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その5『三角関係』編
第一話 カンの失敗
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39.
ここまでのあらすじ
乾春人に対し次第に髙橋彩乃と犬飼真希は惹かれていく。乾は妹の協力もあり髙橋彩乃との交流を深めるが、それと同時に偶然にも犬飼真希とも交流していく流れになる。
どちらも別々の魅力があり、双方に好かれた乾はどちらか1人などは選べずにいた――
【登場人物紹介】
乾春人
いぬいはると
主人公。普通のサラリーマンだがひょんなことから麻雀をすることに。ゲームのセンスは抜群で一気に才能が開花。覚えるのが早い。また、近頃は歳上キラーの才能も開花したようで10や20近く歳上の女性に本気で好かれ始めている。モテ期の到来した26歳。
髙橋彩乃
たかはしあやの
店内に麻雀卓のある風変わりな定食屋『あやの食堂』の店主。
髙橋幸太郎との間に娘がいるが現在は離婚しており、独身子持ちの37歳。
一人娘の髙橋祈を女手一つで養っている。
最近、常連客になった乾に好意を持ち始めている。
犬飼真希
いぬかいまき
あやの食堂の付近にあるカラオケスナックのオーナー。とても歌が上手い。乾に好意を抱いている。45歳だが、全くそんな風に見えない健康的な若々しさがある美女。バツなしの独身。
髙橋幸太郎
たかはしこうたろう
メタと呼ばれる中年。かつて髙橋彩乃と夫婦であったし、今でも協力関係にあるが離婚中である。子供のことや店の営業に協力する。現在離婚中というだけであり普通に夫として働いてる感じがするが、どうなのか?
トッププロしか参加出来ない麻雀リーグ『プラスアルファリーグ』にチームリーダーとして参加していた過去を持つ一流雀士。
乾美咲
いぬいみさき
乾春人の妹。最近アプリゲームの麻雀にハマってる高校2年生。あやの食堂でメタと出会い、麻雀のセンスをべた褒めされたことから将来はプロ雀士を目指すことにしたようだ。
寒沢司
かんざわつかさ
『カン』の愛称で親しまれるあやの食堂の常連客。21歳の若さにして麻雀の腕は一流の域。勘が良くてそう簡単には放銃しない。唐揚げ定食が大好き。たまにカレーライスも頼む。
左田純子
ひだりたじゅんこ
あやの食堂にはご飯よりも麻雀をしに来ている年配の女性。たまに麻雀だけして帰る時もある。プロ麻雀界に詳しいようだが、その正体はまだ不明。
髙橋祈
たかはしいのり
メタとあやのの娘。利発な7歳児。チャーハンが好きで自分でも作りたいと思っているが背が低すぎてキッチンがまだ使えない。最近は絹さやを剥くのが得意になってきた。
その5『三角関係 編』
第一話 カンの失敗
クイズの2つ目の答えを解いたら『おめでとう』ということでキウイフルーツの入ったヨーグルトをサービスで戴いた。
正解したら何かもらえるというシステムとかではないらしいが、その日たまたまキウイを仕入れていたからだそうだ。
実は俺はキウイフルーツの入ったヨーグルトが大好きで一時期毎朝食べていた。ありがたい偶然だ。あまりに嬉しくて満面の笑みで食べていたらしく。
「嬉しそうに食べるわね~。そんなに好きなら少し持って帰っていいわよ。安かったからたくさん仕入れたし」と、キウイを3つもらってしまった。あやのさんはいつでも俺の心を読んでくる。接客業ならではの洞察力なのだろうか。いつでも心を覗かれているような気がして少し恥ずかしい。
その後、左田さんも来店したので俺は抜けて寒沢の後ろ見をさせてもらうことにした。すると親の左田は6巡目で早くもリーチ。
左田捨て牌
白1二六36リーチ
そこにメタさんが少し悩んだ後に打中とし、それを見たカンが動き出した。
「ポン」
カン手牌 西家ドラ④
三四四八八②③④④赤⑤⑥中中 からの中ポンだ。打四でリャンメン待ちの満貫テンパイ。
左田の親リーチに対して中ポンまでしての打四は強気であるのでカンのテンパイ気配が出る。
となると最終手出し牌である四萬の近辺が怪しいと読めるため、二萬が現物とは言えこの二-伍待ちは少々頼りない。
と、そこへカンが次巡引いてきたのはツモ三。これ幸いとカンは※空切りして三萬を出す。つまりポンして出した牌は四三というターツであり単独の四萬を捨てたのではなくリャンメンターツを余らせていたので捨てた。と解釈させる。そうすることにより二-伍待ちのニオイ消しになるかもと考えての空切りだった。実際、こうすれば二-伍よりもっと良さげなリャンメン(さらに外側とか)が本命だろうなと通常はイメージする。
しかしそれは通常の読みだ。ここになんとなくで打つカンの悪いところが出た。今はリーチ受け中、通常の読みを想定していい場面ではない。
なんと、この空切りにより(これはカンちゃんは二-伍待ちだな!)とマキもメタもカンの待ちを逆に読み切ったのである。
マキとメタの読みとは? カンはどんな失敗をしたのだろうか――
────
※空切り(からぎり)
持っている牌と同じものを引いた時に手の内にある牌と引いてきた牌を取り替えること。
