6 / 133
第一章「ぶかつ狂騒曲」
第六話「ましろのヒミツ」
しおりを挟む
お昼休みの残り時間、私は中学校からの友達の小桃ちゃんと肩を並べて中庭に座っていた。
小桃ちゃんとお話するのは本当に久しぶり。
彼女は『家庭部』に入るなり、いきなり忙しくなってしまったので、今日にいたるまで全然会うことができなかった。
「寂しかった……。寂しかったよぉ……」
「申し訳なかったのだよ……。まさかあんなに本格的な料理の部活だとは思わず、隙間の時間は全部、料理の仕込みに使ってて……」
よくわからないけど、すごく大変らしい。
そんなこんなで、せっかく小桃ちゃんと過ごせる時間なのに……、私の気分はまったく上がってこなかった。
それもこれも、先生から手渡された部活案内のせいだ。
プリントを眺めてるけど、目が滑るばかりで中身が頭に入ってこない。
私はずっとため息をついていた。
「あぅぅ。部活が決められない……」
「その登山部も、不安に思ってるだけで、入ればたいしたことはないと思うのだよ?」
小桃ちゃんはお弁当を食べる箸を止め、私を慰めるように背中を撫でてくれる。
お団子頭がトレードマークで、屈託のない笑顔は私の心の清涼剤だった。
「小桃ちゃん、ありがとう……。ちょっと元気になったよ……」
「いやいや。これを食べて、もっと元気になるのだよ~」
そう言いながら、小桃ちゃんは家庭部で作ったクッキーを取り出した。
そのクッキーを口に入れたとたん、香ばしいナッツの味わいが私の心を躍らせる。
「ふぁぁ……。さすが小桃ちゃん! 美味しすぎるし、さらに元気になった気がする! さては天才じゃないのかね?」
「ノンノン。うちの部では最弱なのだよ。部長をうならせるには、まだ遠い……。だから、競争は決して悪いものじゃないよ? 自分の力がメキメキ上達するのを実感できるし!」
「あぅ~。小桃ちゃんはタフでうらやましいなぁ……」
彼女が入っている『家庭部』は料理と手芸の部活だ。
かなりスキルの高い部員が多いらしく、うちの家庭部は色々なコンクールで優勝しているようだ。設備も最新のものが充実しているらしい。
島根を田舎と呼ばせないためとは言え、学校が部活に力を入れる想いは、確かに本気のようだ。
そう言えばあまちゃん先生は、部活の事を話してる時、もう一つ何かを言っていた。
確か私の他にもう一人、どこにも入部していない生徒がいるという話だった。
「そういえば、剱っていう人を小桃ちゃんは知ってる? その人もどこの部にも入ってないらしいんだけど……」
「剱さんは私たちと同じ一年で、隣のクラスの女子なのだよ。誰かが『不良』なんて言ってたなぁ」
「ふ……不良?」
「聞いた噂では中学では学園支配していたとか、クマに素手で立ち向かったとか、物騒な話が多かったけど……。そんなマンガみたいなことってあるのかねぇ?」
小桃ちゃんは首をかしげながらつぶやく。
その話を聞いて、ようやく名前と顔が一致した。
剱さんとは、髪を金色に染めていて目つきが鋭く、背も高い女子だ。
いつも一人でいるので、孤高の一匹狼って感じだと思っていた。
雰囲気がなんか怖いので、彼女には絶対に近づかないように気を付けている。
とにかく、部活に入ってない人があと二人だけというのは、驚異的な部活の所属率だ。
ここまでくると、さすがに私も肩身が狭くなってきた。
部活のことを考えると落ち込んできたので、気分を盛り上げようと、脇に置いていたバッグからルーズリーフのバインダーを取り出す。
これは私の「妄想ノート」だ。
膨大なスケッチは私の願望がそのまま具現化されたもので、これを見るだけで興奮するし、幸せな気持ちになれるのだ……。
その効能は、落ち込んだ時のお薬とも言えるほどだった。
部活のことを考えて憂鬱になった私は、ノートを開いて絵を堪能する。
完全に自画自賛なんだけど、昨日の夜に家で描いた絵は、本当に会心の出来だ。
さりげなくちょっとエッチで、麗しい。
荒みきった心が洗われるみたい!
