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漁師。ダナ
第55話 難解とは、理解しにくいこと
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とりあえず、デルデン君を連れて海へ行く。
送り出されていくときに、デルデンくんのお母さんが言っていた。
「息子は、人が動いていると動かない。じゃから私は病気の振りを……」
お母さんが元気だと、彼は動かず。日がな寝ているそうだ。
それでも腹が減れば、何かを捕りに行き。お母さんの分も用意するくらいのことはできる。
親父さんが亡くなってからも、ぐうたらしていたから苦肉の策だという。
そうか、ダナが変な顔をしたのは、容姿についてだけではなかったのか?
悪い事をした。
さて、デルデンだが、岩場を歩かせると危ない。
波の予測もできていないようだし、なんと言うかバランスが悪く、ものすごく危なっかしい。
でまあ、彼は波をかぶりながらも、気にする様子はなく作業をする。黙々とカメノテとか、牡蠣とかサザエとか、まあ美味しいけどね。
そして、そんな生物が、この世界にも普通に居ることに驚きだ。
岩のりを…… 多分岩のり? を石から引っぺがして、集めていく。
「何それ?」
「のりかなあ?」
そう言ったら、きょとんとされた。
「何するの?」
「食べられそうなら食べる」
「げー、そんな物を?」
話し相手は、ディアナ。
文句は言うが、手伝い始める。
ヴァイオレットは岩場へ行くと行ったら、行ってらっしゃいと手を振った。
彼女、数日前には『カグラといると色々な経験ができて楽しいわ』などと言っていたが、お嬢さんだからなぁ。
さて、なんで岩場に居るかというと、この世界の海を知らないから。
未知の世界なのだよここは。
まあ船を造らないといけないし、今日は様子見。
「全部は採らないでくれよ」
「デルデン君はこれを知っているの?」
「食える草」
「あっそう」
どうやら、食べられるかどうかの鑑別、つまり判断は彼に任せば良いようだ。
岩場の潮だまりにカニやエビがいるようだが、これは……
黙って、石を握り。中央に投げ込む。
ドバンと、水しぶきが上がり、潮だまりごと岩の下へ落ちていった。
「人食いがいたのか」
「知っているのか?」
「うん。岩場の水たまりは危険なんだ。人食いだと本当に食われるし。だけどあの魚美味いよ」
「そうなんだ」
落ちたところを見ると、下には海水が入り込んでいて、水が少し赤くなっている。
人食いとやらは、岩の裂け目に、口を開いて待っているようだ。
聞くと、岩の裂け目かと思ったら巨大な貝で、首を挟まれるとか意外とある様で、気を付けないといけない。
地球でも、『ヴィーナス誕生』に描かれている『ジェームズホタテ貝』。こいつは実際のサイズは十二センチ程度だが、一メートル三十センチを越える『オオシャコガイ』みたいな危険な巨大貝は居る。
そんな所だが、見たことがあるような魚もいるので、ちょろっと感電させる。
ドーンそんな音が響き、一瞬海水が水蒸気となって吹き上がる。
「力加減を間違えた」
そう言って、つい笑っているが、俺は見た。
水が消えたときに、奥へ繋がっていた洞穴を。
海蝕洞窟がどうやらある様だ。
それに興味を引かれて、周囲探査を行う。
「崖の上に入り口があり、中に空間そして海に出口か……」
おもむろに、崖をぶっ壊す。
そこには空間が広がっており、その奥にある岩棚に檻がならぶ。
「時間で岩棚を海水が洗うから、都合が良いのか?」
檻に入った女性達。
逃走防止か、服は着ていない。
ひょいひょいと中へ入り、いつもの様に皆を助けて浄化して服を着せる。
「食べ物はいる?」
そう聞くと頷かれたので、水とパンを与える。
「見たことのない顔もいるな。うちの集落だけじゃないのか?」
デルデンの知り合いもいるようだ。
「デルデン。うちの人はまだ生きてるの?」
「ああーいや。しばらく前から姿を見てない」
「ちっ、あいつめ」
話しを聞くと、その旦那は、借金を作って嫁さんを売り渡したらしい。
「契約がひどくとも、連れ出すとまずいのか?」
聞くともなくそうぼやくと、ディアナがにまっと笑う。
「逃げられたら、管理ミスだから良いんじゃ無いの?」
そう言われたので、全員を連れ出して帰ることにする。
だけど、ふと思う。
「ただ村は、まずいかもな。売られてる途中なら、まだ証文があるだろうし。そうだな、どこか良い場所はないか?」
