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怖じる(応じる)2
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「相手が警戒するだろ?」
「何故ですか?」
何故、だと……?
態々、口に出して言えと?
……いや、まあ、聞かれたからには、包み隠さずに言わせてもらうが。
「そりゃ知らん奴が、急に出てきたら、警戒するだろ」
「主様だって、彼と知り合ったばかりなのでは?」
「色々と前提が違うな。もう少し相手の立場になって、物事を考えた方が良い。そもそも私たちは、この世界の住民ではないのだ」
急に説教された事に、怪訝そうな顔をしながらも、フェデルは疑問を投げかける。
「どういうことですか?」
「……自分の身で置き換えて、考えてみろ。今まで平和に暮らしていたのに、良く分からん世界に飛ばされた。知り合いは一緒で、幸運なことに、現地の人に受け入れてもらっているけども、その現地人が、信用できるかどうかは、別問題だろ」
「……それは、そう、ですね……」
はっきり信用できないと言われたのが、ショックだったのか、その程度のことも想像できない自分が嫌だったのか、なんなのかは知らんが、自分で聞いた以上、そういう顔を見せるのは、辞めて欲しい。
私は、小さくため息を吐いて、カップに口を付けた。
「それ以前に、ですが、その、ヤツカ、とかいう方と、話す必要性はあるのでしょうか?」
終わった気でいたが、存外しぶとい。
そのしつこさは、一体どこから来ているんだろうか……?
「むしろ出会っただけで、放置して、それが、メイドにバレた時の言い訳が思いつかん。ずっと話し合ってたら、説得してるんだ、みたいな言い訳が出来るだろ?」
「それは、まあ、そうですが……、でも話してる内容を彼女に知られたら、どうするんですか?」
「少なくとも、今の所、図書館には誰もいない。外から覗いただけでは、話している内容までは分からないだろう。中に、誰か来たら来たで分かるから、その時はそれなりの対応をすれば良い。それでも、話が漏れた場合でも、彼を説得するために、仲良くするところから、始めてるんです~。とでも言えば良い」
「む……」
どうにも、まだ反論したそうな顔をしている。
反論されたところで、やめる気は全くないのだが……。相当、良い代案を出して貰えれば別だが、今見てる感じ、フェデルからいい案が出るとも思えん。
……面倒くさい。
「なぜそこまで反対するんだ」
「何故、反対している理由が分からないんですか??」
歩み寄ってやったのに、何故かキレられた。
そんなこと言われても、分からんものは分からんのだから、言われなきゃ分からん。そもそも執事に何故、私の行動にあれこれ言われねばならんのか……。
……いや、奴を対等な立場に引き上げたのは、自分だったわ。
……仕方ない。
「分からんものは分からん。そもそも、お前と出会ってから、経った日数自体が少ない。話した期間となるとそれ以下だ。そんな状態で、すべて理解しろ、と言う方が無理な話だろう」
「……本当に分かってないので?」
……今度は煽りか。
表情を見るにそんな意図はないのだろうとは思うが、本気で驚いている表情を見れば見るほど、腹が立つので、天然の煽りである。と言うか、何故そこまで、過大評価されているのか……。
……上から目線なのが原因か。
「分からんから、さっさと言え」
「……」
懐疑的な視線を投げかけた後、小さくため息を吐いて、フェデルは口を開いた。
「心配してたんですよ」
「……心配?」
飛び出してきた予想外の言葉に、思わず、オウム返しをしてしまう。
「そりゃそうです。主様にとっては勝手知ったる、同じ世界の住人なのかもしれませんが、私からしたら、違いますからね。心配するのも、おかしな話ではないでしょう?」
「然し、具体的に何を恐れているんだ?」
「その……襲われたり、ですとか……」
……いやあ、それは、普通に有り得ねえんだわ。
いろんな観点から見て、ない。
……と言うかこいつ、本気で私が襲われるとでも、思っているのだろうか?
「あんなイケメンが、私を襲うとは、普通に考え難いんだよな……。そもそも襲わんでも、口説けば、大半の女はついていくんじゃないか?」
「然し、可能性はゼロではないですし……」
「と言うか、一人で転移したならまだしも、クラス丸ごと転移してるんだぞ。そんなことして、周りに知られてみろ。地獄以外の何物でもない」
「周りに言えないように、脅迫するかもしれませんよ……」
「いや、脅迫されて屈する人間ではないし、恐らく相手にもそう思われてない」
「……」
黙ってはいるが、納得しているようには見えない。
……まだ何かあるのか。
もういい加減さっさと話してほしいのだが。
「そもそも、主様は何故、ヤツカ、と言う方と話がしたいのですか?」
意を決したように、フェデルが問いかける。
……それ、さっきも話さなかったか?話聞いてなかったのか?同じことを何度も言うのは嫌なのだが……。
此方が黙っていると、フェデルは何を思ったか、さらに言葉を重ねる。
「いえ、メリットは分かるのですが、それでも、主様は嫌な方だったら、どんなメリットがあろうとも、絶対に話さないでしょう?ですから、何をそんなに気に入ったのかな……と」
ああ、なるほど。言いたいことが分かった。
要は、私がヤツカにほの字なのではないか、と言う事だな?
