封印魔法の活用方法 ~スキルで自由に生きていく~

アイギス山本

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第22話 ギルドマスター

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「…………うーん………ここは………?」


 気がつくと知らない天井が目に入ってきた。

 しばらくボーっとしていたが、気を失う前のことを思いだし、慌てて体を起こす。

 すると、ベッドの隣で腕を枕にして寝ているイリーナが目に入った。


「イリーナ………良かった………」


 無事に帰ってこれたんだ………イリーナのまつ毛、長いなぁ………ハッ!いかんいかん!落ち着けぇ~…俺~………
 
 ふぅ~…あ、そういえばステータスどうなったんだろ…?ずっと戦闘してたから、ろくに聞こえてなかったんだよね。




 《山本 康介》
 種族: 人間(異世界人)
 職種: 魔法使い
 レベル: 21 

 HP: 958/958 (+480)
 MP: 975/975 (+510)
 腕力: 67 (+28)
 耐久: 82 (+31)
 敏捷: 51 (+30)
 魔力: 191 (+39)
 器用: 139 (+24)
 幸運: 7
 スキルポイント:2

 《スキル》
 封印魔法lv.4 水魔法lv.1 風魔法:lv.1 土魔法:lv.1 氷魔法:lv.1 緑魔法:lv.1 光魔法:lv.1 土耐性:lv.1
 剣術:lv.1(NEW) 重力魔法:lv,2(NEW)
 《固有スキル》
 スキルの匠スキルマスター 言語理解 二重詠唱デュエルスペル 無詠唱 鷹の目 夜目 HP+30 MP+20 腕力+4 耐久+5 俊敏+3 魔力+5 器用+8 幸運+2 





 おぉ~!めっちゃ上がってる!まぁあれだけ倒したから当然なのか?

 あれ?スキルポイント使ったはずなのに、1しか減ってない……?あ、もしかしてキングゴブリン倒したから増えたのか!?ラッキー♪



 ━━それから暫くすると、イリーナが身じろぎして目を覚ました。


「う~……あ、康介……おはよう。体調はどう?」

「おはよう、イリーナ。もうなんともないよ、ありがとう」

「よかった~…MPが切れただけとは言え、流石に心配してたんだ……」

「やっぱり気を失ったのはMPが無くなったからなんだ?」

「えぇ、一応ギルドの人に診てもらったから、間違いないと思うわ」

「へぇ~……ギルドってそんな事までしてるんだね」

「凄いよね~、あ、それでキングゴブリンの事なんだけど……ギルドマスターが直接話したいから、目が覚めたら来てほしいって言ってたんだけど………もう動ける?」

「おぉ!?ギルドマスター!?そうだよね、異世界ものといえばギルマスも定番だよね!ヨシッ!!!」



「━━━え、えぇ…っと?康介……?」

「あぁ、ごめんごめん、うん、動けるよ」

「もう、急にどうしたのかと思ったよ…」

「ご、ごめんね、つい興奮しちゃって………」


「……ギルマスで?康介の世界って変わってるのね……」

「い、いや、世界じゃなくて俺が変なだけ……なんか言ってて悲しくなってきた……」

「ち、違っ…!変わってるって言ったのは別に悪い意味じゃなくて…!だから、その…康介は変じゃ無いから!」

「お、おぅ…?あ、ありがとぅ……」

「うん…………」

「…………」

「…………」



「何見つめあってるの?」

「「……っ!?(ビクッ!)」」

 
 声がした方へ振り向くと、腕を組んでドアに寄り掛かってる白衣の女性が立っていた。
 25歳位だと思うが、髪は手入れしてないのかボサボサで気だるそうな表情をしていた。


