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衝突
ep.115
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「ずるいなぁ、それ…」
『だめ?』
「俺が断るわけないってわかって言ってるでしょ」
『えへ』
「敵わないよ、美愛には」
困ったようにふにゃり、と蒼ちゃんが笑った。
相変わらず気の抜ける笑顔だ。
私達はその夜、狭いセミダブルのベッドで互いに身を寄せ合って瞼を閉じた。
罪悪感に苛まれているのか、彼は私を腕の中に収めずに眠りにつく。
なんだか距離を感じるのは気のせいだろうか。
少し寂しい。
私は蒼ちゃんに気づかれないよう、服の裾をそっと掴んで目を瞑った。
—————
—————
『これで終わり?』
「だいたいね。あとは細々したものだけ」
『じゃあ、帰ろっか』
翌日。
私と蒼ちゃんは宣言通り、近所のカフェでモーニングをとってから家電量販店や家具屋さんで必要なものを買い揃えた。
彼の部屋が無駄に広いので必然的にテレビもソファも通常よりひと回り、いやふた回りも大きいものになった。
あまりに小振りなものではバランスが悪い。
ソファーだけは私のわがままを通させてもらってL字ソファーにさせてもらった。
身体を伸ばしてソファーでゴロゴロするにはL字ソファーは必須。
これだけは譲れない。
『なんか、我儘言っちゃってごめんね?お金も出してもらって…』
「気になくていいよ。元々全部俺が出すつもりだったし」
『ありがとう…』
「昨日のお詫びくらいに思ってくれればいいから」
『…もういいってその話は』
「そういえば、彗たち何時くらいにくる予定?」
家電量販店を出て蒼ちゃんの車で私のマンションに戻る道中、運転しながら彼は聞いてきた。
そういえば聞いていない。
午後に向かうと言っていたが、菜乃から正確な時刻は聞いていなかった。
連絡してみよう。
私はスマホを取り出して彼女にメッセージを送った。
『はや…』
「ん?連絡きた?」
『ああ…うん。十三時頃に来るって』
少し時間が掛かると思っていた返答のメッセージはすぐに返ってきた。
彗くんも拾ってくるので、十三時頃になるらしい。
二人は一緒に来てくれるようだ。
「じゃあ、お昼は各自って感じ?」
『うん。彗くんと食べてから行くって』
「……珍しい組み合わせだね」
『…そうかも。あの二人が一緒になること見たことない』
「いつも間に美愛がいたからね」
『大丈夫かな…』
「平気でしょ。お互い大人なんだから。
それより…」
『ん?』
「俺たちもどっかでお昼、食べてく?ちょっと早いけど…」
時刻は十一時。
ランチをするには少し早い気もするが、食べられなくはない。
私の部屋で食べるにしても結局、テイクアウトかファーストフードの食事になる。
外食と大差ないので、蒼ちゃんの提案には大賛成だ。
『だめ?』
「俺が断るわけないってわかって言ってるでしょ」
『えへ』
「敵わないよ、美愛には」
困ったようにふにゃり、と蒼ちゃんが笑った。
相変わらず気の抜ける笑顔だ。
私達はその夜、狭いセミダブルのベッドで互いに身を寄せ合って瞼を閉じた。
罪悪感に苛まれているのか、彼は私を腕の中に収めずに眠りにつく。
なんだか距離を感じるのは気のせいだろうか。
少し寂しい。
私は蒼ちゃんに気づかれないよう、服の裾をそっと掴んで目を瞑った。
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『これで終わり?』
「だいたいね。あとは細々したものだけ」
『じゃあ、帰ろっか』
翌日。
私と蒼ちゃんは宣言通り、近所のカフェでモーニングをとってから家電量販店や家具屋さんで必要なものを買い揃えた。
彼の部屋が無駄に広いので必然的にテレビもソファも通常よりひと回り、いやふた回りも大きいものになった。
あまりに小振りなものではバランスが悪い。
ソファーだけは私のわがままを通させてもらってL字ソファーにさせてもらった。
身体を伸ばしてソファーでゴロゴロするにはL字ソファーは必須。
これだけは譲れない。
『なんか、我儘言っちゃってごめんね?お金も出してもらって…』
「気になくていいよ。元々全部俺が出すつもりだったし」
『ありがとう…』
「昨日のお詫びくらいに思ってくれればいいから」
『…もういいってその話は』
「そういえば、彗たち何時くらいにくる予定?」
家電量販店を出て蒼ちゃんの車で私のマンションに戻る道中、運転しながら彼は聞いてきた。
そういえば聞いていない。
午後に向かうと言っていたが、菜乃から正確な時刻は聞いていなかった。
連絡してみよう。
私はスマホを取り出して彼女にメッセージを送った。
『はや…』
「ん?連絡きた?」
『ああ…うん。十三時頃に来るって』
少し時間が掛かると思っていた返答のメッセージはすぐに返ってきた。
彗くんも拾ってくるので、十三時頃になるらしい。
二人は一緒に来てくれるようだ。
「じゃあ、お昼は各自って感じ?」
『うん。彗くんと食べてから行くって』
「……珍しい組み合わせだね」
『…そうかも。あの二人が一緒になること見たことない』
「いつも間に美愛がいたからね」
『大丈夫かな…』
「平気でしょ。お互い大人なんだから。
それより…」
『ん?』
「俺たちもどっかでお昼、食べてく?ちょっと早いけど…」
時刻は十一時。
ランチをするには少し早い気もするが、食べられなくはない。
私の部屋で食べるにしても結局、テイクアウトかファーストフードの食事になる。
外食と大差ないので、蒼ちゃんの提案には大賛成だ。
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