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第二章「陰になり日向になり」
第十二話「天岩戸の千景姫」
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千景さんが……テントから出てこなくなってしまった。
山道具のお店の事件直後の月曜日。
登山部の部室の中には三角屋根の小さな黄色いテントが張られていた。
驚いたので中をのぞこうとすると、見張りのようにテントの前に立っていたほたか先輩に止められてしまい、説明を受けた。
どうやら、千景さんは恥ずかしくて私たちと顔を合わせられないので、この小さなテントの中に隠れているらしい。
部活を休む選択肢はなかったのかと気になったが、「もうすぐインターハイ予選が始まってしまう状況なので、みんなに迷惑はかけられない」……ということを言っていたと、ほたか先輩が教えてくれた。
千景さんの声は一切聞こえないけど、たまに動く音が聞こえるので、確かにテントの中にいるらしい。
授業には出ているらしいので、放課後になってからテントに入っていると思われる。
しかし、私がどんなに早く部室に入っても、千景さんは誰よりも早くテントに隠れており、その姿を見ることはできなかった。
そして……、千景さんがテントに籠りだして、ついに三日目になってしまった。
▽ ▽ ▽
「なんか、伊吹さんって可愛い人っすね」
剱さんが唐突につぶやくものだから、テントが飛び上がるほどに大きく揺れた。
姿は見えないものの、中にいる千景さんの動揺が見て取れるようだ。
「しぃーーーっ!」
ほたか先輩が慌てて人差し指を唇に添えて「それ以上は言わないで」というようなジェスチャーを見せるが、剱さんは全く意に介していないように言葉を続ける。
「だって、すごく可愛かったじゃないっすか。いいと思いますよ。アタシはこんな風にガサツだから、うらやましいっす」
「あぅあぅあぅーっ! いいから黙ってて!」
「っていうか、うちの部のテントって、こんなに小さかったんすか? 生地はペラッペラだし、四人は寝れないすよ」
剱さんがテントをまじまじと見つめていると、テントがゴソゴソと動き出して、中から小さくてきれいな手が出てきた。
なにか、紙切れが握られている。
紙には「これはツェルト」と書かれていた。
「えっとね、ツェルトっていうのは遭難とか……もしもの時のための予備用のテントのことだよ。大会では必須じゃないんだけどね、念のために持ってるんだっ。テントはもっと大きいしっかりとしたのがあるよ」
ほたか先輩は丁寧にフォローしてくれる。
その様子を見守りながら、私は千景さんのことがよく分からなくなってきた。
今の姿も十分に面白いと思うのだけど、これは平気っぽい。
千景さんが恥ずかしさを感じるツボというものがわからない。
でも、いつまでもこのままだと四人そろってのキャンプができないのは確実だ。
この状況を解決する方法が見つからず、私は頭を悩ませ続けていた。
仕方ないのでトレーニングをはじめようと着替え始めた時、唐突に部室の扉が開け放たれた。
「あぅぅ……。の、のぞき?」
部員はここに全員そろってるから、扉を開けたのは部外者に違いない。
丸出しになってしまった下着を手で隠して扉を振り向くと、そこにはあまちゃん先生が立っていた。
「あらぁ。ごめんなさい! 大会の資料を届けに来たんだけど……、間が悪かったみたい」
「あぅー。先生、謝る前に扉を閉めてぇぇ」
「あらあら、そうねぇ」
「早くぅ」
あまちゃん先生は天然なのか策士なのか、まったくわからない。
ようやく扉が閉まって、体操服も着込んだ頃、先生は手に持っている書類をテーブルに広げた。
書類は何十枚かのプリントが束ねられ、クリップでまとめられている。
一番上の紙には「予報第一号」と書かれていた。
「これは次の県予選の詳しい開催内容が書かれてるものなのよぉ。ペーパーテストの問題もここから出るから、しっかりお勉強するのよぉ」
なんともあっさりとした説明。
あまちゃん先生はそれだけを言うと、さっさと部室から去ってしまった。
つまり、これは大会の教科書ということらしい。
