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第5章 獣人国平定
第96話 準決勝
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数日前の異変から後、ザワつく中で準決勝がおこなわれる。
だが、なぜか出場者が消えたため、スヴャトスラフ=スタローンは先に決勝へと上がった。
ヨシュートとキボンヌ=リーブスの戦いが始まる。
彼は無表情で、ヨシュートの力を測ろうとしていた。
「それでは始め」
審判のコールと共に、両者から気合いと殺気が漏れ出す。
最近は流行っているのか、審判が思いっきり距離を開ける。
だが、審判の動きを目で追ってしまった者は、少しの間彼らの姿を見失ってしまった。
そこには、陽炎のようなものが揺らめいていた。
両者の動きは、何か不自然で目を釘付けにする。
それは何か幻覚のような、体が溶けて流れるような不思議な感覚。
そう、細かなフェイントが早く、目で追えていない。
ラバーペンシル錯視がひどくなった感じで、両者の輪郭が溶けたように見える。
風に吹かれる木の枝か、それとも水の流れか、二人の速度は上がり徐々に観客の前から二人の姿が消え始める。
「これは、いったい? 駄目だ。おおい」
審判が、ほかの審判を呼び寄せる。
「わしじゃ無理だ」
「そんな事、お前が無理なら俺達じゃ無理だ」
「そうだよ、最強の目を持つのはあんただろ」
「それはそうじゃが」
「あんたがどうしても無理なら、わしが行くが」
「それなら俺も」
そういって、ステージに上がりかけた若造の頭を押さえ込む。
「どうしてもと言うわけじゃない」
「じゃあやれよ」
「どうぞどうぞ」
出来損ないのコントのようなことを言っている間に、背後で何かが破裂するような音がして、風が吹きぬける。両者の間で空気が圧縮されていたものが破裂をした。
両者が纏うシールド。
ヨシュートが、パンチを放ち、それを両の手で止めたリーブス。
だがその衝撃で、シールドを破壊された。
とっさに別のシールドを多数展開。
だが衝撃波が吹き抜けて、シールドが無残に破壊されてしまった。
「信じられん、金剛石よりも硬いはずなのに」
どうやら今回の試合は、魔法の勝負のようだ。
主に筋力勝負だったから、おもしろい。
「仕方が無い、わしがやるしか無いのか」
そう言って審判は二人を見始めるが、魔法を準備をして自身の安全を守る。
二人の間には今圧縮された空気が飛び交い、相手の技を破壊している。
個数勝負だったはずだが、気がつけば自身の空気玉を、向こうの技が破壊、そして貫通して来始める。
「ぐっ、これはまずい」
彼はとっさに、ずるをする。
別に反則ではないのだが、不可視の地点、そこからヨシュートに向けて撃ち出される。
空気といえど高圧縮。
触れた瞬間に弾けて、かなりの衝撃を相手に与える。
タイヤの空気を入れすぎ、破裂をしたタイヤにあたって、死者が出るくらいである。空気の力と馬鹿にしてはいけない。
「うん。実におもしろい」
ヨシュートは、どこかの物理学者のようなことを言いながら、空気玉を壊していく。
そのたびに、圧縮された玉は弾けて、その力に押される。
「くっ、以外と衝撃が馬鹿にならない。あそんでいる場合じゃない」
そう言うと彼は、毎夜修行を行っている、フェザータッチを発動する。
そっと、触れるか触れないかの微妙なタッチ。
だがその手は、高速で振動させて、空気の膜を形成をする。
相手は、くすぐったい感じを受ける。
そう皮膚の上を、鳥の羽でなでられるような。
刷毛とか、羽で我慢大会をしたことがある。
意外と、良いらしい。
そしてその技を使えば、触れても破裂せず、術者であるリーブスの方へと帰って行く。
「くっなぜ、どうやって?」
その声が聞こえて、ヨシュートは微笑む。
イマジナリーポイントを設定して、そこに導けばその後連鎖的に玉は移動していく。
「玉突きは得意なんだよ」
そう言って彼は微笑む。
「それっ、ほらっ」
「くっ、面妖な」
自分の技が自分に返ってくる。
「ええい、行くぞ」
彼は魔法から物理へと変更をしたようだ。
ぶわっと小さな玉がやって来るが、数が多いから遊ぶのはやめ、風で押し返す。
そうこんなもの、風魔法を使えばどうということはない。
魔法を使うのが珍しくて、相手をしていただけ。
