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94話外伝 あなたの腕の中で32 アデルの行方
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アデルが俺に会いたくないと言った・・・?
その言葉は、にわかに信じられるものではなかった。
つい五日前、結婚できることを二人で祝ったばかりではないか・・・。
アデルはあんなに嬉しそうに微笑んでいたのに?
「アデルは王太子妃になることも、未来の王妃になることも、自分には荷が重すぎると言っておりました。だから、殿下から逃げたのです。」
「いや、そんなはずはない。アデルが何も言わずに俺から逃げただなんて、信じられない。男爵殿、本当のことを話してくれ。アデルに何があったのだ?」
必死に食らいつくエドワードに向かって、ランドンは困ったように首を振った。
「何もありませんよ。」
「ならば、行先だけでも教えてくれ。直接彼女から聞かなくては納得できない。」
「先ほども申しました通り、アデルは殿下に会いたくないのです。だから行先は教えられません。」
二人のやり取りを黙って聞いていたマーゴットが、重い口を開いた。
「殿下、あの子の気持ちを察してあげてください。これ以上関わるのを止めて、そっとしておいてあげてくださいませ。」
そして、二人は深々と頭を下げるのだった。
エドワードは、これ以上ここにいても、情報は得られないと判断した。
深々と頭を下げているこの二人は、決して本当のことを言うつもりはないのだろう。
この二人から何も聞けないのだったら、俺の情報網を駆使して探すしかない・・・。
だが、何故なんだ?
何故アデルは、何も言わずに俺から離れた?
考えれば考えるほど訳が分からず、目の前が真っ暗になる。
「男爵殿、夫人、私は失礼するが、もし、アデルに何かあれば、必ず連絡してほしい。」
だが、ランドンもマーゴットも頭を上げることはなく、エドワードが去るまでずっとそのままの姿でいるのだった。
屋敷から出てきたエドワードが一人であることと、彼の顔が著しくこわばっているのを見て、フレッドとカイルは瞬時にアデルの身に何か起こったのだと判断した。
「殿下、アデル嬢は?」
フレッドの問いに、エドは苦し気な表情を見せた。
「アデルが・・・、アデルが・・・俺の前から消えた・・・。」
「はあっ? アデル嬢が消えたとは?」
「王太子妃になるのが嫌で、俺から逃げたそうだ。」
「それはにわかには信じられませんね。何か事情でも?」
カイルもエドワードと同じ思いである。
「男爵夫妻は教える気持ちはないらしい。こうなったら、俺の情報網を駆使して探すしか・・・、いや、その前に確認することがある!」
アデルが親元を離れて一人で暮らすとしても、おそらく医師として働くはずだ。
医師なら、どこに行っても生きていける。
だが、国内では、すぐに俺に見つかってしまうと考えたら・・・
行先は、おそらくノースロップだ!
「フレッド、カイル、今からビクターに会いに行くぞ。」
エドワードはビクターが宿泊している学生寮へと向かった。
案の定、ビクターはいなかった。
寮長が言うには、十日間の休暇願を申請し、二日前の早朝に出て行ったと言う。
八日後には戻ってくるはずなので、用があるのならそれ以降に来るように言われた。
エドワードは苦しい思いを引きずりながら、八日間ビクターの帰りを待った。
ビクターのヤツ、何で俺に一言も言わずに出ていくんだ・・・?
待っている日々が、エドワードには一年にも二年にも感じられた。
「殿下、ビクター様が戻って来られたと連絡が入りました。」
執務室で仕事をしているエドワードに、フレッドが報告に来た。
「そうか、今すぐ行くぞ!」
エドワードは、やりかけの仕事をほっぽり出して学生寮に向かった。
「ビクター、アデルをどこにやった?」
エドワードがビクターの顔を見るなり、怒りの形相で詰め寄った。
ビクターは予想をしていたのか、いたって冷静で、まるで二人の温度差は炎と氷である。
「エド、冷静になりたまえ。そんな態度では、話すべきことも話せなくなる。」
ビクターは銀縁眼鏡をクイッと指で押し上げ、冷たい視線をエドに送る。
「わ、わかった・・・。」
エドワードはドサッと椅子に座り、手を組み自ら落ち着かせてから再度ビクターに問う。
「ビクター、アデルの居場所を、俺に教えてくれませんか?」
「ふん、やればできるじゃないか。ところで、教えたら、お前はアデルに会いに行くのか?」
「そんなこと、当り前じゃないか!」
「なら、教えられないな。」
「な、なんでだ?」
ビクターはエドワードの前にお茶を出し、エドワードの向かいに座った。
「お茶でも飲んで落ち着きたまえ。」
「・・・」
「僕はエドに感謝されこそすれ、恨まれるようなことはしていない。」
「ビクター、何があったのか、教えてくれないか?」
「お前がアデルに会いに行かないと、約束してくれるなら教えてあげよう。」
