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07.師匠と弟子のいやらしい気持ち
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変な疲労感が抜けない。
「起きれない…」
「寝ていてください、何を買ってくればいいですか」
「すまないねえ…硬いパン食べてくれる…買ってきて欲しいのはねえ…」
予定していたチーズや香辛料などを頼んで、扉の締まる音を聞いたらまた眠気がやって来た。
うとうとしながら、昨夜のは違う、と思った。
結局昼近くまで眠ってしまった。
もちろん、シューはまだ帰ってきていない。
「あっランプの油…それに寝台をどうにかしたいと思ってたのに…」
日持ちがするように二度焼いておいた硬いパンをかじりながら、伝え損なったことや街で済ませたかった用事を思い出したけれどもう遅い。
それにしても、なんだか手持無沙汰で落ち着かない。
今までは、日々何をするでもなくいつの間にか時間が過ぎていたのに。
昨夜のことを思い返しても、媚薬の調合をする気は起きない。
野菜と塩漬け肉の白ワイン煮込みをパン釜に任せ、井戸を往復し水を溜めて薪をくべ風呂を沸かした。
せっかくこの屋敷にはいろいろな設備が揃っているのに、ひとりだとあまり使わなかった。
「シュー、早く帰ってきてくれないかな……確かめたい…」
夕暮れ時になり、完熟するのを待つと房の重みで枝が折れてしまうので早めに収穫して地下室に置いておかないといけない果物のことを思い出して温室に向かっていると、シューの姿が見えた。
「シュー!」
「ただいま戻りまし…師匠!?」
「お、おかえり 待ってた!」
「ま、待ってください、外から帰ったばかりで、埃っぽいので」
勢いよく近寄ったら、するっと避けられてしまった。
「お風呂に入る?」
「沸かしたんですか?」
「は、早く会いたいのに、時間が過ぎなくて、何かしてないと落ち着かなくて」
「俺は街から帰る途中で事故に会い意識を失って都合のいい夢を見てるんでしょうか」
「ご飯食べる?」
「あっはい、いただきます」
「煮込みを鍋いっぱいに作ったからたくさん食べてね!」
「師匠もですよ?」
「それとも…私の話を聞いてくれる?」
「師匠のお話を聞きます」
「…やっぱりお風呂に入って。ぬるかったら声をかけてね」
「はい」
媚薬は全部買い取ってもらえたらしい。
お願いした食料も揃っている。
煮込みには、茹でて潰した芋と口の中がさっぱりする野菜を生のまま添えて、買ってきてもらった硬いチーズを少し削って振りかけた。
「任せちゃってごめんね、ありがとうね」
「いえ、ゆっくり休めましたか?」
「お昼には元気になったから」
「そうですか、よかったです」
和やかに夕食を終え、片付けも済ませ、私はそわそわする気持ちを抑えながら夜衣に着替え、シューに尋ねた。
「シューは、部屋を明るくする魔法使える? ランプ代わりになるような」
「はい。どこで使いますか?」
「寝台の横で…それで、もう、寝たいな…」
シューは小さな皿を掴み、私を抱き上げて素早く寝室に向かった。
私をそっと寝台に乗せると、皿の上に魔法で明かりを灯して寝台の横の椅子の上に置いた。
寝台の中央から這って移動して、端に腰かけてその様子を見つめた。
程よい明るさで、ランプのような臭いもない。シューはいい魔法を使えるなあ。
シューは足元に跪いて私の手を取り、心配そうに尋ねてくる。
「どうしたんですか? 疲れが未だ取れませんか? 明るいですけど眠れますか?」
「…シューがしたいことをして欲しい」
「え」
「いやらしい気持ちになるようなことを…して欲しい」
両手を握る手に力がこもった。
寝台の端に腰掛けたままの私の脚の間にいるシューは、夜衣の裾をまくりあげて陰部を…陰核を舐めている。
「き、汚い、よ」
「師匠も湯を浴びましたよね?」
「うん、そ、そうだけ、ど、…んっ!」
―――やはりこれは違うと確信した。
それはそれとして、昨夜とはまた違う気持ちよさを感じる。
「は、ぁ、あ…っ、ん、んっ」
時折勝手に跳ねる脚がシューを蹴ってしまいそうで、私は膝裏を抱えようとしたが体勢を崩し、ぱたりと後ろに上体を倒してしまった。
追いかけるように、シューがのしかかってきた。
近づいてきた顔の、頬に手を添えた。
「こ、れ…、」
シューも同じように私の頬に手を当て、見つめ合った。
「なんですか…?」
「もっと、して欲しい…」
「え、い、いいんですか? も、もっととはどの…いえ」
シューは下衣を脱ぎ捨てて、陰茎を私の股間に押し付けた。
「あ、ん、」
「…っ」
亀頭で陰核を何度か擦り、私の柔らかい腹の上に精液を飛ばした。
これは半分は想像だけれど。私はシューの顔をずっと眺めていたので。
シューは慌てながら、脱ぎ捨てていた下着で腹を拭ってくれた。
「…っ、す、すみません、我慢できなくて…」
「可愛い、かわいいね、シュー」
「からかわないでください…」
「欲情してるシュー、可愛い」
「……………は、い???」
「ねえ、私の乳を揉んだり舐めたりしたとき、欲情してた…?」
「は、はい、それはもう…」
間違いない。
36本の媚薬を調薬できた「いやらしい気持ち」を私はシューが私をいやらしい気持ちにさせようとしてくれた結果欲情する様子で得ていたと!
