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第四章 経済共和制の国
第50話 一夜の攻防戦
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地下四階へ降りる。
うん。変わりなし。
山と、渓谷。
聞いたことのある、本のタイトルのような景色。
こんなに平和だと、冠雪のある山へ登りたくなってくる。
基本、谷の底へ降りて、階段を探すだけなんだが。
この階も、サクッと階段を見つける。
そして、地下五階。
だが、水のダンジョンが五階だったから勘違いしたが、結局十階まで降りた。
あーうん。景色はずっと同じ感じで飽きた。
サクッと、クリスタルを取って、地上へ戻っていく。
つまり今度はずっと登り。以外と太ももに来る。
最後には、二人の手を引いて登ることになった。
「やっと帰ってきたぁ」
テレザが声を上げ、伸びをする。
その眼前で驚く獣人が一人。
周りはすでに薄暗い。
「なっ。もう帰ってきたのか?」
「ほれ」
薄黄色い、クリスタルを見せる。
「なっ」
「じゃあね」
そう言って、宿へ帰り、泊まれるかを確認する。
今朝の段階では、時間的な予定が立てられなかったから、今晩の分はお願いしていなかった。
さすがに、宿に着いたら、もうすっかり暗くなっていた。
中へ入ると、一階にある食堂から、視線がこちらに向かう。
そうだよな。やはり亜人は異端。
「すみません。一泊できますか?」
視線は無視をして、カウンターへ行き、声をかける。
「ああ、あんた達。無事だったのかい。昨日の部屋でよければ空いているよ」
俺たちを見て、話をするが、視線は、食堂側を気にしている。
「じゃあお願いします。硬貨はまだ交換できていません。すみません」
謝ってばかり。
「いや良いよ。じゃあ三枚ね」
「はい。これを」
そう言って、銀貨を三枚出す。
スムーズに鍵を受け取り、二階へ上がる。
その時、騒めきの中に、侮蔑の声を耳が拾う。
まあ、無視だ無視。
さすが、女将さん。
夕飯とともに、お湯の桶まで持ってきてくれた。
「ありがとうございます」
「大丈夫だと思うけれど、下の食堂で見られたから。うかつにドアを開けないようにね」
「ありがとうございます。気を付けます」
「朝の食事は?」
「頂きます」
銅貨を払う。
「じゃあ食器などは、明日の朝。取りに来るから、今晩はもう来ない。気を付けてね」
「はい」
そう言ってドアを閉め。鍵をかけて、閂をさらにかける。
当然なかったから、閂は造った。
「先にお食事にします? それとも、体を拭いますか?」
シルヴィがそう聞いてくるが、すでにテレザはシルヴィの背後で上を脱いでいる。
「テレザはもう脱いでいるじゃないか、汗にもなったし、先に体を拭こうか?」
そう言いながら、思い出す。二人は、確かに汗をかいていたが、俺自身はかいていた記憶が無い。
この服のせいか? それともいい加減異常な、この体についても気になりだした。日本の時とは絶対違う。単に若返っただけではない。
服を脱いで、じっと見る。
これも、記憶とは違うし。俺のはもっとかわいかった。
意識を切り離し、体の拭きあいをする。
お湯は、ドア前へ持って行き、ドアを開いて部屋へ飛び込んできたら、桶にはまるようにセット。
よく分からない、肉のステーキやら、塩味のスープを頂く。
固いパンを、囓り、食事を終える。
この世界、基本周囲が暗くなれば寝るのが当たり前の世界。ベッドルームへ移動するが、やはり、寝るのは一緒のベッドらしい。
一階での一件があるので、今日も警戒をする。
だが敵は、外ではなく中に居た。
テレザは思い出す。今日の昼間。
道照のシルヴィを見る目。あれはやばい。うかうかしていると取られてしまう。
性格的なものなのか、道照は幾人も相手にするのを、嫌悪するような感じがする。
とっても不自然だが、それならシルヴィに取られる前に、せめて、子種でも。
きっとお優しいから、子供が出来れば。