なんて……なんて私の絵は最高なんだろう!
三次元に夢はない。二次元こそが至高。
来る日も来る日も絵を描き続けただけはある。
おかげでどんなポーズも、どんな角度でも描けてしまいそうだ。
「ましろ、ニヤニヤしてるよ」
小桃ちゃんの指摘で我に返り、私は顔が熱くなった。
ほかの人にはオタク趣味を秘密にしているので、指摘はありがたい。
中庭は教室と比べるとさすがに人が少ないけど、私がニヤけているせいでノートの中身を怪しまれるのは避けたかった。
小桃ちゃんは私のディープなオタク趣味を知っているたった一人の友達だ。
偶然に私の性癖がバレた日でも、何の変化もなく普通に接してくれたのだから、ありがたいこと、この上ない。
……まあ、友達自体、小桃ちゃん一人しかいないんだけど。
「美術部に入るのはどうなんだい? ましろ、すっごく絵がうまいし!」
小桃ちゃんは身を乗り出して聞いてきた。
でも、私は首を横に振って、無言で否定する。
「なにも部活で趣味の作品を公開する必要はないのだよ。……せっかく絵がうまいんだから、いかせばいいのに」
私を諭すように小桃ちゃんが言った。
親身になってくれているのはわかってる。
でも、私はその提案を聞くわけにはいかなかった。
八重校の美術部は、例にもれずにコンクールに力を入れている。
競争に疲れている私にとって、趣味の世界は癒しそのもの。
癒しの世界に競争を持ち込みたくなかった。
誰にも見せず、関わらず……私を守るお薬であってほしいのだ。
「ほ、ほら……私って不器用だから、いつもの絵柄でしか描けないんだよ!」
本心をごまかすように、適当な理由を言ってみた。
小桃ちゃんは私を想って助言してくれてるから、正面から否定はしたくない。
「そもそもね、作品を人に見せるだけで心がしんどいし、絶対に秘密なんだよ!」
「私はいいのかい?」
「バ、バレちゃってるし、小桃ちゃんはドン引きしないからいいんだよ……。あ~あ……。なんで私は島根なんて田舎に生まれちゃったのかな~」
「ましろ……」
小桃ちゃんは心配そうな顔で私の目をのぞき込んでくる。
「……他人の目を気にしてばっかりじゃ、何もできないよ?」
その言葉は、いつも自分で思っていることだ。
おおっぴらに趣味を叫べば、仲間だって増えることだろう。
でも、さすがに「私は生粋のオタク女子です。仲間はいませんか」なんて恥ずかしくて言えるわけがない!
小桃ちゃんのような友達がいっぱいできたら、それだけで高校生活は幸せなんだろうな。
でも、オタクが集う場所がなさすぎるこの田舎町では、巡り合う可能性は奇跡とも言えた。
「あぅぅ~~! 東京に生まれたかったよぉ! そしたら今頃はアキバでウハウハな毎日を……。ううう……」
島根県といえば出雲大社。
出雲大社にはたくさんの神様がいるというのに、オタクの神様はいないのかな?
オタクの神様は東京のオタクの聖地・秋葉原にいるのかな?
オタクショップでは限定グッズがあるし、コラボイベントがあるし、作家先生のトークショーまであるんだよ?
行ったことないけど!
ネットでしか知らないけど!
東京ばっかり、ずるいですよ!