ややこしい~!
「シューが私の股間を触って快楽の頂点に導いてくれた時」
「うぐふ」
「そのことを思い返しても、媚薬を作れそうになくて。あんなに気持ちよかったのに」
「は、はあ…、え、」
「それは、シューの顔が見えてなかったからかもしれないって考えついて」
「え、ええ…?」
『シューがいやらしい気持ちになるようなことをして欲しい』と言って彼がしたことは陰核を舐めることで、私にその表情は見られくて残念だった。
だから顔を寄せてくれた時は嬉しくて、もっととねだってしまって…
何と言っても、その後の…
「さっき、私のお腹の上に出した時の顔、すごくよかった。今回はしっかり目に焼き付けてるから、あれを思い出したら媚薬もたくさん作れそう…んふふっ♡」
「うわあ」
「え、あ、ごめんね、勝手にシューの顔でいやらしいこと考えて、シューは調薬のためにいろいろしてくれたのに」
「い、今の表情は腰にきました…俺だって師匠を見ていやらしいことを考えますし、いやらしい気持ちにもなりますし…」
「いつでも?」
「いつでもです!」
「清々しい~!」
うんうん、若い男の子がいやらしいことばかり考えてしまうのは普通だよね、多分。
シューが下着を洗うと言って部屋を出て行ったので、明かりの乗った皿を持って後を追った。
「師匠に見られたまま明るいところで下着を洗うなんて汚れは落とせても欲は落とせません」
「んん?」
シューはまた早口で何か言っている。
元気で何よりだ。
結局一緒の寝台で眠った。もうずっと共寝でいいかな。
<媚薬:35本(うち35本納品)>
「起きれない…」
「寝ていてください、何を買ってくればいいですか」
「すまないねえ…硬いパン食べてくれる…買ってきて欲しいのはねえ…」
予定していたチーズや香辛料などを頼んで、扉の締まる音を聞いたらまた眠気がやって来た。
うとうとしながら、昨夜のは違う、と思った。
結局昼近くまで眠ってしまった。
もちろん、シューはまだ帰ってきていない。
「あっランプの油…それに寝台をどうにかしたいと思ってたのに…」
日持ちがするように二度焼いておいた硬いパンをかじりながら、伝え損なったことや街で済ませたかった用事を思い出したけれどもう遅い。
それにしても、なんだか手持無沙汰で落ち着かない。
今までは、日々何をするでもなくいつの間にか時間が過ぎていたのに。
昨夜のことを思い返しても、媚薬の調合をする気は起きない。
野菜と塩漬け肉の白ワイン煮込みをパン釜に任せ、井戸を往復し水を溜めて薪をくべ風呂を沸かした。
せっかくこの屋敷にはいろいろな設備が揃っているのに、ひとりだとあまり使わなかった。
「シュー、早く帰ってきてくれないかな……確かめたい…」
夕暮れ時になり、完熟するのを待つと房の重みで枝が折れてしまうので早めに収穫して地下室に置いておかないといけない果物のことを思い出して温室に向かっていると、シューの姿が見えた。
「シュー!」
「ただいま戻りまし…師匠!?」
「お、おかえり 待ってた!」
「ま、待ってください、外から帰ったばかりで、埃っぽいので」
勢いよく近寄ったら、するっと避けられてしまった。
「お風呂に入る?」
「沸かしたんですか?」
「は、早く会いたいのに、時間が過ぎなくて、何かしてないと落ち着かなくて」
「俺は街から帰る途中で事故に会い意識を失って都合のいい夢を見てるんでしょうか」
「ご飯食べる?」
「あっはい、いただきます」
「煮込みを鍋いっぱいに作ったからたくさん食べてね!」
「師匠もですよ?」
「それとも…私の話を聞いてくれる?」
「師匠のお話を聞きます」
「…やっぱりお風呂に入って。ぬるかったら声をかけてね」
「はい」
媚薬は全部買い取ってもらえたらしい。
お願いした食料も揃っている。
煮込みには、茹でて潰した芋と口の中がさっぱりする野菜を生のまま添えて、買ってきてもらった硬いチーズを少し削って振りかけた。
「任せちゃってごめんね、ありがとうね」
「いえ、ゆっくり休めましたか?」
「お昼には元気になったから」
「そうですか、よかったです」
和やかに夕食を終え、片付けも済ませ、私はそわそわする気持ちを抑えながら夜衣に着替え、シューに尋ねた。