何をどうしてその結論になったのかは、問いただしたいところだが。それはさておき。
私は、机の上に置いてあった、空のカップをフェデルに渡す。彼は戸惑いながらも、それを受け取った。
「これを貰ったのだ」
「カップですか?」
「ただのカップではない。中に入れたものの温度が一生変わらない奴だ。然も魔力も必要ない」
「へえ、凄いですね。……然し、カップはカップなのでは?」
怪しむ、と言うよりは、半ば困惑したような表情で、フェデルはカップを見つめている。
私は立ち上がり、机を、バン!と叩いた。
急な音に驚いたのか、慌てて此方を見るフェデル。
「ただのカップではない!私の、理想のカップなのだ!どんなに飲むのが遅くても、中の飲み物が冷める事がないんだぞ!中身を捨てたり、温めなおしたり、入れなおしたり、しなくて良い!便利じゃないか!貰って興奮して何が悪い!!」
言い切って清々しい気持ちになった私が、フェデルを見ると、彼は固まっていた。気持ちは分からんでもない。分からんでもないが、まあ、放置しておくか。
取り敢えず座って、珈琲でも飲みながら、フェデルの復活を待つ。
思ったよりも衝撃が大きかったのだろう。復活は遅かった。
「ま、まあ、そのカップが大事だと言う事は分かりました。つまり、それを貰ったから、その恩として、主様は彼と話している、とそういう事ですね?」
「そうだな」
「では彼は何故、主様とお話ししたいと……?」
「どうやら何か、教えを請いたいらしい」
「なるほど」
……何故、私がヤツカと話す理由はあんなに色々と聞いたのに、私と話すメリットは、それだけで納得するのだ。おかしいだろう。
……どう考えても、可笑しいのだが、掘り返して、話が長引くのも面倒なので、聞きはしない。やっと終わったんだからな……。
「と言う事で、今度から、このカップを使ってほしい」
「何故ですか!!!」
フェデルは、バン!!と机を叩いた。真似をするな。真似を。
うーん。勢いで乗り切れると思ったのだが。
「何故も何も。お前の仕事が減るぞ。喜べ」
「私の仕事を減らさないでください!!」
それはそれは、悲痛な声だった。あまりにも必死なものだから、つい同情しかけたくらいだ。
つーか、普通逆だろ。暇でもないのに、なぜ仕事減って悲しんでんだ。社畜なのか?
「別にいいだろ。減るもんでもないし」
「減ってるって言ってるじゃないですか!!!」
ふむ。
「然しだなあ。温めるだけならまだしも、お前捨てるだろう?そしたら、捨てた珈琲が勿体ないじゃないか」
「駄目です。珈琲は酸化しますから、常に入れたての物でなければ!」
いや、本人が、良いつってるだろーが。
私の飲むスピードだと、どれだけの珈琲が捨てられる羽目になるんだ。想像するだけで心が痛む。
「……分かりました。ちゃんと、主様の飲むであろう量……よりも少し少なめの量しか入れませんから。勿論無くなったら、即座に次の物を入れます。ですからどうか……」
そう言って、しゃがみ始め……。
いや、何となく流れ的に分かったけど、敢えて止めなかった。止めなかった自分もいたし、そんな事如きで……とちょっと引いている私もいた。
まあ、私もカップの件があるし、人の事は言えんわな。価値観は人それぞれだ。うん。
「取り敢えず、頭を上げようか」
恐る恐る、顔を上げるフェデル。いや、そんな心配せんでも、流石に土下座迄したやつに、だが断る。とは言わんわ。
「気持ちは分かった。ひと先ずは、このカップを使え、と言うのはやめておこう」
「ありがとうございます!!」
ぱああ、っと顔を輝かせている……が、本当にそれでよいのか。ひと先ずやめる、としか言ってないぞ?お前の土下座の価値は、その程度の物なのか……。
流石に少し可哀そうになった。今後、なんの不利益もなければ、多分、このカップが使われる事はないんだろうな……。すまんな。ヤツカ。
「悪いが、これ洗っといてくれないか?」
カップに、これから来るであろう、別れを告げた後、フェデルに渡す。
「かしこまりました」
「洗い終わったら、ちゃんと返してくれよ」
「勿論です」
心なしか、声が弾んでいたフェデルに、またそれを使え、と言うとどんな反応をするのだろうか……と半分呆れながら、思った。
「何故ですか?」
何故、だと……?