「別にイチャイチャするなとは言わないけどさ~、時と場所は選んだ方が良いんじゃないかな~?一応ここギルド内で他の人も使うしさ~?」


「「い、いや、別にイチャイチャはしてな………」」


「ん~?」


「「ご、ごめんなさい……」」


「はぁ~……もういいから、目が覚めたならギルマスのとこ行っといで、待ってるよ?」


「「はぃ………」」


 ベッドから降りると、二人揃ってそそくさと部屋から退散した。
 部屋から出て扉を閉めたところで、お互いに相手をチラッと見た後、同時に軽く笑いだした。


「クスクス……怒られちゃったね?」

「うん、イチャイチャ何てしてないのにね?」

「ねぇ~」


 ひとしきり笑った後、ギルドマスターの部屋へと向かうのだった。




   *****




 コンコンコン…


「どうぞ、開いてるよ」


 部屋に入るとそこには50歳位のあご髭のダンディーなおじさんが奥に座っていた。


「はじめまして、私がこのユーカリアのギルドマスター、ハンス・ロートスだ。」

「は、はじめまして…山本康介です。」

「さて、キングゴブリンの件だが…他の3人にはもう話はしたんだが、イリーナさんは昨日に引き続き頼むね」

「はい、わかりました」

「ありがとう、で早速なんだけど康介君、昨日の事を聞かせてもらえるかな?」

「あ、はい、昨日は……」




   *****




「………ふむ、なるほど…やはり普通ではあり得ない事が起きたみたいだな……」

「そうなんですか?」

「あぁ、今までキングゴブリンが現れた事が無いってのもそうだが、ダンジョンの魔物は壁や床から生まれるはずなんだ」

「じゃああの球状の物体は…?」

「わからない………そしてここからが君たちに来てもらった理由なんだが………これから話すことは全て秘密にしてもらいたい」

「あ、はい、分かりました。」

「私も、分かりました。」



「━━ありがとう、実は………ダンジョンで今までに無い、強い魔物が現れたって話は、ここ3年程前からあって、今までに5件確認されている。いずれも原因不明で、その5件とも地上にまで魔物が進出して甚大な被害を出したんだ」

「本当ですか!?」

「あぁ、他の国の事で起きたってのもあるが、件数がそこまで多くはない事と、冒険者に無用な心配をさせないために、ギルドギルドマスターとごく一部しか知らない内容だが…

 今回の件で、これが意図的に行われた可能性が出てきたんだ」

「意図的にですか?それは…可能なんですか…?」

「わからない…ただ、今まであり得なかったこと、地上進出、生まれかたが違うこと、そして………キングゴブリンの死体が残ったことで、ダンジョンの変化ではなく、誰かが意図的に行った線が強まったのだ」

「死体が残ったんですか!?」

「ん?あ、そうか康介君は倒した後すぐ気を失ったから知らないのか…イリーナさんは確認したんだよね?」

「はい…私も残ってるのを見てすごく不思議だったんです」

「なるほど…確かにそれだけ違うとなったら、ダンジョンが変わったというよりも、誰かが故意にしたと考えた方が自然ですね」

「あぁ、それで報告を受けてからすぐに調べてはいるのだが……まだ手がかりひとつ見つからなくてな……君たちにも是非協力してほしいんだ」

「構わないんですが……まだ駆け出しなのに、良いんですか?」

「もちろんさ、森の王者やレベルが低いとはいえキングゴブリンを倒してるんだから、Bランク相当の力があると私は考えてるよ?」


「あ、あのキングゴブリン、レベルが低かったんですか!?」


「あぁ、使役していたのは通常のゴブリンだけだったのがその証拠かな?キングゴブリン自体の強さはBランク程度なんだが…他のゴブリンを従え、強化する厄介さからAランクになっていて、レベルが高いとソルジャーゴブリンやジェネラルゴブリン等に強化してしまうんだ」

「そ、そうだったんですか……」

「いや、本当に君たちがいて良かったよ、この町にはレベルの関係上ほとんどがCランクの冒険者しかいないからね……助かったよ。
 それと今回の報奨についてだが…金貨2枚と次のクエストの達成でランクを2つ上げることになった。
 流石に一度も達成してないのに、いきなり上げるのは無理なんでそこは理解してほしい」


「(金貨2枚……えっと、20万クルドか)分かりました、ありがとうございます。それじゃあ手がかりがもし見つかったらまた来ます」

「あぁ、よろしく。二人とも頼んだよ」


「「はいっ」」


 なんか陰謀の気配がしてきたな………気を付けなきゃな
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