リーブスの方は不可視のパンチとして、便利に使っていたようだ。
『なっ、パンチはかわしたはず』
『ふふっ、私のパンチはひと味違うだろ。ステルスパンチ』
ほかに状況により、ファントムパンチとかゴーストパンチとか、その場の状況で適当に言っていた様だ。
普通の相手は、空気密度の差とか、魔力の流れが見えないようだ。
そのため、設置された魔法の中へ対戦相手は突っ込み、体の周り中からパンチを食らったような錯覚を受けながらノックダウンをする。
だが、今回は相手が悪かった。
そしてそいつのパンチは、空気玉の比ではなく、早く、そして重かった。
軽く出されたリードの左、それは丁度顔の前へとやって来る。
竜人族の弱点、鼻先を殴られると無茶苦茶痛い。
当然、少し体勢を低くしながら両手でガード。
無論周囲には、ぶわっと玉を飛ばす。
だがその玉ごと、何かが押し寄せる。
「はっ、しまった。顔じゃない」
気がついたときには、ライトフックが途中から角度を変えてやって来て、さらに拳が回転。
そう大昔何かで読んだ技。
「三角っぽいブーメランぽいパンチ。いけぇ」
それを、腹に喰らったリーブスは、体が腹を中心に回転しながら場外にまで飛んでいく。
無論これはパンチだけの力ではなく、インパクトの瞬間に空気玉が炸裂。
敵の技だったが、便利なので使わせて貰う。
それに魔法なら、どこか原産の貝とは違い、手首も痛めない。
「ぐわぁぁ」
叫びながら彼は飛んでいった。
ヨシュートはポーズを決めていたが、コールがないので審判を睨む。
「はっ? あっ場外。勝者ヨシュート」
それを聞いて、違うと言いそうになったが、勝敗は確かに場外への転落だ。
少し釈然としないが、彼は待合室へと帰っていく。
「後一試合か、長かったなあ」
つい出た言葉。
「そう言った時の彼の横顔は寂しげで、心の隙間を満たすために、彼の右手は愛するベルトーネを抱き寄せる」
「そのナレーション何?」
「違うの?」
「違わないけれど…… 行こうか」
次は決勝、彼らが出ると、もう誰も控え室には残っていない……
そこには、試合後の熱気のみが漂い、渦を巻き集まる。
「おかしいわね、ドラゴンゾンビの瘴気が消えている。これじゃ、私の実験が止まるじゃない」
魔人族のその少女は、魔導具のボタンをポチッと押すと、姿がかき消えた。
だが、なぜか出場者が消えたため、スヴャトスラフ=スタローンは先に決勝へと上がった。
ヨシュートとキボンヌ=リーブスの戦いが始まる。
彼は無表情で、ヨシュートの力を測ろうとしていた。
「それでは始め」
審判のコールと共に、両者から気合いと殺気が漏れ出す。
最近は流行っているのか、審判が思いっきり距離を開ける。
だが、審判の動きを目で追ってしまった者は、少しの間彼らの姿を見失ってしまった。
そこには、陽炎のようなものが揺らめいていた。
両者の動きは、何か不自然で目を釘付けにする。
それは何か幻覚のような、体が溶けて流れるような不思議な感覚。
そう、細かなフェイントが早く、目で追えていない。
ラバーペンシル錯視がひどくなった感じで、両者の輪郭が溶けたように見える。
風に吹かれる木の枝か、それとも水の流れか、二人の速度は上がり徐々に観客の前から二人の姿が消え始める。
「これは、いったい? 駄目だ。おおい」
審判が、ほかの審判を呼び寄せる。
「わしじゃ無理だ」
「そんな事、お前が無理なら俺達じゃ無理だ」
「そうだよ、最強の目を持つのはあんただろ」
「それはそうじゃが」
「あんたがどうしても無理なら、わしが行くが」
「それなら俺も」
そういって、ステージに上がりかけた若造の頭を押さえ込む。
「どうしてもと言うわけじゃない」
「じゃあやれよ」
「どうぞどうぞ」
出来損ないのコントのようなことを言っている間に、背後で何かが破裂するような音がして、風が吹きぬける。両者の間で空気が圧縮されていたものが破裂をした。
両者が纏うシールド。
ヨシュートが、パンチを放ち、それを両の手で止めたリーブス。
だがその衝撃で、シールドを破壊された。
とっさに別のシールドを多数展開。
だが衝撃波が吹き抜けて、シールドが無残に破壊されてしまった。
「信じられん、金剛石よりも硬いはずなのに」
どうやら今回の試合は、魔法の勝負のようだ。
主に筋力勝負だったから、おもしろい。
「仕方が無い、わしがやるしか無いのか」