「んんん・・・、わかった。約束しよう。」
「今から十二日前のことだ。彼女がアカデミーにいる俺を訪ねて来た。泣きはらした目をしてね。おそらく一晩中泣いていたんじゃないかな?」
「十二日前だって?その前日には笑顔で乾杯したのに? 俺はその夜、彼女を家まで送り届けたが、彼女も俺も幸せだったはずなのに・・・。」
「たぶん、その夜に彼女に何かが起こったのだろうね。一晩中泣き明かし、エドとの別れを決意するほどの何かが・・・」
「何か聞いてないのか?」
「聞いたが、答えてくれなかったよ。王太子妃にはなれないとしか・・・。だけど、彼女の顔を見て、覚悟を決めてきたってことはわかった。もし、僕が彼女を突っぱねたら、誰も知らない場所に行ってしまうと思ったんだ。だから、僕が管理できる場所に移すことにした。」
「管理できる場所とは?」
「王家の直轄領だ。その中でも、もっとも治安の良い場所を選んだ。町の人々は素朴で優しくてね。領主代理は、長年王家に仕えていた伯爵で、僕もよく知っている人物だ。とても信頼できる男だよ。ああ、それから、アデル嬢に護衛もつけておいた。」
「ご、護衛?」
エドワードの顔に、一瞬焦りが見えた。
「ああ、安心しろ。その護衛は女性だ。と言っても、医師見習いとしてそばに置くことにしたから、アデル嬢は護衛だとは思ってないだろうけどね。」
「腕は確かなのか?」
「ははっ、心配性だね。そんじょそこらの騎士よりも、よっぽど腕は確かだ。彼女にはアデル嬢のことを定期的に報告するように言ってある。明日辺り、手紙が届くんじゃないかな。」
「あ、明日だな。明日また来る!」
「ああ、それが良い。それから忠告だが、くれぐれも、アデル嬢に会いに行こうなんて思わないことだ。もし、会いに行ったら、それこそ彼女は本当に行方不明になるかもしれない。」
「ああ、わかった・・・。」
「気がすんだか?」
「ああ。・・・ビクター、ありがとう。お前の機転に感謝する。」
「ふふっ、僕はエドのそういう素直なところ、好きだよ。」
「なっ、・・・いや、お前に好かれても・・・」
エドは照れたのか、少し顔を赤らめた。
その顔を見て、ビクターはぷっと吹き出した。
「ったく、お前と言うヤツは・・・。」
結局この日は、明日また来ると言ってエドワードは学生寮を後にした。
その言葉は、にわかに信じられるものではなかった。
つい五日前、結婚できることを二人で祝ったばかりではないか・・・。
アデルはあんなに嬉しそうに微笑んでいたのに?
「アデルは王太子妃になることも、未来の王妃になることも、自分には荷が重すぎると言っておりました。だから、殿下から逃げたのです。」
「いや、そんなはずはない。アデルが何も言わずに俺から逃げただなんて、信じられない。男爵殿、本当のことを話してくれ。アデルに何があったのだ?」
必死に食らいつくエドワードに向かって、ランドンは困ったように首を振った。
「何もありませんよ。」
「ならば、行先だけでも教えてくれ。直接彼女から聞かなくては納得できない。」
「先ほども申しました通り、アデルは殿下に会いたくないのです。だから行先は教えられません。」
二人のやり取りを黙って聞いていたマーゴットが、重い口を開いた。
「殿下、あの子の気持ちを察してあげてください。これ以上関わるのを止めて、そっとしておいてあげてくださいませ。」
そして、二人は深々と頭を下げるのだった。
エドワードは、これ以上ここにいても、情報は得られないと判断した。
深々と頭を下げているこの二人は、決して本当のことを言うつもりはないのだろう。
この二人から何も聞けないのだったら、俺の情報網を駆使して探すしかない・・・。
だが、何故なんだ?
何故アデルは、何も言わずに俺から離れた?
考えれば考えるほど訳が分からず、目の前が真っ暗になる。
「男爵殿、夫人、私は失礼するが、もし、アデルに何かあれば、必ず連絡してほしい。」
だが、ランドンもマーゴットも頭を上げることはなく、エドワードが去るまでずっとそのままの姿でいるのだった。
屋敷から出てきたエドワードが一人であることと、彼の顔が著しくこわばっているのを見て、フレッドとカイルは瞬時にアデルの身に何か起こったのだと判断した。
「殿下、アデル嬢は?」
フレッドの問いに、エドは苦し気な表情を見せた。
「アデルが・・・、アデルが・・・俺の前から消えた・・・。」
「はあっ? アデル嬢が消えたとは?」
「王太子妃になるのが嫌で、俺から逃げたそうだ。」
「それはにわかには信じられませんね。何か事情でも?」
カイルもエドワードと同じ思いである。
「男爵夫妻は教える気持ちはないらしい。こうなったら、俺の情報網を駆使して探すしか・・・、いや、その前に確認することがある!」
アデルが親元を離れて一人で暮らすとしても、おそらく医師として働くはずだ。
医師なら、どこに行っても生きていける。
だが、国内では、すぐに俺に見つかってしまうと考えたら・・・
行先は、おそらくノースロップだ!