私はどこにもぶつけようのない悲しみを晴らそうと、妄想ノートを見つめて心を慰める。
まだこの時は気が付いていなかった。
この妄想ノートがどんなに危険なものなのか……。
なにも分かってない私は、ニヤつくばかりだった。
小桃ちゃんとお話するのは本当に久しぶり。
彼女は『家庭部』に入るなり、いきなり忙しくなってしまったので、今日にいたるまで全然会うことができなかった。
「寂しかった……。寂しかったよぉ……」
「申し訳なかったのだよ……。まさかあんなに本格的な料理の部活だとは思わず、隙間の時間は全部、料理の仕込みに使ってて……」
よくわからないけど、すごく大変らしい。
そんなこんなで、せっかく小桃ちゃんと過ごせる時間なのに……、私の気分はまったく上がってこなかった。
それもこれも、先生から手渡された部活案内のせいだ。
プリントを眺めてるけど、目が滑るばかりで中身が頭に入ってこない。
私はずっとため息をついていた。
「あぅぅ。部活が決められない……」
「その登山部も、不安に思ってるだけで、入ればたいしたことはないと思うのだよ?」
小桃ちゃんはお弁当を食べる箸を止め、私を慰めるように背中を撫でてくれる。
お団子頭がトレードマークで、屈託のない笑顔は私の心の清涼剤だった。
「小桃ちゃん、ありがとう……。ちょっと元気になったよ……」
「いやいや。これを食べて、もっと元気になるのだよ~」
そう言いながら、小桃ちゃんは家庭部で作ったクッキーを取り出した。
そのクッキーを口に入れたとたん、香ばしいナッツの味わいが私の心を躍らせる。
「ふぁぁ……。さすが小桃ちゃん! 美味しすぎるし、さらに元気になった気がする! さては天才じゃないのかね?」
「ノンノン。うちの部では最弱なのだよ。部長をうならせるには、まだ遠い……。だから、競争は決して悪いものじゃないよ? 自分の力がメキメキ上達するのを実感できるし!」
「あぅ~。小桃ちゃんはタフでうらやましいなぁ……」
彼女が入っている『家庭部』は料理と手芸の部活だ。
かなりスキルの高い部員が多いらしく、うちの家庭部は色々なコンクールで優勝しているようだ。設備も最新のものが充実しているらしい。
島根を田舎と呼ばせないためとは言え、学校が部活に力を入れる想いは、確かに本気のようだ。
そう言えばあまちゃん先生は、部活の事を話してる時、もう一つ何かを言っていた。
確か私の他にもう一人、どこにも入部していない生徒がいるという話だった。
「そういえば、剱っていう人を小桃ちゃんは知ってる? その人もどこの部にも入ってないらしいんだけど……」
「剱さんは私たちと同じ一年で、隣のクラスの女子なのだよ。誰かが『不良』なんて言ってたなぁ」
「ふ……不良?」
「聞いた噂では中学では学園支配していたとか、クマに素手で立ち向かったとか、物騒な話が多かったけど……。そんなマンガみたいなことってあるのかねぇ?」
小桃ちゃんは首をかしげながらつぶやく。
その話を聞いて、ようやく名前と顔が一致した。
剱さんとは、髪を金色に染めていて目つきが鋭く、背も高い女子だ。
いつも一人でいるので、孤高の一匹狼って感じだと思っていた。
雰囲気がなんか怖いので、彼女には絶対に近づかないように気を付けている。
とにかく、部活に入ってない人があと二人だけというのは、驚異的な部活の所属率だ。
ここまでくると、さすがに私も肩身が狭くなってきた。
部活のことを考えると落ち込んできたので、気分を盛り上げようと、脇に置いていたバッグからルーズリーフのバインダーを取り出す。
これは私の「妄想ノート」だ。
膨大なスケッチは私の願望がそのまま具現化されたもので、これを見るだけで興奮するし、幸せな気持ちになれるのだ……。
その効能は、落ち込んだ時のお薬とも言えるほどだった。
部活のことを考えて憂鬱になった私は、ノートを開いて絵を堪能する。
完全に自画自賛なんだけど、昨日の夜に家で描いた絵は、本当に会心の出来だ。
さりげなくちょっとエッチで、麗しい。
荒みきった心が洗われるみたい!
なんて……なんて私の絵は最高なんだろう!