「そっかぁ、役割分担を決めなきゃだね……」
ほたか先輩は冊子を見つめてつぶやいた。
「あぅ。分担って、何すればいいんですか?」
「ペーパーテストだよ。『自然観察』、『救急知識』、『気象知識』、『天気図』の四つがあるんだけどね、これは同時に行われるから、どうしてもお姉さん一人では対応できないの……」
「なるほどです。……ていうか、同時にやらなかったら、お一人でやるつもりだったんですか?」
「もちろんだよぉ。大丈夫、大丈夫。全然いけるよぉ!」
ほたか先輩は腕を振り上げて力こぶを見せてくれる。
先輩はどこまでパワフルなんだろう……。
「たとえば『自然観察』の出題範囲なんだけど……」
そう言って、ほたか先輩は冊子をめくり始める。
その指が止まった場所には「島根県の山」、「三瓶山の成り立ち」、「コース案内」などの見出しと共に、文字に埋め尽くされた情報の山が顔をのぞかせていた。
なんのエンターテインメント性もない情報の羅列は、まさに教科書と言って差しさわりがない。
「……ましろちゃんには『自然観察』をお願いしようかなって思ってるの。ましろちゃんは観察眼があるから、大会が行われるお山のことを覚えてもらうと大会中も活かせると思うの」
「あぅぅ……。これ、めちゃめちゃページ数があるじゃないですかぁ……。十三、十四、十五……。二十二ページもある! これ、全部覚えるんですか……?」
「ごめんね、ごめんね……。あ、でもね、『自然観察』は他の三人も少し出題されるから、一緒にお勉強会しようねっ」
「あぅぅ……」
毎日の勉強もあるのに、部活でまで勉強とは思いもよらなかった。
私、運動部に入ったつもりですよ?
完全に文化部のノリじゃないですか?
「アタシは何をすればいいんです?」
剱さんが冊子を眺めながら言う。
すると、ほたか先輩は本棚からなんと別の冊子を取り出した。
「美嶺ちゃんには『救急知識』をお願いできるかな! ……簡単に言うとケガや熱中症対策なんかの応急処置方法の知識のことだけどね。こういう知識は普段でも役立つから、是非覚えておいて欲しいの」
表紙には『登山の医学』と書かれている。その冊子も二、三十枚はありそうな紙の束だった。
しかし剱さんは動じることなく、冊子をパラパラとめくっていく。
「ぜんぜん大丈夫っすよ」
「あぅ。なんか私の紙よりずっと多いよ?」
「こういうのを持ってるんで……」
そう言って、剱さんは自分の鞄から小さなカードを取り出す。
「普通救命講習……修了証?」
「美嶺ちゃん、すごいね! 心臓マッサージも止血も習ってるってことだし、完璧だよ!」
「あうぅ。……意外過ぎる」
「なんだよ、意外って! 空手の師範が講習に行っとけって言うからさ!」
空手と聞いて、ようやく剱さんとつながった。
「ふふふ。なんか、お姉さん、安心しちゃった。でね、お姉さんが気象知識で、千景ちゃんが天気図なんだけど……」
ほたか先輩は言葉を濁し、ツェルトと呼ばれた小さなテントを振り返る。
「……千景ちゃん。そろそろ出てこない? みんな、千景ちゃんのことを全然変だって思ってないよ? ね?」
そして、ほたか先輩はこちらに目配せする。
「そ、そうですよ、千景さん! 絶対に言いふらしたりなんかしません!」
私が明るく呼びかけると、テントの隙間からきれいな手が伸びてきた。
その手に握られた紙には一言、「無理」と書かれていた。
▽ ▽ ▽
勉強会が終わった頃には、もうかなり日が落ちていた。
私は靴を履き替え、ひとりで昇降口を出る。
私にはどうすればいいのか、全然分からなくなっていた。
山道具のお店での事件は全部私が悪いし、私にできることならなんでもしたい。
でも、私が頑張れば頑張るほど、なんでも悪いことにつながってしまう。
本当なら今すぐ千景さんのおうち……あのお店に行って土下座でも妄想ノートを見せて懺悔でもしたいけど、どうせ私を見ている神様は事件を起こす気満々だろうし、私も私で暴走するだろうから、私はもう、何もしないほうがいい。
千景さんはもう一生、テントから出てこないかもしれない。
私が千景さんをテントに閉じ込めちゃったんだ。
八方ふさがりの袋小路に迷い込んだ気分で、私はトボトボと校門を出る。
