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第六話 お土産はいちごショート
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「こんなこと、結婚すればみんな必ず経験することでしょう、でも駄目なの、受け入れられないのよ。私たち、傍から見ると羨ましがられるくらい仲のいい夫婦だったから。
だからひとり取り残されて、どうしてもつらくて仕方ないの。どうしてあの人はもういないのに、私はこの世に、って。生きる甲斐もないと、思えてきてしまって」
「――夫婦でも、同じタイミングで逝ける人は少ないですからね」
船瀬さんの言葉には、たしかな実感が伴っていた。若く見えるけれど、この人も胸が引き裂かれるような別れを経験したとしか思えない。
「どうしても先に行く人、遺される人がいる。そんな気持ちになってしまうのは無理のないことですし、乗り越えましょう、強くなりなさいと言われても、かんたんにできるものでもないと思います。だから……乗り越えなくていいんですよ」
「乗り越えなくて、いい……?」
船瀬さんは涙で濡れた私の目をしっかりと見据え、うなずいた。
「美寿さんの悲しみが深いのは、それだけふたりで過ごした時間が楽しく美しく、充実して、愛に溢れていたからだと思うんです。今は気が済むまで泣いて、悲しんで、いいじゃないですか。
よくいつまでも悲しんでいたら先に逝った人が浮かばれないなんて言いますけど、それは違いますからね。美寿さんのお気持ちは、深い愛情は、天国の明生さんに伝わっているはずです。
そして、何もできない自分を責めつつも、どうか今はまだそこでがんばっていてくれと、祈っていると思いますよ」
「……そうね。そうだといいわね」
お父さんがくれたハンカチを取り出して、目元を拭いながら言った。
私はお父さんが死んでから、がんばりすぎていたのかもしれない。
気を張っていないと、ちゃんとしていないと、悲しみの渦に引き込まれて、どこまでも沈んでいってしまいそうで。
自らそんなことをする以前に、生きる気力がなくなって、そのうち呆けて、美保や美香に迷惑をかけてしまったらと思うと、怖くて仕方なかった。
毎日三食きっちり自分で作って食べるのも、庭をきれいに維持するのも、身支度にちゃんと手をかけるのも、自分を保つために必死でしていたことだった。
でも……無理に前を向こうとするのは、自分の悲しみとちゃんと向き合っていないということなのかもしれない。
私がこれだけ苦しいのは、悲しいのは、それだけお父さんを愛しているから。愛されていたから。
そう思ったら、この胸がちぎれるようなつらさも、どこか愛しく感じられる。
「ずっとがんばってきたんだもの。ちょっとぐらい、いいわよね。立ち止まって、悲しみに浸っていても」
「ええ、もちろん。乗り越えようのないことはたくさんあります、無理にがんばろうとしなくていいんですよ」
「だからって、本当に呆けちゃったら娘たちにも迷惑がかかるからね。どちらも、小さな子どもがいるんだもの。今私に何かあったら、大変なはずよ」
そこまで話す必要はないかな、と一瞬ブレーキをかけようとしたけれど、やっぱり話すことにした。
船瀬さんは……私の思う通りなら、何を話してもいい人だから。
「娘たちはふたりとも、やさしいいい子に育ってくれた。今だって、ひとり残された私を心配してくれている。本音ではどちらも、一緒に住んでほしいみたい」
「素敵じゃないですか。実の親でも同居したくないという人だって多いのに」
「まあ、そこだけ見ればそうなんだけど。でも、それって鎌倉を離れるのが大前提なのよ。それはそうよね、お互い生活があるし、旦那さんも仕事してる。
今住んでいる家を売って、自分たちと暮らしてほしい。そう考えるのは自然よ。でも、私はお父さんと暮らしたあの家を手放すなんて……とても、できないの」
美保と美香にとっても、あの家は家族で暮らした思い出の家であるはずなのに、やはり結婚して子どもを持つと、女は現実的になるのだろうか。
「立地が良いから古くてもちゃんと値段がつくはず、このままだと固定資産税ばかり払わなきゃいけない、負の遺産になっちゃうよ」――だなんて、ずばりと言ってくる。もちろんその通りではある、けれど。
