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第21話 一番街へ
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王都を訪れて二日目、いよいよハーフェンの海底から引き揚げたお宝を売り捌く日がやってきた。ここで大金を得ることができれば今後の生活も安泰だろう。儲からないジャンク屋は続けるだろうが、金銭に余裕があれば将来について改めて考えることもできる。
「カナエ、起きて。いつまで寝ているの?」
「あーん…まだいいじゃん……昼頃にでも行けばさあ」
寝起きが悪いのは昔から変わらないなとマリカは呆れ、カナエの肩を揺らす。自分もどちらかと言えば朝は苦手だが、やるべき仕事があるのだからグズグズしていられない。
「そもそもね、今日の打ち合わせだってまだでしょ」
「あたしに任せてくれれば問題ないよ。一番街の金持ち達はお得意様だから、あたしが行けば食い付いてくるさ」
「ならいいけど……」
どちらにせよカナエの協力なしには商売はできないのだ。なので仕方なくカナエが起きるのを待つことにした。
「カティア、散歩にでも行こうか?」
「はい、マリカ様」
相変わらず可愛い笑顔を向けてくれるカティアにマリカの心が和む。昨晩の会話でカティアの旧世界での出来事を聞いてからというもの、よりカティアに対する愛情が増したのは間違いない。
朝陽が昇って街が明るくなり、商人達は店を開けて商売を始める。それを見たマリカはアオナもしっかり仕事をしているかと不安にもなるが、あれでもやるべき時はやる人間なので心配のし過ぎかと自分を納得させた。
「朝食はいかがいたしますか?」
「そうだねぇ…じゃあカティアを食べちゃおうかな」
「お、お好きなところからどうぞ召し上がってください」
「じょ、冗談だからね?」
モジモジとしながら自分を差し出してくるカティアを止めつつ、売店でミニサイズのハンバーガーを注文する。カティアも食事を出来ればいいのだが、高性能アンドロイドでも物を食べるという機能は付いていない。
「今日の仕事は平和に終わるといいんだけどねぇ」
カノン・オーネスコルピオやフラッド・クラーケンなどの凶暴な魔物との戦いを思い返すが、さすがに今回はそうした魔物と遭遇することはないだろう。何故ならこれから向かう先は王都の中心部である一番街であり、上級国民が住まう地区なので安全性も担保されているからだ。
しかし、まだマリカはこれから降りかかる災難のことなど予想していない……
カティアとの散歩を終えて宿の部屋へと帰ったマリカは、まだ寝息を立てているカナエを強引に起こした。このままだと夕方まで寝ていそうで、それでは時間の無駄である。
「さっそく行こうよ。もうじき昼になるし」
「分かった分かった。ともかく、あたしに付いてきな」
ようやくエンジンのかかったカナエを先頭に、マリカ達は六番街を抜けて一番街へと向かう。
いくつかの区画に分かれている王都の中でも一番街は高級住宅街を思わせる場所だ。ここには貴族や金持ち達が住んでいて、身なりも他の区画の者達とは明らかに異なる豪勢さであった。それがカナエには鼻につくのだが、逆にその裕福さを利用して金儲けのカモとしている。
「でも一番街って立ち入りが制限されているよね? そこの住人以外は入ることすら許されないんじゃあ?」
「そうなんだがさ、許可証がある人間は別なんだよ」
カナエはそう言って懐から掌サイズのカードを取り出した。これが立ち入り許可証らしい。
「よくまあ手に入れたよね」
「地獄の沙汰も金次第ってね。裏取引して不正に入手したのさ。法律に厳しい役人共も人間だからな、金を握らせれば何でも言う事を聞いてくれるぜ」
「そりゃ汚職が無くならないわけだ。おかげで助かるけど、それで私とカティアも通れるの?」
「この許可証を持つ者が推薦すれば問題ない。そんくらい信頼された証でもあるのが許可証なんだよ」
「信頼、ねぇ……」
不正に入手できるモノに信頼性を与えるのはどうかと思うが、これのおかげで一番街で商売できるならありがたく恩恵を受ける。使えるモノは使う精神は大切だ。