そう聞くと、うーんと言う感じでデルデンが悩み始める。
「あの半島を回り込んだら、入り江になっているけれど、船が無いといけないよ」
「そこで良いか」
そう言って歩き始めると、呼び止められる。
「おい、だから船が無いと駄目なんだって」
周囲は、切り立った崖と厳しい岩肌。
そこに打ちつける波。
ところがそこに、綺麗な道というか木の橋が一瞬で架かる。
まあカグラのやることだ。
デルデンも見た瞬間にご納得。
まあ家が生えるところを見た後だし、問題は無いだろう。
そうして、彼等が通った後、当然だが橋は消えていく。
その晩、崖の方で人魂のように、松明が揺れていたらしい。
崖向こうの入り江に到着をして、少し悩む。
「波が激しいときには、あの辺りまで波が来るかな?」
崖の中腹を指さす。
高さはおよそ十五メートルくらい。
「嵐が来れば、届くかもしれないがどうだろう?」
それを聞いて考えた末、一時的に階段を造り上って行き、崖に沿って入り口を作る。そう、正面から見ると穴が見えないようにする。
中は折り返し、一回、二回と曲がった後にドアを作り、中にはフロアと各部屋を造っていく。
岩肌には水が湧いていたので、慎重に石化をして止水。
魔導具の灯りを設置して、使い方を教える。
女性ばかりだから、共用のお風呂を造る。
特注魔導具泉。湧き出すお湯は四十二度から四十三度くらい。
どれもこれも、魔導具としてはお値段が高いのだが、薬処安心堂店主アバドンを脅し…… いや、彼の口利きで安く作って貰った。
無論一個現物があれば、複製できる。
女性達が集団で驚く中、そんな事は気にせず、住まいが完成していく。
もちろん壁などは、木をふんだんに使い、温かみを持たせる。
裏には、風の流れを作り、直貼りなどはしない。
カビが生えるし、水分がたまるからな。
そして奥には、食堂や工場用の広場を作り、魚を茹でる窯や乾燥用の部屋を作っていく。いつか見た、鰹節生産工場の配信動画を思い出しながら。
そして、魚の搬入搬出で困り、動きが止まる。
「しばらくここで暮らしてくれ」
そう言って冷蔵庫に、食料などがおかれて、ざっと料理方法が教えられる。
「えーと皆、頑張ろう」
彼女達は、夢でも見ていたかのような状態で、ふらふらと食べ物を作り、皆で食べて風呂へ入る。
その時、毎日のように受けていた、出来事の記憶が薄れていたことに気がつく。
久しぶりにゆっくり寝られたようだ。
送り出されていくときに、デルデンくんのお母さんが言っていた。
「息子は、人が動いていると動かない。じゃから私は病気の振りを……」
お母さんが元気だと、彼は動かず。日がな寝ているそうだ。
それでも腹が減れば、何かを捕りに行き。お母さんの分も用意するくらいのことはできる。
親父さんが亡くなってからも、ぐうたらしていたから苦肉の策だという。
そうか、ダナが変な顔をしたのは、容姿についてだけではなかったのか?
悪い事をした。
さて、デルデンだが、岩場を歩かせると危ない。
波の予測もできていないようだし、なんと言うかバランスが悪く、ものすごく危なっかしい。
でまあ、彼は波をかぶりながらも、気にする様子はなく作業をする。黙々とカメノテとか、牡蠣とかサザエとか、まあ美味しいけどね。
そして、そんな生物が、この世界にも普通に居ることに驚きだ。
岩のりを…… 多分岩のり? を石から引っぺがして、集めていく。
「何それ?」
「のりかなあ?」
そう言ったら、きょとんとされた。
「何するの?」
「食べられそうなら食べる」
「げー、そんな物を?」
話し相手は、ディアナ。
文句は言うが、手伝い始める。
ヴァイオレットは岩場へ行くと行ったら、行ってらっしゃいと手を振った。
彼女、数日前には『カグラといると色々な経験ができて楽しいわ』などと言っていたが、お嬢さんだからなぁ。
さて、なんで岩場に居るかというと、この世界の海を知らないから。
未知の世界なのだよここは。
まあ船を造らないといけないし、今日は様子見。
「全部は採らないでくれよ」
「デルデン君はこれを知っているの?」
「食える草」
「あっそう」
どうやら、食べられるかどうかの鑑別、つまり判断は彼に任せば良いようだ。
岩場の潮だまりにカニやエビがいるようだが、これは……
黙って、石を握り。中央に投げ込む。
ドバンと、水しぶきが上がり、潮だまりごと岩の下へ落ちていった。
「人食いがいたのか」
「知っているのか?」
「うん。岩場の水たまりは危険なんだ。人食いだと本当に食われるし。だけどあの魚美味いよ」
