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始まった新世界
第82話 神に選ばれし者
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無事? に外交も終わり、次の国へ。
東シナ海沿岸の国を回るらしい。
「結構時間がかかりそうだな、外交の席に一緒に行こうか?」
俺は提案をする。俺ならば見つめるだけで、すんでしまう。
「いえ結構です。新世君達はイギリスで仕事がありますので、そこまではゆっくりとしてください」
なぜか真剣に断られた。
「俺が行けばきっと早いよ」
「だめです」
やはり、きっぱりと断られた。
外務省担当官の脇路 紡さんは三十二歳だと聞いたが、かなり真面目な人だ。
総理から、今回委任されたと言うから優秀なんだろうが……
いや今の危険な状況で、派遣されたのだから、死んでもいいやという人?
ふとそんな事を考えてしまった。
「それはないよな」
そんなあほなことを、司が考えていたとき、彼女達は驚いていた。
「魔法の出が早い」
「うんうん」
「精霊を使うのと、あまり変わらなかったわね」
「そう。精霊って便利だけど、たまにそっぽを向くんだよね」
精霊は便利だけど、いつも使えるわけではないのだ。
まだ親和性が低いのか、不発が起こる。
それでも気にして、優先的に使えと言われているので、なるべく使っていた。
だけど、昨日のリンパマッサージのような物を受けると、体は軽くなったし、その後の戦闘でも、魔法の発動もスムーズになった。
それに、あのマッサージ、気持ちが良かった。
この一年くらい、いい加減司を想像をしながら、夜な夜な怪しいことをしている彼女達。
定期的にお願いをしようと考えた。
色々な思いをしながら、次の国へ。
今回は騒動が起こったのだが、前のフィリピンは外交官だけで話しがすみ、司達は遊んでいただけだった。
次は、マレーシアとシンガポールだった。
マレーシアは特に何もなかったのだが、シンガポールでは一騒動があった。
有名なカジノがあるところで宿泊をしたのだが、ちょろっと見に行った四人。
適当に見て回っていたのだが、ルーレットでそれは起きた。
ルーレットは数字の書かれたウィールと呼ばれる物に収まっている円盤を回して、ボールを投げ入れる。
ボールが落ちた場所の、色や数字を当てるわかりやすいゲームだ。
「プレイスユアベット」
この宣言で賭けが始まり、ベッティングエリアにチップをのせていく。
「ノーモアベット」
これを言われれば、もう掛けることは出来ない。
ウィールにボールが入った瞬間、司がチップを掛ける。
何が来るのか分かっているかのように、一点賭け。
賭け方には、色々種類があり、ハイローやカラー偶数や奇数。
ダズンという三つの枠、コラムという三つの枠に賭けたり出来る。
こう言うのはアウトサイドベット。
インサイドもあり、チップをマスの中や、ラインの上に置くと複数の数字に賭けることができる。
インサイドの方が掛け率が高い。
「おおう。また当たった」
司は、ウィールに投げ込まれたボールの強さで、的確に場所が見える。
「何で皆、驚くんだ?」
誰でも判るだろうと思っている司は不思議に思う。
このくらいが出来なければ、物理攻撃や魔法攻撃が出来ない。
未来予測。
動きの速いモンスター、瞬時に未来位置を予測。そこに的確な攻撃をしなければ、相手を殺せない。
「お客様」
いたたまれなくなり、フロアマネージャーが出てきた。
司達の顔は共有できている。
日本からの特使団の一員だ。
無下なことは出来ない。
「ひょっとして、見えるのですか?」
「ああ。入るところ? 判るよ」
ディーラーの指使いで、わずかに入る位置は変更されて普通は読めない。
だがわずかな回転の違いすら、司の目には見えている。
「特殊な才能がおありのようですが、ここは一般の方にお遊びしていただく場所でございます。お客様がおられると賭けが成立しなくなりますので、他のものでお遊びください」
申し訳なさそうにそう言うと、一万ドル相当のカードが渡される。
直訳すると、お前のような奴がいると商売にならん。金を恵んでやるから他で遊びやがれ。
まあそういことだ。
だが、ブラックジャックをしても無意識にカウンティング。
ディーラーの札や、自分の札がなんとなく読めてくるようになり、数ゲームをすれば勝ちだしてしまう。