「シューは、部屋を明るくする魔法使える? ランプ代わりになるような」
「はい。どこで使いますか?」
「寝台の横で…それで、もう、寝たいな…」
シューは小さな皿を掴み、私を抱き上げて素早く寝室に向かった。
私をそっと寝台に乗せると、皿の上に魔法で明かりを灯して寝台の横の椅子の上に置いた。
寝台の中央から這って移動して、端に腰かけてその様子を見つめた。
程よい明るさで、ランプのような臭いもない。シューはいい魔法を使えるなあ。
シューは足元に跪いて私の手を取り、心配そうに尋ねてくる。
「どうしたんですか? 疲れが未だ取れませんか? 明るいですけど眠れますか?」
「…シューがしたいことをして欲しい」
「え」
「いやらしい気持ちになるようなことを…して欲しい」
両手を握る手に力がこもった。
寝台の端に腰掛けたままの私の脚の間にいるシューは、夜衣の裾をまくりあげて陰部を…陰核を舐めている。
「き、汚い、よ」
「師匠も湯を浴びましたよね?」
「うん、そ、そうだけ、ど、…んっ!」
―――やはりこれは違うと確信した。
それはそれとして、昨夜とはまた違う気持ちよさを感じる。
「は、ぁ、あ…っ、ん、んっ」
時折勝手に跳ねる脚がシューを蹴ってしまいそうで、私は膝裏を抱えようとしたが体勢を崩し、ぱたりと後ろに上体を倒してしまった。
追いかけるように、シューがのしかかってきた。
近づいてきた顔の、頬に手を添えた。
「こ、れ…、」
シューも同じように私の頬に手を当て、見つめ合った。
「なんですか…?」
「もっと、して欲しい…」
「え、い、いいんですか? も、もっととはどの…いえ」
シューは下衣を脱ぎ捨てて、陰茎を私の股間に押し付けた。
「あ、ん、」
「…っ」
亀頭で陰核を何度か擦り、私の柔らかい腹の上に精液を飛ばした。
これは半分は想像だけれど。私はシューの顔をずっと眺めていたので。
シューは慌てながら、脱ぎ捨てていた下着で腹を拭ってくれた。
「…っ、す、すみません、我慢できなくて…」
「可愛い、かわいいね、シュー」
「からかわないでください…」
「欲情してるシュー、可愛い」
「……………は、い???」
「ねえ、私の乳を揉んだり舐めたりしたとき、欲情してた…?」
「は、はい、それはもう…」
間違いない。
36本の媚薬を調薬できた「いやらしい気持ち」を私はシューが私をいやらしい気持ちにさせようとしてくれた結果欲情する様子で得ていたと!
ややこしい~!
「シューが私の股間を触って快楽の頂点に導いてくれた時」
「うぐふ」
「そのことを思い返しても、媚薬を作れそうになくて。あんなに気持ちよかったのに」
「は、はあ…、え、」
「それは、シューの顔が見えてなかったからかもしれないって考えついて」
「え、ええ…?」
『シューがいやらしい気持ちになるようなことをして欲しい』と言って彼がしたことは陰核を舐めることで、私にその表情は見られくて残念だった。
だから顔を寄せてくれた時は嬉しくて、もっととねだってしまって…
何と言っても、その後の…
「さっき、私のお腹の上に出した時の顔、すごくよかった。今回はしっかり目に焼き付けてるから、あれを思い出したら媚薬もたくさん作れそう…んふふっ♡」
「うわあ」
「え、あ、ごめんね、勝手にシューの顔でいやらしいこと考えて、シューは調薬のためにいろいろしてくれたのに」
「い、今の表情は腰にきました…俺だって師匠を見ていやらしいことを考えますし、いやらしい気持ちにもなりますし…」
「いつでも?」
「いつでもです!」
「清々しい~!」
うんうん、若い男の子がいやらしいことばかり考えてしまうのは普通だよね、多分。
シューが下着を洗うと言って部屋を出て行ったので、明かりの乗った皿を持って後を追った。
「師匠に見られたまま明るいところで下着を洗うなんて汚れは落とせても欲は落とせません」
「んん?」
シューはまた早口で何か言っている。
元気で何よりだ。
結局一緒の寝台で眠った。もうずっと共寝でいいかな。
<媚薬:35本(うち35本納品)>
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