「フレッド、カイル、今からビクターに会いに行くぞ。」
エドワードはビクターが宿泊している学生寮へと向かった。
案の定、ビクターはいなかった。
寮長が言うには、十日間の休暇願を申請し、二日前の早朝に出て行ったと言う。
八日後には戻ってくるはずなので、用があるのならそれ以降に来るように言われた。
エドワードは苦しい思いを引きずりながら、八日間ビクターの帰りを待った。
ビクターのヤツ、何で俺に一言も言わずに出ていくんだ・・・?
待っている日々が、エドワードには一年にも二年にも感じられた。
「殿下、ビクター様が戻って来られたと連絡が入りました。」
執務室で仕事をしているエドワードに、フレッドが報告に来た。
「そうか、今すぐ行くぞ!」
エドワードは、やりかけの仕事をほっぽり出して学生寮に向かった。
「ビクター、アデルをどこにやった?」
エドワードがビクターの顔を見るなり、怒りの形相で詰め寄った。
ビクターは予想をしていたのか、いたって冷静で、まるで二人の温度差は炎と氷である。
「エド、冷静になりたまえ。そんな態度では、話すべきことも話せなくなる。」
ビクターは銀縁眼鏡をクイッと指で押し上げ、冷たい視線をエドに送る。
「わ、わかった・・・。」
エドワードはドサッと椅子に座り、手を組み自ら落ち着かせてから再度ビクターに問う。
「ビクター、アデルの居場所を、俺に教えてくれませんか?」
「ふん、やればできるじゃないか。ところで、教えたら、お前はアデルに会いに行くのか?」
「そんなこと、当り前じゃないか!」
「なら、教えられないな。」
「な、なんでだ?」
ビクターはエドワードの前にお茶を出し、エドワードの向かいに座った。
「お茶でも飲んで落ち着きたまえ。」
「・・・」
「僕はエドに感謝されこそすれ、恨まれるようなことはしていない。」
「ビクター、何があったのか、教えてくれないか?」
「お前がアデルに会いに行かないと、約束してくれるなら教えてあげよう。」
「んんん・・・、わかった。約束しよう。」
「今から十二日前のことだ。彼女がアカデミーにいる俺を訪ねて来た。泣きはらした目をしてね。おそらく一晩中泣いていたんじゃないかな?」
「十二日前だって?その前日には笑顔で乾杯したのに? 俺はその夜、彼女を家まで送り届けたが、彼女も俺も幸せだったはずなのに・・・。」
「たぶん、その夜に彼女に何かが起こったのだろうね。一晩中泣き明かし、エドとの別れを決意するほどの何かが・・・」
「何か聞いてないのか?」
「聞いたが、答えてくれなかったよ。王太子妃にはなれないとしか・・・。だけど、彼女の顔を見て、覚悟を決めてきたってことはわかった。もし、僕が彼女を突っぱねたら、誰も知らない場所に行ってしまうと思ったんだ。だから、僕が管理できる場所に移すことにした。」
「管理できる場所とは?」
「王家の直轄領だ。その中でも、もっとも治安の良い場所を選んだ。町の人々は素朴で優しくてね。領主代理は、長年王家に仕えていた伯爵で、僕もよく知っている人物だ。とても信頼できる男だよ。ああ、それから、アデル嬢に護衛もつけておいた。」
「ご、護衛?」
エドワードの顔に、一瞬焦りが見えた。
「ああ、安心しろ。その護衛は女性だ。と言っても、医師見習いとしてそばに置くことにしたから、アデル嬢は護衛だとは思ってないだろうけどね。」
「腕は確かなのか?」
「ははっ、心配性だね。そんじょそこらの騎士よりも、よっぽど腕は確かだ。彼女にはアデル嬢のことを定期的に報告するように言ってある。明日辺り、手紙が届くんじゃないかな。」
「あ、明日だな。明日また来る!」
「ああ、それが良い。それから忠告だが、くれぐれも、アデル嬢に会いに行こうなんて思わないことだ。もし、会いに行ったら、それこそ彼女は本当に行方不明になるかもしれない。」
「ああ、わかった・・・。」
「気がすんだか?」
「ああ。・・・ビクター、ありがとう。お前の機転に感謝する。」
「ふふっ、僕はエドのそういう素直なところ、好きだよ。」
「なっ、・・・いや、お前に好かれても・・・」
エドは照れたのか、少し顔を赤らめた。
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