そうして私は、気配を消し、道照の物に狙いをつける。
そっと自分の下着を脱いで、手を伸ばす。
触れるか触れないかで、そっと。
ばっちゃんに習った技。
失敗はしないはず。
今日は危険そうなので、外の気配に集中していた。
半分は、意識を落とし半睡眠状態。
これは一人で、街道を旅するために覚えた技。
危ない場所で熟睡はできないが。寝ないと体が持たない。
そのため、うかつだった。外へ意識を割くあまり、自分の体など意識から外していた。
突然の、下半身への、ぬるっとした感触。
気がつき、のぞき込む。
テレザだ。
うん。テレザが何故か食いついている。
「テレザ、何をしているのかな?」
だが、無言で上下を始める。
あーうん。体は若いから反応をするんだよ。いい加減我慢をしていたし。
両手で顔を捕まえて離す。
「何をしているの?」
「えーあの。子種を頂こうかと思って」
「話はしたよね」
「うー。じゃあ、最後までしなければ良い?」
お腹の上に這い上がってきて、上目遣いでじっと見るテレザに負けた。
ずっと我慢をしていたんだもの。
お互いで、バトル。
だが、超振動で圧勝をした。
瞬殺だった。
テレザを寝かせて、向きを変えると、シルヴィの双眸が睨んでいた。
「次は私です」
「あーうん」
最初は優しく、乗ってきたら超振動をソフトタッチで全開。
いや勝ったけれど、気持ちが。
明日起きたら、話をしよう。
その後も、結局警戒をしていたが、外からの侵入はなかった。
爆睡している二人を残し、ベッドから出る。
紅茶を入れながら、考える。
日本人の記憶か、二股という思いが、ずしっと心に降ってくる。
きっと、この世界に来てからの、今までのこと、この世界での常識を思い出すが、二人はきっと問題ないと言うだろう。
でも、本当に良いのだろうか?
二人とも、仲も良い。
このまま流され、二人を愛しても、ドロドロの愛憎劇などは起こらない。多分ね。
確認をして、思いの通りなら、この世界に沿った責任の取り方をしよう。
そんな、自分の中では、ずるいと思える回答を是とする。
どちらかを選ぶことができない。本心では、今の状態に続いて欲しい。
結局朝まで眠れずに、ぐるぐると思いを巡らせる事になる。
うん。変わりなし。
山と、渓谷。
聞いたことのある、本のタイトルのような景色。
こんなに平和だと、冠雪のある山へ登りたくなってくる。
基本、谷の底へ降りて、階段を探すだけなんだが。
この階も、サクッと階段を見つける。
そして、地下五階。
だが、水のダンジョンが五階だったから勘違いしたが、結局十階まで降りた。
あーうん。景色はずっと同じ感じで飽きた。
サクッと、クリスタルを取って、地上へ戻っていく。
つまり今度はずっと登り。以外と太ももに来る。
最後には、二人の手を引いて登ることになった。
「やっと帰ってきたぁ」
テレザが声を上げ、伸びをする。
その眼前で驚く獣人が一人。
周りはすでに薄暗い。
「なっ。もう帰ってきたのか?」
「ほれ」
薄黄色い、クリスタルを見せる。
「なっ」
「じゃあね」
そう言って、宿へ帰り、泊まれるかを確認する。
今朝の段階では、時間的な予定が立てられなかったから、今晩の分はお願いしていなかった。
さすがに、宿に着いたら、もうすっかり暗くなっていた。
中へ入ると、一階にある食堂から、視線がこちらに向かう。
そうだよな。やはり亜人は異端。
「すみません。一泊できますか?」
視線は無視をして、カウンターへ行き、声をかける。
「ああ、あんた達。無事だったのかい。昨日の部屋でよければ空いているよ」
俺たちを見て、話をするが、視線は、食堂側を気にしている。
「じゃあお願いします。硬貨はまだ交換できていません。すみません」
謝ってばかり。
「いや良いよ。じゃあ三枚ね」
「はい。これを」
そう言って、銀貨を三枚出す。
スムーズに鍵を受け取り、二階へ上がる。
その時、騒めきの中に、侮蔑の声を耳が拾う。
まあ、無視だ無視。
さすが、女将さん。
夕飯とともに、お湯の桶まで持ってきてくれた。
「ありがとうございます」