「そうなんだ」
落ちたところを見ると、下には海水が入り込んでいて、水が少し赤くなっている。
人食いとやらは、岩の裂け目に、口を開いて待っているようだ。
聞くと、岩の裂け目かと思ったら巨大な貝で、首を挟まれるとか意外とある様で、気を付けないといけない。
地球でも、『ヴィーナス誕生』に描かれている『ジェームズホタテ貝』。こいつは実際のサイズは十二センチ程度だが、一メートル三十センチを越える『オオシャコガイ』みたいな危険な巨大貝は居る。
そんな所だが、見たことがあるような魚もいるので、ちょろっと感電させる。
ドーンそんな音が響き、一瞬海水が水蒸気となって吹き上がる。
「力加減を間違えた」
そう言って、つい笑っているが、俺は見た。
水が消えたときに、奥へ繋がっていた洞穴を。
海蝕洞窟がどうやらある様だ。
それに興味を引かれて、周囲探査を行う。
「崖の上に入り口があり、中に空間そして海に出口か……」
おもむろに、崖をぶっ壊す。
そこには空間が広がっており、その奥にある岩棚に檻がならぶ。
「時間で岩棚を海水が洗うから、都合が良いのか?」
檻に入った女性達。
逃走防止か、服は着ていない。
ひょいひょいと中へ入り、いつもの様に皆を助けて浄化して服を着せる。
「食べ物はいる?」
そう聞くと頷かれたので、水とパンを与える。
「見たことのない顔もいるな。うちの集落だけじゃないのか?」
デルデンの知り合いもいるようだ。
「デルデン。うちの人はまだ生きてるの?」
「ああーいや。しばらく前から姿を見てない」
「ちっ、あいつめ」
話しを聞くと、その旦那は、借金を作って嫁さんを売り渡したらしい。
「契約がひどくとも、連れ出すとまずいのか?」
聞くともなくそうぼやくと、ディアナがにまっと笑う。
「逃げられたら、管理ミスだから良いんじゃ無いの?」
そう言われたので、全員を連れ出して帰ることにする。
だけど、ふと思う。
「ただ村は、まずいかもな。売られてる途中なら、まだ証文があるだろうし。そうだな、どこか良い場所はないか?」
そう聞くと、うーんと言う感じでデルデンが悩み始める。
「あの半島を回り込んだら、入り江になっているけれど、船が無いといけないよ」
「そこで良いか」
そう言って歩き始めると、呼び止められる。
「おい、だから船が無いと駄目なんだって」
周囲は、切り立った崖と厳しい岩肌。
そこに打ちつける波。
ところがそこに、綺麗な道というか木の橋が一瞬で架かる。
まあカグラのやることだ。
デルデンも見た瞬間にご納得。
まあ家が生えるところを見た後だし、問題は無いだろう。
そうして、彼等が通った後、当然だが橋は消えていく。
その晩、崖の方で人魂のように、松明が揺れていたらしい。
崖向こうの入り江に到着をして、少し悩む。
「波が激しいときには、あの辺りまで波が来るかな?」
崖の中腹を指さす。
高さはおよそ十五メートルくらい。
「嵐が来れば、届くかもしれないがどうだろう?」
それを聞いて考えた末、一時的に階段を造り上って行き、崖に沿って入り口を作る。そう、正面から見ると穴が見えないようにする。
中は折り返し、一回、二回と曲がった後にドアを作り、中にはフロアと各部屋を造っていく。
岩肌には水が湧いていたので、慎重に石化をして止水。
魔導具の灯りを設置して、使い方を教える。
女性ばかりだから、共用のお風呂を造る。
特注魔導具泉。湧き出すお湯は四十二度から四十三度くらい。
どれもこれも、魔導具としてはお値段が高いのだが、薬処安心堂店主アバドンを脅し…… いや、彼の口利きで安く作って貰った。
無論一個現物があれば、複製できる。
女性達が集団で驚く中、そんな事は気にせず、住まいが完成していく。
もちろん壁などは、木をふんだんに使い、温かみを持たせる。
裏には、風の流れを作り、直貼りなどはしない。
カビが生えるし、水分がたまるからな。
そして奥には、食堂や工場用の広場を作り、魚を茹でる窯や乾燥用の部屋を作っていく。いつか見た、鰹節生産工場の配信動画を思い出しながら。
そして、魚の搬入搬出で困り、動きが止まる。
「しばらくここで暮らしてくれ」
そう言って冷蔵庫に、食料などがおかれて、ざっと料理方法が教えられる。
「えーと皆、頑張ろう」
彼女達は、夢でも見ていたかのような状態で、ふらふらと食べ物を作り、皆で食べて風呂へ入る。
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