ここまでのあらすじ
乾春人に対し次第に髙橋彩乃と犬飼真希は惹かれていく。乾は妹の協力もあり髙橋彩乃との交流を深めるが、それと同時に偶然にも犬飼真希とも交流していく流れになる。
どちらも別々の魅力があり、双方に好かれた乾はどちらか1人などは選べずにいた――
【登場人物紹介】
乾春人
いぬいはると
主人公。普通のサラリーマンだがひょんなことから麻雀をすることに。ゲームのセンスは抜群で一気に才能が開花。覚えるのが早い。また、近頃は歳上キラーの才能も開花したようで10や20近く歳上の女性に本気で好かれ始めている。モテ期の到来した26歳。
髙橋彩乃
たかはしあやの
店内に麻雀卓のある風変わりな定食屋『あやの食堂』の店主。
髙橋幸太郎との間に娘がいるが現在は離婚しており、独身子持ちの37歳。
一人娘の髙橋祈を女手一つで養っている。
最近、常連客になった乾に好意を持ち始めている。
犬飼真希
いぬかいまき
あやの食堂の付近にあるカラオケスナックのオーナー。とても歌が上手い。乾に好意を抱いている。45歳だが、全くそんな風に見えない健康的な若々しさがある美女。バツなしの独身。
髙橋幸太郎
たかはしこうたろう
メタと呼ばれる中年。かつて髙橋彩乃と夫婦であったし、今でも協力関係にあるが離婚中である。子供のことや店の営業に協力する。現在離婚中というだけであり普通に夫として働いてる感じがするが、どうなのか?
トッププロしか参加出来ない麻雀リーグ『プラスアルファリーグ』にチームリーダーとして参加していた過去を持つ一流雀士。
乾美咲
いぬいみさき
乾春人の妹。最近アプリゲームの麻雀にハマってる高校2年生。あやの食堂でメタと出会い、麻雀のセンスをべた褒めされたことから将来はプロ雀士を目指すことにしたようだ。
寒沢司
かんざわつかさ
『カン』の愛称で親しまれるあやの食堂の常連客。21歳の若さにして麻雀の腕は一流の域。勘が良くてそう簡単には放銃しない。唐揚げ定食が大好き。たまにカレーライスも頼む。
左田純子
ひだりたじゅんこ
あやの食堂にはご飯よりも麻雀をしに来ている年配の女性。たまに麻雀だけして帰る時もある。プロ麻雀界に詳しいようだが、その正体はまだ不明。
髙橋祈
たかはしいのり
メタとあやのの娘。利発な7歳児。チャーハンが好きで自分でも作りたいと思っているが背が低すぎてキッチンがまだ使えない。最近は絹さやを剥くのが得意になってきた。
その5『三角関係 編』
第一話 カンの失敗
クイズの2つ目の答えを解いたら『おめでとう』ということでキウイフルーツの入ったヨーグルトをサービスで戴いた。
正解したら何かもらえるというシステムとかではないらしいが、その日たまたまキウイを仕入れていたからだそうだ。
実は俺はキウイフルーツの入ったヨーグルトが大好きで一時期毎朝食べていた。ありがたい偶然だ。あまりに嬉しくて満面の笑みで食べていたらしく。
「嬉しそうに食べるわね~。そんなに好きなら少し持って帰っていいわよ。安かったからたくさん仕入れたし」と、キウイを3つもらってしまった。あやのさんはいつでも俺の心を読んでくる。接客業ならではの洞察力なのだろうか。いつでも心を覗かれているような気がして少し恥ずかしい。
その後、左田さんも来店したので俺は抜けて寒沢の後ろ見をさせてもらうことにした。すると親の左田は6巡目で早くもリーチ。
左田捨て牌
白1二六36リーチ
そこにメタさんが少し悩んだ後に打中とし、それを見たカンが動き出した。
「ポン」
カン手牌 西家ドラ④
三四四八八②③④④赤⑤⑥中中 からの中ポンだ。打四でリャンメン待ちの満貫テンパイ。
左田の親リーチに対して中ポンまでしての打四は強気であるのでカンのテンパイ気配が出る。
となると最終手出し牌である四萬の近辺が怪しいと読めるため、二萬が現物とは言えこの二-伍待ちは少々頼りない。
と、そこへカンが次巡引いてきたのはツモ三。これ幸いとカンは※空切りして三萬を出す。つまりポンして出した牌は四三というターツであり単独の四萬を捨てたのではなくリャンメンターツを余らせていたので捨てた。と解釈させる。そうすることにより二-伍待ちのニオイ消しになるかもと考えての空切りだった。実際、こうすれば二-伍よりもっと良さげなリャンメン(さらに外側とか)が本命だろうなと通常はイメージする。
しかしそれは通常の読みだ。ここになんとなくで打つカンの悪いところが出た。今はリーチ受け中、通常の読みを想定していい場面ではない。
なんと、この空切りにより(これはカンちゃんは二-伍待ちだな!)とマキもメタもカンの待ちを逆に読み切ったのである。
マキとメタの読みとは? カンはどんな失敗をしたのだろうか――
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※空切り(からぎり)
持っている牌と同じものを引いた時に手の内にある牌と引いてきた牌を取り替えること。
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