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第5自摸「ぜんつぜんつとおしとおしってそれなーに?」
しおりを挟む今日も今日とて肉ちゃんは麻雀中です。今日はサキちゃんとまきちゃんが相手の三人麻雀セット。まきちゃんというのは雀荘で知り合ったかわいいお姉さんです。何度も同卓になるうちに意気投合してセットをやることになりました。
「リーチです」
サキちゃんからの先制リーチ。しかし、まきちゃんの攻めは止まらない。
ビシ! バシ! ドン!
「まきちゃんつよいですね」
「私は親番ですからねー。おりてもいいことない。ガンガン行きますよ!」
「良かった、まきちゃんの攻めのおかげで安全そうな牌増えた~。四を通してくれたからわたしは七を捨ててこー」
打七
「ロン!」
「ええええ~~~!!? 3枚からの1枚外しなのにーーー」
「肉さんゼンツしてごめんねェ。四なんか通した私のせいですね」
「…まって。専門用語わかんない。あと、肉にさん付けされるの変な感じするからやめてください…。『肉ちゃん』でOK?」
◉正解と解説
「肉ちゃん…ね。それはいいけど。私、いま専門用語なんか使いましたか?」
「使ってたね。『ゼンツ』って言ってた」
「あっ!」
「あれはどう考えても専門用語。全て押すことを表現する言葉なんてあるとは思わないし」
「ああ! 全部突っ張ることを略したのかぁ」
「おっ!もうわかったんだ。えらいね。そうそう、そういうこと」
————
《サキちゃんと肉ちゃんの麻雀専門用語辞典》
その5『全ツ』
読み方【ゼンツ】
全て突っ張ることの意。決して勝負をおりない、この局のアガリをとりに行く意思をあらわす発言。これをさらに強調する言い方に『フルゼンツ』というのもある。使い方としては鳴いてテンパイしている時に電話がきてしまい他の人に代わりにやってもらう時は交代時に「フルゼンツで」と伝えるなど、このように使うことが多い。
「あと、とおしっていうのも分かんなかったんですけど」
「あっ、そう言えばそれも専門用語かあ」
〈合わせて覚えたい専門用語〉
『通し』
【トオシ】
ロンされる可能性がある牌を勝負した際にそれが当たりにならないで済んだということ。『安全に通過した』という意味で通過の通で『通し』。
突っ張るのと通過するのはセットみたいなもの。ゼンツと通し。合わせて覚えましょう。
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