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紫陽花高校生徒会
生徒会と生徒総会(準備編)②
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「次は、漆黒の剣の持ち込み」
「それ絶対、元生徒会長だろ。
因みにどれくらいの大きさなんだ?」
「1mくらいの大きさはあったわね」
「驚愕だわ。
キーホルダーとかじゃなかったのか」
新田はどうやって河井が持ち込んだのかも気になったが、竹刀やラクロスラケットに見せかけたりも出来る事を理解し、疑問は解決する。
「次、純白の剣の持ち込み」
「漆黒の剣に対抗しそうな剣出てきたな」
「次、戦闘の許可」
「戦うつもり満々じゃないか。
元生徒会長は何者だったんだ」
「次、銭湯の許可」
「ダジャレを挟むな」
今のは絶対に河井が付け足したのだろうと新田は判断。
思わずツッコミを入れてしまう。
「次、魔法使用の許可」
「この学校には魔法を使える人間が居るのか。
しかし、使えるなら使ってみて欲しい気持ちはある」
「次、魔王殺傷の許可」
「いや、この学校内に魔王なんて存在、居るわけないだろ」
「次、勇者殺傷の許可」
「多分魔王居たわ。
そして、魔王なのに律儀に許可申請してたわ。
しかも、この学校は勇者もいるのか」
「次、ギルドの設立の許可」
「勇者側は、ギルド設立して魔王に対抗しようとしてるな」
「次、魔王城建設の許可」
「魔王も対抗意識出してきたな。
まあ、陣営設営は大事な事だ」
「次、魔王討伐パレード開催の許可」
「勇者側もう勝った気でいるな。
浮き足立ってると負けるんじゃ無いか?」
「次、勇者討伐パレード開催の許可」
「魔王側も浮き足立ってた」
そこまで要望用紙を読み終えると、河井は持っている用紙を置き、ため息を吐き出しながら、目頭を押さえた。
「どうなってんのよ……」
「ああ、これは完全に要望用紙で遊んで……」
「この学校で一体何が起きようとしているの!!!?」
「だから鵜呑みにするなって言ったばかりだろ」
新田の話しを遮り、キラキラした瞳で勢いよく立ち上がる河井。
ファンタジー小説の読み過ぎだと、新田は河井に伝える。
「因みにまだあるわよ」
「まだあるのか」
「ええ、これかしら……」
河井はそう言いながら、新田に2枚の要望用紙を手渡す。
新田は2人で見れるように、表向きにその用紙を2枚並べた。
その用紙はそれぞれ、
“勇者は魔王と戦わなくていい許可”
“魔王は勇者と仲良くしていい許可”
と、書かれていた。
その要望用紙に、河井はその物語の背景を思い浮かべたのか、涙ながらに親指を天井に向けて突き出した。
「……可決っ!!!」
「しないわ。
後で生徒指導の先生に、元生徒会長のクラス全員叱って貰うよう伝えておくからな」
「非道な奴め!
貴方が真の魔王だったのね!!」
「そんな訳あるか」
新田の近くからバッと飛び退くと、何かを思い出したのか、驚きの表情で口を手のひらで隠す。
「変態……大魔王……」
「“まさか本当に……”みたいな顔をするな。
違うに決まってるだろ。
いい加減、名誉毀損で訴えるぞ」
河井はそれを聞くと、信じきれていないのか、疑いの視線を向けたまま、着席をする。
新田は全てを投げ出し、頭を抱えたくなったが、仕事なので思い留まる。
「……で、次の要望はなんだ?」
「えっと、ロボットでの宇宙戦争の出兵許可。
え、新田コレって……!!!!」
「次はSFか……」
新田は、再び目を輝かせ始めた河井を見ると、「もう勘弁してくれ」と呟くき、ペンを完全に机の上に置き、盛大な溜息と共に頭を抱えるのであった。
「それ絶対、元生徒会長だろ。
因みにどれくらいの大きさなんだ?」
「1mくらいの大きさはあったわね」
「驚愕だわ。
キーホルダーとかじゃなかったのか」
新田はどうやって河井が持ち込んだのかも気になったが、竹刀やラクロスラケットに見せかけたりも出来る事を理解し、疑問は解決する。
「次、純白の剣の持ち込み」
「漆黒の剣に対抗しそうな剣出てきたな」
「次、戦闘の許可」
「戦うつもり満々じゃないか。
元生徒会長は何者だったんだ」
「次、銭湯の許可」
「ダジャレを挟むな」
今のは絶対に河井が付け足したのだろうと新田は判断。
思わずツッコミを入れてしまう。
「次、魔法使用の許可」
「この学校には魔法を使える人間が居るのか。
しかし、使えるなら使ってみて欲しい気持ちはある」
「次、魔王殺傷の許可」
「いや、この学校内に魔王なんて存在、居るわけないだろ」
「次、勇者殺傷の許可」
「多分魔王居たわ。
そして、魔王なのに律儀に許可申請してたわ。
しかも、この学校は勇者もいるのか」
「次、ギルドの設立の許可」
「勇者側は、ギルド設立して魔王に対抗しようとしてるな」
「次、魔王城建設の許可」
「魔王も対抗意識出してきたな。
まあ、陣営設営は大事な事だ」
「次、魔王討伐パレード開催の許可」
「勇者側もう勝った気でいるな。
浮き足立ってると負けるんじゃ無いか?」
「次、勇者討伐パレード開催の許可」
「魔王側も浮き足立ってた」
そこまで要望用紙を読み終えると、河井は持っている用紙を置き、ため息を吐き出しながら、目頭を押さえた。
「どうなってんのよ……」
「ああ、これは完全に要望用紙で遊んで……」
「この学校で一体何が起きようとしているの!!!?」
「だから鵜呑みにするなって言ったばかりだろ」
新田の話しを遮り、キラキラした瞳で勢いよく立ち上がる河井。
ファンタジー小説の読み過ぎだと、新田は河井に伝える。
「因みにまだあるわよ」
「まだあるのか」
「ええ、これかしら……」
河井はそう言いながら、新田に2枚の要望用紙を手渡す。
新田は2人で見れるように、表向きにその用紙を2枚並べた。
その用紙はそれぞれ、
“勇者は魔王と戦わなくていい許可”
“魔王は勇者と仲良くしていい許可”
と、書かれていた。
その要望用紙に、河井はその物語の背景を思い浮かべたのか、涙ながらに親指を天井に向けて突き出した。
「……可決っ!!!」
「しないわ。
後で生徒指導の先生に、元生徒会長のクラス全員叱って貰うよう伝えておくからな」
「非道な奴め!
貴方が真の魔王だったのね!!」
「そんな訳あるか」
新田の近くからバッと飛び退くと、何かを思い出したのか、驚きの表情で口を手のひらで隠す。
「変態……大魔王……」
「“まさか本当に……”みたいな顔をするな。
違うに決まってるだろ。
いい加減、名誉毀損で訴えるぞ」
河井はそれを聞くと、信じきれていないのか、疑いの視線を向けたまま、着席をする。
新田は全てを投げ出し、頭を抱えたくなったが、仕事なので思い留まる。
「……で、次の要望はなんだ?」
「えっと、ロボットでの宇宙戦争の出兵許可。
え、新田コレって……!!!!」
「次はSFか……」
新田は、再び目を輝かせ始めた河井を見ると、「もう勘弁してくれ」と呟くき、ペンを完全に机の上に置き、盛大な溜息と共に頭を抱えるのであった。
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