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第一章 召喚
第5話 記憶にございません
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お互いに見つめ合う目と目。
隊長ったら…… 厳つい顔。
ついちらっと余所を見たふり、誘ってみる。
いきなり突きが来た。
半身をずらし、そのまま右拳が反射的に前に出た……
出てしまったんだよ。
ガキの頃からの癖なんだ。
意識せずに技が出るくらい、練習をしているんだよ。
毎日毎日……
拳はスパーンと眉間に当たり、隊長の顎が上がる。
ああっ。拳を戻すと同時に腕を畳んじまったぁ。
喉に俺の肘が当たる前に、意識的に体の内側にねじり込む。
うん首に、肘を入れると折れちゃうから。
なんとか、顎をかする程度に収めた。
だーがー…… 顎を横に振ると、首がねじれるということ。
隊長は、白目をむいて沈んでいく……
「あっ…… うーん。そうだな。やったモノは仕方が無い」
俺は自主的に休憩をする。
すぐ横では、山田 亜美が武神と戦っている。
なんだろう。
「えーい」
ひょい。
ぷるるん。
「えーい」
カン!!
「きゃ」
ぷるるん。
さっきまでやっていた、俺との違い。
訓練とは思えない。
ざっと、周りを見る。
「あー…… そうか。剣がでかいから、少し歩幅は広くはなるが、足運びが肝だな。隊長をもっと見とけばよかった。だが、家の流派って千年位だったよな。どっちがいいんだろ」
そう考えながら、俺の目は、脳の半分を使い女子のプルルンを調査していた。
「おおっ」
新発見。
きっちり、すり足というか体重移動がきちんと出来れば、プルルンが少ない。
やはり重要なのは、足運びだな。
いや待てよ、偽物ということも……
この世界には無いはずだが、体重の変化の割に揺れが??
そうか、質か?
触らないと判らないが、柔らかさもぷるるんに関係をするのでは?
俺は、結構長いこと思考の沼にハマっていたようだ。
すぐ横から刺さるような殺気が、やって来た。
「ガキ。名前は?」
首筋に木剣が突きつけられる。
「ほへっ」
おっといけない、プルルンの見すぎで脳がプルルンしていたようだ。
「霧霞 悠人でごぜえます」
びしっと立ち上がる。
「お前何者だ? あの体術はなんだ?」
「何のことで、ございやしょう」
「ふざけるな」
そう言うと隊長さん、人にまた剣を向ける。
だから、剣とか向けられると、体が動くんだよ。
今度は体を回転しながら、腰を落とし、肘を鳩尾へ打ち込み、ぐはっと、うつむき下がってきた顎を下から打ち抜く。
拳はまずいから掌底に変える。
だが、ぐしゃっという感触。
やっちまった。
隊長のひ弱な顎が砕けちまった。鍛え方が足りん。
本人は脳しんとうを起こしているから、八重を呼ぶ。
「八重、たのむ。壊してしまった。治して」
「もうぅ。このくらい自分で治しなさいよ…… あっ、まだ記憶が戻らないのか……」
女子同士で楽しく、ソーレという感じで打ち合いするのが楽しかったらしい。お願いで中断させたからご機嫌斜め。
ふっと手をかざすと、逆回転のビデオのように治った隊長の顎。
「すげえな。治療魔法」
「じゃあね」
隊長も寝ているし、木に向かった俺は葉っぱを半分切ってみる。
「治れ……」
治らない。
「治れ」
治らない。
「巡り巡って、今は腹立つぅー」
つい歌ってしまった。
あめあめふれふれ、もっとふれって、タイトル忘れた。
木に向かって集中していると、後頭部に向けてためらいの無い突きが来た。
当然躱す、自然な感じにしゃがみ、足がまた勝手に伸びる。
そう、しゃがみ、アキレス腱伸ばしのように背後に向かい蹴りを出す。
当然背後に居た者は、足を払われ、こちらに倒れてくる。
体をかえし、膝を突き上げる。
膝は、彼の胸に刺さる。
倒れ込む勢いと体重。
重力に引かれた体、膝との接触点へとその重さは集中する。
「ぐはっ」
メキメキという音と砕ける感覚。
彼はまた目を白くして、がっくりと倒れる。
今度は、胸骨が折れた。
さっき八重に言われたから、治してみる。
でも、葉っぱが生えなかったしなぁ。
手を当て、元の形を想像し、それになる様に彼の体にお願いをしてみた。
ちょっと普通の治療と違ったようだが、変形をした?
