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始まった新世界
第41話 聖(性)戦勃発
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「あの男達、引率か?」
「いや。付き人じゃね?」
商売柄もあり、スキンヘッドの湯霧は目立つ。
どう見ても本職っぽい。
だがその男に、嬉しそうに腕を絡めるひろみ。
「リアル美女と野獣だな」
そう言いながら、トワイライトウォーリアの示野 和義達はなぜかその姿に希望を見いだす。
あのオッサンがいけるのなら、俺達なら絶対いける。
何の保証もない確証を、彼等は見いだす。
そして別の方向には、『暁の兵団』が居た。
彼等は高校生グループで、チートハーレム願望の持ち主。
高原 導人、十七歳ながら、落ち着いた姿を見せる。
下手をすれば、トワイライトウォーリア達より、よっぽど落ち着いている。
「あの集団。強いな。何者だろう?」
高原が横にいる珠水 龍也へと声をかける。彼は、同学年で十七歳。百七十二センチの身長で長年剣道をしている。
「うん? ああ、全員体の使い方。重心が良いな」
「体? うん。揺れて…… いいねえぇ。お姉さん? いや? あの子見たことがあるぞ」
勇者好きの紫雲 光輝が 杏華達レッドラスティネイルに気がついた。
一学年先輩。
つまり三年生だ。
最近学校で、いきなり頭角を現した三人組。
成績も去年までは中の下だったのに、いきなりトップクラスに上がってきた。
訝しんだ先生が、中間考査の後に、いきなり特別テストを行ったという伝説がある。
昔の彼女達だったら、ばっくれるか暴れるかだったのに、凜とした態度でテストを受ける。そして、ほぼ満点をたたき出して、彼女達はちょっとした伝説となっていた。
「きっ、君達は一体?」
「先生。人間は大いなる目標のために邁進すれば、些細な苦労など厭わなくなります。おわかり?」
などと言い放ち、前年の担任だった崎野 有珠希先生が彼女達の前年と全く違う態度を見て、天変地異が来ると言い始めて暴れたとか……
その後彼は、校長先生から担任が無能だったんじゃね。などと疑いを掛けられて、完全に壊れたとか……
その後、先生はやさぐれて、三日ほど無断欠勤をしたのは有名な話だ。
「あの距離感。先輩達はあの男が好きなのか?」
そう言って、龍端 天明。がふと司を見つめてしまう。
本当に無意識だが、その意識に、最近習得をした殺気が混ざってしまった。
それはまだ、精神的未熟故なのか、男としての矜恃か。
少し焼き餅が混ざったとも言う。
当然だが、それに反応をした司。
けだるそうに、そちらを向いた。
その瞬間に、天明は死んだと思った。
巨大な肉食獣に、がっぷりと上半身を食われたような気がして、漏らしてしまった。
プールの水面がうっすらと黄色く染まる。
ウロビリンだ。黄疸時に黄色く染まるビリルビンが分解されたもの。
元の原料は、血中のヘモグロビンである。
それはまあ…… さておき。
隣の神保 光一が、天明の体がガクガクと震えているのに気がついた。
「うん? どうした…… うわぁ。おまえ、水の中ですんなよ、小学生かぁ。便所行けよ」
そう、気がついたようだ。
当然周りは騒然となる。
だが当の本人は、周囲を見回し、口を開く。
「なあ俺の頭。体にくっ付いているか?」
そう彼は、本当に食われて命が消えたと思った。
殺気を送られたので、司も軽く返しただけだが、送られた方は本当の死を体験したようだ。
そう、それは人の革新。
開放された力は、今まさに人間の新たな力を会得、その方向を示した。
強者は強者を知り、その力を正確に把握できる。
彼はいま、目の前に現れたドラゴン以上の存在に触れた。
それは、プールの中で小便を漏らす事など些細なもの?