態々、口に出して言えと?
……いや、まあ、聞かれたからには、包み隠さずに言わせてもらうが。
「そりゃ知らん奴が、急に出てきたら、警戒するだろ」
「主様だって、彼と知り合ったばかりなのでは?」
「色々と前提が違うな。もう少し相手の立場になって、物事を考えた方が良い。そもそも私たちは、この世界の住民ではないのだ」
急に説教された事に、怪訝そうな顔をしながらも、フェデルは疑問を投げかける。
「どういうことですか?」
「……自分の身で置き換えて、考えてみろ。今まで平和に暮らしていたのに、良く分からん世界に飛ばされた。知り合いは一緒で、幸運なことに、現地の人に受け入れてもらっているけども、その現地人が、信用できるかどうかは、別問題だろ」
「……それは、そう、ですね……」
はっきり信用できないと言われたのが、ショックだったのか、その程度のことも想像できない自分が嫌だったのか、なんなのかは知らんが、自分で聞いた以上、そういう顔を見せるのは、辞めて欲しい。
私は、小さくため息を吐いて、カップに口を付けた。
「それ以前に、ですが、その、ヤツカ、とかいう方と、話す必要性はあるのでしょうか?」
終わった気でいたが、存外しぶとい。
そのしつこさは、一体どこから来ているんだろうか……?
「むしろ出会っただけで、放置して、それが、メイドにバレた時の言い訳が思いつかん。ずっと話し合ってたら、説得してるんだ、みたいな言い訳が出来るだろ?」
「それは、まあ、そうですが……、でも話してる内容を彼女に知られたら、どうするんですか?」
「少なくとも、今の所、図書館には誰もいない。外から覗いただけでは、話している内容までは分からないだろう。中に、誰か来たら来たで分かるから、その時はそれなりの対応をすれば良い。それでも、話が漏れた場合でも、彼を説得するために、仲良くするところから、始めてるんです~。とでも言えば良い」
「む……」
どうにも、まだ反論したそうな顔をしている。
反論されたところで、やめる気は全くないのだが……。相当、良い代案を出して貰えれば別だが、今見てる感じ、フェデルからいい案が出るとも思えん。
……面倒くさい。
「なぜそこまで反対するんだ」
「何故、反対している理由が分からないんですか??」
歩み寄ってやったのに、何故かキレられた。
そんなこと言われても、分からんものは分からんのだから、言われなきゃ分からん。そもそも執事に何故、私の行動にあれこれ言われねばならんのか……。
……いや、奴を対等な立場に引き上げたのは、自分だったわ。
……仕方ない。
「分からんものは分からん。そもそも、お前と出会ってから、経った日数自体が少ない。話した期間となるとそれ以下だ。そんな状態で、すべて理解しろ、と言う方が無理な話だろう」
「……本当に分かってないので?」
……今度は煽りか。
表情を見るにそんな意図はないのだろうとは思うが、本気で驚いている表情を見れば見るほど、腹が立つので、天然の煽りである。と言うか、何故そこまで、過大評価されているのか……。
……上から目線なのが原因か。
「分からんから、さっさと言え」
「……」
懐疑的な視線を投げかけた後、小さくため息を吐いて、フェデルは口を開いた。
「心配してたんですよ」
「……心配?」
飛び出してきた予想外の言葉に、思わず、オウム返しをしてしまう。
「そりゃそうです。主様にとっては勝手知ったる、同じ世界の住人なのかもしれませんが、私からしたら、違いますからね。心配するのも、おかしな話ではないでしょう?」
「然し、具体的に何を恐れているんだ?」
「その……襲われたり、ですとか……」
……いやあ、それは、普通に有り得ねえんだわ。
いろんな観点から見て、ない。
……と言うかこいつ、本気で私が襲われるとでも、思っているのだろうか?
「あんなイケメンが、私を襲うとは、普通に考え難いんだよな……。そもそも襲わんでも、口説けば、大半の女はついていくんじゃないか?」
「然し、可能性はゼロではないですし……」
「と言うか、一人で転移したならまだしも、クラス丸ごと転移してるんだぞ。そんなことして、周りに知られてみろ。地獄以外の何物でもない」
「周りに言えないように、脅迫するかもしれませんよ……」
「いや、脅迫されて屈する人間ではないし、恐らく相手にもそう思われてない」
「……」
黙ってはいるが、納得しているようには見えない。
……まだ何かあるのか。
もういい加減さっさと話してほしいのだが。
「そもそも、主様は何故、ヤツカ、と言う方と話がしたいのですか?」
意を決したように、フェデルが問いかける。
……それ、さっきも話さなかったか?話聞いてなかったのか?同じことを何度も言うのは嫌なのだが……。
此方が黙っていると、フェデルは何を思ったか、さらに言葉を重ねる。
「いえ、メリットは分かるのですが、それでも、主様は嫌な方だったら、どんなメリットがあろうとも、絶対に話さないでしょう?ですから、何をそんなに気に入ったのかな……と」
ああ、なるほど。言いたいことが分かった。
要は、私がヤツカにほの字なのではないか、と言う事だな?
