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そこからは親友と呼べる人はいない。友人は居ても本心は隠し偽っている。なのにイリクトは一目で偽りだらけと気づきしんどいだろと共感してくれた。その言葉でどれだけ救われたなんてきっと理解できない。
きっともっと身分が近ければ一目惚れというやつをしていたのかもしれない。自分をわかってくれる人はこの人だけかもしれないと思いつつ平穏を失うのが怖い。
敵意を向けられることが怖い。恨まれることが怖い。その恐怖心が断る理由だった。
母はかっこよくて強い。知識やマナーがなかった母は武器を作るように勉強し男性と話しても舐められないほど強くなったと聞く。一番近くで見ているからこそわかる。「母にはなれない」と。口が悪くてやり方が母と同じでも違う人間。リーリアは過去のトラウマからか心は弱かった。
その弱い心を隠すために口が悪くなったのかもしれない。
「なんでそんなに怖がっているかなんて俺にはわからねぇし理解できない。過去に何があって何を経験したなんて聞いてもその時感じた感情は自分しかわからねぇもんだ。どうすることもしてやれないけどさ不安なんて俺にかかれば一瞬で吹き飛ぶさ。出会いなんてなんとでも言えるんだ。少しぐらい正直に生きようぜ。さっき俺に見惚れてただろ?やっぱり俺はカッコいいからなぁ?今だけでいい。本当の言葉で今の気持ちを話してみろよ。侮辱なんてものは一切関係ねぇからよ。」
「はぁ…じゃ聞きますけど…まずなんでさっき襲われたかの説明ぐらいくれてもよくない?」
「…?」今の流れでそれ聞くか?と言いたげな顔で固まる。
「あぁ…。何にも言ってなかったな…。あいつらは公爵家を失脚させたい連中だよ。よくあることだから気にすんな。でも襲ってきたやつらにお姫様抱っこ見られちまったら俺に愛されてる女として狙われるかもなぁ?」
「脅しのつもり?」
「ちょうどいいなって思って脅してみただけだよ。まぁ実際あり得る話だけどな。俺なら絶対守ってやれる。来い俺の所に。」
「なんで私なの…もっと釣り合う人いるじゃないですか…」
「あいつらはダメだ。金と身分しか見てない。お前はなにより俺の求婚を一回断ってる。その事実だけでお前はちゃんと俺を見極めようとしてくれたわけだ。恋人がいるなら俺は諦めるさ。だが周りの目が怖いという理由だけなら何とでもなる。お前は愛想は振りまくくせに俺に媚びなかった。そんな人は初めてだったんだ。だから気になるのかもしれない。もう結婚を商売にされるのは嫌なんだ。」
「もう…?昔になにかあったの…?」
「ちょっとな…」
「じゃそれを教えて。真剣に向き合うのはそれからよ。」
「痛いところつつくんだな…」
イリクトは渋々話し出した。昔婚約者がいたことを。
きっともっと身分が近ければ一目惚れというやつをしていたのかもしれない。自分をわかってくれる人はこの人だけかもしれないと思いつつ平穏を失うのが怖い。
敵意を向けられることが怖い。恨まれることが怖い。その恐怖心が断る理由だった。
母はかっこよくて強い。知識やマナーがなかった母は武器を作るように勉強し男性と話しても舐められないほど強くなったと聞く。一番近くで見ているからこそわかる。「母にはなれない」と。口が悪くてやり方が母と同じでも違う人間。リーリアは過去のトラウマからか心は弱かった。
その弱い心を隠すために口が悪くなったのかもしれない。
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「はぁ…じゃ聞きますけど…まずなんでさっき襲われたかの説明ぐらいくれてもよくない?」
「…?」今の流れでそれ聞くか?と言いたげな顔で固まる。
「あぁ…。何にも言ってなかったな…。あいつらは公爵家を失脚させたい連中だよ。よくあることだから気にすんな。でも襲ってきたやつらにお姫様抱っこ見られちまったら俺に愛されてる女として狙われるかもなぁ?」
「脅しのつもり?」
「ちょうどいいなって思って脅してみただけだよ。まぁ実際あり得る話だけどな。俺なら絶対守ってやれる。来い俺の所に。」
「なんで私なの…もっと釣り合う人いるじゃないですか…」
「あいつらはダメだ。金と身分しか見てない。お前はなにより俺の求婚を一回断ってる。その事実だけでお前はちゃんと俺を見極めようとしてくれたわけだ。恋人がいるなら俺は諦めるさ。だが周りの目が怖いという理由だけなら何とでもなる。お前は愛想は振りまくくせに俺に媚びなかった。そんな人は初めてだったんだ。だから気になるのかもしれない。もう結婚を商売にされるのは嫌なんだ。」
「もう…?昔になにかあったの…?」
「ちょっとな…」
「じゃそれを教えて。真剣に向き合うのはそれからよ。」
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イリクトは渋々話し出した。昔婚約者がいたことを。
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