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6章 神とは

18.宇宙の神

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「ずっと俺に呼びかけていたのか…俺は楽しい話を直接聞こうと思ってトワの様子を一切見なかったのが裏目に…」

「私は貴方様に会うために話をするために命を捨てました。どんな罰だって受け入れます。」

「俺は罰なんて与えねぇぞ?おれだってずっと記憶が戻ったお前と話すのを楽しみにしてたんだ。俺がそんな事するはずねぇだろ!?」

「アース様がそう思っていても世界はどう思うかわかりません。いってましたよね。「俺は地球を見守る役職」だと。違う惑星にはそれぞれ違う神様がいてアース様より上の神様もいるかもしれません。その方々が罰を望んだら私たちはどうすることもできません。」

お前が罰を受ける…?罰ってなんだ。もうこの場で消える罰か?そんなの嫌に決まってる…やっと会えたのに。

アースは心の中でそう思った。
その瞬間白とピンクのフワフワしていたこの場所が青く宇宙みたいな空間に変わり時も止まった。何が起こったのか理解していない私たちを差し置いて誰かが話し出した。

『地球の神よ。アースと言ったか、罰について想像するな…お前の想像は全て現実に起こってしまうだろう。』

「誰だっ」

動揺しているアースをみてトワも不安になる。どうやら黒い靄みたいなのから声が聞こえている。

『そう怯えるな。言語は合っていそうだな。お前たちの様子をずっと見させてもらった。随分楽しめて私は満足だ。そのお礼としてその少女の記憶を戻した。』

「誰だっていってんだよ!そんな話誰も聞いてねぇよ!」

『そうか、お前は私の存在を知らなかったな。すまないな』
そういった瞬間黒い靄が人の形に変わった。長い髪に整った顔。髪の毛は宇宙のような色をしていて神秘的な美しさだった。

『初めまして。私は宇宙を管理する神…。と言ったらわかりやすいだろうか?アースが自分の役職を全く理解していないのは知っていたがここまでとは知らず焦って降りてきたのだが怖がらせてしまったようだね…』

「役職の意味?!聞いたことねぇよ」

『まぁ落ち着いて…アース。君はもっと自分の力を知りなさい。そのせいで初恋を自覚しないまま彼女を消してしまうぞ?』

「はぁ?初恋?!そんな感情俺はもってないぜ」

『確かに神の役職にいるものが恋をするなど聞いたことがない。だからこそ地球に興味が出てお前たちを見ていたんだ。なぜ神が恋をしないと思う?それはね…自分が見守る惑星に住んでいるものを見下すからだよ。最初はアースも見下していたはずだ。でもトワさんと出会ってすべてが変わった。そうだろう?弟よ』

「弟?!俺に兄なんかいねぇよ!」

『確かに人間みたいに血の繋がりのようなものはない。でも同じ世界が私たちを生み出したんだよ?後に生まれた君は弟の位置で間違いないはずだ』

「話がずれすぎてる結局なにが言いてぇんだ。お前は」

『そんなに威嚇しないでくれ。私はただ神の力について少し教えておこうと思ってね』

「じゃあ、その話をしてもらおうか」

本当に感情あふれる子に育ってくれて私は嬉しいよ。少しニコっと微笑み宇宙の神様は話だした。
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