今彼は、絶対的な強者と出会ったと理解をした。
それこそが進化の最終形態。
多少の代償があったようだが……
その後数ヶ月、事あるごとに、その事をいじられることになる。
高校生なのに小便タレと……
人の可能性は無限。今獣となりて、その力を……
―― 彼は開放できなかったようだ。
「うわああぁ」
「おい。天明ぃ」
彼は叫んだと思ったら、ほの黄色い水の中に、どっぷりと沈んでしまった。
それは本能的な判断。
あれは危険。見てはいけない……
そんな、危険を周囲に振りまき、その獣は一時の休暇を楽しむ。
周りの女性、彼女達は今、肉食獣的な力を開放する。
「師匠」
「司さん」
「お兄ちゃん」
彼女達はおのれが望む、好きな所に司をいざなう。
「波のあるプールへ」
「ケバブ美味しそうです」
「アイスぅ。あれ食べよう」
その瞬間、妙な緊張感が広がる。
だが司は、当然だが、妹を優先する。
「アイスね」
「そう。行こう」
残された者達は、妹という強者の力にひれ伏す。
「ちっ」
「妹に産まれた幸運。今はまだ、それを享受すれば良い。男は彼女の力にひれ伏すもの。今はまだ、血縁の力を覆せないが…… 次はないぃぃ……」
それは誰が言ったのか。
だがその言葉は、覆せない真理でもある。
結婚後、男は何よりも家族を、妻を優先するもの。
この場では、目に見えない戦いがすでに始まっていた。
それは日本の国益すら……
いや、世界の命運を司る。
フランスの数学者、ピエール=シモン・ラプラスによって提唱された。ラプラスの魔物。
原因によって…… 結果は、一義的に導かれるという因果律や、「全ての出来事は、それ以前の出来事のみによって決定される」といった決定論であると言える。
因果律。それは突然決まるものでは無い。
縁があり、関わった者達による積み重ねが、先の因果を決定する。
そう、言うなればこの戦いは性戦。
いや、聖戦であると言える。
たった一人の特異点を巡る戦いは、今この場で始まる。
平和なのは、なにも気がつかない超初心で鈍感な司のみ。それは中学一年から、異性との関わりがなかった純粋培養の結果だ。青春の多感な時期に、七年もの間、ダンジョンに隔離されていた。
たまに現れる女性ぽい者はモンスターや精霊。それは倒すものであったり従える者達。
異性相手についての知識や考察など、そこには皆無。存在すらしなかった。
そんな事など知らない、周りを取り巻く女性達は、今その思いを伝えるべく動き始める。
そう、その戦いは、いま静かに……
各戦士達の、熱い思いが交差する。
それはまるで、おのれの限界を越えた、広範囲殲滅魔法のようである。
焦熱地獄。
なぜかドイツ語読みで、命名は当然土屋 紗奈である。
彼女もまた、司との共通点である、厨二的なニュアンスを追求していた。
現在の愛読書は、将門書店発行、『深淵を理解するための逆引き辞書・君は一度踏み込めば戻れない』だとか……
まあ…… とにかく。
夏の暑い最中に、そんな、凶悪なほどの熱量を含んだまま、戦いはつづく……
「いや。付き人じゃね?」
商売柄もあり、スキンヘッドの湯霧は目立つ。
どう見ても本職っぽい。
だがその男に、嬉しそうに腕を絡めるひろみ。
「リアル美女と野獣だな」
そう言いながら、トワイライトウォーリアの示野 和義達はなぜかその姿に希望を見いだす。
あのオッサンがいけるのなら、俺達なら絶対いける。
何の保証もない確証を、彼等は見いだす。
そして別の方向には、『暁の兵団』が居た。
彼等は高校生グループで、チートハーレム願望の持ち主。
高原 導人、十七歳ながら、落ち着いた姿を見せる。
下手をすれば、トワイライトウォーリア達より、よっぽど落ち着いている。
「あの集団。強いな。何者だろう?」
高原が横にいる珠水 龍也へと声をかける。彼は、同学年で十七歳。百七十二センチの身長で長年剣道をしている。
「うん? ああ、全員体の使い方。重心が良いな」
「体? うん。揺れて…… いいねえぇ。お姉さん? いや? あの子見たことがあるぞ」
勇者好きの紫雲 光輝が 杏華達レッドラスティネイルに気がついた。
一学年先輩。
つまり三年生だ。
最近学校で、いきなり頭角を現した三人組。
成績も去年までは中の下だったのに、いきなりトップクラスに上がってきた。
訝しんだ先生が、中間考査の後に、いきなり特別テストを行ったという伝説がある。
昔の彼女達だったら、ばっくれるか暴れるかだったのに、凜とした態度でテストを受ける。そして、ほぼ満点をたたき出して、彼女達はちょっとした伝説となっていた。
「きっ、君達は一体?」
「先生。人間は大いなる目標のために邁進すれば、些細な苦労など厭わなくなります。おわかり?」