「ましろ」
突然、私を呼ぶ声があった。
ふと顔を上げると、そこにはお団子頭の女の子が校門にもたれかかるようにして立っていた。
夕日の逆光を浴びながら私を待っていたのは、小桃ちゃんだった。
山道具のお店の事件直後の月曜日。
登山部の部室の中には三角屋根の小さな黄色いテントが張られていた。
驚いたので中をのぞこうとすると、見張りのようにテントの前に立っていたほたか先輩に止められてしまい、説明を受けた。
どうやら、千景さんは恥ずかしくて私たちと顔を合わせられないので、この小さなテントの中に隠れているらしい。
部活を休む選択肢はなかったのかと気になったが、「もうすぐインターハイ予選が始まってしまう状況なので、みんなに迷惑はかけられない」……ということを言っていたと、ほたか先輩が教えてくれた。
千景さんの声は一切聞こえないけど、たまに動く音が聞こえるので、確かにテントの中にいるらしい。
授業には出ているらしいので、放課後になってからテントに入っていると思われる。
しかし、私がどんなに早く部室に入っても、千景さんは誰よりも早くテントに隠れており、その姿を見ることはできなかった。
そして……、千景さんがテントに籠りだして、ついに三日目になってしまった。
▽ ▽ ▽
「なんか、伊吹さんって可愛い人っすね」
剱さんが唐突につぶやくものだから、テントが飛び上がるほどに大きく揺れた。
姿は見えないものの、中にいる千景さんの動揺が見て取れるようだ。
「しぃーーーっ!」
ほたか先輩が慌てて人差し指を唇に添えて「それ以上は言わないで」というようなジェスチャーを見せるが、剱さんは全く意に介していないように言葉を続ける。
「だって、すごく可愛かったじゃないっすか。いいと思いますよ。アタシはこんな風にガサツだから、うらやましいっす」
「あぅあぅあぅーっ! いいから黙ってて!」
「っていうか、うちの部のテントって、こんなに小さかったんすか? 生地はペラッペラだし、四人は寝れないすよ」
剱さんがテントをまじまじと見つめていると、テントがゴソゴソと動き出して、中から小さくてきれいな手が出てきた。
なにか、紙切れが握られている。
紙には「これはツェルト」と書かれていた。
「えっとね、ツェルトっていうのは遭難とか……もしもの時のための予備用のテントのことだよ。大会では必須じゃないんだけどね、念のために持ってるんだっ。テントはもっと大きいしっかりとしたのがあるよ」
ほたか先輩は丁寧にフォローしてくれる。
その様子を見守りながら、私は千景さんのことがよく分からなくなってきた。
今の姿も十分に面白いと思うのだけど、これは平気っぽい。
千景さんが恥ずかしさを感じるツボというものがわからない。
でも、いつまでもこのままだと四人そろってのキャンプができないのは確実だ。
この状況を解決する方法が見つからず、私は頭を悩ませ続けていた。
仕方ないのでトレーニングをはじめようと着替え始めた時、唐突に部室の扉が開け放たれた。
「あぅぅ……。の、のぞき?」
部員はここに全員そろってるから、扉を開けたのは部外者に違いない。
丸出しになってしまった下着を手で隠して扉を振り向くと、そこにはあまちゃん先生が立っていた。
「あらぁ。ごめんなさい! 大会の資料を届けに来たんだけど……、間が悪かったみたい」
「あぅー。先生、謝る前に扉を閉めてぇぇ」
「あらあら、そうねぇ」
「早くぅ」
あまちゃん先生は天然なのか策士なのか、まったくわからない。
ようやく扉が閉まって、体操服も着込んだ頃、先生は手に持っている書類をテーブルに広げた。
書類は何十枚かのプリントが束ねられ、クリップでまとめられている。
一番上の紙には「予報第一号」と書かれていた。
「これは次の県予選の詳しい開催内容が書かれてるものなのよぉ。ペーパーテストの問題もここから出るから、しっかりお勉強するのよぉ」
なんともあっさりとした説明。
あまちゃん先生はそれだけを言うと、さっさと部室から去ってしまった。
つまり、これは大会の教科書ということらしい。
「そっかぁ、役割分担を決めなきゃだね……」
ほたか先輩は冊子を見つめてつぶやいた。
「あぅ。分担って、何すればいいんですか?」
「ペーパーテストだよ。『自然観察』、『救急知識』、『気象知識』、『天気図』の四つがあるんだけどね、これは同時に行われるから、どうしてもお姉さん一人では対応できないの……」
「なるほどです。……ていうか、同時にやらなかったら、お一人でやるつもりだったんですか?」
「もちろんだよぉ。大丈夫、大丈夫。全然いけるよぉ!」
ほたか先輩は腕を振り上げて力こぶを見せてくれる。
先輩はどこまでパワフルなんだろう……。
「たとえば『自然観察』の出題範囲なんだけど……」
そう言って、ほたか先輩は冊子をめくり始める。
その指が止まった場所には「島根県の山」、「三瓶山の成り立ち」、「コース案内」などの見出しと共に、文字に埋め尽くされた情報の山が顔をのぞかせていた。
なんのエンターテインメント性もない情報の羅列は、まさに教科書と言って差しさわりがない。
「……ましろちゃんには『自然観察』をお願いしようかなって思ってるの。ましろちゃんは観察眼があるから、大会が行われるお山のことを覚えてもらうと大会中も活かせると思うの」
「あぅぅ……。これ、めちゃめちゃページ数があるじゃないですかぁ……。十三、十四、十五……。二十二ページもある! これ、全部覚えるんですか……?」
「ごめんね、ごめんね……。あ、でもね、『自然観察』は他の三人も少し出題されるから、一緒にお勉強会しようねっ」
「あぅぅ……」
毎日の勉強もあるのに、部活でまで勉強とは思いもよらなかった。
私、運動部に入ったつもりですよ?
完全に文化部のノリじゃないですか?
「アタシは何をすればいいんです?」
剱さんが冊子を眺めながら言う。
すると、ほたか先輩は本棚からなんと別の冊子を取り出した。
「美嶺ちゃんには『救急知識』をお願いできるかな! ……簡単に言うとケガや熱中症対策なんかの応急処置方法の知識のことだけどね。こういう知識は普段でも役立つから、是非覚えておいて欲しいの」
表紙には『登山の医学』と書かれている。その冊子も二、三十枚はありそうな紙の束だった。
しかし剱さんは動じることなく、冊子をパラパラとめくっていく。
「ぜんぜん大丈夫っすよ」
「あぅ。なんか私の紙よりずっと多いよ?」
「こういうのを持ってるんで……」
そう言って、剱さんは自分の鞄から小さなカードを取り出す。
「普通救命講習……修了証?」
「美嶺ちゃん、すごいね! 心臓マッサージも止血も習ってるってことだし、完璧だよ!」
「あうぅ。……意外過ぎる」
「なんだよ、意外って! 空手の師範が講習に行っとけって言うからさ!」
空手と聞いて、ようやく剱さんとつながった。
「ふふふ。なんか、お姉さん、安心しちゃった。でね、お姉さんが気象知識で、千景ちゃんが天気図なんだけど……」
ほたか先輩は言葉を濁し、ツェルトと呼ばれた小さなテントを振り返る。
「……千景ちゃん。そろそろ出てこない? みんな、千景ちゃんのことを全然変だって思ってないよ? ね?」
そして、ほたか先輩はこちらに目配せする。
「そ、そうですよ、千景さん! 絶対に言いふらしたりなんかしません!」
私が明るく呼びかけると、テントの隙間からきれいな手が伸びてきた。
その手に握られた紙には一言、「無理」と書かれていた。
▽ ▽ ▽
勉強会が終わった頃には、もうかなり日が落ちていた。
私は靴を履き替え、ひとりで昇降口を出る。
私にはどうすればいいのか、全然分からなくなっていた。
山道具のお店での事件は全部私が悪いし、私にできることならなんでもしたい。
でも、私が頑張れば頑張るほど、なんでも悪いことにつながってしまう。
本当なら今すぐ千景さんのおうち……あのお店に行って土下座でも妄想ノートを見せて懺悔でもしたいけど、どうせ私を見ている神様は事件を起こす気満々だろうし、私も私で暴走するだろうから、私はもう、何もしないほうがいい。
千景さんはもう一生、テントから出てこないかもしれない。
私が千景さんをテントに閉じ込めちゃったんだ。
八方ふさがりの袋小路に迷い込んだ気分で、私はトボトボと校門を出る。
「ましろ」
突然、私を呼ぶ声があった。
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