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第二章
吉田山の泥棒狐 6
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「紬~。この糸ほどいてくれえ~。絡まっちまった~」
「あっ。ごめん! 今行くね!」
紬は弾けるように立ち上がり、元の大きさに縮んでじたばたともがいている猫又に駆け寄る。それから霊符を千綾の体の上にかざし、土蜘蛛の糸だけを青白い幻の炎で焼き切って取り除いた。
「やれやれ……。こんなめちゃくちゃな事件に巻き込まれて、とんだ災難だよ……」
後ろからぐったりした喬の声がする。しかし、紬は反応する気にならず、黙々と千綾の体に残った糸くずを外し続けた。
「――それにしても、あんた、本当に妖怪を祓ったことがないんだな。そんな陰陽師、人を殺したことがない殺し屋みたいなもんだろ?」
喬は構わず言葉を継ぐ。紬は千綾の前にしゃがみこんだまま、自嘲気味に答えた。
「はは……。馬鹿みたいですよね……。できるだけ妖怪と仲良くしたいだなんて……。いい歳して、夢みたいな理想ばっか掲げて……」
「まあ、おかげで全員危うく死ぬところだったしな。協会所属の陰陽師としちゃ、間違いなく失格だろうよ」
喬はフンと鼻を鳴らす。紬は返す言葉もなく、ただ黙って肩を落とした。
情けない……。妖怪を祓わずにこの仕事を続けるなんて、やっぱり私には無理な目標だったのか……。
パシャッ。
「ん?」
その時、不意にシャッター音がしたので紬が顔を上げると、真横で喬がスマホのカメラをこちらに向けていた。紬はびっくりして声を大きくする。
「ちょっ!? なんでいきなり撮ってるんですか?」
「いや、あんたがこんなにしょげてるの、レアだなって思って」
「はあ!? 茶化さないでください! 私は本気で凹んでるんですよ!?」
「ふーん。あんたみたいなモチベーションお化けでも、凹むことがあるんだね」
「当たり前じゃないですか! なんですか、モチベーションお化けって!」
「そっか。それを聞いて安心したよ」
喬はニヤッと口角を上げた。紬は怒る気も失せ、嘆息しながら、スーツの裾についた泥を払って立ち上がる。喬は世間話でもするような軽い調子で続けた。
「――でも、ま、これで、あんたが頑張っている理由がなんとなく分かったよ。さしずめ、あんたは賀茂家の中じゃ、ずっと問題児扱いされてきたんだろ?」
「え」
急な鋭い指摘に紬は目を丸くする。喬は小首を傾げて言った。
「違う? そうでもなきゃ、あんたがこんなに無茶する動機が理解できないんだけど」
「いや……」
紬はちょっと言いよどんだが、一呼吸おいて、「違わないです」と吐き出すように認める。喬の顔に同情と呆れの色が浮かんだ。
「やっぱりね……。それで、あんたは自分の正しさを証明しようと躍起になってるってわけだ」
「はい……。でも、私が頑張っている理由はそれだけじゃないんです」
紬はおもむろにスーツの胸ポケットに手を当てると、強い意志を宿した目で喬を見返した。
「――これは、家族の中で唯一、私の味方をしてくれた詩織伯母さんの無念を晴らすためでもあるんです」
「え。伯母さん?」
「はい。五年前、妖怪に襲われて亡くなった伯母さんです」
紬はぎゅっと胸元を握りしめて言う。喬は怪訝な表情を浮かべた。
「五年前だって……? 僕はそんな話、聞いたことないぞ……?」
紬は感情を殺した声で淡々と続ける。
「――伯母さんを襲った妖怪は、並みの陰陽師なら簡単に祓えるような、いたって普通の鬼だったそうです。でも、伯母さんは、人に害をなす妖怪を見境なく祓うのに反対の立場でした。だから、おそらくはそのせいで……」
「ああ……。なるほど……」
喬は頭をかいて小さく息を吐く。
「――道理で訃報が公にされなかったわけだ。事件の詳細が明るみに出ようものなら、賀茂家の名折れだからな」
「……お察しの通りです」
紬はうつむいた。喬はやれやれと呆れた声を漏らす。