三番街を通り抜けた先、検問所のような施設が見えてくる。ここで兵士達が一番街への立ち入りをチェックしているらしい。
「どうも。いつもお世話になってます」
「ああ、これはカナエさん。今日もお仕事で?」
「そうなんです。今回は連れもいまして」
「おや珍しいですね。お手伝いを雇ったのですか?」
「はい。彼女達はこのあたしの下僕みたいなものです」
門兵とは知り合いなのか、カナエは軽口を叩きながら許可証を見せている。何度も一番街に来ていることで検問所で認知された存在のようだ。
「なら下僕さん達にはこの簡易許可証を。無くさないよう注意してくださいね。あとが面倒ですから」
「どうも」
カナエは愛想の良い笑顔で簡易許可証を受け取り、それをマリカとカティアに手渡す。これは一日限り有効な許可証なので明日以降は使うことはできない。
「私はカナエの下僕になった覚えはないんだけど?」
「まあまあ、それはいいじゃない。細かいことは気にしないの」
「まったく……」
マリカのジト目を受け流すカナエと共に一番街へ続くゲートを通り抜ける。これだけ厳重な警備があれば安心して暮らせるだろうが、なんだか窮屈な気がしてマリカの好きな環境ではかった。
「これが一番街……」
ゲートの先、他の区画とは明らかに違った街並みが広がっていた。キチンと整備された道には歪みやデコボコも無く、植林されたのであろう木々や花々が瑞々しく生い茂って道の脇を彩っている。例えるなら高級リゾート地のような景色で、旧世界の有名な観光地を模して設計されたのが一番街なのだ。
「ここだけ異世界のようだね」
「綺麗ではあるよな。あたしは雑多なフツーの街のほうが好きだけど」
「私達には眩しすぎるもんねぇ」
道行く一番街の住民達の服装もまた庶民とは異なり、ロングドレスを纏う者やラメ入りの着物を着ている者もいた。どう考えても普段着にする着衣ではないしマリカ達はオカシく感じるのだが、自分を着飾って豊かに見せようとする一番街の住民にとっては普通のことのようだ。そこまで虚勢を張って生きるのは辛そうに思えるが、他人を気にして見栄を張るのは人間の悲しい習性なのかもしれない。
「私達、なんか目立ってない?」
「…確かにな。ここじゃあたし達の格好のほうが異端か」
丈の短いタンクトップのマリカと、赤いロングコートのカナエ。フリーデブルクなら特に違和感は無いが、今は明らかに場違いな格好だ。逆にカティアのメイド姿は富裕層達の使用人のようで適している。
「まっ、人目なんかどうでもいいさ。さっさとお宝を売り捌いちまおう。一番街の中心部に高級マーケットがあって、そこにツテがあるんだ」
カナエに促されるまま一番街の中心へと向かう。その道中、マリカは何かを気にするように立ち並ぶ住宅を眺めていた。
「どうかなさいましたか、マリカ様?」
「ああ、うん。友達の家を探していたんだ」
「ご友人の?」
「学生時代、エーデリアって友達がいてね。この一番街に住んでいるお金持ちの子供なんだけど、フリーデブルクの学校にわざわざ転校してきたんだよ。どうやらこの街が好きじゃなかったみたいで、違う環境に身を置きたかったんだって。でも卒業後はここに帰っちゃったから暫く会ってないんだ」
カティアはエーデリアの名前を以前聞いた事があるなと思い返す。それはハーフェンに向かう途中の事で、マリカとカナエの会話の中で登場したのだ。
「カナエとは特に仲良かったよね?」
「まあな」
「学校を卒業してから会った? カナエはこうして時々来てるんでしょ?」
「いや、会ってないんだ。家の場所は知っているから様子は見に行ってるんだけど、タイミングが悪いようで」
少し寂しそうな顔をするカナエ。普段はおちゃらけて飄々としているので、そんな表情もするのかとカティアは意外そうに目を丸くしている。
「外から見ただけ? 呼び鈴鳴らしたりした?」
「したし、なんならステルススキルでエーデリアの部屋に侵入したゾ」
「ナチュラルに犯罪行為をするのやめーや」
「今更な忠告だし、あたしに着替えを覗かれて悦ぶエーデリアなんだから、むしろ無断侵入されたなら大興奮だろうよ」
「確かに……」
