訳あり師弟が媚薬を100本作る方法【完結済】

ゆきのりん

文字の大きさ
9 / 16

09.師匠のお誘い弟子は戸惑い

しおりを挟む
 ☆いやらしい目に合うのは弟子だけです




 いつものように、夜明けと共に目覚めた。

 どうやら私は、仰向けに寝る揃えられたシューの両脚に、彼の方を向いて横になって右足を乗せている。
 右手は胸元に置かれていた。

 一体いつから…寝苦しかっただろう、早く下ろさないと。
 …と思ったけれど、胸板の厚みに今更ながらに気づいた。
 抱きしめられたことはあるけれど、その時には気に留めていなかった。
 撫でまわしながら手のひらを腹の方に移動させると、何かに当たった。

 何か…とは陰茎。勃起している。
 これは知っている。男性の生理現象だ。

 夜衣の上から指先で先端の丸みを確かめていると、僅かにシューが身じろぎをした。

「……師匠…おはようございます…」
「あ、おはよう、シュー」
「…っ、なに、を」
「……もっと触ってもいい?」
「え、は、はい……あっ、師匠っ」
「…ん?」
「その、荒々しくではなく、優しめに…」
「そういうのが好きなの?」
「え、まあ、はい」

 空は少しだけ明るくなっているものの表情まではよく見えないのを残念に感じながら、掛布の中で夜衣の裾を上げて下着の上から陰茎をまさぐった。
 そっと握って、根元から先端までを緩い力で扱くとくびれの辺りでシューが小さく声を上げたので、優しめに…を心がけながら親指で弄ってみた。

「……っ、暑いです…」

 シューが掛布をめくって、仰向けのまま下着を下ろした。
 ここまでかと手をとめたけれど、

「あの、もう少し…強くても……」
「あ、うん」

 まだ続けてもいいようだった。
 
 なんとなく、シューの両の太腿の上に跨ってみた。
 先程よりも握る指に力を込めて上下に動かしていると、下半身がびくりと震えた。

「…っ、………は、あ…っ」
  
 ――ああっ、灯りをつけてもらえばよかった…!
 悔やんでいると、シューが下着で精液を拭っているのを気配で感じた。


「夜にまた、いやらしいことしてもいい…?」

 まだ、夜明け前だけれど。

「よ、夜? いま……夜にですか…? は、はい…」

 荒い息のシューは、了承してくれた。
 その時はよく見えるように魔法の灯りをつけてもらおうと考えながら無意識に陰茎を撫でさすっていたらしく、気がついた時には手の中で再び大きくなっており、シューに腰を掴まれ少し引き寄せられた。
 股間の上に跨る位置になり、陰部が勃起した陰茎に触れている。
 私は下着をつけていないので、素肌が直接触れ合っている。感触が生々しい。

 潰してしまうかと焦り、少し腰を浮かせた。

「……腰を落として、そのまま…先程のように擦ってください…」

「ん、…あ、」

 寝台に手をついて腰を動かすと、膝くらいまで長さのある夜衣の裾が邪魔で、片方の手で胸の辺りまでたくし上げた。
 とは言え、夜目は効かないので触れ合っている部分は見えない。
 先程手のひらでしていたような動きを思い出して刺激していると、再びシューが達した。

「は……っ、し、師匠…っ」
「…ん、ふ…っ…」

 私も少し、息が上がった。
 足腰が疲れてしまって…情けない。
 シューの上から退くと、また下着で腹を拭っていた。


 上半身を起こしたシューの横に寝転んだ。本当に、もっとよく表情が見えたらよかったのに。

「どうだった…?」

 いや、射精に至ったということはきっとそれなりにはよかったのだろう。

「よかったです…でも、どうして……」
「えっと…」

 特に理由などなく…

「……興味があった…から…?」
「俺の身体にですか?」
「そう…そう……なのかな……」
「わからないですか」
「興味…なんて感じたのは初めてで、うん、よくわからない…」


 その時、窓に何かが当たったような音がした。

「…っんあ~~~師匠すみません、召集です」
「しょうしゅう?」

 優しい明るさが室内を照らした。
 面白い声を出したシューが、手のひらの上に魔法で灯りをともしている。

「学院からの呼び出しです、すぐに出ます」
「よびだし? 出る? 今から?」

 膝に顔を埋めていたシューは、がばりと起き上がり寝台を降りた。

「はい、しばらく…数日で戻ります」
「え、何か準備とかする? 食べるものは? お小遣いは?」
「支度はできてます………行ってきます、師匠」
「え、あ、うん…いってらっしゃい…」

 シューは灯りと一緒に寝室を出て行った。
 しばらく薄暗い部屋で呆然としてしまっていたが、本当にすぐなら見送りをしないと。
 
 寝室から出てシューの部屋へ向かうと、既に着替えて小さな鞄と灯りを持った見慣れない格好のシューがいた。

「師匠、見送りはいいですよ」
「ううん……気をつけてね」

 魔法に照らされていてもわかる、闇に溶けて消えてしまいそうな真っ黒な装束。
 眼鏡のようなものをつけていて、目元が見えない。
 これからいったいどこへ向かうのか―――

 敷地を出て森の開けた場所でシューは小さな笛を吹いたけれど、何も聞こえなかった。
 旋毛風が吹いたと思った瞬間、彼の前に大きな翼のある青色の竜が現れた。
 思わず声を上げそうになって、何とか堪えた。竜を驚かせてしまうところだった。

「師匠、これは蒼色二号といいます。俺の相棒です」
「かっ…かっこいいね…!」
「ありがとうございます、数日で戻ります」


 シューは慣れた様子で竜に乗り、あっという間に夜明け空の向こうに消えてしまった。



<媚薬:65本(うち35本納品)>


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

淫紋付きランジェリーパーティーへようこそ~麗人辺境伯、婿殿の逆襲の罠にハメられる

柿崎まつる
恋愛
ローテ辺境伯領から最重要機密を盗んだ男が潜んだ先は、ある紳士社交倶楽部の夜会会場。女辺境伯とその夫は夜会に潜入するが、なんとそこはランジェリーパーティーだった! ※辺境伯は女です ムーンライトノベルズに掲載済みです。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

処理中です...