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その5『三角関係』編
第八話 こんな日常でいい
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第八話 こんな日常でいい
俺はその後もあやのさんともマキとも曖昧な関係のまま、いつも通り仕事をしていた。
そもそもが、休みが少なくたまの休みもヘバッて家で寝てることも多い俺だ。彼女を作るとか、デートするとか、そんな余裕は無かったのかもしれない。ただ、美味いごはんを食べに行く。そこで彼女たちの笑顔を見る。そのあと麻雀をする。それで充分過ぎる幸せを感じていたし、それ以上進展させる必要もないかなって。……これは俺が変なのかな。
少し変化があったのは家で俺が料理することが増えたこと。餃子の焼き方もマスターしたし、出来るようになるとやりたい気持ちが増えてくる。
それは麻雀も同じで、最近麻雀に対する理解が深まったのもあり面白くて仕方ない。美咲相手にもいい勝負が出来るようになってきた。まぐれ勝ちしかしてなかった以前の俺とは違う。ベストを尽くしたから勝てた、素人の頃の俺とは違う、というその満足感を体験していた。
そして、今日は久しぶりに美咲と一緒の休み。昼ご飯は焼きそばにするつもりだ。
「美咲~。お昼は焼きそばでいいかー?」
「イイヨ~」
最近思い付いたおいしい焼きそばの作り方を実行する日が来た。よーし、やってやるぞ。
────
──
できた!
「よし、完成だ。――美咲ー! ごはんできたぞー!」
「あーーい」
「濃い味焼きそば! ソース味を強くして麺の量を増やした。どうせ一人前じゃ足りないだろ。1.5人前ずつ食べようぜ」
「そんくらいが丁度いいよねー。じゃ、いただきます!」
「俺も、いただきます」
パクッ モグモグモグモグモグモグ
「美味しい! 明らかに味が濃い」
「な、濃くて美味しいだろ? イメージ通り、うまくいったよ」
「これ、どうやって作ってるの?」
「これはな、粉末ソースの溶かし方がミソなんだ。粉末ソースを溶かす時水を多くしちゃうと薄くなって不味いだろ?」
「そうね、唯一焼きそば作りを失敗する可能性がある瞬間だよね」
「なのでー。これで溶かしたんだ」
そう言って俺はタネを明かす。
「ウスターソース!?」
「そうさ、水の代わりにウスターソースで粉末ソースを溶かしたんだ。これなら濃くなることはあっても薄まることはないだろ」
「かしこーい!」
「あとはテキトーに調味料で整えて……完成だ」
「その『テキトーに調味料で整える』っての全然説明になってないけど」
「テキトーにやったからな。仕方ない」
「『整える』とか、プロみたい」
「プロはテキトーにはやらんだろ」
俺たちはごちそうさまをすると食器を洗って、あとは居間でのんびりした。美咲が買ってきた麻雀戦術書が転がってたからそれを読んでみたり。それに飽きたら美咲相手に友人戦をしたり。
こんな日常でいい。このままでいいんだ。全てこのままの関係で行くこととか。できないのかなあ。
第八話 こんな日常でいい
俺はその後もあやのさんともマキとも曖昧な関係のまま、いつも通り仕事をしていた。
そもそもが、休みが少なくたまの休みもヘバッて家で寝てることも多い俺だ。彼女を作るとか、デートするとか、そんな余裕は無かったのかもしれない。ただ、美味いごはんを食べに行く。そこで彼女たちの笑顔を見る。そのあと麻雀をする。それで充分過ぎる幸せを感じていたし、それ以上進展させる必要もないかなって。……これは俺が変なのかな。
少し変化があったのは家で俺が料理することが増えたこと。餃子の焼き方もマスターしたし、出来るようになるとやりたい気持ちが増えてくる。
それは麻雀も同じで、最近麻雀に対する理解が深まったのもあり面白くて仕方ない。美咲相手にもいい勝負が出来るようになってきた。まぐれ勝ちしかしてなかった以前の俺とは違う。ベストを尽くしたから勝てた、素人の頃の俺とは違う、というその満足感を体験していた。
そして、今日は久しぶりに美咲と一緒の休み。昼ご飯は焼きそばにするつもりだ。
「美咲~。お昼は焼きそばでいいかー?」
「イイヨ~」
最近思い付いたおいしい焼きそばの作り方を実行する日が来た。よーし、やってやるぞ。
────
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できた!
「よし、完成だ。――美咲ー! ごはんできたぞー!」
「あーーい」
「濃い味焼きそば! ソース味を強くして麺の量を増やした。どうせ一人前じゃ足りないだろ。1.5人前ずつ食べようぜ」
「そんくらいが丁度いいよねー。じゃ、いただきます!」
「俺も、いただきます」
パクッ モグモグモグモグモグモグ
「美味しい! 明らかに味が濃い」
「な、濃くて美味しいだろ? イメージ通り、うまくいったよ」
「これ、どうやって作ってるの?」
「これはな、粉末ソースの溶かし方がミソなんだ。粉末ソースを溶かす時水を多くしちゃうと薄くなって不味いだろ?」
「そうね、唯一焼きそば作りを失敗する可能性がある瞬間だよね」
「なのでー。これで溶かしたんだ」
そう言って俺はタネを明かす。
「ウスターソース!?」
「そうさ、水の代わりにウスターソースで粉末ソースを溶かしたんだ。これなら濃くなることはあっても薄まることはないだろ」
「かしこーい!」
「あとはテキトーに調味料で整えて……完成だ」
「その『テキトーに調味料で整える』っての全然説明になってないけど」
「テキトーにやったからな。仕方ない」
「『整える』とか、プロみたい」
「プロはテキトーにはやらんだろ」
俺たちはごちそうさまをすると食器を洗って、あとは居間でのんびりした。美咲が買ってきた麻雀戦術書が転がってたからそれを読んでみたり。それに飽きたら美咲相手に友人戦をしたり。
こんな日常でいい。このままでいいんだ。全てこのままの関係で行くこととか。できないのかなあ。
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