お父さんとふたりで家具屋さんに行って作ってもらった、オーダーメイドのカップボード。美保と美香の誕生日の度に刻んだ、成長を表す柱の傷。日向ぼっこをするクロの後ろで揺れていた、古いカーテン。お鍋ひとつ、お皿一枚、座布団やクッションの一個一個に至るまで、すべて家族の思い出が刻まれている。
お父さんとふたりで作った、私の家族。私たちのマイホーム。
家を手放してしまったら、いよいよ本当の意味でお父さんがいなくなってしまうような気がする。
「娘たちがドライ過ぎて、嫌になっちゃう。言いたいことはわかるけど、私にとっては本当に大切な家なのに。お父さんとの思い出を失いたくない、なんて、感傷に浸っているとしか思えないのかしら」
「娘さんたちが自分と一緒に住んでほしいというのは、美寿さんのことが心配なのが、いちばん大きいと思いますよ。今おひとりで住まわれているわけですから」
「その心配も、言葉どおりの意味なのかなって疑っちゃうのよ」
「どういうことですか」
「どちらも、小さい子どもがいるから……子育て要員を増やしたいのが、本音じゃないかしらねえ」
義実家より実家のほうが頼りやすいというのが、心情としてはそうだろう。私だって、美保の時も美香の時も、京都からやってきた母にだいぶ世話になったのだし、今同じことをしてやれていない後ろめたさもないわけではない。
かといって、そうかんたんに引き受けていいことでもない。
「この歳になるともう、膝も腰も痛くなってきてね。若い時だって大変だったのに、今だったら本当に大変よ。抱っこすらおぼつかないわ」
「とはいえ、お孫さんはかわいいのではないですか」
「船瀬さん、ちっともわかってないのね。孫がかわいいのは、たまに会うよそのおうちの子だからよ。一緒に住んだら途端に責任が大きくなるし、しつけもしなきゃいけない。それでいて、うっかり教育方針に口を出そうものなら、大変なことになるんだから」
結婚した実子と同居したことで、かえって家族の仲が悪くなり、逃げるように老人ホームに入ったーーそんな人の話も聞いたことがある。
いくら仲のいい家族でも、やさしい子どもでも、大人になって家庭を持ったら、子どもの時と同じようにはいかない。それが現実なのだ。
船瀬さんが目を丸くしていた。
だからひとり取り残されて、どうしてもつらくて仕方ないの。どうしてあの人はもういないのに、私はこの世に、って。生きる甲斐もないと、思えてきてしまって」
「――夫婦でも、同じタイミングで逝ける人は少ないですからね」
船瀬さんの言葉には、たしかな実感が伴っていた。若く見えるけれど、この人も胸が引き裂かれるような別れを経験したとしか思えない。
「どうしても先に行く人、遺される人がいる。そんな気持ちになってしまうのは無理のないことですし、乗り越えましょう、強くなりなさいと言われても、かんたんにできるものでもないと思います。だから……乗り越えなくていいんですよ」
「乗り越えなくて、いい……?」
船瀬さんは涙で濡れた私の目をしっかりと見据え、うなずいた。
「美寿さんの悲しみが深いのは、それだけふたりで過ごした時間が楽しく美しく、充実して、愛に溢れていたからだと思うんです。今は気が済むまで泣いて、悲しんで、いいじゃないですか。
よくいつまでも悲しんでいたら先に逝った人が浮かばれないなんて言いますけど、それは違いますからね。美寿さんのお気持ちは、深い愛情は、天国の明生さんに伝わっているはずです。
そして、何もできない自分を責めつつも、どうか今はまだそこでがんばっていてくれと、祈っていると思いますよ」
「……そうね。そうだといいわね」
お父さんがくれたハンカチを取り出して、目元を拭いながら言った。
私はお父さんが死んでから、がんばりすぎていたのかもしれない。
気を張っていないと、ちゃんとしていないと、悲しみの渦に引き込まれて、どこまでも沈んでいってしまいそうで。
自らそんなことをする以前に、生きる気力がなくなって、そのうち呆けて、美保や美香に迷惑をかけてしまったらと思うと、怖くて仕方なかった。
毎日三食きっちり自分で作って食べるのも、庭をきれいに維持するのも、身支度にちゃんと手をかけるのも、自分を保つために必死でしていたことだった。