三次元に夢はない。二次元こそが至高。
来る日も来る日も絵を描き続けただけはある。
おかげでどんなポーズも、どんな角度でも描けてしまいそうだ。
「ましろ、ニヤニヤしてるよ」
小桃ちゃんの指摘で我に返り、私は顔が熱くなった。
ほかの人にはオタク趣味を秘密にしているので、指摘はありがたい。
中庭は教室と比べるとさすがに人が少ないけど、私がニヤけているせいでノートの中身を怪しまれるのは避けたかった。
小桃ちゃんは私のディープなオタク趣味を知っているたった一人の友達だ。
偶然に私の性癖がバレた日でも、何の変化もなく普通に接してくれたのだから、ありがたいこと、この上ない。
……まあ、友達自体、小桃ちゃん一人しかいないんだけど。
「美術部に入るのはどうなんだい? ましろ、すっごく絵がうまいし!」
小桃ちゃんは身を乗り出して聞いてきた。
でも、私は首を横に振って、無言で否定する。
「なにも部活で趣味の作品を公開する必要はないのだよ。……せっかく絵がうまいんだから、いかせばいいのに」
私を諭すように小桃ちゃんが言った。
親身になってくれているのはわかってる。
でも、私はその提案を聞くわけにはいかなかった。
八重校の美術部は、例にもれずにコンクールに力を入れている。
競争に疲れている私にとって、趣味の世界は癒しそのもの。
癒しの世界に競争を持ち込みたくなかった。
誰にも見せず、関わらず……私を守るお薬であってほしいのだ。
「ほ、ほら……私って不器用だから、いつもの絵柄でしか描けないんだよ!」
本心をごまかすように、適当な理由を言ってみた。
小桃ちゃんは私を想って助言してくれてるから、正面から否定はしたくない。
「そもそもね、作品を人に見せるだけで心がしんどいし、絶対に秘密なんだよ!」
「私はいいのかい?」
「バ、バレちゃってるし、小桃ちゃんはドン引きしないからいいんだよ……。あ~あ……。なんで私は島根なんて田舎に生まれちゃったのかな~」
「ましろ……」
小桃ちゃんは心配そうな顔で私の目をのぞき込んでくる。
「……他人の目を気にしてばっかりじゃ、何もできないよ?」
その言葉は、いつも自分で思っていることだ。
おおっぴらに趣味を叫べば、仲間だって増えることだろう。
でも、さすがに「私は生粋のオタク女子です。仲間はいませんか」なんて恥ずかしくて言えるわけがない!
小桃ちゃんのような友達がいっぱいできたら、それだけで高校生活は幸せなんだろうな。
でも、オタクが集う場所がなさすぎるこの田舎町では、巡り合う可能性は奇跡とも言えた。
「あぅぅ~~! 東京に生まれたかったよぉ! そしたら今頃はアキバでウハウハな毎日を……。ううう……」
島根県といえば出雲大社。
出雲大社にはたくさんの神様がいるというのに、オタクの神様はいないのかな?
オタクの神様は東京のオタクの聖地・秋葉原にいるのかな?
オタクショップでは限定グッズがあるし、コラボイベントがあるし、作家先生のトークショーまであるんだよ?
行ったことないけど!
ネットでしか知らないけど!
東京ばっかり、ずるいですよ!
私はどこにもぶつけようのない悲しみを晴らそうと、妄想ノートを見つめて心を慰める。
まだこの時は気が付いていなかった。
この妄想ノートがどんなに危険なものなのか……。
なにも分かってない私は、ニヤつくばかりだった。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
放課後の約束と秘密 ~温もり重ねる二人の時間~
楠富 つかさ
恋愛
中学二年生の佑奈は、母子家庭で家事をこなしながら日々を過ごしていた。友達はいるが、特別に誰かと深く関わることはなく、学校と家を行き来するだけの平凡な毎日。そんな佑奈に、同じクラスの大波多佳子が積極的に距離を縮めてくる。
佳子は華やかで、成績も良く、家は裕福。けれど両親は海外赴任中で、一人暮らしをしている。人懐っこい笑顔の裏で、彼女が抱えているのは、誰にも言えない「寂しさ」だった。
「ねぇ、明日から私の部屋で勉強しない?」
放課後、二人は図書室ではなく、佳子の部屋で過ごすようになる。最初は勉強のためだったはずが、いつの間にか、それはただ一緒にいる時間になり、互いにとってかけがえのないものになっていく。
――けれど、佑奈は思う。
「私なんかが、佳子ちゃんの隣にいていいの?」
特別になりたい。でも、特別になるのが怖い。
放課後、少しずつ距離を縮める二人の、静かであたたかな日々の物語。
4/6以降、8/31の完結まで毎週日曜日更新です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
春に狂(くる)う
転生新語
恋愛
先輩と後輩、というだけの関係。後輩の少女の体を、私はホテルで時間を掛けて味わう。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5251id/
カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330654752443761
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる