江戸の奉公人ですが美しい神仙の封印を解いたら運命の人でした

闇雲シャルロッテ

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09 昨日の続き

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 夜も更け蒼衣が布団を敷くと琥太郎が嬉しそうに真っ先に飛び込んで、前足で交互に布団を押してふみふみしはじめた。

「琥太郎」

 究竟が一瞥して名前を呼ぶ。我に返った琥太郎は布団から離れた。

「ついふかふかしているものを見ると、ふみふみしたくなるニャ。わかってるニャ。邪魔者は消えるニャ」

 耳と尻尾を垂らしてしょんぼりしたまま琥太郎は部屋から外へ出て行ってしまった。

「え? あの、琥太郎さん、出て行っちゃいましたけど?」
「大丈夫だ。あいつは女の懐に入るのが上手い。一晩泊めてくれる女などすぐ見つかる」

 いえ、そういうことじゃなくて。これではまた究竟様と二人きりに……。
 先に布団に入った究竟が立ち尽くしている蒼衣を呼んだ。

「どうした? 寝ないのか?」
「え? あ、寝ます寝ます。ああ、もう眠くて仕方ないなあ」

 手を頭上に大きく伸ばし欠伸あくびをする演技をした蒼衣は、できるだけ敷布団の端に入って究竟に背を向けて横向きになり、いびきをかいて寝ているふりをした。

「もう寝たのか?」

 究竟の問いかけを無視して寝ているふりを続ける。
 が、すぐ腰に究竟の腕が回された。それでも寝ているふりを続けたが、究竟は蒼衣の背中にぴったりと自分の身体の前部分をくっつけると、背後から蒼衣の着物の衿元から片手を入れて指先で乳首をすっと撫でた。

「な、何するんですか!?」

 驚いて振り返ると、究竟がニヤリと笑った。

「やっぱり寝たふりだったな。何をするかって? 昨日の続きに決まってる」
「昨日の続き!?」
「まさかあれで終わったと思っているわけじゃないだろうな?」
「違うんですか?」
「あんなのは序の口だ。今日はとことん楽しませてもらうぞ」

 悪戯っ気たっぷりに究竟がニヤニヤする。あれ以上の快楽がまだあるなんて、とても耐えられる気がしない。

「とてもじゃないけど、究竟様を楽しませられる自信なんてありません」
「お前は何もしなくていい。俺にすべて任せておけばいい」

 甘い眼差しで見つめられ動けなくなった蒼衣は、そのまま抱きしめられ口付けされた。
 その一瞬で昨晩の快楽がすべて蘇ってしまった。
 究竟の唇は心地よくて、その唇に軽く触れられるだけで、違う世界へと連れられて行ってしまう。昨晩は最初はやさしかったのに今日ははじめから濃厚だ。
 舌を絡められ吸われているうちに、蒼衣も究竟の舌を求めた。唾液が口の端から零れそうになると究竟が吸ってくれた。
 あっという間に着ている着物ははだけられ、上半身すべてが露わにされる。究竟は口付けを続けながら蒼衣の両乳首を指先で弄び出した。

「あっ…………ん」

 口付けの唾液や舌の粘膜の刺激と共に乳首への刺激が気持ち良すぎて頭の中がおかしくなりそうだ。理性なんてとっくに吹き飛ばされている。
 ずっとこうされていたい。もっとこうされていたい。こんなに自分が淫乱だとは思ってもみなかった。
 累乗的に増長していく止め処ない快感が、蒼衣の下半身を反応させていく。
 究竟はすべてわかっているかのように、帯を解いて着物を全部脱がしてしまうと褌の上から撫でながら蒼衣の顔に近付いて言った。

「大きくなってもうはち切れそうだ。どうして欲しい?」
「……んっ」
「ちゃんと言葉で言って」
「直接、触って」
「それだけでいいの?」
「……昨日みたいに、弄ってほしい」

 口付けされながら褌が剥ぎ取られる。蒼衣の起き上がってきたそれを究竟は手で握り親指の腹でこねくり回した。

「はあん!」
「もう濡れてる」
「あ……んっ、ちが……うっ」

 濡れているのにさらに刺激されてどんどん快感が増していく。

「ああ、もう……だ、め…………全部擦って……」
「欲張りな子だ」

 究竟は先端を咥えながら握った手で上下に擦りはじめた。究竟の唇と舌と手の動きで何もかも破裂してしまいそうだ。

「ああん! もう無理! 出ちゃう!」
「まだだ。もうちょっと我慢しろ」

 まだだと言われてしまい狂ったように頭を横に振って耐えていると、うしろで一つに結んでいた髪の緒が解けた。肩下まで伸びた髪も振り乱して我慢する。

「くぅ……だ……め……許して……お願い!」
「ほんとに感じやすい子だ。しょうがない、いいよ」

 先端から蒼衣の精が飛び出した。
 究竟は蒼衣の精をすべて指できれいに拭い、ぺろぺろと美味しそうに舐めつくした。
 果てた蒼衣は仰向けで布団の上で大きく肩で息をしている。

「よかった?」

 究竟に聞かれて目を閉じたまま、蒼衣は小さくうなずいた。

「じゃあ、ここからが本番」
「えっ!? な、何するの?」
「知ってるくせに」

 そういうと究竟ははだけていた自分の着物をすべて脱いだ。究竟が脱いでいる姿を見るだけでドキドキしてしまう。
 露わになった美しい身体に似合わない数多くの究竟の傷痕を眺めていると、蒼衣の身体はひっくり返されてうつぶせにされた。その背中をスッと尻のところまで究竟に指で撫でられる。

「ひゃん!」

 指で触れられるだけでも感じてしまうのに、究竟は蒼衣の背中に唇も這わせていった。
 しかし、究竟が蒼衣の肩の下まで伸びている髪をひとまとめにして首の横に流した時、はたとすべての動きを止めてしまった。

「どうしたの?」

 頭だけ動かして究竟の顔を見ると、目を見開いて蒼衣の首筋の下の背中を見つめている。

「どうしたんだ? この印は」
「ああ、それは……」

 蒼衣の首筋下の背中には、六芒星を象った藍色の刺青があった。
 線で描かれた正三角形の上に、同じく線で描かれた正三角形をさかさまにして置いたような図柄の刺青。
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