でも……無理に前を向こうとするのは、自分の悲しみとちゃんと向き合っていないということなのかもしれない。
私がこれだけ苦しいのは、悲しいのは、それだけお父さんを愛しているから。愛されていたから。
そう思ったら、この胸がちぎれるようなつらさも、どこか愛しく感じられる。
「ずっとがんばってきたんだもの。ちょっとぐらい、いいわよね。立ち止まって、悲しみに浸っていても」
「ええ、もちろん。乗り越えようのないことはたくさんあります、無理にがんばろうとしなくていいんですよ」
「だからって、本当に呆けちゃったら娘たちにも迷惑がかかるからね。どちらも、小さな子どもがいるんだもの。今私に何かあったら、大変なはずよ」
そこまで話す必要はないかな、と一瞬ブレーキをかけようとしたけれど、やっぱり話すことにした。
船瀬さんは……私の思う通りなら、何を話してもいい人だから。
「娘たちはふたりとも、やさしいいい子に育ってくれた。今だって、ひとり残された私を心配してくれている。本音ではどちらも、一緒に住んでほしいみたい」
「素敵じゃないですか。実の親でも同居したくないという人だって多いのに」
「まあ、そこだけ見ればそうなんだけど。でも、それって鎌倉を離れるのが大前提なのよ。それはそうよね、お互い生活があるし、旦那さんも仕事してる。
今住んでいる家を売って、自分たちと暮らしてほしい。そう考えるのは自然よ。でも、私はお父さんと暮らしたあの家を手放すなんて……とても、できないの」
美保と美香にとっても、あの家は家族で暮らした思い出の家であるはずなのに、やはり結婚して子どもを持つと、女は現実的になるのだろうか。
「立地が良いから古くてもちゃんと値段がつくはず、このままだと固定資産税ばかり払わなきゃいけない、負の遺産になっちゃうよ」――だなんて、ずばりと言ってくる。もちろんその通りではある、けれど。
お父さんとふたりで家具屋さんに行って作ってもらった、オーダーメイドのカップボード。美保と美香の誕生日の度に刻んだ、成長を表す柱の傷。日向ぼっこをするクロの後ろで揺れていた、古いカーテン。お鍋ひとつ、お皿一枚、座布団やクッションの一個一個に至るまで、すべて家族の思い出が刻まれている。
お父さんとふたりで作った、私の家族。私たちのマイホーム。
家を手放してしまったら、いよいよ本当の意味でお父さんがいなくなってしまうような気がする。
「娘たちがドライ過ぎて、嫌になっちゃう。言いたいことはわかるけど、私にとっては本当に大切な家なのに。お父さんとの思い出を失いたくない、なんて、感傷に浸っているとしか思えないのかしら」
「娘さんたちが自分と一緒に住んでほしいというのは、美寿さんのことが心配なのが、いちばん大きいと思いますよ。今おひとりで住まわれているわけですから」
「その心配も、言葉どおりの意味なのかなって疑っちゃうのよ」
「どういうことですか」
「どちらも、小さい子どもがいるから……子育て要員を増やしたいのが、本音じゃないかしらねえ」
義実家より実家のほうが頼りやすいというのが、心情としてはそうだろう。私だって、美保の時も美香の時も、京都からやってきた母にだいぶ世話になったのだし、今同じことをしてやれていない後ろめたさもないわけではない。
かといって、そうかんたんに引き受けていいことでもない。
「この歳になるともう、膝も腰も痛くなってきてね。若い時だって大変だったのに、今だったら本当に大変よ。抱っこすらおぼつかないわ」
「とはいえ、お孫さんはかわいいのではないですか」
「船瀬さん、ちっともわかってないのね。孫がかわいいのは、たまに会うよそのおうちの子だからよ。一緒に住んだら途端に責任が大きくなるし、しつけもしなきゃいけない。それでいて、うっかり教育方針に口を出そうものなら、大変なことになるんだから」
結婚した実子と同居したことで、かえって家族の仲が悪くなり、逃げるように老人ホームに入ったーーそんな人の話も聞いたことがある。
いくら仲のいい家族でも、やさしい子どもでも、大人になって家庭を持ったら、子どもの時と同じようにはいかない。それが現実なのだ。
船瀬さんが目を丸くしていた。
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