だがその時に、雑念があったのか、隊長の胸がプルルンになった。
「みっ見なかったことにしよう」
俺はまた、葉っぱで再生の練習を始める。
そうして暗くなったので、俺達は自主的に解散をする。
そうこの世界、昼飯は無い。
当然だが、隊長は夕飯時に乗り込んできた。
「てめえ。俺に何をしやがったぁ」
「はいっ? 何をとは」
「これだよ」
ガバッと服を引き上げた彼の胸は、変な形に胸があった。
だが結構、胸毛がもじゃもじゃ。
「お椀型ですね」
「そうだ。どうするんだこれ」
隊長、結構泣きそうになっていた。
「悠ちゃん。造形センスがないわよ。やはりこうじゃないと」
八重がそう言うと、造形が変わる。
つんと上を向いた美乳へと変化。
「おおっ」
俺だけでは無く、周りからもどよめきが聞こえる。
ギャイギャイと言っていたが、侍従長ぽい人が来て、隊長はドナドナされていった。
翌朝、訓練所で会った瞬間お願いされる。
「治してくれ。嫁さんと離婚の危機になったんだ」
「どっ、どうしたんですか?」
「嫁さん少し、ささやかなんだよ」
「俺は出来ないので」
八重をよぶ。
「普通にして」
「はいはい」
そう言った瞬間に治ったようだ。
「おお。ありがとう」
隊長は喜んだ。
だがその後だ。
「それでお前何者だ? 幾度も俺を気絶させただろう」
やれやれと俺は首を振る。
そして堂々と答える。
「記憶にございません」
隊長ったら…… 厳つい顔。
ついちらっと余所を見たふり、誘ってみる。
いきなり突きが来た。
半身をずらし、そのまま右拳が反射的に前に出た……
出てしまったんだよ。
ガキの頃からの癖なんだ。
意識せずに技が出るくらい、練習をしているんだよ。
毎日毎日……
拳はスパーンと眉間に当たり、隊長の顎が上がる。
ああっ。拳を戻すと同時に腕を畳んじまったぁ。
喉に俺の肘が当たる前に、意識的に体の内側にねじり込む。
うん首に、肘を入れると折れちゃうから。
なんとか、顎をかする程度に収めた。
だーがー…… 顎を横に振ると、首がねじれるということ。
隊長は、白目をむいて沈んでいく……
「あっ…… うーん。そうだな。やったモノは仕方が無い」
俺は自主的に休憩をする。
すぐ横では、山田 亜美が武神と戦っている。
なんだろう。
「えーい」
ひょい。
ぷるるん。
「えーい」
カン!!
「きゃ」
ぷるるん。
さっきまでやっていた、俺との違い。
訓練とは思えない。
ざっと、周りを見る。
「あー…… そうか。剣がでかいから、少し歩幅は広くはなるが、足運びが肝だな。隊長をもっと見とけばよかった。だが、家の流派って千年位だったよな。どっちがいいんだろ」
そう考えながら、俺の目は、脳の半分を使い女子のプルルンを調査していた。
「おおっ」
新発見。
きっちり、すり足というか体重移動がきちんと出来れば、プルルンが少ない。
やはり重要なのは、足運びだな。
いや待てよ、偽物ということも……
この世界には無いはずだが、体重の変化の割に揺れが??
そうか、質か?
触らないと判らないが、柔らかさもぷるるんに関係をするのでは?