何をどうしてその結論になったのかは、問いただしたいところだが。それはさておき。
私は、机の上に置いてあった、空のカップをフェデルに渡す。彼は戸惑いながらも、それを受け取った。
「これを貰ったのだ」
「カップですか?」
「ただのカップではない。中に入れたものの温度が一生変わらない奴だ。然も魔力も必要ない」
「へえ、凄いですね。……然し、カップはカップなのでは?」
怪しむ、と言うよりは、半ば困惑したような表情で、フェデルはカップを見つめている。
私は立ち上がり、机を、バン!と叩いた。
急な音に驚いたのか、慌てて此方を見るフェデル。
「ただのカップではない!私の、理想のカップなのだ!どんなに飲むのが遅くても、中の飲み物が冷める事がないんだぞ!中身を捨てたり、温めなおしたり、入れなおしたり、しなくて良い!便利じゃないか!貰って興奮して何が悪い!!」
言い切って清々しい気持ちになった私が、フェデルを見ると、彼は固まっていた。気持ちは分からんでもない。分からんでもないが、まあ、放置しておくか。
取り敢えず座って、珈琲でも飲みながら、フェデルの復活を待つ。
思ったよりも衝撃が大きかったのだろう。復活は遅かった。
「ま、まあ、そのカップが大事だと言う事は分かりました。つまり、それを貰ったから、その恩として、主様は彼と話している、とそういう事ですね?」
「そうだな」
「では彼は何故、主様とお話ししたいと……?」
「どうやら何か、教えを請いたいらしい」
「なるほど」
……何故、私がヤツカと話す理由はあんなに色々と聞いたのに、私と話すメリットは、それだけで納得するのだ。おかしいだろう。
……どう考えても、可笑しいのだが、掘り返して、話が長引くのも面倒なので、聞きはしない。やっと終わったんだからな……。
「と言う事で、今度から、このカップを使ってほしい」
「何故ですか!!!」
フェデルは、バン!!と机を叩いた。真似をするな。真似を。
うーん。勢いで乗り切れると思ったのだが。
「何故も何も。お前の仕事が減るぞ。喜べ」
「私の仕事を減らさないでください!!」
それはそれは、悲痛な声だった。あまりにも必死なものだから、つい同情しかけたくらいだ。
つーか、普通逆だろ。暇でもないのに、なぜ仕事減って悲しんでんだ。社畜なのか?
「別にいいだろ。減るもんでもないし」
「減ってるって言ってるじゃないですか!!!」
ふむ。
「然しだなあ。温めるだけならまだしも、お前捨てるだろう?そしたら、捨てた珈琲が勿体ないじゃないか」
「駄目です。珈琲は酸化しますから、常に入れたての物でなければ!」
いや、本人が、良いつってるだろーが。
私の飲むスピードだと、どれだけの珈琲が捨てられる羽目になるんだ。想像するだけで心が痛む。
「……分かりました。ちゃんと、主様の飲むであろう量……よりも少し少なめの量しか入れませんから。勿論無くなったら、即座に次の物を入れます。ですからどうか……」
そう言って、しゃがみ始め……。
いや、何となく流れ的に分かったけど、敢えて止めなかった。止めなかった自分もいたし、そんな事如きで……とちょっと引いている私もいた。
まあ、私もカップの件があるし、人の事は言えんわな。価値観は人それぞれだ。うん。
「取り敢えず、頭を上げようか」
恐る恐る、顔を上げるフェデル。いや、そんな心配せんでも、流石に土下座迄したやつに、だが断る。とは言わんわ。
「気持ちは分かった。ひと先ずは、このカップを使え、と言うのはやめておこう」
「ありがとうございます!!」
ぱああ、っと顔を輝かせている……が、本当にそれでよいのか。ひと先ずやめる、としか言ってないぞ?お前の土下座の価値は、その程度の物なのか……。
流石に少し可哀そうになった。今後、なんの不利益もなければ、多分、このカップが使われる事はないんだろうな……。すまんな。ヤツカ。
「悪いが、これ洗っといてくれないか?」
カップに、これから来るであろう、別れを告げた後、フェデルに渡す。
「かしこまりました」
「洗い終わったら、ちゃんと返してくれよ」
「勿論です」
心なしか、声が弾んでいたフェデルに、またそれを使え、と言うとどんな反応をするのだろうか……と半分呆れながら、思った。
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