「お客様」
また、フロアマネージャー登場。
カードエリアを出禁にされてしまった。
だが、ふらふらと彷徨い、人の居ないハイレートエリアのスロットマシンに座る。貰ったカードを入れて、よく判らないからレートをピロンピロンと最高まで上げる。
このエリアは高レートなので、当然の様にプログレッシブ型スロットマシン。
つまり同系列なども含めて繋がっている。
ベットされたコインが積立方式で貯まり、ジャックポットを引くと総取りができる。
「神に愛されているのか?」
司が適当にボタンを押すと液晶の絵が流れ始める。
日本のスロットマシンと違い、勝手に止まり始めた。
絵柄には幾つも種類があり、そのマシンには、エクストラという絵があった。ヨーロッパの神様がモチーフになったゲーム。
エクストラでは天使がラッパを吹く。
ビクンビクンと……
それがなぜか、五ライン全部に止まったのである。
ジリリリリ…… と、けたたましくベルの音が鳴る。
その音を聞いて、人が集まり始める。
通常三つ以上が止まれば、ジャックポッドゲームへと進む。
それなのに五つ全部。
高額なのは間違いない。
液晶上部の絵が、画面全体に広がり、スピンナウと文字が出て、タッチという絵が出る。
画面をぺたんと触ると、ルーレットが回り始める。
物理的な物では無く、画面上の物だ。
それなのに、ミニマムとかミドルとかを無視してマキシマムの所に止まっていく。
三つあったルーレット。
それが、一つ、二つ、三つとすべてが……
どん!!
という感じで絵が変わり、さらに上部から数字が降ってくる。
ずらずらと数字が大きくなる。
止まったとき、8200なんとか……
レートが、一ドル百五十七円だとすると、128億円を超える。
高らかに軽快な曲が流れて、コインが画面の中で乱舞をし始めた。
「お客様、ハンドペイアウトですが、別室へお越しください」
カジノでは金額が色々だが、1000ドルを超えるような金額になるとハンドペイと表示されて遊べなくなる。
そうなると係員を呼んで支払を受ける。
だが騒ぎになったため、呼ぶ必要も無く疲れた顔のフロアマネージャーがやって来た。
笑顔だが、目が笑っていない。
屈強そうなガードを二人ほど連れて……
無論司は、全エリア出禁となった……
東シナ海沿岸の国を回るらしい。
「結構時間がかかりそうだな、外交の席に一緒に行こうか?」
俺は提案をする。俺ならば見つめるだけで、すんでしまう。
「いえ結構です。新世君達はイギリスで仕事がありますので、そこまではゆっくりとしてください」
なぜか真剣に断られた。
「俺が行けばきっと早いよ」
「だめです」
やはり、きっぱりと断られた。
外務省担当官の脇路 紡さんは三十二歳だと聞いたが、かなり真面目な人だ。
総理から、今回委任されたと言うから優秀なんだろうが……
いや今の危険な状況で、派遣されたのだから、死んでもいいやという人?
ふとそんな事を考えてしまった。
「それはないよな」
そんなあほなことを、司が考えていたとき、彼女達は驚いていた。
「魔法の出が早い」
「うんうん」
「精霊を使うのと、あまり変わらなかったわね」
「そう。精霊って便利だけど、たまにそっぽを向くんだよね」
精霊は便利だけど、いつも使えるわけではないのだ。
まだ親和性が低いのか、不発が起こる。
それでも気にして、優先的に使えと言われているので、なるべく使っていた。
だけど、昨日のリンパマッサージのような物を受けると、体は軽くなったし、その後の戦闘でも、魔法の発動もスムーズになった。
それに、あのマッサージ、気持ちが良かった。
この一年くらい、いい加減司を想像をしながら、夜な夜な怪しいことをしている彼女達。
定期的にお願いをしようと考えた。
色々な思いをしながら、次の国へ。
今回は騒動が起こったのだが、前のフィリピンは外交官だけで話しがすみ、司達は遊んでいただけだった。
次は、マレーシアとシンガポールだった。
マレーシアは特に何もなかったのだが、シンガポールでは一騒動があった。
有名なカジノがあるところで宿泊をしたのだが、ちょろっと見に行った四人。
適当に見て回っていたのだが、ルーレットでそれは起きた。
ルーレットは数字の書かれたウィールと呼ばれる物に収まっている円盤を回して、ボールを投げ入れる。
ボールが落ちた場所の、色や数字を当てるわかりやすいゲームだ。
「プレイスユアベット」
この宣言で賭けが始まり、ベッティングエリアにチップをのせていく。
「ノーモアベット」
これを言われれば、もう掛けることは出来ない。
ウィールにボールが入った瞬間、司がチップを掛ける。
何が来るのか分かっているかのように、一点賭け。
賭け方には、色々種類があり、ハイローやカラー偶数や奇数。
ダズンという三つの枠、コラムという三つの枠に賭けたり出来る。
こう言うのはアウトサイドベット。
インサイドもあり、チップをマスの中や、ラインの上に置くと複数の数字に賭けることができる。
インサイドの方が掛け率が高い。
「おおう。また当たった」
司は、ウィールに投げ込まれたボールの強さで、的確に場所が見える。
「何で皆、驚くんだ?」
誰でも判るだろうと思っている司は不思議に思う。
このくらいが出来なければ、物理攻撃や魔法攻撃が出来ない。
未来予測。
動きの速いモンスター、瞬時に未来位置を予測。そこに的確な攻撃をしなければ、相手を殺せない。
「お客様」
いたたまれなくなり、フロアマネージャーが出てきた。
司達の顔は共有できている。
日本からの特使団の一員だ。
無下なことは出来ない。
「ひょっとして、見えるのですか?」
「ああ。入るところ? 判るよ」
ディーラーの指使いで、わずかに入る位置は変更されて普通は読めない。
だがわずかな回転の違いすら、司の目には見えている。
「特殊な才能がおありのようですが、ここは一般の方にお遊びしていただく場所でございます。お客様がおられると賭けが成立しなくなりますので、他のものでお遊びください」
申し訳なさそうにそう言うと、一万ドル相当のカードが渡される。
直訳すると、お前のような奴がいると商売にならん。金を恵んでやるから他で遊びやがれ。
まあそういことだ。
だが、ブラックジャックをしても無意識にカウンティング。
ディーラーの札や、自分の札がなんとなく読めてくるようになり、数ゲームをすれば勝ちだしてしまう。
「お客様」
また、フロアマネージャー登場。
カードエリアを出禁にされてしまった。
だが、ふらふらと彷徨い、人の居ないハイレートエリアのスロットマシンに座る。貰ったカードを入れて、よく判らないからレートをピロンピロンと最高まで上げる。
このエリアは高レートなので、当然の様にプログレッシブ型スロットマシン。
つまり同系列なども含めて繋がっている。
ベットされたコインが積立方式で貯まり、ジャックポットを引くと総取りができる。
「神に愛されているのか?」
司が適当にボタンを押すと液晶の絵が流れ始める。
日本のスロットマシンと違い、勝手に止まり始めた。
絵柄には幾つも種類があり、そのマシンには、エクストラという絵があった。ヨーロッパの神様がモチーフになったゲーム。
エクストラでは天使がラッパを吹く。
ビクンビクンと……
それがなぜか、五ライン全部に止まったのである。
ジリリリリ…… と、けたたましくベルの音が鳴る。
その音を聞いて、人が集まり始める。
通常三つ以上が止まれば、ジャックポッドゲームへと進む。
それなのに五つ全部。
高額なのは間違いない。
液晶上部の絵が、画面全体に広がり、スピンナウと文字が出て、タッチという絵が出る。
画面をぺたんと触ると、ルーレットが回り始める。
物理的な物では無く、画面上の物だ。
それなのに、ミニマムとかミドルとかを無視してマキシマムの所に止まっていく。
三つあったルーレット。
それが、一つ、二つ、三つとすべてが……
どん!!
という感じで絵が変わり、さらに上部から数字が降ってくる。
ずらずらと数字が大きくなる。
止まったとき、8200なんとか……
レートが、一ドル百五十七円だとすると、128億円を超える。
高らかに軽快な曲が流れて、コインが画面の中で乱舞をし始めた。
「お客様、ハンドペイアウトですが、別室へお越しください」
カジノでは金額が色々だが、1000ドルを超えるような金額になるとハンドペイと表示されて遊べなくなる。
そうなると係員を呼んで支払を受ける。
だが騒ぎになったため、呼ぶ必要も無く疲れた顔のフロアマネージャーがやって来た。
笑顔だが、目が笑っていない。
屈強そうなガードを二人ほど連れて……
無論司は、全エリア出禁となった……
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