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90.十士隊

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マークが泣いている隙に悪魔たちはここから逃げるべく様々なことを試していた。入口を作り離脱しようとしたもの隔離空間から出ようとして解除するもなぜか出られない。

何故か外から入れなくなっていた魔法士たちがレイル先生のもとに駆け付ける。

レイル先生「お前ら、なんで入ってこれたんだ。」

魔法士「なぜか急に入れたんですけど中からはいまだ出れません…。」

リン様「有翼人どもよ。無駄なことはやめた方がいい。魔法士が入ってこれたのはわらわが新たに結界を張ったから…。入れはするが出られないというもの。混乱が拡大するためまだこの中にとどまってもらう。異論はないな?」

ジェガン「すげぇ悪魔だってことはわかった。だが、舐められたままじゃ気が済まねぇ。」

リン様「来るなら全員全力で来い。己がどれだけ未熟かわからせてやる。」

そこからはあっという間だった。悪魔たちが本当に全力で戦っていることが見てわかる。さっきまでは遊ばれていたという事実も。圧倒的な力で悪魔を叩き潰したった一人で悪魔たちを戦闘不能にした。ボコボコにしたとしても全員意識がハッキリしており動けなくしただけで気絶ができない状態だった。

リン様「痛みもとってやろう。痛みで話ができなかったら意味ないからな。」

するとその瞬間リンの横で魔の入り口が開きそこから入ってきた悪魔がリンにひざまずいて挨拶する。

悪魔「ご復活おめでとうございます。そのものたちは我らが処理いたしましょう。ミ、いえ、リン様のお手を煩わせるわけにはいきません。」

リン様「おぉ。アズミか。懐かしく思うぞ。だがまだこいつらは大切なことに気づいていない。実際に魔法をぶつけてもだ。こんなにバカな奴らだったとおもうと複雑な感情だな。」

クラーリ「おい。ちょっとまて…。アズミだと…そいつはあの方の直属部隊なはず…。」

リン様「どうせだしほかの奴らもよぶかぁー。こい。」

「こい」という言葉と同時に指を鳴らしその瞬間8人の有翼人が現れた。悪魔6人に天使と思われる有翼人が2人。アズミという悪魔とアクムちゃんも含め10人がリンを囲むように跪く。

クラーリ「王…直属部隊…十士隊だ。ということは…」

リン様「遅すぎる。認識阻害があったとしてもだ。」

認識阻害というのは魔法。対象の人物をその人だと認識できなくなる。それでも違和感に気が付いたり親しければ親しいほど認識阻害は聞かなくなる。認識阻害というものを解いたのかリンの体から砂みたいなふわふわとしたものが取れていく。

髪色は透明感のある白色と銀色が混ざった色に透き通った紫の目。そしてさっきまでなおしていた羽が見え始め羽の色はさっき見た左の羽は悪魔の羽で真っ黒なのにも関わらず右側は天使の羽で何の穢れもない真っ白な羽だった。
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