などと言い放ち、前年の担任だった崎野 有珠希先生が彼女達の前年と全く違う態度を見て、天変地異が来ると言い始めて暴れたとか……
その後彼は、校長先生から担任が無能だったんじゃね。などと疑いを掛けられて、完全に壊れたとか……
その後、先生はやさぐれて、三日ほど無断欠勤をしたのは有名な話だ。
「あの距離感。先輩達はあの男が好きなのか?」
そう言って、龍端 天明。がふと司を見つめてしまう。
本当に無意識だが、その意識に、最近習得をした殺気が混ざってしまった。
それはまだ、精神的未熟故なのか、男としての矜恃か。
少し焼き餅が混ざったとも言う。
当然だが、それに反応をした司。
けだるそうに、そちらを向いた。
その瞬間に、天明は死んだと思った。
巨大な肉食獣に、がっぷりと上半身を食われたような気がして、漏らしてしまった。
プールの水面がうっすらと黄色く染まる。
ウロビリンだ。黄疸時に黄色く染まるビリルビンが分解されたもの。
元の原料は、血中のヘモグロビンである。
それはまあ…… さておき。
隣の神保 光一が、天明の体がガクガクと震えているのに気がついた。
「うん? どうした…… うわぁ。おまえ、水の中ですんなよ、小学生かぁ。便所行けよ」
そう、気がついたようだ。
当然周りは騒然となる。
だが当の本人は、周囲を見回し、口を開く。
「なあ俺の頭。体にくっ付いているか?」
そう彼は、本当に食われて命が消えたと思った。
殺気を送られたので、司も軽く返しただけだが、送られた方は本当の死を体験したようだ。
そう、それは人の革新。
開放された力は、今まさに人間の新たな力を会得、その方向を示した。
強者は強者を知り、その力を正確に把握できる。
彼はいま、目の前に現れたドラゴン以上の存在に触れた。
それは、プールの中で小便を漏らす事など些細なもの?
今彼は、絶対的な強者と出会ったと理解をした。
それこそが進化の最終形態。
多少の代償があったようだが……
その後数ヶ月、事あるごとに、その事をいじられることになる。
高校生なのに小便タレと……
人の可能性は無限。今獣となりて、その力を……
―― 彼は開放できなかったようだ。
「うわああぁ」
「おい。天明ぃ」
彼は叫んだと思ったら、ほの黄色い水の中に、どっぷりと沈んでしまった。
それは本能的な判断。
あれは危険。見てはいけない……
そんな、危険を周囲に振りまき、その獣は一時の休暇を楽しむ。
周りの女性、彼女達は今、肉食獣的な力を開放する。
「師匠」
「司さん」
「お兄ちゃん」
彼女達はおのれが望む、好きな所に司をいざなう。
「波のあるプールへ」
「ケバブ美味しそうです」
「アイスぅ。あれ食べよう」
その瞬間、妙な緊張感が広がる。
だが司は、当然だが、妹を優先する。
「アイスね」
「そう。行こう」
残された者達は、妹という強者の力にひれ伏す。
「ちっ」
「妹に産まれた幸運。今はまだ、それを享受すれば良い。男は彼女の力にひれ伏すもの。今はまだ、血縁の力を覆せないが…… 次はないぃぃ……」
それは誰が言ったのか。
だがその言葉は、覆せない真理でもある。
結婚後、男は何よりも家族を、妻を優先するもの。
この場では、目に見えない戦いがすでに始まっていた。
それは日本の国益すら……
いや、世界の命運を司る。
フランスの数学者、ピエール=シモン・ラプラスによって提唱された。ラプラスの魔物。
原因によって…… 結果は、一義的に導かれるという因果律や、「全ての出来事は、それ以前の出来事のみによって決定される」といった決定論であると言える。
因果律。それは突然決まるものでは無い。
縁があり、関わった者達による積み重ねが、先の因果を決定する。
そう、言うなればこの戦いは性戦。
いや、聖戦であると言える。
たった一人の特異点を巡る戦いは、今この場で始まる。
平和なのは、なにも気がつかない超初心で鈍感な司のみ。それは中学一年から、異性との関わりがなかった純粋培養の結果だ。青春の多感な時期に、七年もの間、ダンジョンに隔離されていた。
たまに現れる女性ぽい者はモンスターや精霊。それは倒すものであったり従える者達。
異性相手についての知識や考察など、そこには皆無。存在すらしなかった。
そんな事など知らない、周りを取り巻く女性達は、今その思いを伝えるべく動き始める。
そう、その戦いは、いま静かに……
各戦士達の、熱い思いが交差する。
それはまるで、おのれの限界を越えた、広範囲殲滅魔法のようである。
焦熱地獄。
なぜかドイツ語読みで、命名は当然土屋 紗奈である。
彼女もまた、司との共通点である、厨二的なニュアンスを追求していた。
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