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2章 神様仕事
7.生きる意味
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生活と言っても私は食事を必要としないみたいだし、まぁ正確に言えば食べれないんだけど、、お腹は空かないからいいけど、、さすがに食べてるのをみてたら食べたい。。
いたずら好きなのかすごくおいしそうに見せびらかしながら食べるハル。ずっと思ってた。なんでこの子が死にたいと思うのだろう。でもその理由はすぐわかった。
学校だ。
わかりやすいいじめとかではない。ただ誰もハルと話そうとしてなかった。孤独だった。みんな距離を取って冷たい目線。
学校ではほぼ口を開かない。授業もしっかり聞いているわけじゃないのに学年トップの成績。
昨日は夜だからとおもっていたけれど家族とも必要最低限の事以外、会話がなかった。
家の階段をのぼりながら
「退屈だろ。私の日常。これがずっと続くのは嫌って思うから死にたいんじゃないかな。まぁどっちかというとこの世界から逃げたいってのに近いのかも(笑)」
「両親とはうまくいってないの?」
「そりゃーだって血繋がってないからさ、」
「え、そうだったの、」
「あーでも親戚だから血は繋がってるのか?そんなの考えたことないからよくわからないや、親の愛情はないし、学校でもあんな感じだし、孤独ってやつ?わかるだろ、死にたい理由。別に死んで誰かに迷惑をかけたいわけじゃない。何も考えなくていい世界に行きたい。楽になりたいだけなんだ。私にとってこの場所は窮屈の何物でもないんだよ、だから一か月後この体がミュウの物になるのがすっごい楽しみ。入れ替わった後、ミュウには苦労をかけちゃうかもしれないけど、生きる意味をしっかり持ってる人が生きるべきだと私は思うからさ、」
何も言えなかった。ハルはハルなりに頑張って生きてきたんだなと伝わったから。親から愛され、友達も居て、私はすごく恵まれていたんだなと実感した。なおさら会いたいとも、、。
でも私と話す時はこんなにも明るい子なのに、学校では別人。ずっとこんな環境だったらもっと暗い子な気がするんだけど、、元々こんな環境じゃなかったとか?ううわからん。
悩んでいる私を見てか急に話し出すハル
「心配しなくても時期に話すよ。ミュウに体をあげるってもう決めてるんだからさ、私の昔話は聞く権利があると思う。だからもうちょっと待ってね。」
何もない真っ白な日々が過ぎていく。私以外とはほぼ話さず、私には笑って微笑んでくれる。
でも心の奥にはなにか暗いものがあるのはなんとなく思っていた。だってどれだけ笑えても私は死んでいるから。
外でも普通にハルは人目を気にせず話しかけてくれる。でも周りから私の姿は見えていない。周りから見ればハルは一人で話している不思議な子。そんな目線が私には気になって仕方がない。
だから私は伝えた「周りからハルが変な目で見られるのは嫌だから外では話しかけなくていいと、」
意味が分からなさそうに首をかしげながらハルはこう言った。
「なんで?」と
「いや、だって」
「私はミュウと話したいから話しているだけなのになんで周りの事を気にしないといけないの?あーでも私の体に入ったときにそんな目線で見られるのが嫌だっていうならやめるけど、、」
「違う、そういうことを言いたいんじゃなくて…」
「大丈夫だよ。今更人の目線とかどうでもいいんだ。思ってたでしょ。ミュウに見せる私と外での私のギャップ。単純だよ、私は他の人間にあきれた、なんなら見下しているに近い。みんな多数意見の方に集まっていって悪者を作り話のネタにしたりする。そんな奴らと私は話したくないだけ。この状況をどうにかしようとも思わない。愛想ふりまいてまで仲良くしたいとは思わない。だから私は話したいっと思った人とそのまま普通に話しているだけ。だからミュウが気にすることなんてなにもないんだよ」
この子は本当に16歳なのかと思ってしまう。初めて会ったときは表情が大人っぽくて身長が小さくなければ高校生とは思わなかった。
もうあの日から3週間。もう残り1週間しかない、、ハルは体を渡す気満々だが私はまだ悩んでいる。
いや、私はこの子に生きてほしいと望んでしまっている。
