15 / 45
第一章 異変の始まり
第15話 いくつかの真実
しおりを挟む
「いや。さすがにまずいだろう。警官が消えたぞ」
悠翔から真面目な回答が来る。
近くに居る。指揮を執っていた人に話を振る。
「どうも、向こう側と接続が切れたみたいですがどうします? 警察官10人くらい向こう側ですけれど?」
「接続?切れた? どういう事だね」
そう言って、歩いて行く。うん普通に。
ピタッと止まり。くるっと向き直るが、顔が驚嘆状態。
「どうしよう。これはどうすればいい。坊さんか?」
突然パニックになった。
「いや知りませんけれど。ネットで調べます?」
「おお。そうだな? いや先に署へ連絡だ。警官が10人も消えたのだからな」
そう言って、パトカーに走って行った。
「おい、改。おもしろいぞ。異空間で検索すると、インテリアデザインばかり出る」
「そうか良かったな」
嬉しそうな、悠翔に雑に答える。
そうしていると、目の前が揺らぎ。警官達が泣きながら飛び出してきた。
全員無事のようだ。
「おまわりさん出てきました。空間はまた閉じたようです」
俺は揺らいでいた所で、手を振ってみるがもう何もない。
「大大丈夫だったか? 良かった良かった」
おっさんが、走ってくる。
この人ゴブリンに攫われそうになっていたが、一体何者だ?まあ良いけれどな。
「さーあ一件終わり。次を探すか?」
「つかぬ事を聞くけどさ、改って空間の揺らぎとか見えるのか?」
「いんや。波打っているときは分かる」
「そうか。そうだよな」
悠翔がなぜかほっとした顔をしている。
「どうした?」
「分かるなら、俺たちの取り分がなくなりそうでな」
「どうせ、一緒に見つけるなら一緒だろ」
「まあそうだけどな」
「もう一つくらいは、見つけようぜ。目標ゴブリン発見」
悠翔って、たまに訳の分からないこと言い出すし、妙に他人に対して冷たいときがあるよな。あっ俺も一緒か。
そうして、うろうろして帰り道。
もう一つの、空間揺らぎを見つけた。かわいそうだが、スズメバチの捕獲と同じくおっさんが攫われているのを追いかけた。
「二本目ゲットだぜ」
無論通報して、人数割り。
悠翔もこれで何とかするかと言って、帰って行った。
「あーなんだか楽しかったけど、悠翔君が童貞なのと、改が足が速いのにびっくりだよ」
「あーまさか、あいつがそんなに、モテないとは知らなかった」
「モテるけれど、仲間に入ってこられないだけでしょ。悠翔君と仲良くなりたい。でも周りには改を始め、怪しそうな男子が、目付き悪く。よだれを垂らして手ぐすね引いているんだよ。怖いよ」
思わずジト目で、万結を見る。
すでに上は脱いで、両手で持ち上げながら、うりうりと見せつけてくる。
「おまえなあ。確かに俺以外は、そんな感じだな」
「はっはっは」
「なんだよ」
「笑っただけ」
「よし。教育してやる。尻を出せ」
「いやーん。えっち。そうよね。スパンキングの基本は、素手からよね」
そう言って、突き出してくるから叩いてみる。
「うーん。もうちょっと強く?」
「えっ?」
そうして、おバカな夜は更けていく。
エイリアステラに建つお城。
石造りの城に足音がこだまする。
「さてとご飯だよ」
牢に入っているのは、10代後半から20代前半くらいの女の人3人。
「あなた誰なの?帰して」
「ああそうか、君はゴブリンに連れられてきたのじゃなく、直接だったから正気なんだね。そうだな僕は元勇者。現魔王かな? モンスター達を司るものだね。とりあえず、ご飯は、ここに置いとくよ。他の2人の世話も頼むよ。彼女たちはゴブリンにやられてちょっとハイな状態だから、趣味があるなら抱いてあげて。きっと誰が相手でも喜ぶからね」
そう言って、20歳くらいの若そうな彼は笑う。
「あっそうそう。ここから出ても良いけど、ここは、エイリアステラという世界。僕でさえここから地球に帰るのに千年以上掛かったんだ。おすすめしないよ。まあどうしてもゴブリン達との倒錯な世界で生きたいとか、オークのごついもので突かれて、子供を産み続けたいなら別だけど」
そしてまた、何がおかしいのかニヤニヤと嫌らしそうに笑う。
端整な顔立ちだけど、凄く冷たい目。