エーデリアと会ったことは無いが、カティアの中でのエーデリアは変態のカテゴリーに登録された。話を聞く限り、その感性は人とは違う独特なものと判断せざるを得ない。
「帰りがけに一応訪ねにいくか。それより、もうすぐマーケットだぞ」
一番街の中心部、金持ち達が買い物を楽しむ高級マーケットが見えてくる。
いよいよ王都に来た目的である、お宝売却の時がきたのだ。
「カナエ、起きて。いつまで寝ているの?」
「あーん…まだいいじゃん……昼頃にでも行けばさあ」
寝起きが悪いのは昔から変わらないなとマリカは呆れ、カナエの肩を揺らす。自分もどちらかと言えば朝は苦手だが、やるべき仕事があるのだからグズグズしていられない。
「そもそもね、今日の打ち合わせだってまだでしょ」
「あたしに任せてくれれば問題ないよ。一番街の金持ち達はお得意様だから、あたしが行けば食い付いてくるさ」
「ならいいけど……」
どちらにせよカナエの協力なしには商売はできないのだ。なので仕方なくカナエが起きるのを待つことにした。
「カティア、散歩にでも行こうか?」
「はい、マリカ様」
相変わらず可愛い笑顔を向けてくれるカティアにマリカの心が和む。昨晩の会話でカティアの旧世界での出来事を聞いてからというもの、よりカティアに対する愛情が増したのは間違いない。
朝陽が昇って街が明るくなり、商人達は店を開けて商売を始める。それを見たマリカはアオナもしっかり仕事をしているかと不安にもなるが、あれでもやるべき時はやる人間なので心配のし過ぎかと自分を納得させた。
「朝食はいかがいたしますか?」
「そうだねぇ…じゃあカティアを食べちゃおうかな」
「お、お好きなところからどうぞ召し上がってください」
「じょ、冗談だからね?」
モジモジとしながら自分を差し出してくるカティアを止めつつ、売店でミニサイズのハンバーガーを注文する。カティアも食事を出来ればいいのだが、高性能アンドロイドでも物を食べるという機能は付いていない。
「今日の仕事は平和に終わるといいんだけどねぇ」
カノン・オーネスコルピオやフラッド・クラーケンなどの凶暴な魔物との戦いを思い返すが、さすがに今回はそうした魔物と遭遇することはないだろう。何故ならこれから向かう先は王都の中心部である一番街であり、上級国民が住まう地区なので安全性も担保されているからだ。
しかし、まだマリカはこれから降りかかる災難のことなど予想していない……
カティアとの散歩を終えて宿の部屋へと帰ったマリカは、まだ寝息を立てているカナエを強引に起こした。このままだと夕方まで寝ていそうで、それでは時間の無駄である。
「さっそく行こうよ。もうじき昼になるし」
「分かった分かった。ともかく、あたしに付いてきな」
ようやくエンジンのかかったカナエを先頭に、マリカ達は六番街を抜けて一番街へと向かう。
いくつかの区画に分かれている王都の中でも一番街は高級住宅街を思わせる場所だ。ここには貴族や金持ち達が住んでいて、身なりも他の区画の者達とは明らかに異なる豪勢さであった。それがカナエには鼻につくのだが、逆にその裕福さを利用して金儲けのカモとしている。
「でも一番街って立ち入りが制限されているよね? そこの住人以外は入ることすら許されないんじゃあ?」
「そうなんだがさ、許可証がある人間は別なんだよ」
カナエはそう言って懐から掌サイズのカードを取り出した。これが立ち入り許可証らしい。
「よくまあ手に入れたよね」
「地獄の沙汰も金次第ってね。裏取引して不正に入手したのさ。法律に厳しい役人共も人間だからな、金を握らせれば何でも言う事を聞いてくれるぜ」
「そりゃ汚職が無くならないわけだ。おかげで助かるけど、それで私とカティアも通れるの?」
「この許可証を持つ者が推薦すれば問題ない。そんくらい信頼された証でもあるのが許可証なんだよ」
「信頼、ねぇ……」
不正に入手できるモノに信頼性を与えるのはどうかと思うが、これのおかげで一番街で商売できるならありがたく恩恵を受ける。使えるモノは使う精神は大切だ。
三番街を通り抜けた先、検問所のような施設が見えてくる。ここで兵士達が一番街への立ち入りをチェックしているらしい。
