39 / 156
始まった新世界
第39話 縁(えにし)
しおりを挟む
「立ちなさいよ」
怜奈が凍るような冷たい目で、彼に声をかける。
だが男は暗くて、彼女の目に気がつかなかったのは、幸いだったのかもしれない。
気がついてしまえば、希少な性癖となり、彼は一生冷たい目を探すことになっていただろう。
「無理だ。足が折れているんだ。どうしてくれる」
自業自得なのだが、彼等はとりあえず叫ぶ。
「やかましい。ダンジョンで、女の子を襲うとしたあんたらが悪い。さて、四階かぁ。どっちが良いと思う?」
無論こいつらを連れて、入り口に戻らなくてはいけない。
どっちに進むかである。
「ここ四階でしょ。戻った方が近いわよ」
「そうかあぁっっ……」
がっくりと力が抜ける。
彼女達は、渋々入り口へ向けて歩き始める。
彼女達はまだ弱いと自覚。
司に認めて貰うために、こそっと練習中でダンジョンの一階から五階ををクルクル回っているのだ。
だが最近は、五階のボスであるオーク君など、彼女達を見ると逃げ出す。記憶は残っていないはずなのだが……
そう、司には劣るのだが、この頃には殺気を纏っていた。
比較する基準がおかしいだけで、今の彼女達は強い。
彼女達が男達を引きずりながら帰っていると、散歩中の司とシンに出会う。
シンもこの時は人型だ。
「あっ。師匠とシン様。お疲れ様です」
シンはシン様と呼ばれていた。
まあ司の師匠だと、紹介をしたから当然の様にそうなった。
彼女達とは違い、まだ、次郎だけはシンの人型に会っていない。
いつも、出会った時は、凶暴な黒猫状態。
「どうしたんだ?」
「こいつら、女の子を襲っていたんです」
それを聞いて、司よりもシンの方が食い気味に話にのる。
「何じゃと? 主ら本当か」
シンが問いかける。
「いや違います。こいつら嘘を言っています」
男は悪あがきをする。
それを聞いて、シンの目が赤く光る。
「ぬう。もうちょっと、ポイントがたらぬのか」
彼女達に怪我をさせるとか、行為を行うとかすれば魔力回路は閉じられていたのだが、まだそこまで行ってないようだ。
「仕方が無い。こやつらは警吏に渡してこよう。おぬしらは修行の途中だろ」
「はい」
「では、こやつらは引き受けた。修行を続けるが良い」
「「「はい」」」
その言葉に、木ノ実杏華が反応をする。
「修行ですか? 私たちも受けたいです」
そう、よくあるラノベで、トップチームに入りたいと憧れる少女。そんな属性を持った女の子がここに居た。
ちょっと体育系であり、体を虐めて苦しいのが実は好き。
マラソンとかで走りきって、ゴール。
もう走らなくて良いんだと思った時の開放感。
その時には、彼女の脳内で、幸せホルモンがドバドバだ。
「修行をしたいのか? 良かろう。まずの基本手ほどきは、嫁御そなたが面倒を見よ」
「はい。承知いたしました」
他の二人は望んでいなかったのだが、そんな厄災に巻き込まれてしまった。
消えようとすると声が掛かる。
「警官に状況説明が必要ですよね」
「あー。そうだな」
司が納得。シンは司が納得したのを見て、そんな物なのかと理解。
「そうなのか? では一度、全員で戻ろうか」
次の瞬間には全員ダンジョンの入り口にいて、シンはいなくなっていた。
司の側に黒猫がいるのみ。
彼等は別に驚きもせず、入り口に向かう。
驚いたのは、犯人達。
三人の女の子は、上級者になれば、こんな事も出来るんだと納得をしたくらい。
「じゃあ担当者に頼もう」
説明が終わり、奴らを渡した後。軽く魔力操作から習い始める。
そして彼女達は、最強への道を歩み始めた。
デスサイズを携えた三人の死に神。
紅に染まる錆びた爪が結成されることになる。
「んっ、ああっ。師匠ぅもう、わたし無理です」
杏華は涙を流しながら、いやいやをする。
「そうか? まだまだいけるだろう。ほらっ」
杏華の体内魔力の状態を見ながら、司はそれをコントロールする。
「んんっ。ああっ。頭痛がぁ、吐き気がぁ」
「やめたいのか?」
「いやあぁ、やめないでぇ。もっとうぅっ。激しくぅ」
とまあ、横で聞いていると誤解を受けそうな叫び声。
「はいはい。よそ見をしない。集中をして魔力を感じて、体中を循環させる。これは毎日やること」