また言葉を続ける。
「彼らは魔素で構成された、妖精とか精霊のような存在だから、知性は無いし。きっとエッチ以外はつまらないよ。ちなみにオークの子供は、君の卵子を強制的に卵母細胞化させて、できあがるはずのクローンに干渉して、遺伝子配列をモディファイする。だから、彼らの遺伝子は存在しない。だから、君は受け入れれば新たなる人類の母となれるよ。この世界の人類は、せっかく魔王を倒した僕を、迫害して追放した後、魔物に淘汰された。少し手助けしたけどね」
それだけ言い残し、彼はまたどこかに行ってしまった。
目の前には、裸で何もかも垂れ流し、今も焦点が定まらない目でよだれを流している高校生くらいの女の子。
不思議なことに、バスタブにはずっとお湯が流れこみ。
水道と、トイレもある。
空調も効いて寒くはない。
食べ物の乗ったトレイを、ベッドの上に置き。
先に、彼女たちが垂れ流したものの後始末。そして、体を洗い清める。
ボディソープも何もかも、日本のものがそろっている。
ベッドのマットは、見たことがある商品名。お値段以上の品質で有名なところね。
バスタオルで、体を拭くけれど、ずっとタオルが触れるだけでも悩ましい声が、彼女達の口から漏れる。ちょっと興味が出る。そして、自身の右腕と葛藤を始める。
悠翔から真面目な回答が来る。
近くに居る。指揮を執っていた人に話を振る。
「どうも、向こう側と接続が切れたみたいですがどうします? 警察官10人くらい向こう側ですけれど?」
「接続?切れた? どういう事だね」
そう言って、歩いて行く。うん普通に。
ピタッと止まり。くるっと向き直るが、顔が驚嘆状態。
「どうしよう。これはどうすればいい。坊さんか?」
突然パニックになった。
「いや知りませんけれど。ネットで調べます?」
「おお。そうだな? いや先に署へ連絡だ。警官が10人も消えたのだからな」
そう言って、パトカーに走って行った。
「おい、改。おもしろいぞ。異空間で検索すると、インテリアデザインばかり出る」
「そうか良かったな」
嬉しそうな、悠翔に雑に答える。
そうしていると、目の前が揺らぎ。警官達が泣きながら飛び出してきた。
全員無事のようだ。
「おまわりさん出てきました。空間はまた閉じたようです」
俺は揺らいでいた所で、手を振ってみるがもう何もない。
「大大丈夫だったか? 良かった良かった」
おっさんが、走ってくる。
この人ゴブリンに攫われそうになっていたが、一体何者だ?まあ良いけれどな。
「さーあ一件終わり。次を探すか?」
「つかぬ事を聞くけどさ、改って空間の揺らぎとか見えるのか?」
「いんや。波打っているときは分かる」
「そうか。そうだよな」
悠翔がなぜかほっとした顔をしている。
「どうした?」
「分かるなら、俺たちの取り分がなくなりそうでな」
「どうせ、一緒に見つけるなら一緒だろ」
「まあそうだけどな」
「もう一つくらいは、見つけようぜ。目標ゴブリン発見」
悠翔って、たまに訳の分からないこと言い出すし、妙に他人に対して冷たいときがあるよな。あっ俺も一緒か。
そうして、うろうろして帰り道。
もう一つの、空間揺らぎを見つけた。かわいそうだが、スズメバチの捕獲と同じくおっさんが攫われているのを追いかけた。
「二本目ゲットだぜ」
無論通報して、人数割り。
悠翔もこれで何とかするかと言って、帰って行った。
「あーなんだか楽しかったけど、悠翔君が童貞なのと、改が足が速いのにびっくりだよ」
「あーまさか、あいつがそんなに、モテないとは知らなかった」
「モテるけれど、仲間に入ってこられないだけでしょ。悠翔君と仲良くなりたい。でも周りには改を始め、怪しそうな男子が、目付き悪く。よだれを垂らして手ぐすね引いているんだよ。怖いよ」
思わずジト目で、万結を見る。
すでに上は脱いで、両手で持ち上げながら、うりうりと見せつけてくる。
「おまえなあ。確かに俺以外は、そんな感じだな」
「はっはっは」
「なんだよ」
「笑っただけ」
「よし。教育してやる。尻を出せ」
「いやーん。えっち。そうよね。スパンキングの基本は、素手からよね」
そう言って、突き出してくるから叩いてみる。
