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その6『三人の契約』編
第四話 メタの提案
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第四話 メタの提案
その後、夕方の混む時間帯になるまでは来客がポツポツだったのでしばらくはあやのさんも混ざって麻雀をした。結果、俺はあやのさんに一度も勝てなかった。
俺も強くなったつもりだったが甘かった。それはそうだよな。一朝一夕にいくわけがない、相手は雀荘店長を経験したこともある人だ。
マキも20代の頃は御徒町の雀荘でバイトリーダーだったらしい(ちなみにマキがあやのさんと出会ったのもその雀荘。当時あやのさんは下っ端バイトだった)。
メタさんにいたってはトッププロしか参戦出来ないプロリーグ『プラスアルファリーグ』の元チームリーダーときてる。そりゃ、つい最近ルール覚えただけの素人が勝つわけがなかった。
でも、けっこう上手に打てたつもりなんだけどな、自分なりに。と思っていたら……
「ハルトくん、ずいぶん上達したわね。びっくりしちゃった!」とあやのさんから言われた。
「分かってくれます?」
「分かるわよう。いつも厨房から後ろ見してるからね、最初の頃から比べるとすごく上手くなった」
「判断するスピードもかなり速くなったしね。立派立派! アタシらは遅いのが一番苦手だからさ。ハルトが速く打てるようになって嬉しいよ」
「リーチにもベタオリするわけでもなく、かと言って簡単に諦めるでもない、いいバランスの対応をしていたな。今日はたまたま巡り合せが悪かったがこの調子で続けていればいつか勝てる時も来る」
みんなして褒めてくれた。気分を良くした俺は仕事での疲れなど吹き飛んでいた。今日はいい日だ。やっぱり麻雀食堂に来て良かった。
「ところでさ、ハルト君は次いつ時間あるのかな? 今度またデートしたいなって思うんだけど……」
「ちなみにアタシならハルトに合わせられるからねぇ! いつ誘われても時間作るわよぉ♡」
「うぐっ……。少し、考えさせて下さい。どっちを取るとか、どっちを取らないとか、俺には難し過ぎて」
するとそれを見てたメタさんがとんでもない提案をしてきた。
「もうさ、両方と付き合えばいいんじゃね? 契約書でも書いてさ。『私、乾春人は犬飼真希、髙橋彩乃の両名を愛することを誓います。どちらかを裏切ることなく、必ずどちらも愛し続けます』みたいな」
「「それいい!!」」
「んな…ばかな……。ていうかメタさんはそれでいいの?」
「いいよ。おれがあやのやいのりと会えなくなるわけじゃないし。あやのがそれで幸せならいい」
「あー、なんでその手を思い付かなかったんだろ。そーよ。私もマキとギスギスするのは嫌だし。かと言ってマキにハルト君を譲るのも嫌だ。それなら共有するしかないのよ」
「アタシもあやのとバトルになるなんて嫌だなーと思ってたのよ。常識外の発想! でも、可能よねー。メタ、あんた天才だわ。そうと決まれば契約書の内容を考えましょ! あ、これは面白くなってきた」
あまりのことに俺は呆然としていたが、二人の中ではこれは決定事項になったようだった。とんでもないことになった。でも、まあ。贅沢な話ではあるかもしれない。美女二人がどちらも俺と付き合ってくれるというのだから。
そんな展開。全く予想していなかった。人生は何があるかわからないな。
第四話 メタの提案
その後、夕方の混む時間帯になるまでは来客がポツポツだったのでしばらくはあやのさんも混ざって麻雀をした。結果、俺はあやのさんに一度も勝てなかった。
俺も強くなったつもりだったが甘かった。それはそうだよな。一朝一夕にいくわけがない、相手は雀荘店長を経験したこともある人だ。
マキも20代の頃は御徒町の雀荘でバイトリーダーだったらしい(ちなみにマキがあやのさんと出会ったのもその雀荘。当時あやのさんは下っ端バイトだった)。
メタさんにいたってはトッププロしか参戦出来ないプロリーグ『プラスアルファリーグ』の元チームリーダーときてる。そりゃ、つい最近ルール覚えただけの素人が勝つわけがなかった。
でも、けっこう上手に打てたつもりなんだけどな、自分なりに。と思っていたら……
「ハルトくん、ずいぶん上達したわね。びっくりしちゃった!」とあやのさんから言われた。
「分かってくれます?」
「分かるわよう。いつも厨房から後ろ見してるからね、最初の頃から比べるとすごく上手くなった」
「判断するスピードもかなり速くなったしね。立派立派! アタシらは遅いのが一番苦手だからさ。ハルトが速く打てるようになって嬉しいよ」
「リーチにもベタオリするわけでもなく、かと言って簡単に諦めるでもない、いいバランスの対応をしていたな。今日はたまたま巡り合せが悪かったがこの調子で続けていればいつか勝てる時も来る」
みんなして褒めてくれた。気分を良くした俺は仕事での疲れなど吹き飛んでいた。今日はいい日だ。やっぱり麻雀食堂に来て良かった。
「ところでさ、ハルト君は次いつ時間あるのかな? 今度またデートしたいなって思うんだけど……」
「ちなみにアタシならハルトに合わせられるからねぇ! いつ誘われても時間作るわよぉ♡」
「うぐっ……。少し、考えさせて下さい。どっちを取るとか、どっちを取らないとか、俺には難し過ぎて」
するとそれを見てたメタさんがとんでもない提案をしてきた。
「もうさ、両方と付き合えばいいんじゃね? 契約書でも書いてさ。『私、乾春人は犬飼真希、髙橋彩乃の両名を愛することを誓います。どちらかを裏切ることなく、必ずどちらも愛し続けます』みたいな」
「「それいい!!」」
「んな…ばかな……。ていうかメタさんはそれでいいの?」
「いいよ。おれがあやのやいのりと会えなくなるわけじゃないし。あやのがそれで幸せならいい」
「あー、なんでその手を思い付かなかったんだろ。そーよ。私もマキとギスギスするのは嫌だし。かと言ってマキにハルト君を譲るのも嫌だ。それなら共有するしかないのよ」
「アタシもあやのとバトルになるなんて嫌だなーと思ってたのよ。常識外の発想! でも、可能よねー。メタ、あんた天才だわ。そうと決まれば契約書の内容を考えましょ! あ、これは面白くなってきた」
あまりのことに俺は呆然としていたが、二人の中ではこれは決定事項になったようだった。とんでもないことになった。でも、まあ。贅沢な話ではあるかもしれない。美女二人がどちらも俺と付き合ってくれるというのだから。
そんな展開。全く予想していなかった。人生は何があるかわからないな。
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