「大丈夫だと思うけれど、下の食堂で見られたから。うかつにドアを開けないようにね」
「ありがとうございます。気を付けます」
「朝の食事は?」
「頂きます」
銅貨を払う。
「じゃあ食器などは、明日の朝。取りに来るから、今晩はもう来ない。気を付けてね」
「はい」
そう言ってドアを閉め。鍵をかけて、閂をさらにかける。
当然なかったから、閂は造った。
「先にお食事にします? それとも、体を拭いますか?」
シルヴィがそう聞いてくるが、すでにテレザはシルヴィの背後で上を脱いでいる。
「テレザはもう脱いでいるじゃないか、汗にもなったし、先に体を拭こうか?」
そう言いながら、思い出す。二人は、確かに汗をかいていたが、俺自身はかいていた記憶が無い。
この服のせいか? それともいい加減異常な、この体についても気になりだした。日本の時とは絶対違う。単に若返っただけではない。
服を脱いで、じっと見る。
これも、記憶とは違うし。俺のはもっとかわいかった。
意識を切り離し、体の拭きあいをする。
お湯は、ドア前へ持って行き、ドアを開いて部屋へ飛び込んできたら、桶にはまるようにセット。
よく分からない、肉のステーキやら、塩味のスープを頂く。
固いパンを、囓り、食事を終える。
この世界、基本周囲が暗くなれば寝るのが当たり前の世界。ベッドルームへ移動するが、やはり、寝るのは一緒のベッドらしい。
一階での一件があるので、今日も警戒をする。
だが敵は、外ではなく中に居た。
テレザは思い出す。今日の昼間。
道照のシルヴィを見る目。あれはやばい。うかうかしていると取られてしまう。
性格的なものなのか、道照は幾人も相手にするのを、嫌悪するような感じがする。
とっても不自然だが、それならシルヴィに取られる前に、せめて、子種でも。
きっとお優しいから、子供が出来れば。
そうして私は、気配を消し、道照の物に狙いをつける。
そっと自分の下着を脱いで、手を伸ばす。
触れるか触れないかで、そっと。
ばっちゃんに習った技。
失敗はしないはず。
今日は危険そうなので、外の気配に集中していた。
半分は、意識を落とし半睡眠状態。
これは一人で、街道を旅するために覚えた技。
危ない場所で熟睡はできないが。寝ないと体が持たない。
そのため、うかつだった。外へ意識を割くあまり、自分の体など意識から外していた。
突然の、下半身への、ぬるっとした感触。
気がつき、のぞき込む。
テレザだ。
うん。テレザが何故か食いついている。
「テレザ、何をしているのかな?」
だが、無言で上下を始める。
あーうん。体は若いから反応をするんだよ。いい加減我慢をしていたし。
両手で顔を捕まえて離す。
「何をしているの?」
「えーあの。子種を頂こうかと思って」
「話はしたよね」
「うー。じゃあ、最後までしなければ良い?」
お腹の上に這い上がってきて、上目遣いでじっと見るテレザに負けた。
ずっと我慢をしていたんだもの。
お互いで、バトル。
だが、超振動で圧勝をした。
瞬殺だった。
テレザを寝かせて、向きを変えると、シルヴィの双眸が睨んでいた。
「次は私です」
「あーうん」
最初は優しく、乗ってきたら超振動をソフトタッチで全開。
いや勝ったけれど、気持ちが。
明日起きたら、話をしよう。
その後も、結局警戒をしていたが、外からの侵入はなかった。
爆睡している二人を残し、ベッドから出る。
紅茶を入れながら、考える。
日本人の記憶か、二股という思いが、ずしっと心に降ってくる。
きっと、この世界に来てからの、今までのこと、この世界での常識を思い出すが、二人はきっと問題ないと言うだろう。
でも、本当に良いのだろうか?
二人とも、仲も良い。
このまま流され、二人を愛しても、ドロドロの愛憎劇などは起こらない。多分ね。
確認をして、思いの通りなら、この世界に沿った責任の取り方をしよう。
そんな、自分の中では、ずるいと思える回答を是とする。
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