そう言って審判は二人を見始めるが、魔法を準備をして自身の安全を守る。
二人の間には今圧縮された空気が飛び交い、相手の技を破壊している。
個数勝負だったはずだが、気がつけば自身の空気玉を、向こうの技が破壊、そして貫通して来始める。
「ぐっ、これはまずい」
彼はとっさに、ずるをする。
別に反則ではないのだが、不可視の地点、そこからヨシュートに向けて撃ち出される。
空気といえど高圧縮。
触れた瞬間に弾けて、かなりの衝撃を相手に与える。
タイヤの空気を入れすぎ、破裂をしたタイヤにあたって、死者が出るくらいである。空気の力と馬鹿にしてはいけない。
「うん。実におもしろい」
ヨシュートは、どこかの物理学者のようなことを言いながら、空気玉を壊していく。
そのたびに、圧縮された玉は弾けて、その力に押される。
「くっ、以外と衝撃が馬鹿にならない。あそんでいる場合じゃない」
そう言うと彼は、毎夜修行を行っている、フェザータッチを発動する。
そっと、触れるか触れないかの微妙なタッチ。
だがその手は、高速で振動させて、空気の膜を形成をする。
相手は、くすぐったい感じを受ける。
そう皮膚の上を、鳥の羽でなでられるような。
刷毛とか、羽で我慢大会をしたことがある。
意外と、良いらしい。
そしてその技を使えば、触れても破裂せず、術者であるリーブスの方へと帰って行く。
「くっなぜ、どうやって?」
その声が聞こえて、ヨシュートは微笑む。
イマジナリーポイントを設定して、そこに導けばその後連鎖的に玉は移動していく。
「玉突きは得意なんだよ」
そう言って彼は微笑む。
「それっ、ほらっ」
「くっ、面妖な」
自分の技が自分に返ってくる。
「ええい、行くぞ」
彼は魔法から物理へと変更をしたようだ。
ぶわっと小さな玉がやって来るが、数が多いから遊ぶのはやめ、風で押し返す。
そうこんなもの、風魔法を使えばどうということはない。
魔法を使うのが珍しくて、相手をしていただけ。
リーブスの方は不可視のパンチとして、便利に使っていたようだ。
『なっ、パンチはかわしたはず』
『ふふっ、私のパンチはひと味違うだろ。ステルスパンチ』
ほかに状況により、ファントムパンチとかゴーストパンチとか、その場の状況で適当に言っていた様だ。
普通の相手は、空気密度の差とか、魔力の流れが見えないようだ。
そのため、設置された魔法の中へ対戦相手は突っ込み、体の周り中からパンチを食らったような錯覚を受けながらノックダウンをする。
だが、今回は相手が悪かった。
そしてそいつのパンチは、空気玉の比ではなく、早く、そして重かった。
軽く出されたリードの左、それは丁度顔の前へとやって来る。
竜人族の弱点、鼻先を殴られると無茶苦茶痛い。
当然、少し体勢を低くしながら両手でガード。
無論周囲には、ぶわっと玉を飛ばす。
だがその玉ごと、何かが押し寄せる。
「はっ、しまった。顔じゃない」
気がついたときには、ライトフックが途中から角度を変えてやって来て、さらに拳が回転。
そう大昔何かで読んだ技。
「三角っぽいブーメランぽいパンチ。いけぇ」
それを、腹に喰らったリーブスは、体が腹を中心に回転しながら場外にまで飛んでいく。
無論これはパンチだけの力ではなく、インパクトの瞬間に空気玉が炸裂。
敵の技だったが、便利なので使わせて貰う。
それに魔法なら、どこか原産の貝とは違い、手首も痛めない。
「ぐわぁぁ」
叫びながら彼は飛んでいった。
ヨシュートはポーズを決めていたが、コールがないので審判を睨む。
「はっ? あっ場外。勝者ヨシュート」
それを聞いて、違うと言いそうになったが、勝敗は確かに場外への転落だ。
少し釈然としないが、彼は待合室へと帰っていく。
「後一試合か、長かったなあ」
つい出た言葉。
「そう言った時の彼の横顔は寂しげで、心の隙間を満たすために、彼の右手は愛するベルトーネを抱き寄せる」
「そのナレーション何?」
「違うの?」
「違わないけれど…… 行こうか」
次は決勝、彼らが出ると、もう誰も控え室には残っていない……
そこには、試合後の熱気のみが漂い、渦を巻き集まる。
「おかしいわね、ドラゴンゾンビの瘴気が消えている。これじゃ、私の実験が止まるじゃない」
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