「うーん。もうちょっと強く?」
「えっ?」
そうして、おバカな夜は更けていく。
エイリアステラに建つお城。
石造りの城に足音がこだまする。
「さてとご飯だよ」
牢に入っているのは、10代後半から20代前半くらいの女の人3人。
「あなた誰なの?帰して」
「ああそうか、君はゴブリンに連れられてきたのじゃなく、直接だったから正気なんだね。そうだな僕は元勇者。現魔王かな? モンスター達を司るものだね。とりあえず、ご飯は、ここに置いとくよ。他の2人の世話も頼むよ。彼女たちはゴブリンにやられてちょっとハイな状態だから、趣味があるなら抱いてあげて。きっと誰が相手でも喜ぶからね」
そう言って、20歳くらいの若そうな彼は笑う。
「あっそうそう。ここから出ても良いけど、ここは、エイリアステラという世界。僕でさえここから地球に帰るのに千年以上掛かったんだ。おすすめしないよ。まあどうしてもゴブリン達との倒錯な世界で生きたいとか、オークのごついもので突かれて、子供を産み続けたいなら別だけど」
そしてまた、何がおかしいのかニヤニヤと嫌らしそうに笑う。
端整な顔立ちだけど、凄く冷たい目。
また言葉を続ける。
「彼らは魔素で構成された、妖精とか精霊のような存在だから、知性は無いし。きっとエッチ以外はつまらないよ。ちなみにオークの子供は、君の卵子を強制的に卵母細胞化させて、できあがるはずのクローンに干渉して、遺伝子配列をモディファイする。だから、彼らの遺伝子は存在しない。だから、君は受け入れれば新たなる人類の母となれるよ。この世界の人類は、せっかく魔王を倒した僕を、迫害して追放した後、魔物に淘汰された。少し手助けしたけどね」
それだけ言い残し、彼はまたどこかに行ってしまった。
目の前には、裸で何もかも垂れ流し、今も焦点が定まらない目でよだれを流している高校生くらいの女の子。
不思議なことに、バスタブにはずっとお湯が流れこみ。
水道と、トイレもある。
空調も効いて寒くはない。
食べ物の乗ったトレイを、ベッドの上に置き。
先に、彼女たちが垂れ流したものの後始末。そして、体を洗い清める。
ボディソープも何もかも、日本のものがそろっている。
ベッドのマットは、見たことがある商品名。お値段以上の品質で有名なところね。
バスタオルで、体を拭くけれど、ずっとタオルが触れるだけでも悩ましい声が、彼女達の口から漏れる。ちょっと興味が出る。そして、自身の右腕と葛藤を始める。
0
あなたにおすすめの小説
異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!
ninjin
ファンタジー
病弱だった少女は14歳の若さで命を失ってしまった・・・かに思えたが、実は異世界に転移していた。異世界に転移した少女は病弱だった頃になりたかった元気な体を手に入れた。しかし、異世界に転移して手いれた体は想像以上に頑丈で怪力だった。魔法が全ての異世界で、魔法が使えない少女は頑丈な体と超絶な怪力で無双する。
不遇スキル『動物親和EX』で手に入れたのは、最強もふもふ聖霊獣とのほっこり異世界スローライフでした
☆ほしい
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺が異世界エルドラで授かったのは『動物親和EX』という一見地味なスキルだった。
日銭を稼ぐので精一杯の不遇な日々を送っていたある日、森で傷ついた謎の白い生き物「フェン」と出会う。
フェンは言葉を話し、実は強力な力を持つ聖霊獣だったのだ!
フェンの驚異的な素材発見能力や戦闘補助のおかげで、俺の生活は一変。
美味しいものを食べ、新しい家に住み、絆を深めていく二人。
しかし、フェンの力を悪用しようとする者たちも現れる。フェンを守り、より深い絆を結ぶため、二人は聖霊獣との正式な『契約の儀式』を行うことができるという「守り人の一族」を探す旅に出る。
最強もふもふとの心温まる異世界冒険譚、ここに開幕!
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる