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第4章 大陸統一に向けて
第45話 謎の点差
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「あー俺も随分前だが、たのまれてこの世界に来た」
予想通りの答え。
だが次の言葉に、驚嘆をする。
「八十五点だから、この世界を統べろとか」
なん…… だと。八十五点?
ヨシュートは身構える。
七十点なら仕方が無いわね。
ひ弱ね。
そんな言葉、記憶が蘇る。
相手は現時点でも、モンスターを率いている。
覇王、いや魔王と言える存在。
初めて、恐怖を感じる。
随分前に、この世界の人々は、弱いと感じるレベルとなった。
だけど、目の前のオッサン。
こいつは違う。
警戒をしたが、横に居るユキは敵側に行かず、横に居る。
そう気がついていなかったが、魅了も暗示も、この時点で真田を超えていた。
環境がそうさせたのだろう。
女の子を魅了し、放蕩生活を続けていた、真田。
なんだかよく分からないが、騒動にひたすら巻き込まれていたヨシュート。
その違いは大きな差となっていた。
二人は知らないが、点数など、女神の好みでたいしたものでは無い。
その事に気がつかないまま、戦闘に入る。
ヨシュートにすれば、目の前で、死んだ兵士とその仲間に対する悲しみを見た。
そう、壁を壊したのがこいつなら、守るべき仲間を殺した相手。
片や、真田は相手を倒さないと、皇帝から追われることになる。
倒してしてしまえば、倒したで皇帝から脅威と判断されて、攻撃をされるのだが、そこまで考えが及ばなかった。
自軍へ戻った真田は、攻撃を命令する。
日本人なので、興味はあったが、見知らぬもの。
たいした障壁にはならない。
モンスターの軍団は、統率され、足を踏みならし行進を始めた。
そこに、遠吠えが一つ。
ユキである。
ひ弱だった姿はそこには無く、立派な姿を見せる。
男らしく、堂々と、軍団に前に立ち相手を睨み付ける。
女の子だけどね。
だが、それだけで行進は止まる。
「おい何をしている。進め、相手は人間、奴らは敵だ」
能力は発動され、頭の中に声が聞こえていた。
我に従え、敵を倒せ。
だが、相反する命令もまた、聞こえていた。
それはより魂に近いとこで。
我は、統べる者。人になど従わず、我に従え。
神獣の神獣たる由縁。
遠吠えに乗せた精神波。
相反する命令だが、歴史が違う。
気がつけば、真田は周りを囲まれる。
「おおっ。なんだおまえら」
精神攻撃ばかりで、武を鍛えていない真田は、後ずさる。
だが後ろもモンスター。
「ひいぃ。たすけてくれぇ」
ゴブリン達にボコられる。
だが、それでも使徒。
無茶苦茶丈夫。
ひたすら、逃げていく。
それを追いかけ、モンスター達も走っていく。
皇都に向けて……
その様子を、呆然と見つめる兵達。
だが、誰かが声を上げる。
「追いかけろ」
「「「「おおっ」」」」
ヨシュートと、ユキの周りを兵達が走っていく。
十分後には、疲れて止まったようだが。
歩兵と違い、盾とか重いからね。
だが、止まることはなく、行軍は続く。
そしてまた、不思議なことに各村や町は門を開く。
その方が当然だという様に。
これは、真田の軍団を見て、ヨシュートが無意識に自軍を乗っ取られまいと発動をした力。
『みんな、仲間だよ。助けに来たよ』
そんな暗示が発動をしていた。
伝説の神獣フェンリルを従え、堂々と歩く姿は、絵に描かれ、吟遊詩人達が話を広げる。
彼の方こそが、導くもの。
そんな話が広がっていく。
手前で、真田のモンスター軍団を見て、それを追っていく姿もまたそれに一役を買ったのかもしれない。
気がつけば、自軍は数が膨らんでいく。
気がつけば、救世主と共に皇帝を倒せという言葉がスローガンになり、ヴァルデマル帝国は、二つに割れることになる。
物見達がひた走る。
「皇帝セプテンデバス様に、恐れながら申し上げます」
「なんだ」
「各地の兵がほう起、大きな固まりとなり皇都へとやって来ております。その数五万」
「なっ。すぐに兵を集めろ。戦闘準備」
「はっ。御意」
予想以上に膨らんだ敵兵だが、そこからもまだ膨らんでいく。
どうも真田と会い、力がさらに増したようだ。
困難があれば力が増す。
どこかのヒーローそのままな、ぶっ壊れ性能のヨシュート。
もう手が付けられない。
本人は、ユキと戯れながら移動をしているから、総数に気がついていない。
なんとかの町、手助けしますとかは報告が入り聞いていた、だが総数までは知らない。
そして、皇都に付くと、敵軍はなぜか味方だったはずのモンスターと戦っていた。
周りを囲み、様子を見る。
だがそんな中、真田の力が随分増していた。
普通の物理攻撃では死なない体、ここに来て、やっと覚醒。
「うぜえ、いい加減にしろ」
両手を伸ばし、回転するだけで、兵やモンスターが吹き飛ばされる。
「畜生、腹が減った」
皇国軍の兵糧を襲いに行く。
「敵だあ」
殺到する兵達。
だが、相手にならず吹き飛ばされる。
覇王候補、神の使徒。
普通の人間では相手にならない。
頂上決戦は、もう少しで始まる……
予想通りの答え。
だが次の言葉に、驚嘆をする。
「八十五点だから、この世界を統べろとか」
なん…… だと。八十五点?
ヨシュートは身構える。
七十点なら仕方が無いわね。
ひ弱ね。
そんな言葉、記憶が蘇る。
相手は現時点でも、モンスターを率いている。
覇王、いや魔王と言える存在。
初めて、恐怖を感じる。
随分前に、この世界の人々は、弱いと感じるレベルとなった。
だけど、目の前のオッサン。
こいつは違う。
警戒をしたが、横に居るユキは敵側に行かず、横に居る。
そう気がついていなかったが、魅了も暗示も、この時点で真田を超えていた。
環境がそうさせたのだろう。
女の子を魅了し、放蕩生活を続けていた、真田。
なんだかよく分からないが、騒動にひたすら巻き込まれていたヨシュート。
その違いは大きな差となっていた。
二人は知らないが、点数など、女神の好みでたいしたものでは無い。
その事に気がつかないまま、戦闘に入る。
ヨシュートにすれば、目の前で、死んだ兵士とその仲間に対する悲しみを見た。
そう、壁を壊したのがこいつなら、守るべき仲間を殺した相手。
片や、真田は相手を倒さないと、皇帝から追われることになる。
倒してしてしまえば、倒したで皇帝から脅威と判断されて、攻撃をされるのだが、そこまで考えが及ばなかった。
自軍へ戻った真田は、攻撃を命令する。
日本人なので、興味はあったが、見知らぬもの。
たいした障壁にはならない。
モンスターの軍団は、統率され、足を踏みならし行進を始めた。
そこに、遠吠えが一つ。
ユキである。
ひ弱だった姿はそこには無く、立派な姿を見せる。
男らしく、堂々と、軍団に前に立ち相手を睨み付ける。
女の子だけどね。
だが、それだけで行進は止まる。
「おい何をしている。進め、相手は人間、奴らは敵だ」
能力は発動され、頭の中に声が聞こえていた。
我に従え、敵を倒せ。
だが、相反する命令もまた、聞こえていた。
それはより魂に近いとこで。
我は、統べる者。人になど従わず、我に従え。
神獣の神獣たる由縁。
遠吠えに乗せた精神波。
相反する命令だが、歴史が違う。
気がつけば、真田は周りを囲まれる。
「おおっ。なんだおまえら」
精神攻撃ばかりで、武を鍛えていない真田は、後ずさる。
だが後ろもモンスター。
「ひいぃ。たすけてくれぇ」
ゴブリン達にボコられる。
だが、それでも使徒。
無茶苦茶丈夫。
ひたすら、逃げていく。
それを追いかけ、モンスター達も走っていく。
皇都に向けて……
その様子を、呆然と見つめる兵達。
だが、誰かが声を上げる。
「追いかけろ」
「「「「おおっ」」」」
ヨシュートと、ユキの周りを兵達が走っていく。
十分後には、疲れて止まったようだが。
歩兵と違い、盾とか重いからね。
だが、止まることはなく、行軍は続く。
そしてまた、不思議なことに各村や町は門を開く。
その方が当然だという様に。
これは、真田の軍団を見て、ヨシュートが無意識に自軍を乗っ取られまいと発動をした力。
『みんな、仲間だよ。助けに来たよ』
そんな暗示が発動をしていた。
伝説の神獣フェンリルを従え、堂々と歩く姿は、絵に描かれ、吟遊詩人達が話を広げる。
彼の方こそが、導くもの。
そんな話が広がっていく。
手前で、真田のモンスター軍団を見て、それを追っていく姿もまたそれに一役を買ったのかもしれない。
気がつけば、自軍は数が膨らんでいく。
気がつけば、救世主と共に皇帝を倒せという言葉がスローガンになり、ヴァルデマル帝国は、二つに割れることになる。
物見達がひた走る。
「皇帝セプテンデバス様に、恐れながら申し上げます」
「なんだ」
「各地の兵がほう起、大きな固まりとなり皇都へとやって来ております。その数五万」
「なっ。すぐに兵を集めろ。戦闘準備」
「はっ。御意」
予想以上に膨らんだ敵兵だが、そこからもまだ膨らんでいく。
どうも真田と会い、力がさらに増したようだ。
困難があれば力が増す。
どこかのヒーローそのままな、ぶっ壊れ性能のヨシュート。
もう手が付けられない。
本人は、ユキと戯れながら移動をしているから、総数に気がついていない。
なんとかの町、手助けしますとかは報告が入り聞いていた、だが総数までは知らない。
そして、皇都に付くと、敵軍はなぜか味方だったはずのモンスターと戦っていた。
周りを囲み、様子を見る。
だがそんな中、真田の力が随分増していた。
普通の物理攻撃では死なない体、ここに来て、やっと覚醒。
「うぜえ、いい加減にしろ」
両手を伸ばし、回転するだけで、兵やモンスターが吹き飛ばされる。
「畜生、腹が減った」
皇国軍の兵糧を襲いに行く。
「敵だあ」
殺到する兵達。
だが、相手にならず吹き飛ばされる。
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普通の人間では相手にならない。
頂上決戦は、もう少しで始まる……
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