俺は、結構長いこと思考の沼にハマっていたようだ。
すぐ横から刺さるような殺気が、やって来た。
「ガキ。名前は?」
首筋に木剣が突きつけられる。
「ほへっ」
おっといけない、プルルンの見すぎで脳がプルルンしていたようだ。
「霧霞 悠人でごぜえます」
びしっと立ち上がる。
「お前何者だ? あの体術はなんだ?」
「何のことで、ございやしょう」
「ふざけるな」
そう言うと隊長さん、人にまた剣を向ける。
だから、剣とか向けられると、体が動くんだよ。
今度は体を回転しながら、腰を落とし、肘を鳩尾へ打ち込み、ぐはっと、うつむき下がってきた顎を下から打ち抜く。
拳はまずいから掌底に変える。
だが、ぐしゃっという感触。
やっちまった。
隊長のひ弱な顎が砕けちまった。鍛え方が足りん。
本人は脳しんとうを起こしているから、八重を呼ぶ。
「八重、たのむ。壊してしまった。治して」
「もうぅ。このくらい自分で治しなさいよ…… あっ、まだ記憶が戻らないのか……」
女子同士で楽しく、ソーレという感じで打ち合いするのが楽しかったらしい。お願いで中断させたからご機嫌斜め。
ふっと手をかざすと、逆回転のビデオのように治った隊長の顎。
「すげえな。治療魔法」
「じゃあね」
隊長も寝ているし、木に向かった俺は葉っぱを半分切ってみる。
「治れ……」
治らない。
「治れ」
治らない。
「巡り巡って、今は腹立つぅー」
つい歌ってしまった。
あめあめふれふれ、もっとふれって、タイトル忘れた。
木に向かって集中していると、後頭部に向けてためらいの無い突きが来た。
当然躱す、自然な感じにしゃがみ、足がまた勝手に伸びる。
そう、しゃがみ、アキレス腱伸ばしのように背後に向かい蹴りを出す。
当然背後に居た者は、足を払われ、こちらに倒れてくる。
体をかえし、膝を突き上げる。
膝は、彼の胸に刺さる。
倒れ込む勢いと体重。
重力に引かれた体、膝との接触点へとその重さは集中する。
「ぐはっ」
メキメキという音と砕ける感覚。
彼はまた目を白くして、がっくりと倒れる。
今度は、胸骨が折れた。
さっき八重に言われたから、治してみる。
でも、葉っぱが生えなかったしなぁ。
手を当て、元の形を想像し、それになる様に彼の体にお願いをしてみた。
ちょっと普通の治療と違ったようだが、変形をした?
だがその時に、雑念があったのか、隊長の胸がプルルンになった。
「みっ見なかったことにしよう」
俺はまた、葉っぱで再生の練習を始める。
そうして暗くなったので、俺達は自主的に解散をする。
そうこの世界、昼飯は無い。
当然だが、隊長は夕飯時に乗り込んできた。
「てめえ。俺に何をしやがったぁ」
「はいっ? 何をとは」
「これだよ」
ガバッと服を引き上げた彼の胸は、変な形に胸があった。
だが結構、胸毛がもじゃもじゃ。
「お椀型ですね」
「そうだ。どうするんだこれ」
隊長、結構泣きそうになっていた。
「悠ちゃん。造形センスがないわよ。やはりこうじゃないと」
八重がそう言うと、造形が変わる。
つんと上を向いた美乳へと変化。
「おおっ」
俺だけでは無く、周りからもどよめきが聞こえる。
ギャイギャイと言っていたが、侍従長ぽい人が来て、隊長はドナドナされていった。
翌朝、訓練所で会った瞬間お願いされる。
「治してくれ。嫁さんと離婚の危機になったんだ」
「どっ、どうしたんですか?」
「嫁さん少し、ささやかなんだよ」
「俺は出来ないので」
八重をよぶ。
「普通にして」
「はいはい」
そう言った瞬間に治ったようだ。
「おお。ありがとう」
隊長は喜んだ。
だがその後だ。
「それでお前何者だ? 幾度も俺を気絶させただろう」
やれやれと俺は首を振る。
そして堂々と答える。
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