「面倒くさいねえ。名家のしがらみっていうのは……。名誉と命のどっちが大事かなんて、考えるまでもないだろうに」
「そうなんです。だから、私は絶対に自分の主義を貫き通して、必ずや伯母さんの汚名返上を……。――あ」
紬はハッとして途中で口をつぐむ。喬の言葉が賀茂家に対してだけではなく、つい先ほど名誉のために命を落としかけた自分に対する皮肉でもあることに気がついたからだ。
喬はどこか他人事のような口ぶりで続ける。
「まー。陰陽師の世界は闇が深いよねえ。そりゃ、邪道に堕ちる陰陽師も出てくるわけだ」
「へ? 邪道に落ちる……?」
紬がきょとんとして聞き返すと、喬はさも当然のように肩をすくめて言った。
「そ。普通に考えて、伝説の土蜘蛛が、なんの前触れもなく自然に復活するなんてありえないでしょ」
「あ……」
紬は口を手で押さえる。ショックのあまり考えが及んでいなかったが、言われてみれば確かにその通りだ。妖怪があれほど莫大な邪気を短期間でため込むなど、人為的な呪術なしにはまず不可能である。
「そ、そ、それって、めちゃくちゃ大変なことじゃないですか!! どうしてもっと早くに言ってくれないんですか!?」
紬は自分がさっきまで落ち込んでいたことも忘れて声高に喬を責めた。
「いや、言わなくても分かってるかと思って……」
平然と答える喬。紬は自分の髪の毛を手でぐしゃぐしゃにしながら呻き声を漏らす。
「ううう……。確かにこれは私の考え不足……。こうしてはいられません! 早く呪術の痕跡を探しに行きましょう!」
「ええ……。僕も一緒に行かなきゃだめ? 全力疾走したせいで、すでに足が限界なんだけど」
「お願いします! もう少しだけ付き合ってください! また狐坂さんが困った時には助けてあげますから!」
「はあ。まったく、かなわないなあ……」
喬は嘆息すると、のろのろとポケットから狐呼びの鈴を取り出し、腕を伸ばして高い位置に掲げる。
「じゃあ、とりあえず妖狐たちに事情を聞いてみる? どうせあいつらも騒ぎを聞きつけてこの近くに集まってきてるだろうからさ」
そう言って、喬はシャンシャンと鈴を鳴らしはじめた。心地よい音色が森の奥へとさざ波のように広がる。
「あっ。ごめん! 今行くね!」
紬は弾けるように立ち上がり、元の大きさに縮んでじたばたともがいている猫又に駆け寄る。それから霊符を千綾の体の上にかざし、土蜘蛛の糸だけを青白い幻の炎で焼き切って取り除いた。
「やれやれ……。こんなめちゃくちゃな事件に巻き込まれて、とんだ災難だよ……」
後ろからぐったりした喬の声がする。しかし、紬は反応する気にならず、黙々と千綾の体に残った糸くずを外し続けた。
「――それにしても、あんた、本当に妖怪を祓ったことがないんだな。そんな陰陽師、人を殺したことがない殺し屋みたいなもんだろ?」
喬は構わず言葉を継ぐ。紬は千綾の前にしゃがみこんだまま、自嘲気味に答えた。
「はは……。馬鹿みたいですよね……。できるだけ妖怪と仲良くしたいだなんて……。いい歳して、夢みたいな理想ばっか掲げて……」
「まあ、おかげで全員危うく死ぬところだったしな。協会所属の陰陽師としちゃ、間違いなく失格だろうよ」
喬はフンと鼻を鳴らす。紬は返す言葉もなく、ただ黙って肩を落とした。
情けない……。妖怪を祓わずにこの仕事を続けるなんて、やっぱり私には無理な目標だったのか……。
パシャッ。
「ん?」
その時、不意にシャッター音がしたので紬が顔を上げると、真横で喬がスマホのカメラをこちらに向けていた。紬はびっくりして声を大きくする。
「ちょっ!? なんでいきなり撮ってるんですか?」
「いや、あんたがこんなにしょげてるの、レアだなって思って」
「はあ!? 茶化さないでください! 私は本気で凹んでるんですよ!?」
「ふーん。あんたみたいなモチベーションお化けでも、凹むことがあるんだね」
「当たり前じゃないですか! なんですか、モチベーションお化けって!」
「そっか。それを聞いて安心したよ」
喬はニヤッと口角を上げた。紬は怒る気も失せ、嘆息しながら、スーツの裾についた泥を払って立ち上がる。喬は世間話でもするような軽い調子で続けた。
「――でも、ま、これで、あんたが頑張っている理由がなんとなく分かったよ。さしずめ、あんたは賀茂家の中じゃ、ずっと問題児扱いされてきたんだろ?」
「え」
急な鋭い指摘に紬は目を丸くする。喬は小首を傾げて言った。
「違う? そうでもなきゃ、あんたがこんなに無茶する動機が理解できないんだけど」
「いや……」
紬はちょっと言いよどんだが、一呼吸おいて、「違わないです」と吐き出すように認める。喬の顔に同情と呆れの色が浮かんだ。
「やっぱりね……。それで、あんたは自分の正しさを証明しようと躍起になってるってわけだ」
「はい……。でも、私が頑張っている理由はそれだけじゃないんです」
紬はおもむろにスーツの胸ポケットに手を当てると、強い意志を宿した目で喬を見返した。
「――これは、家族の中で唯一、私の味方をしてくれた詩織伯母さんの無念を晴らすためでもあるんです」
「え。伯母さん?」
「はい。五年前、妖怪に襲われて亡くなった伯母さんです」
紬はぎゅっと胸元を握りしめて言う。喬は怪訝な表情を浮かべた。
「五年前だって……? 僕はそんな話、聞いたことないぞ……?」
紬は感情を殺した声で淡々と続ける。
「――伯母さんを襲った妖怪は、並みの陰陽師なら簡単に祓えるような、いたって普通の鬼だったそうです。でも、伯母さんは、人に害をなす妖怪を見境なく祓うのに反対の立場でした。だから、おそらくはそのせいで……」
「ああ……。なるほど……」
喬は頭をかいて小さく息を吐く。
「――道理で訃報が公にされなかったわけだ。事件の詳細が明るみに出ようものなら、賀茂家の名折れだからな」
「……お察しの通りです」
紬はうつむいた。喬はやれやれと呆れた声を漏らす。
「面倒くさいねえ。名家のしがらみっていうのは……。名誉と命のどっちが大事かなんて、考えるまでもないだろうに」
「そうなんです。だから、私は絶対に自分の主義を貫き通して、必ずや伯母さんの汚名返上を……。――あ」
紬はハッとして途中で口をつぐむ。喬の言葉が賀茂家に対してだけではなく、つい先ほど名誉のために命を落としかけた自分に対する皮肉でもあることに気がついたからだ。
喬はどこか他人事のような口ぶりで続ける。
「まー。陰陽師の世界は闇が深いよねえ。そりゃ、邪道に堕ちる陰陽師も出てくるわけだ」
「へ? 邪道に落ちる……?」
紬がきょとんとして聞き返すと、喬はさも当然のように肩をすくめて言った。
「そ。普通に考えて、伝説の土蜘蛛が、なんの前触れもなく自然に復活するなんてありえないでしょ」
「あ……」
紬は口を手で押さえる。ショックのあまり考えが及んでいなかったが、言われてみれば確かにその通りだ。妖怪があれほど莫大な邪気を短期間でため込むなど、人為的な呪術なしにはまず不可能である。
「そ、そ、それって、めちゃくちゃ大変なことじゃないですか!! どうしてもっと早くに言ってくれないんですか!?」
紬は自分がさっきまで落ち込んでいたことも忘れて声高に喬を責めた。
「いや、言わなくても分かってるかと思って……」
平然と答える喬。紬は自分の髪の毛を手でぐしゃぐしゃにしながら呻き声を漏らす。
「ううう……。確かにこれは私の考え不足……。こうしてはいられません! 早く呪術の痕跡を探しに行きましょう!」
「ええ……。僕も一緒に行かなきゃだめ? 全力疾走したせいで、すでに足が限界なんだけど」
「お願いします! もう少しだけ付き合ってください! また狐坂さんが困った時には助けてあげますから!」
「はあ。まったく、かなわないなあ……」
喬は嘆息すると、のろのろとポケットから狐呼びの鈴を取り出し、腕を伸ばして高い位置に掲げる。
「じゃあ、とりあえず妖狐たちに事情を聞いてみる? どうせあいつらも騒ぎを聞きつけてこの近くに集まってきてるだろうからさ」
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