の莢が入ったカゴを2人で持って広間に戻った、私とマリーさんが目を真っ赤にさせて広間に戻ったものだから、シーラン様、リズ様、リオさん、コッホ騎士団長が慌てた。
慌てて近寄って私達を囲み
私とマリーさんに仕切りに何があった?
どうした?
喧嘩をしたのか?
なんでそんな真逆の事を聞いてくるの、私達は仲良く帰って来たでしょう?
「もう、違うよ。私とマリーさんとで女の子同士の話をしていたの、男の子には教えないもん」
「ええ、そうですね」
て、微笑むと益々分からないと言った顔を浮かべるみんな。
「大丈夫喧嘩なんてしないから、ほら、持って来たよひよこ豆の莢」
みんなの前にカゴを出した。その中身を覗いたみんなの目がその大きさに驚きまん丸になる。
マリーさんは大きなひよこ豆の莢を取っておいてくれた。それは豆が2センチくらいのひよこ豆ばかりだった。
「さあ、みんなでひよこ豆を育ててみる?」
「そうだな、育ててみよう」
「おお、やるぞ!」
「ええ、やりましょう」
気合十分のみんなの思いを込めたひよこ豆育てよう!
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