「どうも。いつもお世話になってます」
「ああ、これはカナエさん。今日もお仕事で?」
「そうなんです。今回は連れもいまして」
「おや珍しいですね。お手伝いを雇ったのですか?」
「はい。彼女達はこのあたしの下僕みたいなものです」
門兵とは知り合いなのか、カナエは軽口を叩きながら許可証を見せている。何度も一番街に来ていることで検問所で認知された存在のようだ。
「なら下僕さん達にはこの簡易許可証を。無くさないよう注意してくださいね。あとが面倒ですから」
「どうも」
カナエは愛想の良い笑顔で簡易許可証を受け取り、それをマリカとカティアに手渡す。これは一日限り有効な許可証なので明日以降は使うことはできない。
「私はカナエの下僕になった覚えはないんだけど?」
「まあまあ、それはいいじゃない。細かいことは気にしないの」
「まったく……」
マリカのジト目を受け流すカナエと共に一番街へ続くゲートを通り抜ける。これだけ厳重な警備があれば安心して暮らせるだろうが、なんだか窮屈な気がしてマリカの好きな環境ではかった。
「これが一番街……」
ゲートの先、他の区画とは明らかに違った街並みが広がっていた。キチンと整備された道には歪みやデコボコも無く、植林されたのであろう木々や花々が瑞々しく生い茂って道の脇を彩っている。例えるなら高級リゾート地のような景色で、旧世界の有名な観光地を模して設計されたのが一番街なのだ。
「ここだけ異世界のようだね」
「綺麗ではあるよな。あたしは雑多なフツーの街のほうが好きだけど」
「私達には眩しすぎるもんねぇ」
道行く一番街の住民達の服装もまた庶民とは異なり、ロングドレスを纏う者やラメ入りの着物を着ている者もいた。どう考えても普段着にする着衣ではないしマリカ達はオカシく感じるのだが、自分を着飾って豊かに見せようとする一番街の住民にとっては普通のことのようだ。そこまで虚勢を張って生きるのは辛そうに思えるが、他人を気にして見栄を張るのは人間の悲しい習性なのかもしれない。
「私達、なんか目立ってない?」
「…確かにな。ここじゃあたし達の格好のほうが異端か」
丈の短いタンクトップのマリカと、赤いロングコートのカナエ。フリーデブルクなら特に違和感は無いが、今は明らかに場違いな格好だ。逆にカティアのメイド姿は富裕層達の使用人のようで適している。
「まっ、人目なんかどうでもいいさ。さっさとお宝を売り捌いちまおう。一番街の中心部に高級マーケットがあって、そこにツテがあるんだ」
カナエに促されるまま一番街の中心へと向かう。その道中、マリカは何かを気にするように立ち並ぶ住宅を眺めていた。
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「ご友人の?」
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カティアはエーデリアの名前を以前聞いた事があるなと思い返す。それはハーフェンに向かう途中の事で、マリカとカナエの会話の中で登場したのだ。
「カナエとは特に仲良かったよね?」
「まあな」
「学校を卒業してから会った? カナエはこうして時々来てるんでしょ?」
「いや、会ってないんだ。家の場所は知っているから様子は見に行ってるんだけど、タイミングが悪いようで」
少し寂しそうな顔をするカナエ。普段はおちゃらけて飄々としているので、そんな表情もするのかとカティアは意外そうに目を丸くしている。
「外から見ただけ? 呼び鈴鳴らしたりした?」
「したし、なんならステルススキルでエーデリアの部屋に侵入したゾ」
「ナチュラルに犯罪行為をするのやめーや」
「今更な忠告だし、あたしに着替えを覗かれて悦ぶエーデリアなんだから、むしろ無断侵入されたなら大興奮だろうよ」
「確かに……」
エーデリアと会ったことは無いが、カティアの中でのエーデリアは変態のカテゴリーに登録された。話を聞く限り、その感性は人とは違う独特なものと判断せざるを得ない。
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