「「はい」」
ここは六階に造られた東屋。
すっかりここに住み着いてしまった。
高校生三人は、犯人達を受け渡した後、またいきなり転移。
いきなり修行へと入った。
そしてまあ、順番に体内魔力枯渇を体験中なのだが、約一名反応がおかしい。
涙を浮かべて、いやいやしながら、喜んでいる感じに司も困惑中。
木ノ実杏華は、異常なストイックさを見せて、三人のうちで最も強くなる。
だが、彼女には秘密がある。
司に攻められていた時、彼女の体は女の部分が反応をして、大洪水だった。
後に色々なことが起こるのだが、それはまあ……
そして、三人は弟子になった記念に武器を貰うのだが、男達は屑だったのだがあの武器? は気に入っていた。
そうピッケル。
アレは武器ではないのだが、まあその形を伝えると、シンはデスサイズを送ることに……
だけど、三人とも、気に入ったようだ。
こうして時間と共に、人々はダンジョンのある生活に順応していき始めた。
日本ではだが……
怜奈が凍るような冷たい目で、彼に声をかける。
だが男は暗くて、彼女の目に気がつかなかったのは、幸いだったのかもしれない。
気がついてしまえば、希少な性癖となり、彼は一生冷たい目を探すことになっていただろう。
「無理だ。足が折れているんだ。どうしてくれる」
自業自得なのだが、彼等はとりあえず叫ぶ。
「やかましい。ダンジョンで、女の子を襲うとしたあんたらが悪い。さて、四階かぁ。どっちが良いと思う?」
無論こいつらを連れて、入り口に戻らなくてはいけない。
どっちに進むかである。
「ここ四階でしょ。戻った方が近いわよ」
「そうかあぁっっ……」
がっくりと力が抜ける。
彼女達は、渋々入り口へ向けて歩き始める。
彼女達はまだ弱いと自覚。
司に認めて貰うために、こそっと練習中でダンジョンの一階から五階ををクルクル回っているのだ。
だが最近は、五階のボスであるオーク君など、彼女達を見ると逃げ出す。記憶は残っていないはずなのだが……
そう、司には劣るのだが、この頃には殺気を纏っていた。
比較する基準がおかしいだけで、今の彼女達は強い。
彼女達が男達を引きずりながら帰っていると、散歩中の司とシンに出会う。
シンもこの時は人型だ。
「あっ。師匠とシン様。お疲れ様です」
シンはシン様と呼ばれていた。
まあ司の師匠だと、紹介をしたから当然の様にそうなった。
彼女達とは違い、まだ、次郎だけはシンの人型に会っていない。
いつも、出会った時は、凶暴な黒猫状態。
「どうしたんだ?」
「こいつら、女の子を襲っていたんです」
それを聞いて、司よりもシンの方が食い気味に話にのる。
「何じゃと? 主ら本当か」
シンが問いかける。
「いや違います。こいつら嘘を言っています」
男は悪あがきをする。
それを聞いて、シンの目が赤く光る。
「ぬう。もうちょっと、ポイントがたらぬのか」
彼女達に怪我をさせるとか、行為を行うとかすれば魔力回路は閉じられていたのだが、まだそこまで行ってないようだ。
「仕方が無い。こやつらは警吏に渡してこよう。おぬしらは修行の途中だろ」
「はい」
「では、こやつらは引き受けた。修行を続けるが良い」
「「「はい」」」
その言葉に、木ノ実杏華が反応をする。
「修行ですか? 私たちも受けたいです」
そう、よくあるラノベで、トップチームに入りたいと憧れる少女。そんな属性を持った女の子がここに居た。
ちょっと体育系であり、体を虐めて苦しいのが実は好き。
マラソンとかで走りきって、ゴール。
もう走らなくて良いんだと思った時の開放感。
その時には、彼女の脳内で、幸せホルモンがドバドバだ。
「修行をしたいのか? 良かろう。まずの基本手ほどきは、嫁御そなたが面倒を見よ」
「はい。承知いたしました」
他の二人は望んでいなかったのだが、そんな厄災に巻き込まれてしまった。
消えようとすると声が掛かる。
「警官に状況説明が必要ですよね」
「あー。そうだな」
司が納得。シンは司が納得したのを見て、そんな物なのかと理解。
「そうなのか? では一度、全員で戻ろうか」
次の瞬間には全員ダンジョンの入り口にいて、シンはいなくなっていた。
司の側に黒猫がいるのみ。
彼等は別に驚きもせず、入り口に向かう。
