2 / 109
第一章 何かが起こった
第2話 学校でも話題は同じ
しおりを挟む
「おはよー」
いつもと同じ光景。
ただし、俺の腕には、がっしりと彩がしがみついている。
「えっ、あら。彩どうしたの?」
うん、そうなるよ。
教室の中へ入った瞬間、皆が二度見。
最近、朝に学校へ来ると、能力を得たとか得なかったとか、それが定番の話題だった。
だが、今朝は少し違ったようだ。
「えへっ。婚約しちゃった」
いきなり暴露をしやがった。
ほら、教室の空気が変わった。
幾人か、野郎どもの目が、このヤローと訴えている。
「えーすごい。親も公認なんだ」
わいわいと盛り上がり、さすがに腕を放してもらえた。
今朝、家から出ると、玄関で待ち伏せ。
そこから、がっしりと腕を組まれていた。
おかげで、やっと血が流れ始めたらしく、痺れが出始めた。
俺の腕は、まだ生きていたようだ。
「あっおい。先生に能力の申告をしとけよ」
「あっ。うん」
能力になれない間、突発的に発動する事がある。
そのため、能力保険が存在する。
学校は諸問題を回避するため、保険を掛けるというお題目で、生徒の能力を把握している。まあ能力も個人の資質の一つ。内申が少し上がるようだ。
でだ、ホームルーム。
先生の機嫌が悪い。
「うーす。報告がある。佐藤と鈴木が婚約。親御さんから報告があった。これで人口比率で佐藤という名が一歩リードだな。くれぐれも在学中に子供は作るな」
そう言いながら黒板に二人の名前と婚約と書いていて、途中から、キキィと黒板をひっかくような音。
「なあ…… 佐藤。先生は最近なぁ。夜に、採点をしながら飲んでいるとだ……。部屋で一人、黙々とだ。当然サビ残だ。で…… 思うわけだ。人間おぎゃあと生まれ、生きて死んでいく。その営みの中で、恋人を作り子供を育てる。それは生物としてのまっとうな姿」
先生の背中が、ぷるぷると震える。
「だとすればだ…… 個体による、権利の不均衡は駄目だと思わないかぁ?」
そう言って、ほとんど体は黒板を向いているのに、グリンと顔だけが此方を向く。
皆がビクッとする。
すんげえ怖い。
「個体。権利の不均衡。つまり格差だ。生物として子孫繁栄なら、それに差があったらいけないだろう。先生は切にそう思う。君達は、二年生。あと一年半で卒業だぁ……。先生は待っているからな。むろん女子だ……」
「先生。それ、校長先生に言って良いですか」
すると、やっと体が此方を向く。
「だめだ。これは…… 君達と先生。内緒の約束だ」
「つぶやきはぁ」
「むろん駄目だ。そんな事をすると、先生ナニをするか自信が無いぞ。全員を連れて無人島へ行くぞ」
「それって、首に爆弾つけるやつ?」
「ああ…… それも良いなあ」
壊れている。先生やべえ。独身をこじらしたんだな。
釘を刺そう。
「先生それでも良いですが、鈴木さん。能力も得ました」
そう言うと、先生は驚く。ものすごく。
「なっ…… 何をだ」
「炎系です」
そう言うと膝をつく。
「婚約に、能力まで。なんで人は、こんなにも」
そう言って、おぼつかない足取りで教室を出かかり、また首だけがこっちを向く。
先生もいい加減能力者じゃないか? 多分皆思ったと思う。
「『人々はあなたの美徳によってあなたを罰し、あなたの過ちによってあなたを許す』ニーチェ大先生もそのように語っている。他言はするな。先生との約束だ」
そう言い残して、出ていった。
当然、皆がザワつく。
「細矢先生って、もう三五歳くらいだっけ?」
「ああ。完全にこじらせているぞ。どーてーじゃないのか?」
「じゃあ魔法使い。あっ、さっきぼやいてたから、能力はでなかったんだ」
当然さっきのホームルームは問題となり、学校側から箝口令が敷かれた。
校長先生の伝手で、お見合いをすることになったようだ。
うちの校風、結構緩いからな。
さて、学校でちょっとした話題が問題になった頃、当然国はもっと困っていた。
「銃刀法と同じ? では空手家や、剣道、柔道に格闘技。すべての人間に能力の許可証のようなものを発行するべきですね」
まあ、わかっていた問題。
道具ではなく、個人の能力。
「そんな極端な話ではなくてデスね」
首相も、野党に突っ込まれて、しどろもどろ。
「そっそうだ、体力測定のように測定して、その結果を管理」
勢いよく手が上がる。
「今管理と仰いましたね。国が国民を管理。皆さん聞きました?」
ヤジが飛び交う。
「まあまあ、それこそ個人の能力ですから、特別な能力を持つなら、何かしらの優遇措置を講じてデスね」
「はい。それは国民を区別すると言うことですね。どうですか?」
国会は紛糾をする。だが、数分後。食ってかかっていた女性議員に能力発動。
一気に、特別扱いへと、舵を切ることになる。
「うへへ。皆が、おめでとうって」
また、ギッチギチに腕を決められて、左腕が紫になっている。
胸がどうこうという状態ではない。感覚など無い。
「家に着いたぞ」
「やだ。竜ちゃん家へ行く。いや帰る。今家には誰も居ないし。あっ。その方が良いのね。ごめんなさい。えっと、ねっ上がって」
何かに気がついたという感じで、彩は満面の笑みになる。そして、有無を言わさず、引っ張って行かれる。
部屋へ通され、ぽすんと座らせられる。
「久しぶりだが、変わってないな」
中学に上がったくらいから、部屋へは入らせてもらえられなくなったが……。
机の上にある写真立てには、小さな頃の俺と彩。二人が写った写真。
それは良い。
だが、ベッド脇の壁。
一面に張られた写真。
つい、ベッドに這い上がり覗き込む。
教室での盗撮? 一緒に映り込んだ女の子の顔には、もれなくバッテンが赤いマジックで書かれている。一番下は、小学校の時。プールから上がった俺? なんでこんなに色が薄く。
「ひっ」
俺の背中に、彩が張り付いてくる。
「あっ、ごめんね。つい竜ちゃんの一瞬一瞬を記録したくて撮ったけれど、教室だと変なのが映り込むのよね」
俺は理解した。
昨日、話の後。
鈴木のお義父さんとお義母さんの、ほっとした顔。
これを知っていたんだ。
「この子、我が儘だから」
きっとその後は、竜ちゃんと一緒になれないと、ナニをするのかわからない。そんな意味があったのだと。
いや、かわいいし、良いんだよ。
気心も…… すべては知っていなかったようだが。
いつもと同じ光景。
ただし、俺の腕には、がっしりと彩がしがみついている。
「えっ、あら。彩どうしたの?」
うん、そうなるよ。
教室の中へ入った瞬間、皆が二度見。
最近、朝に学校へ来ると、能力を得たとか得なかったとか、それが定番の話題だった。
だが、今朝は少し違ったようだ。
「えへっ。婚約しちゃった」
いきなり暴露をしやがった。
ほら、教室の空気が変わった。
幾人か、野郎どもの目が、このヤローと訴えている。
「えーすごい。親も公認なんだ」
わいわいと盛り上がり、さすがに腕を放してもらえた。
今朝、家から出ると、玄関で待ち伏せ。
そこから、がっしりと腕を組まれていた。
おかげで、やっと血が流れ始めたらしく、痺れが出始めた。
俺の腕は、まだ生きていたようだ。
「あっおい。先生に能力の申告をしとけよ」
「あっ。うん」
能力になれない間、突発的に発動する事がある。
そのため、能力保険が存在する。
学校は諸問題を回避するため、保険を掛けるというお題目で、生徒の能力を把握している。まあ能力も個人の資質の一つ。内申が少し上がるようだ。
でだ、ホームルーム。
先生の機嫌が悪い。
「うーす。報告がある。佐藤と鈴木が婚約。親御さんから報告があった。これで人口比率で佐藤という名が一歩リードだな。くれぐれも在学中に子供は作るな」
そう言いながら黒板に二人の名前と婚約と書いていて、途中から、キキィと黒板をひっかくような音。
「なあ…… 佐藤。先生は最近なぁ。夜に、採点をしながら飲んでいるとだ……。部屋で一人、黙々とだ。当然サビ残だ。で…… 思うわけだ。人間おぎゃあと生まれ、生きて死んでいく。その営みの中で、恋人を作り子供を育てる。それは生物としてのまっとうな姿」
先生の背中が、ぷるぷると震える。
「だとすればだ…… 個体による、権利の不均衡は駄目だと思わないかぁ?」
そう言って、ほとんど体は黒板を向いているのに、グリンと顔だけが此方を向く。
皆がビクッとする。
すんげえ怖い。
「個体。権利の不均衡。つまり格差だ。生物として子孫繁栄なら、それに差があったらいけないだろう。先生は切にそう思う。君達は、二年生。あと一年半で卒業だぁ……。先生は待っているからな。むろん女子だ……」
「先生。それ、校長先生に言って良いですか」
すると、やっと体が此方を向く。
「だめだ。これは…… 君達と先生。内緒の約束だ」
「つぶやきはぁ」
「むろん駄目だ。そんな事をすると、先生ナニをするか自信が無いぞ。全員を連れて無人島へ行くぞ」
「それって、首に爆弾つけるやつ?」
「ああ…… それも良いなあ」
壊れている。先生やべえ。独身をこじらしたんだな。
釘を刺そう。
「先生それでも良いですが、鈴木さん。能力も得ました」
そう言うと、先生は驚く。ものすごく。
「なっ…… 何をだ」
「炎系です」
そう言うと膝をつく。
「婚約に、能力まで。なんで人は、こんなにも」
そう言って、おぼつかない足取りで教室を出かかり、また首だけがこっちを向く。
先生もいい加減能力者じゃないか? 多分皆思ったと思う。
「『人々はあなたの美徳によってあなたを罰し、あなたの過ちによってあなたを許す』ニーチェ大先生もそのように語っている。他言はするな。先生との約束だ」
そう言い残して、出ていった。
当然、皆がザワつく。
「細矢先生って、もう三五歳くらいだっけ?」
「ああ。完全にこじらせているぞ。どーてーじゃないのか?」
「じゃあ魔法使い。あっ、さっきぼやいてたから、能力はでなかったんだ」
当然さっきのホームルームは問題となり、学校側から箝口令が敷かれた。
校長先生の伝手で、お見合いをすることになったようだ。
うちの校風、結構緩いからな。
さて、学校でちょっとした話題が問題になった頃、当然国はもっと困っていた。
「銃刀法と同じ? では空手家や、剣道、柔道に格闘技。すべての人間に能力の許可証のようなものを発行するべきですね」
まあ、わかっていた問題。
道具ではなく、個人の能力。
「そんな極端な話ではなくてデスね」
首相も、野党に突っ込まれて、しどろもどろ。
「そっそうだ、体力測定のように測定して、その結果を管理」
勢いよく手が上がる。
「今管理と仰いましたね。国が国民を管理。皆さん聞きました?」
ヤジが飛び交う。
「まあまあ、それこそ個人の能力ですから、特別な能力を持つなら、何かしらの優遇措置を講じてデスね」
「はい。それは国民を区別すると言うことですね。どうですか?」
国会は紛糾をする。だが、数分後。食ってかかっていた女性議員に能力発動。
一気に、特別扱いへと、舵を切ることになる。
「うへへ。皆が、おめでとうって」
また、ギッチギチに腕を決められて、左腕が紫になっている。
胸がどうこうという状態ではない。感覚など無い。
「家に着いたぞ」
「やだ。竜ちゃん家へ行く。いや帰る。今家には誰も居ないし。あっ。その方が良いのね。ごめんなさい。えっと、ねっ上がって」
何かに気がついたという感じで、彩は満面の笑みになる。そして、有無を言わさず、引っ張って行かれる。
部屋へ通され、ぽすんと座らせられる。
「久しぶりだが、変わってないな」
中学に上がったくらいから、部屋へは入らせてもらえられなくなったが……。
机の上にある写真立てには、小さな頃の俺と彩。二人が写った写真。
それは良い。
だが、ベッド脇の壁。
一面に張られた写真。
つい、ベッドに這い上がり覗き込む。
教室での盗撮? 一緒に映り込んだ女の子の顔には、もれなくバッテンが赤いマジックで書かれている。一番下は、小学校の時。プールから上がった俺? なんでこんなに色が薄く。
「ひっ」
俺の背中に、彩が張り付いてくる。
「あっ、ごめんね。つい竜ちゃんの一瞬一瞬を記録したくて撮ったけれど、教室だと変なのが映り込むのよね」
俺は理解した。
昨日、話の後。
鈴木のお義父さんとお義母さんの、ほっとした顔。
これを知っていたんだ。
「この子、我が儘だから」
きっとその後は、竜ちゃんと一緒になれないと、ナニをするのかわからない。そんな意味があったのだと。
いや、かわいいし、良いんだよ。
気心も…… すべては知っていなかったようだが。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!
ninjin
ファンタジー
病弱だった少女は14歳の若さで命を失ってしまった・・・かに思えたが、実は異世界に転移していた。異世界に転移した少女は病弱だった頃になりたかった元気な体を手に入れた。しかし、異世界に転移して手いれた体は想像以上に頑丈で怪力だった。魔法が全ての異世界で、魔法が使えない少女は頑丈な体と超絶な怪力で無双する。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる