あの視線の主人【高校〜のストーリー】

kouji

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雨の中 肌の温もり 徹視線

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 結人が俺の家に通うようになって、一週間。

 今日は雨だ。
 結人は来るだろうか。
 徹は心配しながら玄関を離れられずにいた。
 
 玄関のチャイムが鳴ったとき、
 扉を開けると、案の定、びしょ濡れの結人が立っていた。

 「……びしょ濡れじゃないか」

 シャツが肌に貼りついていて、透けた布の下に浮かぶ肩の線と鎖骨が、
 少し痩せた身体を強調していた。

 「傘、持ってなくて……」

 呟く声が震えていた。

 「シャワー、使っていい。着替えも貸すから」

 こんな結人を誰にも見せたくないと思ってしまう。

 少しして浴室の扉が開き、結人が俺の白いTシャツに部屋着を合わせて現れた。
 肩がわずかに落ち、首元が開いている。
 今すぐに抱き寄せたくなる。

 「……サイズ、大丈夫だった?」

 視線が、自然とその肩に落ちてしまう。

 「はい、平気……です」

 視線を感じたのか、彼は慌てて袖を引っ張った。

 俺は笑みを浮かべたまま、テーブルにプリントを広げた。

 ページをめくる手元で、結人の前髪がまだ湿っているのが目に入る。

 (乾ききってないな)

 タオルで拭いてやると、
 結人は嬉しそうに俯いた。

 (なんて細い首なんだ、、真っ白な首が
 急に赤く染まっていく。かわいいなぁ。)

 俺は何食わぬ顔で鉛筆を取り直した。
 だが結人の視線は、もうノートを追っていない。

 (……結人も緊張しているのか)

 その反応が、嬉しかった同時に、自分の気持ちを抑えることに必死だった。
 
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