でもこのまま死ぬのはやっぱり嫌だと思うのも事実で、欲を言えば生きている間にハルと知り合いたかった。
ハルの体を奪ってまで生き延びる意味ってなに。。
いたずら好きなのかすごくおいしそうに見せびらかしながら食べるハル。ずっと思ってた。なんでこの子が死にたいと思うのだろう。でもその理由はすぐわかった。
学校だ。
わかりやすいいじめとかではない。ただ誰もハルと話そうとしてなかった。孤独だった。みんな距離を取って冷たい目線。
学校ではほぼ口を開かない。授業もしっかり聞いているわけじゃないのに学年トップの成績。
昨日は夜だからとおもっていたけれど家族とも必要最低限の事以外、会話がなかった。
家の階段をのぼりながら
「退屈だろ。私の日常。これがずっと続くのは嫌って思うから死にたいんじゃないかな。まぁどっちかというとこの世界から逃げたいってのに近いのかも(笑)」
「両親とはうまくいってないの?」
「そりゃーだって血繋がってないからさ、」
「え、そうだったの、」
「あーでも親戚だから血は繋がってるのか?そんなの考えたことないからよくわからないや、親の愛情はないし、学校でもあんな感じだし、孤独ってやつ?わかるだろ、死にたい理由。別に死んで誰かに迷惑をかけたいわけじゃない。何も考えなくていい世界に行きたい。楽になりたいだけなんだ。私にとってこの場所は窮屈の何物でもないんだよ、だから一か月後この体がミュウの物になるのがすっごい楽しみ。入れ替わった後、ミュウには苦労をかけちゃうかもしれないけど、生きる意味をしっかり持ってる人が生きるべきだと私は思うからさ、」
何も言えなかった。ハルはハルなりに頑張って生きてきたんだなと伝わったから。親から愛され、友達も居て、私はすごく恵まれていたんだなと実感した。なおさら会いたいとも、、。
でも私と話す時はこんなにも明るい子なのに、学校では別人。ずっとこんな環境だったらもっと暗い子な気がするんだけど、、元々こんな環境じゃなかったとか?ううわからん。
悩んでいる私を見てか急に話し出すハル
「心配しなくても時期に話すよ。ミュウに体をあげるってもう決めてるんだからさ、私の昔話は聞く権利があると思う。だからもうちょっと待ってね。」
何もない真っ白な日々が過ぎていく。私以外とはほぼ話さず、私には笑って微笑んでくれる。
でも心の奥にはなにか暗いものがあるのはなんとなく思っていた。だってどれだけ笑えても私は死んでいるから。
外でも普通にハルは人目を気にせず話しかけてくれる。でも周りから私の姿は見えていない。周りから見ればハルは一人で話している不思議な子。そんな目線が私には気になって仕方がない。
だから私は伝えた「周りからハルが変な目で見られるのは嫌だから外では話しかけなくていいと、」
意味が分からなさそうに首をかしげながらハルはこう言った。
「なんで?」と
「いや、だって」
「私はミュウと話したいから話しているだけなのになんで周りの事を気にしないといけないの?あーでも私の体に入ったときにそんな目線で見られるのが嫌だっていうならやめるけど、、」
「違う、そういうことを言いたいんじゃなくて…」
「大丈夫だよ。今更人の目線とかどうでもいいんだ。思ってたでしょ。ミュウに見せる私と外での私のギャップ。単純だよ、私は他の人間にあきれた、なんなら見下しているに近い。みんな多数意見の方に集まっていって悪者を作り話のネタにしたりする。そんな奴らと私は話したくないだけ。この状況をどうにかしようとも思わない。愛想ふりまいてまで仲良くしたいとは思わない。だから私は話したいっと思った人とそのまま普通に話しているだけ。だからミュウが気にすることなんてなにもないんだよ」
この子は本当に16歳なのかと思ってしまう。初めて会ったときは表情が大人っぽくて身長が小さくなければ高校生とは思わなかった。
もうあの日から3週間。もう残り1週間しかない、、ハルは体を渡す気満々だが私はまだ悩んでいる。
いや、私はこの子に生きてほしいと望んでしまっている。
でもこのまま死ぬのはやっぱり嫌だと思うのも事実で、欲を言えば生きている間にハルと知り合いたかった。
ハルの体を奪ってまで生き延びる意味ってなに。。
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