驚いたのは、犯人達。
三人の女の子は、上級者になれば、こんな事も出来るんだと納得をしたくらい。
「じゃあ担当者に頼もう」
説明が終わり、奴らを渡した後。軽く魔力操作から習い始める。
そして彼女達は、最強への道を歩み始めた。
デスサイズを携えた三人の死に神。
紅に染まる錆びた爪が結成されることになる。
「んっ、ああっ。師匠ぅもう、わたし無理です」
杏華は涙を流しながら、いやいやをする。
「そうか? まだまだいけるだろう。ほらっ」
杏華の体内魔力の状態を見ながら、司はそれをコントロールする。
「んんっ。ああっ。頭痛がぁ、吐き気がぁ」
「やめたいのか?」
「いやあぁ、やめないでぇ。もっとうぅっ。激しくぅ」
とまあ、横で聞いていると誤解を受けそうな叫び声。
「はいはい。よそ見をしない。集中をして魔力を感じて、体中を循環させる。これは毎日やること」
「「はい」」
ここは六階に造られた東屋。
すっかりここに住み着いてしまった。
高校生三人は、犯人達を受け渡した後、またいきなり転移。
いきなり修行へと入った。
そしてまあ、順番に体内魔力枯渇を体験中なのだが、約一名反応がおかしい。
涙を浮かべて、いやいやしながら、喜んでいる感じに司も困惑中。
木ノ実杏華は、異常なストイックさを見せて、三人のうちで最も強くなる。
だが、彼女には秘密がある。
司に攻められていた時、彼女の体は女の部分が反応をして、大洪水だった。
後に色々なことが起こるのだが、それはまあ……
そして、三人は弟子になった記念に武器を貰うのだが、男達は屑だったのだがあの武器? は気に入っていた。
そうピッケル。
アレは武器ではないのだが、まあその形を伝えると、シンはデスサイズを送ることに……
だけど、三人とも、気に入ったようだ。
こうして時間と共に、人々はダンジョンのある生活に順応していき始めた。
日本ではだが……
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
異世界では地味な俺が、なぜか神々に最愛されて無双してる件
fuwamofu
ファンタジー
平凡な高校生・桐生ユウは、女神の手違いで異世界に転生した。
チートもスキルも貰えず、冒険者登録すらままならない落ちこぼれ……のはずだった。
しかし周囲の異常な好感度、意味不明な強運、そして隠された神格スキルによって、ユウは「無自覚に全能」な存在へと覚醒していく。
気づけば女神も姫騎士も魔王娘も彼に夢中。誤解と崇拝が加速する中、ユウの“地味な日常”は世界を揺るがす伝説になっていく。
笑いあり、胸キュンあり、ざまぁありの最強(なのに本人だけ気づいてない)異世界ファンタジー開幕!
異世界転移したら、神の力と無敵の天使軍団を授かったんだが。
猫正宗
ファンタジー
白羽明星は気付けば異世界転移しており、背に純白の六翼を生やした熾天使となっていた。
もともと現世に未練などなかった明星は、大喜びで異世界の大空を飛び回る。
すると遥か空の彼方、誰も到達できないほどの高度に存在する、巨大な空獣に守られた天空城にたどり着く。
主人不在らしきその城に入ると頭の中にダイレクトに声が流れてきた。
――霊子力パターン、熾天使《セラフ》と認識。天界の座マスター登録します。……ああ、お帰りなさいルシフェル様。お戻りをお待ち申し上げておりました――
風景が目まぐるしく移り変わる。
天空城に封じられていた七つの天国が解放されていく。
移り変わる景色こそは、
第一天 ヴィロン。
第二天 ラキア。
第三天 シャハクィム。
第四天 ゼブル。
第五天 マオン。
第六天 マコン。
それらはかつて天界を構成していた七つの天国を再現したものだ。
気付けば明星は、玉座に座っていた。
そこは天の最高位。
第七天 アラボト。
そして玉座の前には、明星に絶対の忠誠を誓う超常なる存在《七元徳の守護天使たち》が膝をついていたのだった。
――これは異世界で神なる権能と無敵の天使軍団を手にした明星が、調子に乗ったエセ強者を相手に無双したり、のんびりスローライフを満喫したりする物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる